季節は夏が終わり、カブトムシの成虫は生命期間を全うし天に召されて、代わって幼虫たちの季節になりました。

夏の間にカブトムシの成虫が産卵して孵化した幼虫がプラケースで飼っているのであれば、外側から見える時期であり「来年もカブトムシ成虫が拝めるぞぉー!」と喜びを爆発させるわけです。

生まれたカブトムシの幼虫はこの秋に冬に向けて大きくなるためにひたすらマットを食べる時期となります。この冬までに来年のカブトムシの成虫の大きさを決めるといっても過言ではありません。

カブトムシの幼虫を飼うには「マット」と呼ばれる栄養価の高い食材が必要でして、ホームセンターなどのリアル店や、インターネットのネット店で購入することになります。

昔(大分昔ですけども)ならば「マット」あるいは「カブトムシ用マット」を飼えば問題ありませんでしたが、今はいろいろなマットが販売されており、ひと目では間違って購入してしまう可能性もありますし、どれを選んだら悩んでしまうのではないでしょうか。

そこで色々な種類のあるマットも情報を整理してみることにしました。もしよろしければ覗いていってください。


◆はじめに
マットのことを書きますが、カブトムシを通年(夏は成虫、秋から翌年春まで幼虫)飼うのであれば、幼虫用マットをいれておけば問題ありません。成虫は問題なく産卵してくれますし、幼虫はマットを無事に育てることができます。

「なぁーんだ。そうだったのか!」というのであれば、以下の記事を読む必要はありません。

また、カブトムシ成虫に沢山産卵させたい。孵化した幼虫を大きくしたい、成虫を飼っているときの防虫や消臭など用途によって色々なマットがありますので、もっと詳しく解説しているサイトや本がありますので、そちらをオススメいたします。

製造方法も未発酵マット、一次発酵マット(※)、二次発酵マット(※)などがありますが、幼虫用なのか、成虫用なのか、といった使用目的さえ見極められれば十分と思っていますので、ここももっと詳しく解説しているサイトや本がありますので、そちらをオススメします。

ここでは基本的に抑えておけばいいことや、多少ズボラ(私のような者)でも問題なくカブトムシの幼虫を夏に成虫にできるようなマット選びを書きたいと思います。

※一次発酵は自然発酵させたマット、二次発酵は一次マットをさらに水を加温して発酵させたマット、この時添加剤が入りは添加発酵マット、入ってなければ無添加発酵マット

夏に羽化したカブトムシたちです。
IMG_3430



◆目次

◆マットとは
◆マットの種類
◆幼虫用マットの種類
◆成虫用マットの種類
◆その他知っておいていいもの
Q.違う種類を混ぜていいのか?
Q.孵化したマットと同じがいいのか?
Q.成虫がひっくり返る、幼虫が表面にでてくる
Q.マットの種類で悩んでいる
Q.どのマットで産卵させるのがいいか?
Q.カブトムシとクワガタムシのマットは同じでいいのか?
Q.マットから臭いがする



◆マットとは
マットとは、カブトムシやクワガタムシの幼虫が食べるエサです。野生ではカブトムシは腐葉土を食べて生きています。

腐葉土は微生物やミミズにより枯葉や朽木などの有機物が分解されてできたものです。腐葉土は、広葉樹(クヌギ、コナラ、ブナ、ミズナラのように秋になると葉が赤や黄色に色ずく木)の葉を発酵させたものです。

マットは、広葉樹の木(朽木)を細かく粉砕して発酵させたものです。従いまして「発酵マット」と呼ばれていることがあります。

どちらもカブトムシやクワガタムシのエサにはなります。ただ腐葉土は園芸店で手に入る腐葉土はありますが、これはあくまで園芸用でありカブトムシを育てること(カブトムシを育てる栄養がないに等しい)はできません。カブトムシを育てることができる腐葉土を作るのはなかなか難しいのです。

しかしながら、マットの製法である広葉樹を細かく粉砕して発酵させて作る方が大量生産し易いのでホームセンターなどに色々なマットが販売されているという訳です。

幼虫用マットに潜っていくカブトムシの幼虫たち
IMG_1030



◆マットの種類
ホームセンターなどのリアル店やネット店でマットを購入する場合は必ず飼育対象や用途が書いてありますので、自分がどう育てたいのか?を考えて購入することをオススメします。

ただ一言で言ってしまいますと、お家で趣味の範囲で手頃な大きさの成虫に育てない場合は、成長過程にあわせてマットを替える必要はまったくありません。幼虫用マットを通年使用すればいいと思います。


・幼虫用マット
 幼虫を飼育するマットです。添加剤(※)を入れて発酵させており、幼虫を大きくするマットですので栄養価が高いマットです。なお、成虫が飼育できない訳でもありません(成虫も飼育できます)。発酵マットは幼虫用マットのことです。

・成虫用マット
 ひのきおがくずなどダニやコバエなどの防虫、またカブトムシ成虫の排泄物やエサの腐敗臭などの消臭を目的としたものでカブトムシの幼虫は育つことができません。

・産卵用マット
 粒子がきめ細かなマットです。産卵は粒子が粗いとあまり産まない個体もいるのでカブトムシの成虫に産卵を促したい場合に使用するマットです。産卵用と言えども幼虫も食べれるマットですので、孵化してからの幼虫の飼育に使用できます。ただし、産卵用マットは水と熱でおが屑を発酵させたもので栄養価が低いです。幼虫用マットは添加剤(※)を入れて発酵させたもので栄養価が高いのです。ある程度したら幼虫用マットに交換することが必要です。

