(作成日:2017/03/17 ・ 更新日:2019/01/12

◆訪れていただいた方々へ
コリドラス・パレアタスを無加温で飼育したい。

本来、熱帯魚である、コリドラス・パレアタスを屋外で無加温で飼えるのか?

いろいろ、意見が飛び交っております。

 ・たまたま、まぐれで冬を越したんだよ。
 ・【南米の温帯】に近い場所にいるワイルド個体は大丈夫だけど
  【東南アジアの亜熱帯】のブリード個体が冬を越すのは無理だよ。
 ・温暖な地域で飼育でいるから、冬でも暖かいんだよ。

たしかに無加温で飼うことに賛否両論あると思います。

千葉県の、とあるマンション5階ベランダで飼育しており、

結果論としては、コリドラス・パレアタスの越冬に成功しております。

もし、ご興味があれば、もうしばらく、この話にお付き合いください。

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◆はじめに

屋外で越冬できる熱帯魚、コリドラス・パレアタス(通称:青コリ)。メダカや金魚、フナ、ドジョウと色々な水棲生物を飼育していたが、少し趣向を変えてといっては何だがちょっと変わった水棲生物を飼育したくなった。残念ながら、日本淡水魚には私の欲求を満たしてくれる種はいない。そうなると外国の淡水魚、熱帯魚となってくる。熱帯魚は鑑賞用としてとても色鮮やかな種や変わった形の種など種類が豊富であり、もし屋外の淡水魚たちと一緒に混泳できればビオトープライフも一層楽しいものになる。しかしながら、熱帯魚と呼ばれるだけに、水温が高くないといけないし、日本の冬は厳しく、外来種問題で越冬できる種は確認されているものの、飼育環境下では越冬は難しいだろう。とにかく、ネットやリアル店で日本淡水魚を購入するときに必ず目にとまる色鮮やかな熱帯魚で屋外で越冬できる種はいないだろうかと探してみることにした。

いろいろとネットや書籍を読んで探してみると、コリドラス・パレアタス(青コリ)が越冬できるという記事を読んだ。ただし参考にと見た記事は『越冬可能な種類』『冬でも屋外で問題なし!』『聞いたことがある』『青こり最強~!』など、この熱帯魚の越冬が屋外で可能であることが書いてあるのだが、どうも真偽がはっきりしないし掲載されている写真も屋内や水槽内で撮っているものだったり、記事だけだったりと実際に本当に育てているのか?実際の経験に基づいているものなのか?わからない記事ばかりであった。

◆伝説(一部)
 ・他のコリドラスが死ぬ水温でも大丈夫。
 ・氷点下でも生きる。
 ・半年間、エサ無しでも生きている。

◆5度以下でも大丈夫と言われている熱帯魚で我が家で飼った魚
 -アカヒレ ・・・ 越冬したが、生き残ったのは3割程度であった(今はいない)。
 -コリドラス・パレアタス(青コリ) ・・・ 越冬できた(現在、飼育中)。
 -チョウセンブナ ・・・ 越冬できた(現在、飼育中)。


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◆コリドラス


コリドラスは南米に生息するナマズの仲間で水中の底でじっとしている魚。底砂に落ちている食べ残した他の魚が餌を食べてくれる掃除屋さんで、アクアリウム初心者でも飼うことができて有名な魚。コリドラスの種類は沢山いるけれど、コリドラス・アエネウス(通称:赤コリ・白コリ)とコリドラス・パレアトゥス(通称:青コリ)は有名なコリドラスで双璧だろう。どちらも我が家では飼っている。ただコリドラス・アエネウスは屋外での越冬はさすがに難しい。屋外でも棲息可能なコリドラス・パレアタスはとても強靭な種である。

◆ワイルド個体とブリード個体

  ・ワイルド個体
    南米パラナ川(ブラジル、アルゼンチン)
パラナ川

  ・ブリード個体
    シンガポール東南アジアで養殖(こちらが主流で大量に入荷)


◆コリドラス種類による飼育可能水温(環境によりますので一概には言えません)
 -コリドラス・アエネウス(赤コリ、白コリ) ・・・10~15℃でも可能
 -コリドラス・ステルバイ ・・・15℃以上必要
 -コリドラス・パレアトゥス(青コリ) ・・・5℃以下でも可能
 -コリドラス・パンダ ・・・15℃以上必要

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◆購入は?


