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※2020年8月8日更新
※改題:鈴虫寺
※目次を付けました(2021/03/15)
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※2022.08.11更新(ハッシュタグ対応)




◆はじめに
以前より鈴虫を飼育しており、いわゆる累代飼育をしていた。昨年まで順調であったが産卵環境を全面マットではなく、小さな容器を入れてマットを敷いて産卵床を作って産卵させた。

産卵自体はうまくいって今年6月に孵化はしたものの孵化した数がとても少なく、結局うまく育たずに死んでしまった。今回は一昨年まで行っていた飼育方法を復活させて累代飼育に再挑戦する。

我が家の鈴虫です。
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◆飼育場所
屋外でプラケースに入れて育てている。直射日光にあてないこと。カブトムシやクワガタのように日蔭とはいかないものの、半日蔭で飼うことが望ましい。

◆体長
成虫で2センチ程度。

◆孵化から成虫まで
6月の梅雨の季節になると生まれる。羽化直後は白いのでたくさんいるとダニが湧いたかと勘違いするが、よく見ると鈴虫特有の触覚があるのでわかる。

また少し成長したから発見するとゴキブリに見えてしまうが、これも鈴虫特有の触覚があるのでわかる(鈴虫よ、ごめん!)。

7月中旬ぐらい、ちょうど夏休みぐらいに成虫になり、涼しく鳴き始める。8月の暑い季節の夜に鳴いてくれるので、多少気持ちが涼しくなる(もちろんクーラーは全開である!)。


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◆購入・捕獲
我が家の周辺環境では鈴虫は近くの草むらで簡単に捕獲できる昆虫ではないのでホームセンターで購入した。値段は2ペア450円で他(ネット)でも大体500~600円ぐらい売っているので、まあまあ安い。2ペアカップを2つで4ペア購入した。

金額目安500~600円

日本各地で生息しているらしいし、実際に野外で鳴いているのを聞いたことはあるが、これまで見つけずらいので捕まえたことはなかった。

今年、ついに夜の散歩中に野外で鳴いている姿を発見して捕まえようとしたが、野外にいる鈴虫はとても素早くて捕まえられなかった。残念!


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◆プラケース
プラケースはコバエシャッター中(298×195×210mm)である。その名の通り、鈴虫の飼育では鈴虫のエサにコバエがよってくる。

上面の蓋はフィルターで閉じることができるが、全て閉じたままだと湿気がすごいので開けてしまっている。

よってコバエは多少入ってしまうが、市販のプラケースよりは防げるし侵入する数が多くなって来たら蓋を閉じてしまえばよい。

この容器で4ペアの8匹を飼育した。8匹なら十分な大きさだ。最後に飼育ケースは直射日光を避け風通しの良い涼しい所に置くこと。

金額目安コバエシャッター中 800~900円

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◆用土
今回は容器全面にマットを敷いてどこでも産卵できる環境にした。マットは専用のマットでなくても十分。

今回はカブトムシのマットを代用。腐葉土や培養土でもいいし、水生植物の土でも問題ない。ただ殺虫剤が入っているものはさすがに使用しない。要は土なら何でもいい。

用土は産卵にむけて湿らせておくこと。水は水道水で問題ない(メダカじゃないのでカルキ(塩素)の水をかけても死ぬことはない)。

霧吹きでもいいが、我が家はドバっと水をかけてしまう。鈴虫に直接あたっても大丈夫で死にはしない。

金額目安金の土 20L 1,000円
      (ガーデニングに使用するものである)




◆マットの入れ替え
【2020.08.08】追記

鈴虫のシーズンが終わり鈴虫が産卵した卵をマットから取り出さない限り、マットを交換するタイミングがありません。10月から翌年6月までの間は卵のままですし、6月になって孵化しても幼虫はとても小さいので取り出すのは難しいと思います。また、親鈴虫になると産卵をしますので難しいです。

そこで、マットを交換するタイミングは親になる一歩手前のある程度を大きくなった頃しかありません。
累代飼育していると、かなりの数が生まれているので容器からの移動も一苦労ですが、移動してもらい、一気に交換してしまいます。

マット交換をしないと、カビが発生したり、鈴虫の排泄物、ダニやコバエなどが住み着き、最悪の場合、卵が孵らない環境になってしまいます。

1年に1回は必ずマット交換をしましょう。


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◆隠れ家
隠れる場所としては流木や鉢の欠片を設置。また水分を沢山とる昆虫なので水苔に水をつけて置いておいた。水苔は水分がなくなったら補充。水は水道水で問題ない(メダカじゃないのでカルキ(塩素)の水をかけても死ぬことはない)。

金額目安流木 600~1,000円
       水苔 500~700円
       小さな和の庭 土管M 500円








◆エンマコオロギと鈴虫の同居
【2020.08.08】追記
エンマコオロギと鈴虫の同居はできません。エンマコオロギの方が鈴虫より強く、鈴虫は雑食性の高いエンマコオロギのエサになってしまいます。