・埋め込みマット
 クワガタ産卵は朽木にするのが一般的にですが、その朽木をマットに埋め込むという意味でつけられた名前のマットです。マットに産むカブトムシなどの場合、孵化後に幼虫がマットをが食べれるマットでないといけません。朽木などの木に産むクワガタの場合は木に食い入る為、幼虫がマットを食べるかは重要ではありません。

クワガタの幼虫は朽木を食べて育つ為、発酵度の低いものや未発酵のマット(いわゆる生オガ)でもよく幼虫用マットと区別するため、そう呼んでいます。

・園芸用腐葉土(やったらあかんやつ
 落ち葉を発酵させたもの。ただしカブトムシの幼虫のエサとなる100%広葉樹でないことが多いです。ホームセンターや園芸店で販売されているものには、ダニなどの微生物が混じっていたり植物育成用の添加剤や、早く腐らせるための化学肥料や薬品が混入されているものあったり、栄養価が低くカブトムシの幼虫を育てることはできません。
 園芸用の腐葉土を使うのであれば以下のものを使用するのが目安です。
  -無添加で殺虫成分の入ってない
  -広葉樹100%

※添加剤は発酵を行うバクテリアの栄養です。一般的には小麦粉や米ぬか、きな粉などが使用されます。各メーカーから販売されているブレンド添加剤も昆虫に有用な各種ミネラルが効果的に配合されており、幼虫を大きくするのに非常に効果があります。



◆幼虫用マットの種類
・キノコマット、廃菌床マット
 キノコマットはキノコを育てる菌床を使用して作成されたマットです。廃菌床マットはキノコを収穫した後の菌床(廃菌床)を使用して作成されたマットです。

・完熟マット、完全発酵マット
 明確な定義がないマット。宣伝文句的な意味合いが強いです。紐解けば発酵マットのことです。

・バイオ(育成)マット
 明確な定義がないマット。宣伝文句的な意味合いが強いです。紐解けば発酵マットのことです。



◆成虫用マットの種類
・ひのき、おがくずマット
 ダニ、コバエなどの防虫やカブトムシの排泄物やエサの腐敗臭などの消臭を目的としたマットです。成虫用マットとして販売されています。

・防ダニ消臭マット
 広葉樹、針葉樹を混ぜたマットです。



◆その他知っておいていいもの
・クワガタ用マット
 クワガタの幼虫を育てるためのマットです。カブトムシの幼虫のマットと発酵度合いが違い、土のような色の発酵のすすんだものはカブトムシ用のマット、発酵度合いが進んでいないマットは白っぽいマットです。マット産みの種(ミヤマクワガタ、ノコギリクワガタ、ヒラタクワガタ)しか産卵しませんので注意が必要です。

・育成マット

 国産カブトムシはもとより外国産カブトムシの産卵から、幼虫、成虫に使用できる汎用的なマットのことを指すことが多いです。ただし、幼虫用マットだったり、産卵用マットだったりすることもありますので、説明書きを確認しましょう。

・三次発酵マット
 明確な定義がないマット。宣伝文句的な意味合いが強いです。紐解けばクワガタ用マットのことです。


Q.違う種類を混ぜていいのか?
A.成虫用なら針葉樹や広葉樹のマット、または幼虫用や成虫用のマットを混ぜてもいいです。幼虫用は広葉樹のマット、いわゆる幼虫用マットと呼ばれるものだけを混ぜましょう。


Q.孵化したマットと同じがいいのか?
A.同じ種類、メーカーでなくても用途(幼虫用)が同じであれば問題ありません。


Q.成虫がひっくり返る、幼虫が表面にでてくる
A.成虫がひっくり返るのであれば、転倒防止材や朽木などを入れて転倒しないようにしましょう。また寿命を迎えている場合があります。

幼虫の場合はマットが合わないと思われますので、別のものに替えることをオススメします。マットが不良品であるか、マットが発酵しており熱をもっていて、暑くて出てきてしまっている場合があります。マットが発酵している場合はマットを取り出して、新聞の上に置いて2~3日発酵させた後に再度入れます。


Q.マットの種類で悩んでいる
A.通年使用で構わない場合は幼虫用マットを使用しましょう。成虫に使用しても産卵しますし、そのまま孵化した幼虫が育つことができます。


Q.どのマットで産卵させるのがいいか?
A.幼虫用マットでいいかと思います。孵化後にすぐに幼虫はマットを食べて大きくなることができます。産卵用マットというもの販売されています。産卵を促すマットですが、幼虫にとって栄養価が低いのですぐに幼虫用マットに替えてあげてください。


Q.カブトムシとクワガタムシのマットは同じでいいのか?
A.カブトムシの幼虫の場合は問題ないと思います。クワガタムシの幼虫の場合はカブトムシ、クワガタムシどちらでも使用できるマットであれば飼育できると思います。カブトムシ用マットはクワガタムシの種類によっては微妙(発酵しすぎで口に合わないと推測)に合わないものがいるので食べません。


Q.マットから臭いがする
A.マットが再発酵しており、その時に発生するガスですので「ガス抜き」をオススメします。ガス抜きは新聞の上にマットをしいて2~3日干します。




※最後に
ご覧になられている記事は、内容の見直し、文章の誤り(誤字や不適切な表現)による修正で内容が更新されることがあります。