(作成日:2019/08/28 ・ 更新日:2019/09/20)
◆はじめに
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◆ミシシッピニオイガメが我が家へ
我が家にミシシッピニオイガメを迎い入れたのは2年前です。実は最初、家族が爬虫類嫌いな為、こっそり屋外ベランダで飼い始めたんです。家族の目を盗んでは、ベランダにお世話をしに行っていたんですが、ある日、私が不在の時に『クレクレダンス』で水をパシャパシャしていたのを、気づいた家族に見つかってしました。猛反対されるかと思いましたが、そうなんです!あの愛くるしい風貌に一発ノックアウトされたらしく、「可愛い~。」「癒される~。」を連発して、よくベランダに見に行くようになりました。名前はすぐに『ミッピーちゃん』と名づけられました。季節はすでに秋になっており、「このまま外で飼うの?可哀想だよ~。」ということで冬は屋内の水槽で暖かく過ごしてもらうことになりました。冬になり毎日すぐ会える身近な水槽で過ごしてもらいましたが、かわいい仕草や人懐っこい性格で、さらに虜にしたらしく、春になる頃には、すっかり我が家のアイドルになっておりました。スポンサー広告
◆ミシシッピニオイガメの魅力
・愛くるしい目で見つめてくれる(一発ノックアウト!)
・名前を呼ぶと来てくれる(逃げない)
・無防備、脇が甘い感じがいい(どこでも寝る、ふわーっと泳ぐ)
・体が小さい(親でも12cm)ので片手で持てる
・性格が穏やか(手持っても噛みつかない)
・食べ物を食べるのが下手くそで可愛い
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◆我が家の『ミッピーちゃん』のご紹介
我が家のアイドル『ミッピーちゃん』です。【名前】
・ミッピーちゃん
【誕生日】
・2017年1月(推定)
【我が家に来た日】
・2017年3月
【性別】
・女の子

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◆ミシシッピニオイガメは、どんなカメか?
ミシシッピニオイガメはドロガメ科ニオイカメ属の北米原産の水棲カメです。北米原産なので外来種のカメです。大人でも甲長(甲羅の長さ)は12cm程度と、かなり小さなカメの部類に入ります。自然環境下では流れの弱い浅場に生息しており、夜行性の爬虫類です。ただ人と暮らしていくと昼行性のライフスタイルに変化することもあります。性格はとても温和で、人を噛むといったことはありませんし、子ガメの頃は大人しい性格の持ち主が、身体が大きくなると狂暴な性格に変わる種類のカメおりますが、ミシシッピニオイガメはまずありません。性格は子供の頃のまま、とても穏やかです。
水棲傾向がかなり強いので、ミシシッピアカミミガメ(=ミドリガメ)のように岸に上がり日光浴はほぼしません。
また、「ニオイガメ」という名前から「くさい」といったイメージもあります。この名前の由来は、腹部に臭腺をもっており、敵から身を守る為に刺激臭を発するので、この名前がつきました。ただし、飼育下で刺激臭を出すことはほとんどないため、一般的なカメとニオイは変わらないです。
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◆どこで生活してもらうのか?
ミシシッピニオイガメの生活の場ですが、屋内と屋外のどちらで生活してもらうかですが、屋内をオススメします。屋内であれば、目の届くところにいて見守ることができますし、スキンシップをとることもできます。ミシシッピニオイガメは親ガメであれば屋外で冬眠(=越冬)も可能ですが、冬眠にはリスクがあり、命をおとしてしまうこともあります。産卵するためには冬眠が必要だということもありますが、産卵をさせないのであれば、冬眠は必要ありません。また、冬眠中は水中におりますので会えません。スポンサー広告
◆ミシシッピニオイガメを飼う準備
ミシシッピニオイガメを迎えるにあたり、これだけの設備は準備しましょう。▲水槽
ミシシッピニオイガメ1匹でも、できるだけ大きく広い水槽が良いと思います。
45cmと60cm水槽を使用しましたが、60cm水槽の方が泳げるスペースが
広くとれるので良いかと思います。材質はガラスでもアクリルでも構いません。
ガラスは経年劣化で表面が曇りませんし傷つきにくいです。ただし重くて
衝撃で割れてしまうこともあります。アクリルは経年劣化で表面が曇りますが、
軽くて衝撃でも割れない強さがあります。
水槽だけでなくてもプラケースや衣装ケースなどでもいいと思いますが、
経年劣化で壊れてしまいます。
▲ライト
カメは本来、日光浴をして体温調整を行い食欲を増進させたり、新陳代謝を
促進したり しています。しかしながら、室内の水槽には太陽はありません。
そこで太陽のように紫外線と熱を照射してあげることが必要になります。
バスキンングライトは一カ所に強力な熱を放射し高温スポットを作ります。
紫外線ライトは文字通り紫外線が出ますが、熱はほとんど出しません。
太陽は生物が生きる為の「熱」と「紫外線」を与えてくれますが、上記に