リアル店でもネット店でも熱帯魚が売っているところであれば販売されている。購入後は日本淡水魚と同様に水合わせを行い、容器に投入するわけだが胸鰭にトゲがあり、刺されてしまうことがあるので注意が必要。トゲに毒があるということだが死ぬようなことはないらしい。

◆コリドラスの魅力
 ・外見が面白い
  熱帯魚の中では外見が美しいとまではいきませんが、ユーモラスで愛嬌のある
  外見は見ていて楽しいです。
 ・初心者でも飼える魚
  水質の悪化や水温の変化に強い魚ですので飼育し易い魚です。
 ・性格が温和で混泳が可能
  水槽の底で生活している魚で温和ですので、他の魚を襲うことはありません。
 ・残飯処理をしてくれる
  上層、中層の魚の(底に落ちた)エサの残りを食べてくれます。
  よく「掃除屋」と呼ばれていますが、掃除をしてくれるわけではありません。
  砂や土を掘り起こしながら食べる姿が誤解を与えていると思います。


コリドラスパレアタス(青コリ)。メダカとドジョウ(ドジョウとの混泳は少な目に)と混泳。
IMG_5390

◆基本情報
名称   : コリドラス・パレアタス
最大全長 : 5~6センチ
飼育環境 : 淡水(水温18℃~23℃、高水温より低水温を好む)
価格   : 1匹200~300円
寿命   : 5~10年
別名   : 青コリ、花コリ
水温   : 18℃~28℃
混泳   : 温和なので多種と混泳可能
       メダカやエビとの混泳可
       ドジョウは生活環境が同じなので青コリを襲うことはありませんが、
       エサが不足しがちになるので、ドジョウとの混泳はやめるか、
       ドジョウは少な目に混泳させた方がいいです

飼育   : 難易度は低い
繁殖   : 難易度は低い(我が家では繁殖してない)
棲息場所 : 水底
餌    : 人工飼料(ザリガニのエサ、ひかりクレスト プレコ)

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◆越冬できるのか?


はたして越冬は本当にできるのだろうか?と思いながら、青コリさんには悪いがたしか2年前であるが屋外飼育を始めた。投入したのは夏の初めであり日本特有の夏の暑さもの熱帯魚なので元気に乗り切ってくれた。性格は温和なので、メダカやミナミヌマエビなどの在来種と共存できることも特徴である。ドジョウとも共存できるのだが、同じ水底で暮らす魚でありエサの取り合いのなる。喧嘩したり死んだりしているわけではないが、今は一緒に飼育はしていない。エサは人工資料で専用のエサでなく万能エサをあげている。以前はドジョウ、ミナミヌマエビなども食べる『ザリガニのエサ』を使用していたが、ヒメタニシなどの貝も食べることができる『ひかりクレスト プレコ』をあげている。

◆直近2シーズン気温(35℃以上を観測した日)
日付          最高気温 最低気温 天気
2016年 8月 9日  38℃  26℃ 晴れ
2016年 8月17日  35℃  24℃ 晴れ
2017年 8月 9日  36℃  27℃ 晴れ
2017年 8月23日  35℃  26℃ 晴れ
2017年 8月24日  35℃  28℃ 晴れ

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さて話を戻して、そして秋になり徐々に水が寒くなると動きが鈍くなってきた。やがて冬を迎えると一切水面には姿を見せなくなり、生きているのか死んでいるのかもわからない。おそらく隠れ家でじっと春が来るのをまっているのだろう。氷点下になり氷が張った日もあったが氷の下で冬眠状態で過ごしていたと思われる。

◆直近2シーズン気温(氷点下を観測した日)
日付          最高気温 最低気温 天気
2017年 1月15日   5℃  -1℃ 晴れ
2017年 1月16日   8℃  -1℃ 晴れ
2018年 1月25日   5℃  -2℃ 晴れ
2018年 1月26日   6℃  -1℃ 晴れ
2018年 2月 9日   9℃  -1℃ 晴れ


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◆春になった。はたして?