また、エンマコオロギは体力も強く、ジャンプを沢山しますので、その度に鈴虫を驚かせて弱らせてしまいます。

エンマコオロギと鈴虫は別々に飼いましょう。


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◆エサとエサ皿
エサは市販の『マルカン スズムシのエサ お徳用 90g(専用エサ皿付)』を使用している。オマケにエサ皿が付いているので、これを使用する。

タンパク質を捕らないと共食いして補給しようとする。過密飼育なら仕方がないが少数なら避けるべきなのでエサを切らさないこと。

植物性としてキュウリ、ナスなどの野菜も入れる。ただ『スズムシのエサ』だけでも十分ではある。エサは毎日変えなくてもよい。エサ皿からなくなっていたら補給する。

また市販でも野菜でも腐ってきたり、カビが生えているようであれば交換する。最後に用土にエサを置かないこと。エサにカビが生えるし、ムシが湧く温床となる。

金額目安マルカン スズムシのエサ
       お徳用90g(専用エサ皿付) 300円

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◆コバエ
コバエが鈴虫のエサを狙って、または鈴虫の死骸を狙ってやってくるが、防止目的でコバエシートなど使用するとせっかくの音色が聞えなくなってしまう。

私はあきらめて周囲に『ハエ捕り棒』や『ハエ捕り紙』を設置する。

金額目安ハエ捕り棒 500~600円




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◆維持費
市販のエサとナスやキュウリなどのエサ代だけだが、市販のエサを1回買えば8匹程度なら軽々1シーズンは持つ。累代飼育なら用土代(用土を変える場合)とエサ代だけとなる。

金額目安マルカン スズムシのエサ
       お徳用90g(専用エサ皿付) 300円

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◆寿命
寿命は3~4ヶ月程度。成虫の寿命は2ヶ月程度というが、成虫になる季節にもよるが夏を迎える前に成虫になると1ヶ月程度しか生きない。

オスから死んでいき、最後はメスが残る(虫はみんな同じ)。


◆卵での越冬
親鈴虫が死んでからの容器は10月までは用土を乾燥させない。こまめに水分を補給する。

11月からは乾燥させてしまい翌年の5月までは、ほったらかしにしておく。保温も一切必要はなく、屋外にそのまま置いておいてよい。

翌年の5月になったら用土に水分を与えて湿らせて維持していく。そうして6月になると孵化する。


◆鈴虫の1年
【2020.08.08】追記
鈴虫の1年です。6月~9月がシーズンです。その後は子孫を残す為に、親鈴虫が9月に死んでから11月まで水を切らさないこと、翌年5月になったらマットに再び水を補給して孵化させます。マットの水分調整がカギになると思います。


◆鈴虫の1年
5月 霧吹きでマットに水分を補給
  (ここからマットを乾燥させない)
6月 子供が生まれる
7月初旬 マットを入れ替える
    (幼虫が親に近い大きさ
     2cm程度になったら)
      親になる前のここがベスト
7月中旬 親鈴虫になる
     -鳴く
     -産卵
9月 シーズン終了
  (親が死んだからといって
   マットを乾燥させない)
11月 マットを乾燥させて
   翌年5月までそのままとする


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◆鈴虫寺
京都府京都市西京区にある寺で華厳寺(けごんじ)といいます。
鈴虫を四季を通じて鈴虫を飼育しており「鈴虫寺(すずむしでら)」とも呼ばれています。

●拝観料
拝観料500円です。

●説法
有名な苔寺の近く。和尚さんの説法が30分程度きけます。説法は一時間毎に行われ、それを待つ行列が階段のところにできます30分の説法はお茶とお茶菓子が出ました。漫談の様な内容。笑いあり心に響く内容。楽しいひと時でした。ただ、人によっては営業トークにも聞こえる模様です。

●鈴虫
一年中鳴いています。温度管理された部屋で育てられています。すごいと思ったけど冬に聴いても美しいと感じなかった。やはり秋の虫なら秋に聴きたいと感じた。

●お守り
幸福御守り。お地蔵が入っているそうです。ひとつだけ願いを叶えてくれます。300円です。

●アクセス(京都駅から)
京都バス【73、83番 鈴虫寺ゆき】にて、終点下車 徒歩2~3分 約60分 遠い..。
タクシーで鈴虫寺まで約2,000円~2,300円 約25分なので、奮発するのもありです。


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◆さいごに
全ての準備が終わり最後に鈴虫を放つ。鈴虫は容器に入れられて元気よく動いている。エンマコオロギと違いジャンプしないのでゆっくり見ていられる。見ていると早速涼しげに鳴き始めたので蓋を占めた。


飼育容器。隠れる場所と水場、エサがあれば十分。
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鈴虫のオス。
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※最後に
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