今日は雲はでているものの、いい天気になりました。比較的朝から暖かくて、メダカも久しぶりの食事をよく食べておりました。ここのところ、寒かったりしておりますので、寒い日は体調を消化不良で体調をくずしがちになりますし、寒さでエサが食べられずに水質を汚してしまうこともありますので要注意な時期でもあります。冬になればメダカは食事をとらなくていいのでかえって楽なのです。

さて、メダカを育てていると、いくつか直面する問題があります。それは特に新しい容器を立ち上げてメダカをさ飼い始めた時と、毎年行う(もっとサイクルが早い方もおられますが)リセット(水全替え、用土全替え)した後が比較的多いかと思います。

その中の代表的なものの中に水面に「泡」や「油(油膜)」が出る現象があるのではないでしょうか。メダカは水質に敏感な魚ですし、もしミナミヌマエビなど沼エビが同居しているのであれば、エビがもっとも敏感であっという間に全滅してしまうということもありえます。

最初、水を入れた時は、用土(ベアタンク飼育除きます)と混ざって濁っていた飼育水も2~3日すれば、徐々に透明度を増して、水面を泳いでいるメダカや水中にいるミナミヌマエビ、タニシなどが見えて楽しい観察ができると思います。

飼育し始めたからには、当然エサをあげることになると思いますが、早ければ1週間経つか経たないかで綺麗で透き通った飼育水が徐々に変化が訪れるのです。

水面に出る「泡」や「油」は水質が変化した合図なのです。


◆水面に「泡」がでる
順調だったアクアリウムライフに水面で突然でてきた「泡」。この「泡」がなにかと言いますと、以下のことが原因であると思われます。

❖「泡」の理由

・エサの量が多い(エサの残った時のバクテリアの分解が間に合わない)
・頻繁に水換えのし過ぎ(バクテリアの減少に伴うバクテリアの死骸)
・水換え時に投入する薬剤(バクテリア剤など)の量が多い


・エサの量が多い
 エサの量が多くエサが残った場合は、猛毒なアンモニアが発生し、ろ過バクテリアの分解を得て水草などが吸収できる硝酸塩になります。本来バクテリアが分解してるのですが、エサが多いとこのろ過バクテリアによる分解が間に合わずに「泡」が出るかというと、これは違います。

 実はエサにあるタンパク質が生き物に取り込まれずに残ったことによるタンパク質の「泡」なのです。本来は生き物に取り込まれて新しい細胞(アミノ酸で作ります)を作るために分解されて最終的にアンモニアが排出されます。

 エサが残った場合はエサの中にあるタンパク質が溶けだして「泡」となって水面にあらわれるのです。

 最初はエサは残らないように、ほんの少しずつ2~3分で水面からなくなってしまう量をあげて、徐々に増やしていきましょう。


・頻繁に水換えのし過ぎ
 水換えをしますと、水中に含むバクテリアが死んでしまい「泡」となります。
 特に他に生き物のいないのであれば、生き物がいないとバクテリアは死んでしまいます(全部ではありません。過剰に存在していたバクテリアです。)

 何故ならバクテリアも栄養素(アンモニア)がないと生きていけないのです。従いましてメダカを最低1~2匹程度いれて1週間程度様子をみてもいいと思います


・水換え時に投入する薬剤の量が多い
 水換え時に市販のバクテリア剤を入れた場合です。新しい水が増えて水質が安定しない時期に多く入れすぎてしまうと、バクテリアが繁殖するどころか、逆に死んでしまい水質悪化の原因になる場合があります。水量に対して多すぎるバクテリアが死んでしまって、水が悪くなる可能性も高くなります。

 なお、バクテリアですが当然人間の目にはわかりかねます。水面に「泡」となることでようやく「おやっ」となるかと思います。


◆水面に「油」が浮く
アクアライフで、ある日ふと気づいた時に浮いている水面の「油」。この「油」がなにかと言いますと、以下のことが原因であると思われます。

❖「油」の理由

・エサの量が多い
・水草のトリミング時や肥料から発生
・生き物の死骸から発生


・エサの量が多い
 エサから出る脂質が油分となって浮いてくることがあります。これは「油膜」というものでして、エサのやりすぎが原因になっている事がありますが、2~3分で水面からなくなる量あれば、量に問題はありません。

