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※2021.11.23更新(過剰広告カット)

春が近づいてきて、心なしか暖かくなってきました。日没も少しずつ遅くなり、帰宅しても屋外の容器の状態を見ることができるようになってきました。夜はまだ寒いですが、容器の状態を見に行くと冬の間は隠れていたミナミヌマエビたちが流木や水草など、あちらこちらに出ている姿を見ることができます。

無事に越冬してくれたようで、いよいよ始まるシーズンに向けて、いち早く活動を始めた水棲生物といってもいいかと思います。もちろん、元気なメダカは冬でも暖かい日は日光浴をしようと泳いでおりますので、タニシやドジョウなどに比べると早いシーズン開始となります。

春のシーズン開始が早い分、気温が20℃を超えてきますと、さっそく繁殖開始となり、11月ぐらいまでは個体数を増やしていきます。ミナミヌマエビが繁殖開始したのちにメダカやヒメタニシ、カワニナなども繁殖シーズンを迎えますが、ミナミヌマエビの爆発的な繁殖力は、その中では一番だと思います。

我が家では春を迎えて暫くしてから、1年に1度の水替え含めた容器の掃除、用土の入換え、水草の植え替えを行いますので、その頃には稚エビが沢山産まれてしまって、救出するにに一苦労となるわけでして、ミナミヌマエビが丈夫で繁殖がし易いエビ、というより水棲生物であることを実感いたします。

ミナミヌマエビを繁殖させるには、どうしたらいいのか?という話をさせてください。
◆簡単に言いますと水草を入れてミナミヌマエビを10匹入れれば完了です!
ミナミヌマエビを購入します。オスメスペアでなく10匹程度でまとめて購入します。値段は1,000円程度です。それをバケツなどの水深の深い(20cm程度)容器を用意します。水はカルキ(塩素)を抜いた水を入れます。カルキをなくすには、カルキ抜き剤を入れるか、半日水を汲んだ容器を日光に当てます。そして水草(アナカリス、カモンバ、マツモ)を入れます。

水草はミナミヌマエビの隠れ家になりますし、水草は非常食にもなります。基本的には微生物やコケなどを主食としていますが、食料がなくなった場合は水草を食料にします。多く増やしたいなら混泳はさせません。これだけで増えます。

ここまでの話で大丈夫そうな方は、その先は読まなくて結構です。
◆屋外の方が繁殖しやすいです
ミナミヌマエビを飼育する環境は、最初は屋内か屋外を選択するかと思いますが、圧倒的に屋外で育てる方が、繁殖に向いています。

屋内ですと、熱帯魚と一緒に飼う事になるかと思いますが、屋内のろ過施設では水流が発生しており、飼育水が入れ替わる環境下であります。この飼育水が入れ替わる環境に強くない為、ストレスで死んでしまうこともあります。

また、抱卵して稚エビが産まれたとしても産まれた稚エビが飼育水が入れ替わる、水流の強い環境で生き残るのは少ないですし、ろ過機に吸い込まれたり、熱帯魚の格好の餌食になってしまうこともあります。

◆屋内でも″もちろん繁殖”します
ミナミヌマエビを屋内の熱帯魚水槽でも飼育しておりましたが、もちろん繁殖します。

我が家の水槽が40cmと狭かったのと、ろ過機による水流の強さ、天敵となる熱帯魚の数の多さ、隠れ家となる水草の少なさ、ヤマトヌマエビとの混泳などの悪条件が重なり、一時的に増えていったものの、最終的にはヤマトヌマエビを残して、いなくなってしまいました。
◆個体数はある程度の数を入れましょう
最初にミナミヌマエビを飼育する個体数ですが、もちろんオスメスを一緒に入れないと繁殖はしません。

ミナミヌマエビのオスとメスを見分ける方法はお腹に卵を持っている、持っていないです。購入時に既にお腹に卵を持っている個体もおりますので、そこで判別できます。お腹に抱えている卵ではなくて体内にある卵での判別はできます。

他に一般的にはオス(約2cm程度)よりもメス(約3cm程度)のほうがサイズが大きいことでもわかりますが、いずれにせよ、お腹に卵を抱えていないと判別しづらいと思います。また、大きさの差も産まれたタイミングもありますので非常に難しいかと思います。

ミナミヌマエビを購入するなら、オスメス1ペアで購入するのが近道かと思いますが、この1ペアは意外にもコストがかかり値段が高いです。

他に人から譲り受ける場合もありますが、オスメス1ペア揃えてもらうのは、なかなか難しいかと思います。従って、ある程度まとまった数を購入、大体10匹ぐらいを1,000円程度で購入する方が無難です。

その中にオスメス1匹は必ず入っていますし、シーズン真っ盛りであれば、お腹に卵を抱えているミナミヌマエビに遭遇する確率大です。下手に1ペア購入して、どちらか1匹は死んでしまわないか?元気に繁殖してくれるか?ハラハラするより、ずっとよいかと思います。

