◆はじめに
ヒメタニシを飼おうと思っている方に問いかけます。

 ・ヒメタニシを飼いたいけど、何をどう準備したらわからない。
 ・ヒメタニシを増やしたい。
 ・ヒメタニシをどのように世話したらいいかわからない。

初めはあちこちにいたヒメタニシは、少しずつ減っていき、最後にはいなくなる..。

実はヒメタニシの飼育はエサ不足との戦いです。

そのような結果にならない為にも、失敗談交えて少しでも参考になればと思い、この記事を書きましたので、覗いてみてください。



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◆タニシ
タニシは、南米と南極大陸を除く各大陸とその周辺地域の淡水に生息し、雌雄異体の卵胎生の巻貝です。
湖や沼、用水路や流れの緩い川などの淡水に生息しており、日本には代表的なオオタニシ、ヒメタニシ、マルタニシ、ナガタニシの4種類がいます。田んぼに生息しているのをよく見かけます。コケなどの藻類が主食であるが、水底のプランクトンの死骸なども食べる。また水質をろ過するように漉(こ)しとるような食べ方もします。

写真は我が家のオオタニシです。
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◆ヒメタニシ
水質汚染に比較的強く、田んぼ、池や沼、河川や用水路など様々な環境に生息している。繁殖は卵胎生で雌雄同体ではなく雌雄異体です。メスが稚貝を産みます。
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今年はヒメタニシが元気でたくさん繁殖しています。実はヒメタニシも長期的というか1年を通して飼育すると毎年少しずつ減っていって買い足すということを繰り返していました。それははっきり原因が今年わかりました。原因はレッドラムズホーンと同居させていたからです。レッドラムズホーンの旺盛な食欲に大好物のコケも平らげられてしまい餓死して死んでいました。

レッドラムズホーンはそもそもエサの与えすぎによる残飯整理として活躍してもらいましたが、結果的には在来種のヒメタニシのエサ不足を招いてヒメタニシの個体減少、水質を綺麗にしてくれるわけではないのでメダカの個体減少とよいことが一つもなかったのです(レッドラムズホーン自体は好きであり、今も大切に専用容器で飼っています)。

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◆レッドラムズホーン
東南アジアに生息しているインドヒラマキガイという巻貝のアルビノ種です。アルカリ性でも酸性、水質汚染にも強く、低温でも高温でも問題なく生きることができます。雌雄同体ですので、オスもメスもなく2匹いるだけで繁殖可能で爆発的に増えて、いずれ間引く必要がでてきます。しかしながら、残飯処理を仕事ぶりは素晴らしく、エサを与えすぎる飼育者にはMVP級の働きをしてくれます。

レッドラムズホーン。綺麗で働き者だが、あっという間に増えるのが難点。
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◆サカマキガイ
スネールと呼ばれている巻貝です。北米原産であり、水質汚染や環境の変化にも強く、低温でも高温でも問題なく生きることができます。採取や購入した水草について侵入するのが大半です。雌雄同体ですので、オスもメスもなく2匹いるだけで繁殖可能で爆発的に増えて、いずれ間引く必要もでてきます。

レッドラムズホーン同様に2匹いたら、あっという間に増えます。
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★生命力が強い順は?(ジャンボタニシ除く)
 生命力が強い順は以下のとおりです。
   レッドラムズホーン > サカマキガイ > タニシ
 
 やはりレッドラムズホーンでしょうか。過去の3者を一緒に飼っておりましたが、
 最初は、タニシが先に産まれて増えていきます。その後徐々にレッドラムズホーンが
 増えて、ある時を境に爆発的に増えていきます。そして徐々にタニシのエサを奪い
 タニシは餓死して死んでいきます。サカマキガイは両者の主導権争いをよそに
 少しずつですが、確実に増えていきます。サカマキガイは、レッドラムズホーンより
 メダカの浮遊性のエサの残りを食べるのがうまいので駆逐されません。
 最終的に、数で圧倒するレッドラムズホーンが君臨してエサを占領していき、
 次に数の多いサカマキガイがエサのおこぼれを拾っていくような構図になります。
 タニシはごく少数が生き残ります。



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◆スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)
南米原産であり、親になると殻高が50ミリ~80ミリと巨大です。イネなどの草丈の高い植物に登って産卵します。これは卵が水に浸かると死んでしまうからです。卵塊は一見して異様なピンク色で大変目立ちます。卵の時に駆除したい場合は水に落とせばいいのです。柔らかい新芽を大好物でイネの被害がでているそうです。