寒く長い冬を越えて春になり、水面に姿を見せるようになると秋より一回り体長が大きくなっている。冬の間にも何かを食べているのだろうか?と思ってしまうが、初めて春に見たときは評判通りの越冬能力であり、生命力強い熱帯魚であるとともに日本各地の川に放たれても越冬して繁殖できる種なのだと実感させられた。

上のほうで書いたが暑い夏を経て秋まで生きた青コリさんはまず冬は死なない。逆に秋までに亡くなってしまうケースが多いと感じる。唯一の不満はビオトープの容器で飼育するので水槽のように横から見ることができない。よって水質が透明でないと日中は太陽の下でじっくりと覗き込むか、夜間はライトをあてて覗きこまないと泳いでいる姿をなかなか見れないことである。たまに息継ぎをしに水面に一瞬現れるのが見れることもある。


◆コリドラス・パレアタスは越冬できますが、個体差があるので注意が必要です!
 (2019.01.12追記)


コリダラス・パレアタスは屋外で越冬はできますが、全部ができるわけではありません。個体差があるので注意が必要です。なかには寒さに弱いものもいます。越冬できそうか、できないかは春から夏の間にはわかりません。冬に入ってからわかります。まず1つ目は泥や藻、流木などに隠れないで水面にいるもの、2つ目は一見、裏返しになっており、死んでいるようになっているもの、どちらもつつくと、ビックリして逃げていくので、『生きてるなぁー。大丈夫。』安心してしまいがちですが、冬を越せずに死んでしまう可能性が高いです。対処としては屋内に入れて生活させてあげてください。

屋外から屋内の熱帯魚水槽に避難させたコリドラス・パレアタス。手前はコリドラス・アエネウス。瀕死の状態でしたが、今は元気に泳いでいます。他のコリドラス・パレアタスは屋外で元気に過ごしています。
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◆我が家の飼育環境まとめ
容器  : 姫スイレンの容器(Φ400㎜×328㎜)
水生植物: 姫スイレン、マツモ、モス
共存生物: ヒメダカ、ミナミヌマエビ、ヒメタニシ
 ●春
  ・日本淡水魚と同様に容器の水替え、水草の植え替え。
  ・底床は石や砂利を使用せずにソイルや水生植物の土を使用。
  ・夏の直射日光対策に隠れ家として水草を植えたり、石や流木を設置。
  ・新しく購入して越冬させるべく飼育するなら春のこの時期から夏の前までに。
 ●夏の間
  ・日本淡水魚と同様に日除けや隠れ家がないと夏の暑い直射日光に耐えられない模様。
  ・死んでしまう可能性が一番高い時期である。冬より夏の水温に弱い模様。
  ・特別にコリドラスの為にすることはない。
 ●冬の準備
  ・日本淡水魚と同様に春から夏にかけて育てた水草をそのままにしておくか石や流木で
   隠れ家としては十分。落ち葉を入れても大丈夫。
  ・特別にコリドラスの為にすることはない。
 ●冬の間
  ・日本淡水魚と同様にエサは与えない。
  ・真冬でも暖かい日の日中には水面出て泳いでいる姿を観察できる。
  ・冬は日本の水棲生物より強いかもしれない。
  ・特別にコリドラスの為にすることはない。

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◆その他
 ●繁殖(我が家ではまだない)
  コリドラスのなかでも繁殖は容易との事。5~7月で水温に変化があった場合を
  きっかけに産卵。集団を形成してメスが泳いでいるのをオスが追いかけて泳いでいき
  繁殖行動を行う。
 ●病気
  病気になりにくいです。ビオトープであるので、水槽のように観察できないのですが、
  水槽で育てるより、病気になるリスクが少ないように感じます。

◆注意事項
水槽のお掃除役、と言われていますが、コリドラスは大食漢です。
他の魚の残飯では足りませんのでコリドラスが食べられるようにエサをあげて下さい。
エサをたくさん食べると言うことは、糞もたくさんしてアンモニアが発生して
水が汚れます。
コリドラスは低層で泳ぐ魚なので、底床表面の汚れは病気に直結します。
コリドラスの中では頑丈な種類ですが、水が汚れたら死んでしまうのは他の魚と同じです。
また、コリドラスは生きていても、先に他の魚が影響を受けて死んでしまうかも
しれません。


一回り大きくなった青コリ。
IMG_4197

体も痩せておらずに元気に泳いでいる。
IMG_4198



※最後に

ご覧になられている記事は、内容の見直し、文章の誤り(誤字や不適切な表現)による修正で内容が更新されることがあります。