◆流木や石、水草、コケの3つがあれば繁殖しやすいです
ミナミヌマエビを飼育する環境ですが、ミナミヌマエビが隠れる流木や石、オブジェなどの隠れ家、また同じく隠れることができて、食料にもなる水草、主食となるコケの3つがあれば十分かと思います。

コケ以外はミナミヌマエビを飼育する前に用意できるものです。ミナミヌマエビが隠れることができる流木や石などは、親エビは勿論のこと、産まれたばかりの稚エビが隠れる場所としても役立ちます。

水草は沈水性のアナカリス、マツモ、カモンバ、浮遊性のホテイ草がいいかと思います。こちらも親エビや稚エビが隠れる場所になりますし、食料にもなります。

そもそもミナミヌマエビの主食はコケですが、コケ以外にも魚や貝の死骸やプランクトンなどの動物質のエサも好んで食べる雑食性のエビです。

よって水草を食べる可能性もありまして環境によっては水草が食害にあうこともあります。何故水草を食べるのかといいますと、水草を食べる時の多くは好んで食べている訳ではなく、生きるために食べていることが多いのです。

個体差がありますが、基本的には魚や貝の死骸などの動物質のエサを好み、次に柔らかいコケや植物性プランクトン、そして、食料不足の最後の手段としての水草となります。

従ってミナミヌマエビの飼育では水草を入れておくと、エサ不足で餓死するようなことはありませんが、逆にエサが不足すると水草が食害にあうことがあるわけです(ただし滅多にないです)。

最後にコケですが、やはりコケがあった方がミナミヌマエビは育ちやすいです。稚エビのエサは何か特別にエサをあげる必要はなく、稚エビはコケや微生物などを食べて大きくなっていきます。
◆爆発的に増やしたい場合はエサをあげた方がいいです
ミナミヌマエビを爆発的に増やしたい場合は、飼育水が汚れない程度にエサをあげるとよいです。栄養価の高い人工飼料を与えますと繁殖し易くなり、爆発的に増えていきます。

人工飼料は沈下性のエサをあげます。沢山のミナミヌマエビがエサに寄ってきて食べている姿をみることができます。

◆稚エビが増えないのは..。
稚エビがいなくなってしまうのは稚エビを食べてしまう天敵が多い為です。

天敵はメダカではなく、ドジョウです。ドジョウは雑食性により、稚エビを根こそぎ食べてしまいます。また、食べる対象の稚エビが少なくなれば親エビも食べてしまいます。

また、金魚やフナなどの大型の魚も稚エビや親エビを食べてしまいます。他にも水量が少ないと暑い日は水温が高くなりすぎ、寒い日は水温が低くなりすぎて、稚エビが育たず死んでしまいます。

◆親エビが死んでしまうのは..。
親エビが死んでしまっていては繁殖どころではありません。いくつか理由はありますが、まず日蔭の環境で育てていることが挙げられます。

日陰の環境では親エビは徐々に弱って死んでいきます。ただ、日蔭は日陰でも直射日光に当たらないように水草や岩などの隠れ家で日蔭を作ることはいいです。

いけない日蔭は、常時日蔭であり、日蔭ですと水温が低いままであり、徐々に弱っていき死んでしまいます。

稚エビと同じでドジョウ、金魚やフナなどの大型の魚は親エビをも食べてしまいます。他にも水質調整剤を入れるのも注意が必要です。ミナミヌマエビというより、エビは水質の変化に敏感ですので、1日で全滅する可能性もあります。

◆水温、水量は少し気をつかってください
ミナミヌマエビの繁殖に適した温度は20〜27℃程度で、春の4月頃から初秋の10月頃にかけて繁殖が行われます。水深は20cm程度は欲しいです。

水深が浅いと、夏場の暑さで水温が30℃以上に上昇してしまい、茹って死んでしまいますし、冬場の寒さで水温が0℃以下になって凍り付いて凍死してしまいます。

ただし、直射日光でも容器の水深が深く、水草などが入っていて日蔭を作ることができれば、夏場で水温が30℃以上になっても全く問題はありません。要はミナミヌマエビたちが夏場の暑さ、冬場の寒さから逃げ込む場所があれば問題ないということです。

◆メダカと混泳させても大丈夫です
ミナミヌマエビを単独で飼育すればメダカなどに稚エビが食べられることはありませんが、隠れ家である流木や石、水草などがあれば、稚エビは隠れることができますので、メダカに稚エビが食べつくされることはありません(もちろん少しは食べられてしまいます)。よって、少々稚エビが食べられてよいのであれば、メダカと混泳させても構いません。




◆稚エビが産まれてから何もしません
1回に50個から100個ほどの卵を産みます。産卵から孵化までが10日~2週間程度、抱卵の期間は2~3週間程度となります。こうして産まれた稚エビですが、隠れ家とエサとなるコケなどがあれば何も世話をしなくても問題ありません。大きくなって繁殖活動を始めます。



※最後に
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