書いたように紫外線ライトは熱をほとんど出しませんので、高温スポットを
作るバスキングライトを併設するのです。
しかしながら、上記の話は通常のカメを飼育する時の話であり、水棲傾向の
強いミシシッピニオイガメが必須という訳ではありません。
通常のLEDライトで十分なのです。
▲ろ過機
60cm水槽で60L程度の水量があります。水は比重1なので60Lだと60kgも
あるわけです。この水量を水替えするのには、かなりの労力となります。
カメは食べ方が下手なので残飯が残り水を汚します。しかもカメは水を
取り込むので、水が汚れていると病気になってしまいます。そこで水を
綺麗にするのが「ろ過機」の役割です。カメにとって水を綺麗にしてくれますし、
人間にとっても頻繁に水替えを行なわなくていいという双方にメリットがあります。
ただ、それでも水替えのペースは最低週1回は行わなくてはなりません。
ろ過機を含めて水槽を全て綺麗に洗うのは最低2週に1回は必要です。
それでも途中途中は残飯などが水槽の底に残りますので、お掃除をして
あげる必要があります。汚い部屋に住みたくないように、カメも汚い部屋で
暮らしたくないように思います。上記はあくまで目安ですので、汚いなぁと
感じたら水替えをしてもよいと思います。
▲ロックシェルター
カメにとって自然界では敵から身を守るロックシェルターは必要です。
何か危険を感じとったら、穴の中に逃げ込むことができますし、
寝床にもなります。また浮上性(水に浮く)の食事をするときに食べ物を
咥えてから食べようとすると、すぐに水面に浮かんでしまう場合など
食べ物を咥えながら、穴の中に入り、食べ物が浮かんでも天井に
引っかかってすぐに咥えられるといった利点があります。
自然界と同じように住処を用意してあげないといけません。
▲ヒーター/クーラー(冷却ファン)
ミシシッピニオイガメの活動に最適な温度は22~28℃です。
15℃以下になると冬眠状態になってきます。従って水温を一定に保つ為に
冬はヒーター、夏はクーラーを設置しましょう。秋から春まではヒーターで
水温を上げて温めてあげます。夏は逆にクーラーを使用して水温を下げて
冷やしてあげます。ヒーターもクーラーもサーモスタッド付きにしますと
温度が一定になるとスイッチオフを自動で行ってくれるので連続運転に
よる温めすぎ、冷やしすぎを防止できます。
▲水温計
夏場と冬場は特に必要です。カメが快適に暮らす水温を確認します。
特に夏場や冬場の水温は、カメの生死に直結しますので、常日頃、気にかけて
あげなくてはいけません。
▲デジタルタイマー
デジタルタイマーを使用して、LEDライトの電源オン/オフを自動的に行う
ようにします。毎日、手動で電源オン/オフを行うのは厳しいので、
ここは「文明の利器」に頼りましょう。繰り返し毎日、または曜日ごとに設定が
可能ですし、何パターンも登録できるものもあります。
LEDライトは必ず夜間には消灯するようにしましょう。点灯しぱなっしでは
カメは流石に体調を崩してしまいます。
◆ミシシッピニオイガメをどこで購入できるのか?
ミシシッピニオイガメは、どこで購入できるのでしょうか?主に3通りあり、まずホームセンターのペットコーナーや熱帯魚屋などで購入することができます。同じ水棲ガメのカブトニオイガメと一緒にいることが多いです。次に里親探しのサイトで譲り受けることができます。家庭の事情でなどで一緒にいられなくなったペットの飼い主さんが新しい飼い主さんを探しているサイトです。またネット通販のサイトで購入することができます。しかしながら、2013年9月以降、動物愛護法の改正により爬虫類、哺乳類、鳥類の通信販売が原則禁止となりました。基本的に店頭での受け渡しのみとなりました。よって一度、事前に対面による現物確認および説明を受ける必要があります。動物取扱業を所得している方であればネット販売で受け取るのも可能です。スポンサー広告
◆ミシシッピニオイガメの毎日のお世話
ミシシッピニオイガメを快適に過ごしてもらうには、毎日のお世話が必要です。▲毎日
■食事
毎日、食べ物をあげます。食べ物は乾燥エビ、スティックタイプの飼料、
乾燥パン、そして生餌のエビなども食べます。夜行性なので夕方と朝に
あげます。夕方に多めに、(カメの寝る前の)朝は少しあげます。
食事の分量は、最初は少し与えてみて、すぐに食べきったら足していき、
大体の分量目安をおさえていきます。
■水温
毎日、といよりミシシッピニオイガメの状態を確認する時に水温計を見ます。
ヒーターやクーラーが壊れており、水温が低くなっていた、高くなっていた
なんてことになりかねません。
■掃除
容器の底に残飯やトイレタイムの痕があった場合、吸い取ってあげます。
水槽掃除クリーナーは値段の割に効果がいまいちですので、
石油給油ポンプを流用しております。コストパフォーマンスにも優れています。
▲週1回(最低)
■水替え
カメは想像している以上に水を汚します。 ろ過機を設置していても
1週間は持ちません。カメは、その汚れた水の中にいますので
病気になってしまいます。最低でも1週間、汚れによっては3日間で
水を交換してあげましょう。
