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最近は、朝出社する時に白い息が出る日もあり、いよいよ本格的な冬に突入してきた感じがあります。

冬が到来しますとメダカも活性が落ちて冬眠状態となります。その間、メダカは水の底でじっとしておりエサも食べません。

春から秋にかけてメダカライフを楽しんできた人は、春まではしばらくメダカのお世話は休止状態となります。厳しい寒さの冬を越えるメダカもいれば、残念ながら春を見れないメダカもおります。

それは個体差があり、どうにもならない事なのですが、少なくとも飼育している環境は人間が作り上げているものですから、環境によるメダカの死は避けたいところです。

では実際に冬に入る前に冬越しの準備が必要なのかというと、あれこれと準備万端にすれば良い訳ではなく、何も準備しなくでも、うまく越冬できてしまうのですが、越冬する前にやっておいた方がいいだろうという事と、やってはいけない事があるかと思いますので、それを列挙していって参考にしてもらえればと思います。


◆越冬前の準備

1.枯れた水草を取り除く
枯れた水草は、バクテリアなどに分解されていきますが、分解過程でヘドロ化して水を汚してしまう温床になりますし、水が富栄養化してアオミドロなどが発生して、メダカの遊泳スペースを奪っていきますので、できるだけ取り除いた方がよいと思います。

また、枯れかけている水草はカットしたり、今は青々としていても冬は枯れると多年草の水草も前もってカットしても問題ありません。春になれば、また生えています。


冬はアオミドロが発生して、徐々に遊泳スペースを奪っていきます。
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2.元気な水草を取り除く(間引く)
元気なアナカリスやマツモなどの沈水性の水草は、冬の間でも生き延びて少しずつですが成長し続けます。アナカリスやマスモ自体は、メダカやエビ、貝などの隠れ家にもなりますし、エサが枯渇した場合の食料にもなります。

しかしながら、多すぎるとメダカの遊泳スペースを奪いますので、絡まって死んでしまう場合もあります。そこで、ある程度、冬の間の成長を見越して、間引きましょう。冬の間には間引いくようなことになりますと、真冬に冬眠状態な水棲生物を起こすことになりますので、死んでしまうリスクが高くなります。

3.稚魚専用で飼育していた稚魚を親メダカの容器に合流させる
春から秋にかけて育てていた稚魚ですが、大きな容器で育てている場合はそのままでよいですが、小さな容器に入れて育てていた場合は、親メダカを育てている大きな容器に合流させてあげましょう。小さな容器では水量が少ないので、低温の影響をまともに受けて死んでしまうリスクが高くなります。

また、春になって親に成長したメダカは、もともと入っている親メダカと交尾して産卵するようになります。スムーズに繁殖に入っていけると思います。稚魚のまま、冬を迎えてしまった場合は、冬を越せずに死んでしまう場合が高いです。

冬を越すには秋までに栄養が蓄えて体を大きくした個体が生き延びる可能性がありますが、それは冬を越すどんな動物でも同じです。小さい体で冬を越すには温暖化した日本の冬でも厳しい環境です。

◆どうしても稚魚に越冬してほしい場合は。
どうしても稚魚で冬を迎えてしまった場合は、屋内でという手もありますが、ろ過や日光などの飼育環境を整えなければならず、屋内飼育は寒さをしのげますが、屋外飼育より難しい一面もあります。私は強いメダカを育てたいので、稚魚でも屋外で育てます。

4.ヤゴなどの天敵の駆除
天敵であるヤゴ、ミズカマキリ、マツモムシなどを排除します。ベランダ飼育ではまずいないと思いますが、一軒家での屋内飼育では、天敵が潜んでいる可能性が大いにあります。ただし、水替えしないと完全排除は難しいので、水面を見て確認することになります。低水温でも活動するので冬の間にもメダカの個体数は減っていきます。


◆冬の準備でやってはいけない事

1.飼育水を捨てない
水草などのゴミ掃除では飼育水がかなり汚れている限り、飼育水を捨ててはいけません。春から秋にかけてバクテリアが育って絶妙なバランスのとれた飼育水を捨てることは、活性が落ちてきたメダカにとって大きく環境が変わることになりかねませんので、死んでしまうリスクが高くなります。

2.秋(晩秋)にメダカを購入しない
秋、特に冬に近い晩秋にメダカを購入しない方がいいです。購入したメダカは屋内で飼育されているものが多く、春から夏ならともかく、水温の違いによりメダカが弱ってしまう可能性もありますし、そのまま冬に突入しても低水温に耐えられないことが多いです。ここは我慢して、暖かい春になったら購入しましょう。

3.越冬準備を何もしない
上記の枯れた水草を取り除いたり、間引いたりすることは、できればしていただくことをオススメします。冬の間中に容器内がヘドロ化したり、アオミドロが発生したりと、水が徐々に汚染されていき、春までメダカが持たずに少しずつ個体数が減っていき、残った数が1~2匹なんてことになりかねません。


◆こんな対策は?

1.ビニールハウスなどの保温容器で育てる
冬の間は越冬対策で、ビニールハウスや発泡スチロールなどの容器で育てる方法もあります。保温性の高い容器では水温が低下するのを防ぎ、寒い地域では水が凍り付いてしまうのを防ぎます。

ただ、寒い東北などの雪の降る地域では有効ですが、関東などの地域では、かえって暖かくなってしまい、活性が上がってエサが必要になり、餓死してしまう可能性もあります。

2.容器に落ち葉を入れる
落ち葉を入れて冬の間はメダカの隠れ家にするという方法があります。落ち葉が発酵して熱を出して水温を上昇させるといった効果があるということです。

また水質を悪化させてよくないという逆効果もあります。容器全ての水が凍りつくような環境でしたら効果があるかもしれませんが、水の凍りつかない環境下ではメダカは水草や岩、流木などの陰でひっそりと過ごしていますので、改めて落ち葉を入れるのは不要かもしれません。


◆越冬中の世話

1.何もせずに、足し水だけをするだけ。
冬は何もしません。ただ、乾燥した冬は水が乾燥して容器の水があっという間に減りますので、水が減ったら足し水を行います。水量が減ってしまうと、気温の影響を水温がまともに受けることになります。


◆冬の間でやってはいけない事

1.一時的に暖かくなったとしてもエサをあげてはいけない
寒い1~2月でも、春のような暖かい日があります。暖かい日は水温も上がり、メダカたちは泳ぎ始めます。その泳ぎにつられてエサをあげてはいけません。

暖かくなっても冬は冬ですので、エサを食べた後に消化できずに死んでしまう可能性があります。ここは我慢して久しぶりのメダカの泳ぎだけを堪能するだけにしましょう。


◆春になったら
春になって暖かくなると、メダカの活性も上がってきて泳ぎ始めます。そこがエサをあげるタイミングとなります。

ただ、冬の間に活性が落ちて冬眠に近い状態だったとはいえ、メダカは体力を消耗しており飢餓状態になっています。

よって、このエサをタイミングがずれると、いきなり餓死してしまうなんてことにもなりかねません。暖かくなり始める3月に入ったら、メダカの観察を常に怠らずにを自分の感覚で構いませんのでエサをあげ始めましょう。



※最後に
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