「春の大掃除」を行ってから20日程度が経ちました。「春の大掃除」では水草を植え替えたり、底床の用土を入れ替えたり、飼育水を半分入れ替えます。更に石や流木などのレイアウトを変更したり、今間まで入れていない生体を同居させたりと、年に1度のことですので、メダカなどの水棲生物にとって大きな環境変化があります。

ただ、水質の違いによるショックやストレスなどで元気がなくなったり、死んでしまったりした水棲生物は1匹もおりませんので、ひとまずよかったと思っております。

また「春の大掃除」でメダカの容器を一回り大きな容器にしました。水量が多ければ多いほど、水質や水温が安定しますので、特に猛暑日に効果を発揮することを期待しております。

メダカたちも、一回り大きくなった容器で気持ちよさそうに泳いでおります。

しかしながら、メダカたちの容器とフナやクチボソ、他はチョウセンブナの容器では、「春の大掃除」から20日程度で、両者の水質に明らかな差がでてきました。

それは、メダカたちの容器は「春の大掃除」以後も変わりなく透明な水の色を保っています。それに比べて、フナやクチボソの容器は緑色のグリーンウォーターとなってしまっております。

両者の容器の中に棲んでいる魚の種類や数は違うものの、ホテイ草を浮かべていたり、底床に赤玉土を使用していたりと、そんなに大差ありません。エサ量もタイミングも同時にあげています。むしろ、メダカの容器の方が、食欲旺盛なメダカたちに、エサを多くあげています。

両者の容器で、唯一、大きく違うのは『タニシを入れている入れていない』の違いです。

タニシの食性は雑食性で、水底に溜まった微生物や微生物の死骸などエサとするデトリタス食性と、食や石や壁面に生えたコケなどを食べる刈り取るグレイザー食があり、他に二枚貝と同様の濾過摂食という摂食方法があります。これは有機物やプランクトンを水と一緒に吸い込み、鰓(えら)で濾過をして摂食する方法です。

このタニシを入れている入れていないでかなり水質が変わっていきます。タニシの入れていない容器は、水質が白くなったり(ろ過する微生物が少ない)、透明(ろ過する微生物が増えた)となり、徐々にグリーンウォーター化(植物プランクトンが増えた状態)していきました。

このグリーンウォーターも、ホテイ草が大きくなるにつれて、ホテイ草のろ過能力によって、徐々に透明になっていきますが、ホテイ草が大きくなるのには、太陽光が必要なので、しばらくかかります。

その間は、様子を見ながらエサをあげたり、もしくは水を入れ替えたりしていきます。


メダカの容器です。水が透明で水底が見えまして、タニシやカワニナ、ミナミヌマエビやシマドジョウを観察できます。
IMG_5061

ヒメタニシを入れています。いい仕事をしてくれます。
IMG_5067

フナとクチボソの容器です。グリーンウォーター化して水底が見えませんので、水底に暮らすヒドジョウやコリドラス・パレアタスが観察できません。
IMG_5062



※最後に
ご覧になられている記事は、内容の見直し、文章の誤り(誤字や不適切な表現)による修正で内容が更新されることがあります。

スポンサーリンク