(作成日:2019/10/25 ・ 更新日:----/--/--

◆はじめに
カワニナ。昔、子供の頃、近所に大きな神社がありました。
その神社の脇には、湧き水があり、そこから流れ出た小川は、とても澄んでおりました。

その小川には、カワニナ、それを食べるゲンジボタルの幼虫、サワガニ、オニヤンマのヤゴなどがおり、子供の頃は、オニヤンマのヤゴが目的でよく捕まえに行ったものでした。カワニナは沢山おりましたが、その頃には目もくれずにオニヤンマのヤゴを泥の中から見分けて捕まえるのが楽しみでした。

時が経って、あの時の思い出が懐かしくなり、カワニナを飼いはじめました。
しかしながら、カワニナを長生きさせるのがなかなか難しいです..。

カワニナは綺麗な水質を好みます。また水温も5℃~27℃と冷たい水を好みますので、クーラーやろ過機などの設備を設置して棲息環境を用意してあげないと生きられませんが、我が家は屋外の止水環境で飼っております。夏の猛暑日が続いた今年も無事に生き残りました。

カワニナを少しでも長生きさせて繁殖させたい方に、失敗談交えて少しでも参考になればと思い、この記事を書きましたので、覗いてみてください。



◆カワニナ
日本、朝鮮半島原産の巻貝です。日本全国の河川上流~中流域などきれいで穏やかな流れのあるところに生息しています。川や田んぼの水路などに生息していますが、汚染の進んだ河川などではまず見られません。餌は、主に落ち葉、付着珪藻、デトリタスなどの有機物です。また、ゲンジボタル幼虫・ヘイケボタル幼虫の餌になっておりますが、環境汚染によりホタルとともに減少した種です。

写真は我が家のカワニナです。
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★カワニナを育てる意味
 
 カワニナは雑食で岩や流木に付着したコケ類を食べます。 また、落ち葉や魚の餌の食べ残しなどの有機物をたべるデトリタス食という食性があるのでお掃除役にもなります。また、人工的にレタスやキャベツなどの柔らかい葉物を食べます。よってマツモやアナカリスなどの柔らかい水草は食べられてしまいます。

ヒメタニシは濾過摂食(水中でプランクトン類をろ過して食べる)で植物性プランクトンを食べます。しかしながら、カワニナは、このような食べ方をしないので、ヒメタニシのようにグリーンウォーターの水を透明にはしてくれません。

メダカと一緒に混泳させる場合は、コケや植物プランクトン、食べ残しや水生植物の枯れ葉など、役に立ってくれるヒメタニシですが、カワニナの活躍は限定されてしまいます。

また、ゲンジホタルやヘイケホタルの餌として有名なカワニナですが、ホタルを飼うには、それなりの設備や環境が必要ですし、ホタルは大食漢ですので、沢山カワニナを繁殖させないと、あっという間に餓死してしまい、ホタルの飼育はとても難しいです。

したがって、何か役に立つような目的で飼う生き物ではありません。純粋にカワニナを育てたい人向きの貝だと思います。

 カワニナの記事ですが、ヒメタニシの飼育をオススメします。


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カワニナは、1年を通して飼育することが非常に難しく、迎い入れて繁殖はするものの、そのうちに突然死んでしまうということを繰り返していました。繁殖は一度に100匹単位の数の稚貝を産む為に、容器はカワニナだらけになります。しかしながら、そのうちに稚貝たちは数を減らしていきます。親貝たちも稚貝たちとともに徐々に数を減らしていきます。その原因は餓死です。餌となるコケが減少することにより、大量に産まれたカワニナの稚貝を含めた親貝たちの食欲を満たせずに餓死していくのです。

また、止水による飼育では湧き水や伏流水のような水質を再現できずに、カワニナの寿命を早めてしまっています。少しずつカワニナが減少していく原因は、PH(※)が低い(酸性)か、主食となる藻類(珪藻)が不足している環境と思われます。 オオタニシと似ていると思います。

※PHは酸性からアルカリ性の間に0~14の目盛りをつけて、酸・アルカリの度合いをその目盛りの数字で表すもので、 PH7を中性とし、それ未満を酸性、それより大きければアルカリ性としています。


◆基本情報
名称   : カワニナ
最大全長 :3~5cm
飼育環境 : 淡水(水温5~27℃、高水温より低水温を好む)
価格   : 1匹50~100円
寿命   : 3~6年
水温   : 5~27℃
混泳   : 多種と混泳可能
飼育   : 難易度は中ぐらい(以外に難しいと思う)
繁殖   : 難易度は低い(雄雌異体、胎生)
棲息場所 : 水底
餌    : 人工飼料(プレコ)