田舎の水田で見つけたジャンボタニシ。デカい。
ジャンボタニシ

家に連れ帰ったジャンボタニシが産卵したタマゴ。
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★【失敗談】ジャンボタニシは、何でも食べちゃいます!
 ジャンボタニシを捕まえてきて、タニシと一緒に飼いはじめましたが、
 タニシの食料の藻類はもちろん、マツモやアナカリスなどの沈水性植物、
 ドワーフフロッグビット、ホテイ草などの浮遊性植物、ウォーターミント、
 クレソンなどの湿地性植物など、ありとあらゆるものを食べつくします。
 あっという間に『ハゲ山』状態になりましたので、専用容器に切り替えました。
 また、抽水性植物のコガマに登って産卵もしておりました。
 専用容器で育てていましたが、水替えを怠った為に死んでしまいました。
 水に関しては、綺麗な水を好むようです



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そこで今年はレッドラムズホーンの件を含めて以下の対策を行いました。
 ・レッドラムズホーンと完全に別容器で飼育(昨年まで「レッドラムズホーン」と同居)
 ・低床に荒木田土を使用(昨年まで「きんぎょめだかの河石」を使用)
 ・プレコをエサに使用(昨年まで「ザリガニのエサ」を使用)

これが成功して繁殖しても現在まで元気に育っています。昨年までは夏場を迎えると徐々に稚貝の数が減っていったのが、うそのようです。

◆基本情報
名称   : ヒメタニシ
最大全長 :3~4cm
飼育環境 : 淡水(水温5℃~30℃、高水温より低水温を好む)
価格   : 1匹50~100円
寿命   : 2~3年
水温   : 5℃~30℃
混泳   : 多種と混泳可能
飼育   : 難易度は中ぐらい(以外に難しいと思う)
繁殖   : 難易度は低い(胎生)
棲息場所 : 水底
餌    : 人工飼料(プレコ)


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ヒメタニシはコケをよく食べてくれますし、スネールやレッドラムズホーンのように卵を所かまわずに産み付けて大量に繁殖することはないので、扱いやすい貝ではですが雑食ではない上に、エサとなる藻類がが不足しがちになり餓死してしまうこともあり、飼育は意外に難しいかったです。それを解決してくれたのが、プレコというエサでした。このプレコはタブレット(円盤型)、沈下性のエサであり、まさに熱帯魚のプレコ専用に作られたエサです。植物質を主食とするプレコのために植物性原料をメインにスピルリナ・クロレラ(藻類)を配合しています。これは万能のエサで、メダカやドジョウ、ミナミエビヌマエビ、そしてヒメタニシと我が家では食べない生き物はいません。昨年まではザリガニのエサを与えていたが、ヒメタニシは食べてくれませんでした。

そして低床に荒木田土という用土を使用していることにより、藻やコケが生えやすい環境になっています。この藻やコケ、さらにプレコを食べてくれて大量に繁殖して元気に育ってくれました。

また以前に屋内の熱帯魚水槽で育てていたこともありましたが、餓死した個体がでてきたのと酸性で貝殻が溶け始めたので屋外飼育に切り替えました。タニシは、なかなか飼育の奥が深い貝なのではないでしょうか。

★【失敗談】うまくいっていても、いつの間にかいなくなる。
 春になるとヒメタニシは産卵をはじめます。稚貝はどんどん増えていきます。
 水面を観察すると、水草や鉢や岩や流木に親貝と稚貝がつっくいており、
 とても賑やかになります。
 簡単に増えるので、飼育自体も何も手をかけずにすむと思いがちになりますが、
 実際には、大量に増えた為にエサが不足がちになり、少しずつ餓死していきます。
 また、メダカなどと混泳していた場合は、エサによる水質の悪化で死んでいきます。
 そうして、いつの間にか水面を見ても、タニシがいなくなっていることに気づきます。
 ただ、圧倒的に餓死による死が多いので、これを防げれば、タニシの減少を抑える
 ことができます。防ぐにはタニシに不足しているエサを与えるしかありません。


◆ヒメタニシ飼育のまとめ 
 ・容器を新たに導入、または春の水替えにより、エサが不足しがちになるので
  藻類が生えるまで待つか、藻類の生えた流木などの置き物を置いてエサを
  確保しましょう。
 ・レッドラムズホーンやサカマキガイなどのスネールと一緒に飼育しないように
  しましょう。長い目で見るとタニシが駆逐されてしまいます。
 ・飼育容器の藻類だけではエサが不足するのでプレコなどのエサを与えて
  餓死しないように育てましょう。


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今年生まれたヒメタニシの子供達たち。
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こちらはハスの容器。
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調子にのってオオタニシを購入。イネを育てている容器で飼育しています。
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※最後に
ご覧になられている記事は、内容の見直し、文章の誤り(誤字や不適切な表現)による修正で内容が更新されることがあります。