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※2021.11.23更新(過剰広告カット)

我が家の近所には、沼があります。そこには小魚が沢山泳いでおります。一見、メダカのような魚です。しかしながら、網で掬い上げますと、外来種のカダヤシであることがわかります。

最初はわかりませんでした。たまたま採れた魚がメダカのように小さかったのです。しかし、2回3回と網で掬っているうちに、メダカにしては大きな魚が採れます。

おそらくメスのカダヤシだと思うのですが、5cmぐらいの大きな魚です。形もグッピーのメスに似ています。

さらに、小さな魚も採れます。それはまるでグッピーの稚魚のようでして、ここに至って『これはメダカではない!』と確信するわけです。

そこで文明に利器「スマフォ」の出番であります。すぐに検索したところ、カダヤシということがわかり、持って帰って飼育してしまうと処罰されることもわかりましたので、すぐにリリースいたしました。


◆カダヤシは特定外来生物
カダヤシは、国立環境研究所で定めた特定外来生物に指定されており、飼養(しよう、食料を与えて育てること)など違反した場合は個人は懲役3年以下、または300万円以下の罰金、法人なら1億円以下の罰金となっています。

このカダヤシは、一見メダカと同じ形をしている魚ですので、メダカと間違えて家に持って帰って育てている方もいるかと思います。

カダヤシは、北アメリカ東南部原産の外来種です。日本へは1916年に台湾経由で入ってきました。名前の由来は、その名の通り「蚊絶やし」からです。

根拠のないのですが、ボウフラの駆除の目的や水質浄化に役立つと日本各地に放たれました。ボウフラ駆除ならメダカで十分でしたのに..。

現在は北海道、東北を除く、日本全国で生息しています。

全長は、オスは3㎝程度ですが、メスは6cm近くの大型になります。

直接子供を産む卵胎生ですので、1回で100匹から最大300匹が生まれます。

◆メダカがいなくなった場所に入り込む
メダカは、生活排水などの河川の汚染、農薬や用排水路分離により、田んぼと用水路の行き来ができなくなったことなどから、メダカが減少に一途を辿りました。

そのメダカのいなくなった生息域にカダヤシが移入してきたのです。カダヤシはメダカより環境汚染に強く、繁殖力はメダカの卵10個から30個、カダヤシが100匹から300匹とメダカの10倍ですので、放たれた場所で、あっという間に生息数を増やしていきます。

特にメダカとの繁殖力の差があるのは、卵生(メダカ)と卵胎生(カダヤシ)との差です。メダカは卵の時点で親メダカや小型のエビやザリガニ、フナやモロコなどに食べられてしまいますし、稚魚になっても、その危険は同様です。

カダヤシは稚魚の時点では、メダカの危険と同様ですが、親から直接、稚魚で産まれてくること、そして数が多いことで、外敵に食べられても生き残ることができるのです。






※最後に
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