 「油膜」を取り除く場合は根本解決が一番良いですが、取り除くだけならティッシュや新聞紙を水面に浮かせて取れば油膜ごと取れます。また、水面にある「油膜」をすくってとって取り除いてあげてもかまいません。

 屋内飼育であるならば、水面にろ過フィルターで排水口からの水流で、水面を波立つようになりますので「油膜」ができないように拡散してしまいます。 この方法であれば「油膜」が水面に留まるようなことはほとんどありません。

 エアレーションに効果があり、水流により溶存酸素を水槽全体に行き渡らせます。溶存酸素は基本上の方に集まりやすいので底床にはあまりありません。

 ただ、バクテリアは底床に多く棲むので、下の方にも溶存酸素がないとバクテリアは定着しずらいのです。そこでエアレーションで水流をつくり底床の方にも溶存酸素を行き渡らせるといいかもしれないですね。

 エサの量が多い場合は、バクテリアの分解が追い付いていないことが考えられますので、エサの量を見直す必要があります。

 この「油膜」は、ほうっておいてもバクテリアに分解されて消えてしまいます。

 でも「泡」といい「油」といい、生き物へエサをあげるという行為は「生命活動を維持する」「繁殖させる」大切な手段でありますが、一方で飼育水を汚してしまい、命までも脅かすことになるということを肝に銘じておきましょう。この辺りが飼育の難しいところです。本当に!


※溶存酸素量(ようぞんさんそりょう)とは、採取された水に、どれだけの濃度で酸素が溶存しているかということである。水域における水質の指標として用いられ、溶存酸素量が高いほど、水質は良好とされる。溶解酸素量(ようかいさんそりょう)とも呼ばれる。


・水草のトリミング時や肥料から発生
 水草のトリミング時に茎からでる液の中に「油分」が混じっている場合もあり、飼育水に放出されて水面にでてきます。また肥料にも「油分」が混じっていますので、水生植物に肥料を追肥した場合などは、肥料が分解され始めますと分解されにくい「油分」が水面にでてくるのです。

 この「油分」はいずれバクテリアに分解されますので、そのままでも問題ありません。

 気になって取り除きたいのであれば、ティッシュや新聞紙を水面に浮かせて取れば油膜ごと取れます。また、水面にある「油膜」をすくってとって取り除いてあげてもかまいません。

・生き物の死骸から発生
 生き物が死んでしまうと、生き物内にあるたんぱく質が溶けだしてきます。それが水面を覆う「油膜」になります。例えばメダカ1匹だけでしたら、雑食性のミナミヌマエビなど同居している水棲生物が平らげてしまいます。

 ただし、何匹にいきなり死んでしまった、大型の生き物が死んでしまったといった場合は、エビたちなど他の水生植物が平らげるスピードより「タンパク質」が溶けだすスピードが速いので、すぐに死骸を取り出す必要があります。

◆メダカにエサをあげた時に水面にエサが広がらない

メダカの容器が2つあったとしまして、一方のメダカ容器はエサをあげると水面を滑るようにエサが拡がっていきます。もう一方の容器はエサをあげてもあげた場所にかたまっているような状態で拡がっていきません。

何故なのでしょか?

それは水面に「油膜」が拡がっていて、エサが拡散するのを遮っているからです。これは止水環境ではよく見られる現象ではあります。

水面に「油膜」が拡がっていると、水面と空気が触れ合うことがなくなり、水に酸素を取り込んだり、蒸発せずに水温が保つことができないなど、あまりいいことはありません。

特に、メダカなどが動きが少ない春や秋の時期、個体数の少ない場合や、稚魚しかいない場合など「水に動きがない場合」に発生します。


◆「油膜」を一掃する生体兵器たち
このあまりいい現象とは言えない「油膜」ですが「油膜」を食べてくれる生き物がいるのです。

・スネール
 スネールと呼ばれる、アクアリウムでは増えすぎて美観が悪くなるので嫌われぎみの貝なのですが、この貝、例えばサカマキガイですが、水面を口を動かして這っているような姿を見たことはありませんでしょうか。これは水面にある「油膜」を含む栄養素を取り込んでいるものと思われます。

・バクテリア
 先ほどから記事にでていますが、バクテリアを一定数増やして安定させることによって「油膜」を取り除いてくれます。バクテリア繁栄こそが、水質をよくする一番の手立てだと思います。



※最後に
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