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◆はじめに
  ビオトープのシーズンは冬になりました。メダカやミナミヌマエビ、タニシやドジョウなどの水棲生物や、スイレンやハス、マツモやアナカリスなどの水生植物など、やがてやってくる春に向けて長い長い眠りにつきます。
  しばらく、ビオトープの鑑賞やメンテナンスなどの楽しみはお預けとなりますが、この時期は、いろいろ振り返ったり、次シーズンに向けて構想を練ったりと楽しみはあります。
  今回は水生植物を振り返ってみます。

多年草とは...。
2年以上生存を続ける草本植物のことを示して、冬になると地上部が枯死してしまうものでも、地下部などが越冬すれば多年生の性質をもつ。

◆多年草のメリット・デメリット
 ・メリット
   -毎年買わなくてすむ
   -前年で栽培のノウハウを習得できているので楽に育てられる
   -タネからでないので新芽が枯れるリスクが少ない

 ・デメリット
   -総じて生命力が強いので、他の植物を駆逐する可能性がある

◆生育環境
 ・千葉県
 ・マンション5階南西のベランダ(屋外)
 ・日照時間は午後11時から日光が当たる
 ・海から1.4キロ程度
 ・強風かなり多い
 ・鉢植え栽培

<ハス(即非蓮(ソクヒレン))>

ハスはインド原産のハス科の多年性水生植物です。水辺植物でも2mを越すことがある大型の植物です。

7月~8月頃に開花しスイレンと比べても花が大きく高い場所で開花する為、非常に見ごたえがあります。ハスの根茎はいわゆるレンコンで、食用にされる種類も各地で増やされています。

即非蓮(ソクヒレン)は一重咲きの小型種で、中国の僧 即非如一師が来日した折に日本に持ち込んだのが名前の由来となっています。花期には、薄紅色の花を咲かせます。比較的花上がりも良く、育てやすい品種です。


我が家の即非蓮(ソクヒレン)。日光が足りないと花が咲かない。
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◆基本情報
【分類】抽水性植物
【草丈】開花した花の直径は12cm~18cm程度
    葉の大きさは15cm~30cm程度
    茎の高さは80cm~100cm程度
【分布地】東アジア、北米
【開花期】7月~8月
【冬場】冬は地上部は枯れる
【繁殖】地下部でランナーを伸ばして芽を出す
    タネ、タネは年を跨いで保管しても発芽率は落ちない(数百年大丈夫)
    (普通の植物のタネは1年以上経過すると発芽率は圧倒的に落ちる)
【水管理】鉢植えの場合は鉢ごと水につけ、
     株元が必ず水につかるような水位で生育
     株元の水深が10cm程度になるように調整する
     水が汚れると株元に日光があたらない冷たい水はレンコンが死んでしまいます
【日当たり】半日以上、直射日光があたる所に置く
      株元までに日光が届くようにしないと花が咲かない
【用土】水生生物の土(土の配合が難しいので水生生物の土を使用したほうがよい)
【肥料】緩効性の化成肥料を土に埋める(肥料食いなのでシーズンは2~3週間毎)
【シーズン】3~9月
【鉢のサイズ】直径30cm(10号)以上


※注意事項
 ・水
  シーズン中は、毎日、目に見えて水位が減るほど水を非常に多く吸い上げます。水枯れに非常に弱く、水位は注意を配る必要があります。
  水枯れ=枯れてしまいます。
  以前に旅行中に水枯れをしてしまい、ハスはもとより、ハスに入れていた水棲生物も死んでしまい、ウジが沸いて地獄絵図となっておりました。反省しきりです。
 ・日光
  日光に当たらないと、花芽がでてきませんし、立派で大きな葉をひらくこともありません。上記で半日と書きましたが、丸1日当たる場所が最適です。
 ・肥料
  ハスは肥料食いです。肥料を怠ると、花芽がでてきませんし、立派で大きな葉をひらくこともありません。2~3週間に1回は肥料を与えましょう。


◆我が家の1年の飼育まとめ
 3月 地中から芽がでてくる。
    春の植え替え。地中にあるレンコンを取り出します。
    芽やレンコンを傷つけないように鉢から取り出すのに一苦労。
    ドジョウが土に入り込んでたりするので注意しながら取り除きます。
    古いレンコンはカットします。
    栄養のあるふっくらとしたレンコンを節からカットして切り離します。
    新しい株が増えているので、1株ごとに分けてしまいます。

    芽を上にしてレンコンを植えます。
 4月 浮き葉がどんどん増えてくる。
    肥料をあげる(2~3週間毎、シーズンが終わるまで)。
 6月 浮き葉がどんどん増えてくるが、大きな葉がでてくる。
    立ち葉もでてくる。
    浮き葉が増えすぎて、水面を覆うようであれば間引く。
 7月 花芽がでて花が咲く。浮き葉はでなくなってくる。
 8月 花がたくさん咲く。
 9月 花は咲かなくなる。
    地上部(茎や葉)が枯れてくる。
10月 地上部(茎や葉)がほぼ完全に枯れる。
    地上部はカットします。
    地上部をカットしても翌年春には
    芽が出てきます。
12月

 2月 株元までに水に浸けた状態で管理します。

◆メダカやエビなどの水棲生物との相性
 特にないです。メダカやエビが隠れ家や休憩所のように利用にすることはありません。メダカは水草のように卵も産まないですし、稚魚が隠れ家にすることはありません。せいぜい鉢の上でドジョウやエビが休んでいることを見かける程度です。

 唯一の役割は富栄養化した水を浄化してくれることです。栄養塩類の除去などの水質浄化に役立つ水生植物です。ハスの魅力はやはり何といっても花なのではないでしょうか。



※最後に
ご覧になられている記事は、内容の見直し、文章の誤り(誤字や不適切な表現)による修正で内容が更新されることがあります。

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