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◆はじめに
  ビオトープのシーズンは冬になりました。メダカやミナミヌマエビ、タニシやドジョウなどの水棲生物や、スイレンやハス、マツモやアナカリスなどの水生植物など、やがてやってくる春に向けて長い長い眠りにつきます。

  しばらく、ビオトープの鑑賞やメンテナンスなどの楽しみはお預けとなりますが、この時期は、いろいろ振り返ったり、次シーズンに向けて構想を練ったりと楽しみはあります。
  今回は水生植物を振り返ってみます。

多年草とは...。
 2年以上生存を続ける草本植物のことを示して、冬になると地上部が枯死してしまうものでも、地下部などが越冬すれば多年生の性質をもつ。

◆多年草のメリット・デメリット
 ・メリット
   -毎年買わなくてすむ
   -前年で栽培のノウハウを習得できているので楽に育てられる
   -タネからでないので新芽が枯れるリスクが少ない

 ・デメリット
   -総じて生命力が強いので、他の植物を駆逐する可能性がある

◆生育環境
 ・千葉県
 ・マンション5階南西のベランダ(屋外)
 ・日照時間は午後11時から日光が当たる
 ・海から1.4キロ程度
 ・強風かなり多い
 ・鉢植え栽培


<コガマ>

ガマ科は日本では、ガマ、コガマとヒメガマの3種が自生しています。

いずれも、とても細長い剣状の葉の間から、長さ20cm前後の細長い円筒状~ソーセージ型で淡褐色~褐色の花(果)穂を直立させるのが特徴です。コガマは湿生地~水湿性地に自生します。


我が家のコガマ。大きく育ってベランダの天井につきそうな勢いです。
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◆基本情報
【分類】抽水植物
【草丈】100~150cm
【分布地】日本を含む東アジア
【開花期】9月~10月
【冬場】冬は地上部は枯れる
【繁殖】地下部でランナーを伸ばして芽を出す
【水管理】鉢植えの場合は鉢ごと水につけ、株元が必ず水につかる水位で生育
     地植えの場合は水位が深く沈み過ぎないようにする
【日当たり】半日以上、直射日光があたるところに置く
【用土】水生生物の土、赤玉土、荒木田土、水生生物の土は特に生育が良い
【肥料】緩効性の化成肥料を土に埋める
【シーズン】3~10月
【鉢のサイズ】直径15cm(5号)以上


※注意事項
 コガマはランナーを伸ばして増殖していくものであり、地植えを行うと、四方八方にランナーを伸ばしていき、群落を形成していき、他の植物を駆逐していきます。

 その状態から、用土からランナーを全て除去するのは至難の業でありすので地植えを行なうのは避けたほうがよろしいかと思います。


◆我が家の1年の飼育まとめ
 3月 地中から芽がでてくる。
    春の植え替え。地中は根がパンパンで土が盛り上がっている。
    鉢から取り出すのに一苦労。
    他の植物はドジョウが土に入り込んでたりするのですが、
    根がパンパンなので生物が用土に紛れていることはまずないです。
    根はほとんどカットして、必要分だけの芽を残します。
 4月 植えた芽が大きくなってくる。
    根が地中にはっていない為に春の嵐が大敵で倒れる場合がある。
 6月 ランナーによる新芽が出てくる。
 7月 草丈は100cm越えで、葉が垂れてくる。
 8月 花穂がでてくる。
 9月 花穂が茶色くなる。
    最大の敵は『台風』。
    地植えではないので根がしっかりはれておりません。
    強風により倒れることがあります。
    このリスクは10月いっぱいまで続きます

10月 地上部(茎や葉)が枯れてくる。
    地上部はカットします。
    地上部をカットしても翌年春には芽が出てきます。
11月

 2月 株元までに水に浸けた状態で管理します。

◆メダカやエビなどの水棲生物との相性
 特にないです。メダカやエビが隠れ家や休憩所のように利用にすることはありません。メダカは水草のように卵も産まないですし、稚魚が隠れ家にすることはありません。せいぜい鉢の上でドジョウやエビが休んでいることを見かける程度です。
 
 唯一の役割は富栄養化した水を浄化してくれることです。栄養塩類の除去などの水質浄化に役立つ水生植物です。



※最後に
ご覧になられている記事は、内容の見直し、文章の誤り(誤字や不適切な表現)による修正で内容が更新されることがあります。

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