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★ヒメタニシより、はるかに飼育が難しいカワニナ
タニシとは違う姿形に魅せられて、購入してしまう方も多いと思います。
まず最初に直面するのが飼育容器の立ち上げ時によるエサ不足です。立ち上げ時は
主食となる藻類が不足することによって、カワニナが餓死してしまうことが多いです。
立ち上げ時にうまくいってもカワニナは大食漢なので餓死してしまうことも多いです。
またカワニナは稚貝を沢山産みますが、稚貝を含めて親貝の食欲を満たすための
餌を用意するのは、なかなか難しいことですので、稚貝も親貝も減少していきます。
カワニナを生かすための一つ目のキーワードは「餓死との戦い」になります。

カワニナは中性から弱アルカリ性を好み、酸性に近い水質だと容器の上に上がって
くる傾向があります。また水質悪化や酸素不足などでも同様です。
ただし、これらの原因は個体数の調整や水草を多く入れたり、エサをうまく調整すれば
何とか解決できる問題です。
問題なのは、カワニナが冷たい水、27℃ぐらいまでの水温で生活しているので、これを屋外の止水環境で再現するのは至難の業なのです。
我が家の水温は夏場、猛暑日には最高で34℃を記録しました。しかしながら、この高水温でカワニナは生き残ったのです。生き残った環境は、荒木田土の底床に水深を20cmにして、アナカリスを入れている環境です。そこにもう一つ、入れた水草があります。その水草は「ホテイ草」です。ホテイ草は、夏場に水上葉を大きく拡げて、水底まで根を伸ばしてくれ、夏の強烈な日差しから、水棲生物を守ってくれるのです。その証拠に夏場にカワニナと一緒に飼っているオオタニシの姿がめっきり見えなくなりました。その時は全滅してしまったのかと思いましたが、涼しくなるにつれて沢山の、特に稚貝が姿を現しはじめました。
カワニナを生かすための二つ目のキーワードは「高水温との戦い」になります。

ホテイ草の根についているカワニナです。
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ネットで載っている記事は「カワニナ」の飼育方法はありますが室内飼いや、本格的な自然の中にあるビオトープで紹介されている記事が載っております。屋外飼いでカワニナを記事にしているサイトになかなかお目にかかりません。QA形式のサイトで飼い方指南は載っておりますが、その方の飼育方法であって万人に当てはまることはありません。やはり、カワニナの屋外飼育に関してはオオタニシ同様に確率した飼育方法がないのが現状だと思います。同じ貝でもヒメタニシは結構記事があると思いますが、カワニナになるとグッと記事が減ってしまうのは、おそらく長い間飼育に成功している方が少ないのだと思います。我が家も何とか昨年春から育てているカワニナが越冬して、今年の長い猛暑日をうまく生き残った程度なのです。しかしながら、以前は半年程度で死んでしまっておりましたので、『大きな一歩』だと思っております。

★【失敗談】ヒメタニシと同じ手法で、あっという間に死んでしまう。
 カワニナに魅せられてヒメタニシと同じような飼い方をしました。
 ヒメタニシは田んぼや、池沼、水路などで水が汚れた環境でも生きていけます。
 カワニナだけでなく、メダカやドジョウ、ミナミヌマエビを混泳させていましたので
 まずは、カワニナが酸欠になり水面に上がってきます。
 そのうちにメダカやミナミヌマエビも淘汰されてしまうので、酸欠状態が解消されて
 水面からは消えるのですが、メダカやミナミヌマエビ、ドジョウなどは夏場に向けて
 活性が上がってきますので、エサの量が少しずつ増えていきます。
 そしてアンモニア濃度が上がり、いきなり死んでしまいます。
 ヒメタニシのように殻が溶けて死んでいくということはなく、いきなり死にます。
 またそこまでエサがなくなり餓死してしまうこともありました。

水質悪化で死んでしまったと思われるカワニナ(中身が空)です。
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◆カワニナ飼育のまとめ 
 ・容器を新たに導入、または春の水替えにより、エサが不足しがちになるので
  藻類が生えるまで待つか、藻類の生えた流木などの置き物を置いてエサを
  確保しましょう。
 ・低床には荒木田土を使用しましょう。
 ・メダカやミナミヌマエビ、ドジョウを同居させる場合は、酸欠にならないように
  個体数を少なめに入れてください。
 ・定期的(こめめ)に水替えをしたり、ろ過機を設置(もうビオトープじゃ
  ありませんが)するなどして、水質を保ってください。
 ・飼育容器の藻類だけではエサが不足するのでプレコなどのエサを与えて
  餓死しないように育てましょう。
 ・ホテイ草を入れてカワニナの隠れる場所を作ってあげましょう。
  (夏場の強烈な日光と高水温には特に有効と思われます)

我が家で育てているカワニナです。
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※最後に
ご覧になられている記事は、内容の見直し、文章の誤り(誤字や不適切な表現)による修正で内容が更新されることがあります。