※モバイルデバイス対応済
※アドセンス再設定対応済
※2021.11.22更新(過剰広告カット)

◆はじめに
  ビオトープのシーズンは冬になりました。メダカやミナミヌマエビ、タニシやドジョウなどの水棲生物や、スイレンやハス、マツモやアナカリスなどの水生植物など、やがてやってくる春に向けて長い長い眠りにつきます。
  しばらく、ビオトープの鑑賞やメンテナンスなどの楽しみはお預けとなりますが、この時期は、いろいろ振り返ったり、次シーズンに向けて構想を練ったりと楽しみはあります。
  今回は水生植物を振り返ってみます。

多年草とは...。
 2年以上生存を続ける草本植物のことを示して、冬になると地上部が枯死してしまうものでも、地下部などが越冬すれば多年生の性質をもつ。

◆多年草のメリット・デメリット
 ・メリット
   -毎年買わなくてすむ
   -前年で栽培のノウハウを習得できているので楽に育てられる
   -タネからでないので新芽が枯れるリスクが少ない

 ・デメリット
   -総じて生命力が強いので、他の植物を駆逐する可能性がある

◆生育環境
 ・千葉県
 ・マンション5階南西のベランダ(屋外)
 ・日照時間は午後11時から日光が当たる
 ・海から1.4キロ程度
 ・強風かなり多い
 ・鉢植え栽培
<ミニシペルス>

ミニシペルスはマダガスカル原産のカヤツリグサ科の常緑性多年草です。シュロガヤツリの小型園芸品種で観賞用として栽培され、帰化植物としても繁殖しています。

黄緑の花を7月~9月頃に咲かせます。生命力が強く、春から秋にかけては葉を増やして成長し、冬も枯れずに一年中、常緑であり、冬の間の寂しいビオトープを彩ってくれます。

ミニシペルスは爆発的に成長する訳ではありませし、ランナーや根などを伸ばして他の水生植物を駆逐するといったことはありません。

しかしながら、かなりの悪環境でも元気に育ってくれる生命力をもっており、初心者が入門として購入してもらいたい、ぜひおすすめしたい水生植物です。


ミニシペルス。他の植物と一緒に植えていても駆逐もされませんし、逆に駆逐もしない「優等生の水生植物」です。
IMG_5143


◆基本情報
【分類】抽水性植物
【草丈】30cm~40cm程度
【分布地】マダガスカル原産
【開花期】7月~9月
【冬場】常緑性多年草につき1年中常緑
【繁殖】株分
【水管理】鉢植えの場合は鉢ごと水につけ、株元が必ず水につかる水位で生育
【日当たり】半日以上、直射日光があたるところに置く
【用土】水生生物の土(土の配合が難しいので水生生物の土を使用したほうがよい)
【肥料】緩効性の化成肥料を土に埋める(シーズン中は1~2回で十分)
【シーズン】一年中
【鉢のサイズ】直径12cm(4号)以上はほしいです


◆我が家の1年の飼育まとめ
 3月 地中から芽がでてくる。
    春の植え替え。地中は根がパンパンで土が盛り上がっている。
    鉢から取り出すのに一苦労。
    他の植物はドジョウが土に入り込んでたりするのですが、
    根がパンパンなので生物が用土に紛れていることはまずないです。
    根はほとんどカットして、必要分だけの芽を残します。
 7月 黄緑で小さな花が咲く
    (9月ごろまで咲く)
11月

 2月 株元までに水に浸けた状態で管理します。

1年を通してあんまり変化がなく、世話もいらない水生植物です。


夏のミニシペルスです。訪問者のイナゴがいる貴重な一枚です。
IMG_3451

冬のミニシペルスです。他の多年草は地上部は枯れてしまうか、黄色くなったり元気がなkなったりしますが、ミニシペルスはどんなに寒くても常緑を保っています。
IMG_4530


◆メダカやエビなどの水棲生物との相性
  特にないです。メダカやエビが隠れ家や休憩所のように利用にすることはありません。メダカは水草のように卵も産まないですし、稚魚が隠れ家にすることはありません。せいぜい鉢の上でドジョウやエビが休んでいることを見かける程度です。

  唯一の役割は富栄養化した水を浄化してくれることです。栄養塩類の除去などの水質浄化に役立つ水生植物です。



※最後に
ご覧になられている記事は、内容の見直し、文章の誤り(誤字や不適切な表現)による修正で内容が更新されることがあります。

スポンサーリンク