▲週2回(最低)
■容器の洗い
ろ過機、ヒーター/クーラー、ロックシェルターなどの設備もかなり汚れます。
2週間に1度は清掃してあげましょう。ろ過機はフィルター部分が汚れで
根詰まりしてしまいます。ヒーターやクーラー、ロックシェルターも汚れや
コケが付着します。ブラシやスポンジを使ってこびりついた汚れや
コケを落します。ろ過機のフィルターはスポンジを特に綺麗に汚れを
落としましょう。
■ミシシッピニオイガメの甲羅洗い
ミシシッピニオイガメの甲羅にコケがついてしまいますので、洗って
あげます。スポンジで磨いてあげます。歯ブラシでも構いませんが、
あまりゴシゴシ強く擦らないようにしてください。
歯ブラシは、甲羅を傷つけるのでオススメしない方も多いので、
可哀想だと思う方は、スポンジだけで磨いてあげましょう。
▲1年間のサイクル
●春
・特に何もしません。
●春すぎ(5月初旬頃)
・ヒーターを止めます(暑い為)。
●夏の前(7月初旬頃)
・ヒーターを外してクーラーを取り付けます。
※我が家は屋外の避暑地(ベビーバス)に移動させて、夏の間は
ベビーバスで過ごしてもらってます。夏の間に屋外で気分転換と
洗うのがとても簡単だからです。
●秋(9月下旬頃)
・ヒーターを外してクーラーを取り付けます。
※我が家は屋外の避暑地(ベビーバス)から屋内の水槽に
帰宅(ヒーターはまだ点けない)。
●冬の前(10月中旬頃)
・ヒーターを点けます。
●冬
・特に何もしません。
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◆ミシシッピニオイガメとのコミュニケーション
忙しい毎日の中だと思いますが、ミシシッピニオイガメと少しでもいいので触れ合いましょう。最初は怖がって逃げ回ってしまうかもしれませんが、すぐに慣れて近寄ってきてくれるようになります。カメは話をしてくれませんので、それが良いことかはわかりません。人間が嫌なことはカメも嫌だと思うのです。人間側の主観や判断でカメがリラックスできるだろうなと思って、コミュニケーションをとれればいいと思います。▲話をしてあげます。
「おはよう」「元気?」「調子はどう?」「おやすみ」など話かけてあげます。
もちろん、返事はしてくれませんが目を合わせて話をしてあげます。
カメは爬虫類の中で知能が高いので、人の識別をします。
最初は逃げ回ってしまいますが、そのうちに警戒心を解いてくれて
声に反応して近づいてきてくれたり、見上げて見つめてくれたりします。
▲食事を手からあげます。
食事を手からあげてあげます。大きな食材でないと噛まれてしまいますので
注意が必要です。信頼関係が築けていれば、手から食べてくれます。
▲水槽から出してあげます。
たまに水槽から散歩させてあげます。水棲ガメですが、意外にスピードが
あるので逃げられないようにしましょう。水槽から出した瞬間はビックリして
辺りをキョロキョロと見まわしますが、次の瞬間に脱兎のごとく走り出し
ますので気をつけてください。追いつけるのであれば、気にしなくていいです。
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◆ミシシッピニオイガメの行動・しぐさ
ミシシッピニオイガメの愛らしい風貌やしぐさには、いつも癒されます。しぐさに隠れている意味は何でしょうか?カメは話をしてくれませんので、こちらでカメの行動や動きをつぶさに観察して、何を思っているかを想像してあげるしかありません。▲クビが伸びている
クビを甲羅から出してニョキッと伸ばしているのは、警戒心を解いてリラックスして
いる証拠です。食事をして満足した。天敵がいない。また、泳いだり遊んだりして
ストレスフリーな時です。呼吸しているということでもあります。良いことばかりでは
なくて、水が汚れている場合もありますので、その場合は水替えしてあげてください。
また、カメは脱走の名人ですので、脱走できる場所を探している場合もあります。
▲クビを限界まで伸ばしており、目があったら近づいてくる
これは、お腹が空いた合図です。食事を与えましょう。
毎回大量に与える必要はありません。おやつとして少し与えてもいいと思います。
▲手足を伸ばしている
クビを甲羅から出してニョキッと伸ばしているのは、クビを伸ばしている時と同様に
警戒心を解いてリラックスしている証拠です。ヒーターにつっくいて温まっている。
日向ぼっこ。泳いだり、遊んだりして休憩しているなど、警戒心を解いて
リラックスしている時です。

▲寝ている
寝ているのはリラックスしている証拠です。食事をして満足している。泳いだり、
遊んだりして疲れた。日向ぼっこしているなど、ストレスフリーな状態です。
寝る時はロックシェルターの穴の中で寝ることが多いです。外敵から身を守るのが
目的です。岩穴に入らずに寝ている場合は完全にリラックスしている状態です。

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◆さいごに
※最後に
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