◆ドキュメント
作成日付:2020/05/07
更新日付:2020/05/10


◆はじめに
日本ではマルタニシ、ヒメタニシ、オオタニシ、ナガタニシと呼ばれる4種類のタニシを見ることができます。ナガタニシは琵琶湖水系の固有種ですので見かけることはありません。

このマルタニシは、最もポピュラーな種類と言われています。
しかしながら、日本全国の水田、池沼、用水路など日本のタニシ科ではもっとも多様な環境に棲み、また汚染にも比較的強いヒメタニシ、最大全長8㎝にもなる日本産の淡水巻貝では最大種のオオタニシに挟まれて、いまいち、マイナーな感じがします。

マルタニシは、水田や池沼に棲んでいますが、ヒメタニシの棲息環境に近いですが水質汚濁や乾燥に強いわけではありませんし、オオタニシのように綺麗な水に棲んでいるわけでもありませんので、中途半端な気がします。

全長4cm、大きくなると6cmにもなるマルタニシは水質浄化能力に優れており、コケ取り能力はとても優秀なのです。

ヒメタニシやオオタニシもいいのですが、マルタニシも飼いたいという方は、この記事を書きましたので、よろしければ見ていってください。

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◆タニシ
タニシは、南米と南極大陸を除く各大陸とその周辺地域の淡水に生息し、雌雄異体の卵胎生の巻貝です。

湖や沼、用水路や流れの緩い川などの淡水に生息しており、日本には代表的なオオタニシ、ヒメタニシ、マルタニシ、ナガタニシの4種類がいます。田んぼに生息しているのをよく見かけます。

コケなどの藻類が主食であるが、水底のプランクトンの死骸なども食べる。また水質をろ過するように漉(こ)しとるような食べ方もします。

写真は我が家のマルタニシです。
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◆マルタニシ
日本原産のタニシです。やや大型になるタニシで、全体的に丸みを帯びた殻が特徴です。殻高は40mm、最大では60mmに達する個体もあります。

オオタニシ同様に大型であるため、古来より食用にされてきました。乾燥に強く、農閑期の水田や干上がった溜池などでも泥に潜って耐えますが、極度の乾燥や水質の汚染、汚濁などには弱いです。

かつては水田などでよく見られた種ですが、農薬の影響や冬季の圃場の掘り返しなどで急速に減少傾向にある種です。

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◆環境省レッドリスト2020
環境省版レッドリスト(絶滅のおそれのある野生生物の種のリスト)とは、日本に生息又は生育する野生生物について、専門家で構成される検討会が、生物学的観点から個々の種の絶滅の危険度を科学的・客観的に評価し、その結果をリストにまとめたものです。

タニシについては以下のカテゴリーです。

●絶滅危惧IA類(CR)
絶滅の危機に瀕している種
現在の状態をもたらした圧迫要因が引き続き
用する場合、野生での存続が困難なもの。

 マメタニシ

●絶滅危惧II類(VU)
絶滅の危険が増大している種
現在の状態をもたらした圧迫要因が引き続き
作用する場合、近い将来「絶滅危惧Ⅰ類(絶滅の
危機に瀕している種)」のカテゴリーに
移行することが確実と考えられるもの。
 マルタニシ

●準絶滅危惧(NT)
存続基盤が脆弱な種
現時点での絶滅危険度は小さいが、生息条件の
変化によっては「絶滅危惧」として上位
カテゴリーに移行する要素を有するもの。

 オオタニシ
 ナガタニシ

※ヒメタニシは、どのカテゴリーにも
 所属していない模様です。

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★育てやすいタニシは?(ナガタニシ除く)
 育てやすいタニシの順は以下のとおりです。
   ヒメタニシ > マルタニシ > オオタニシ
 
 やはり一番はヒメタニシです。水質の悪化にも強いですし、繁殖も容易です。

 また主食の藻類だけでなく、プレコなどの人工飼料を食べてくれるので餓死する確率が低いです。マルタニシもヒメタニシ同様ですが、やや水質悪化や高水温に弱い感じがしました。

 マルタニシの記事ですが、ヒメタニシの飼育をオススメします。



マルタニシは、ヒメタニシに近い生息環境ですが、オオタニシほどでないにしろ、水質の悪化と特に水温上昇に弱い感じが見受けられます。

特に夏場にいかに水温上昇を抑えるかが、カギになってきます。夏場に個体数を減らしてしまうことが多く、特に春から夏に産まれた稚貝を死なせてしまう場合がありました。

また、水質悪化にも弱い感じがします。特に春先に水替えして水質が安定しない時と、冬に水生植物の活性化が収まり、水が富栄養化して、越冬できずに死なせてしまうことがありました。

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◆基本情報
名称   : マルタニシ
最大全長 :4~6cm
【ご参考】
ヒメタニシ 最大殻高:3cm
オオタニシ 最大殻高:8cm
飼育環境 : 淡水
       -水温5~30℃
       -高水温より低水温を好む
価格   : 1匹100~150円
寿命   : 3~5年
水温   : 5~28℃
混泳   : 多種と混泳可能
飼育   : 難易度は中ぐらい
繁殖   : 難易度は低い(胎生)
棲息場所 : 水底
餌    : 人工飼料(プレコ)




★マルタニシにはプレコを食べます。オススメのエサです【2020.05.10】追加。

容器の新規立ち上げ時や春の水替え、植え替え時、または飼育する生体が多いと、エサのコケがどうしても不足してしまいます。そうして、生体の数が一時的に減ってしまいます。

その後、繁殖シーズンを迎えて大量の稚貝が生まれます。容器内は賑やかになりますが、エサのコケが不足していくので、徐々に稚貝の数も減っていきます。

繁殖シーズン真っ盛りでは個体数が増えているので、これで飼育の軌道に乗ったと思いがちなのです。

やがて親貝になりますが、その頃には数が減っていきます。そのまま、シーズンを終えて越冬となりますが、越冬時も減っていきますので、翌年春にはとても少ない個体数となっているのです。

この飢餓を回避する為に、プレコを使用します。プレコを与える、与えないで、個体数の生き残りが随分違います。




プレコに群がるマルタニシです。
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◆マルタニシ飼育のまとめ

 ・容器を新たに導入、または春の水替えにより、エサが不足しがちになるので藻類が生えるまで待つか、藻類の生えた流木などの置き物を置いてエサを確保しましょう。

 ・底床には荒木田土を使用しましょう。

 ・メダカやミナミヌマエビ、ドジョウを同居させる場合は、酸欠にならないように個体数を少なめに入れてください。

 ・水温上昇に弱いので、水草を入れたり、岩や流木を置いたり、簾(すだれ)をかけたりして、水温が上昇しないようにしてください。

 ・飼育容器の藻類だけではエサが不足するのでプレコなどのエサを与えて餓死しないように育てましょう。



※最後に
ご覧になられている記事は、内容の見直し、文章の誤り(誤字や不適切な表現)による修正で内容が更新されることがあります。