❖作成日:2019/09/01
❖更新日:2021/03/06
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◆はじめに
昔から日本にいたメダカ。私の子供時分は田んぼや小川、池や沼など棲んでおり、どこでも見かけましたが、メダカの棲息環境の悪化や外来種の流入で徐々に少なくなっていったことで、今では野生ではあまり見ることもできずに、絶滅危惧II類に指定されております。

ただ野生ではあまり見ることはできませんが、鑑賞魚として品種改良がされて、多くの美しいメダカが出回っております。高価なメダカもいれば、手頃な値段のメダカまで千差万別ですが、いざ購入して飼育してみると、初めは元気に泳いでいたメダカも徐々に弱って減っていき、いつの間にか、1匹もいなくなってしまったなんてことになります。

この小さくて可愛い淡水魚を育てるのは、実はなかなか奥が深く難しいのです。自分なりの飼育方法を模索して、何とか元気に育てて繁殖させるまでに、四苦八苦する方が多いと思います。

かくゆう私も当初はすぐにメダカを死なせてしまいました。手探りで色々と試して、何とかメダカを元気に育てることができるようになりました。その経験を少しでも参考になればと思い、この記事を書きました。

この記事を見て自分なりの飼育方法を模索して、素晴らしいメダカライフを送っていただければと思いますので、もしよろしければ覗いていってください。

◆メダカの魅力
私が子供時分の頃は川や池でメダカが採れても「小物」としか思わずに、コイやフナを狙っていましたので釣りじゃないですけど、キャッチアンドリリースをしておりました。

時は経ち、業者や愛好家の方たちに品種改良されたメダカは500種類以上となり、色彩豊かで熱帯魚に負けず劣らずのメダカが増えました。子供時分のメダカといえば黒メダカとヒメダカでしたから、現在の種類の豊富さには隔世の感があります。そんなメダカの魅力とは何でしょうか。

・種類が多く自分の好きなメダカを飼える
・繁殖しやすい
・屋内でも屋外(屋外で越冬可能)でも飼える
・設備(ろ過機、エアーポンプ、ヒーター)
 なしでも飼える
・いろいろな容器(水槽、水鉢、トロ船、
 ボトルアクア)で飼える

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◆メダカの種類
古くから日本からいる黒メダカと品種改良されたヒメダカを代表とするメダカがおります。

・黒メダカ(古くから日本にいるメダカ)
・ヒメダカ
・白メダカ
・青メダカ
・楊貴妃メダカ

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上記のメダカは定番のメダカですが、他に、幹之(みゆき)メダカやダルマメダカ、アルビノメダカなど数えあげたらきりがありませんが、さらに日々愛好家の方々たちによって、今でも日々種類は増え続けております。

この中でどのメダカを飼うのがいいのでしょうか。最初に飼うのであれば、黒メダカやヒメダカがいいと思います。やはり最初は自分なりの飼育方法を確立するまでは手探りになりますし、その期間にメダカを死なせてしまうこともあると思います。それが、高価な値段のメダカであれば、ショックも大きいと思いますし、懐も痛むと思います。

黒メダカやヒメダカであれば値段は安価でありますし、何よりも丈夫なメダカですので、最初に飼うにはオススメのメダカです。自分なりの飼育方法を確立したら、高価なメダカに挑戦するのがいいと思います。


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◆屋内で飼うのか?屋外で飼うのか?
基本的には好きな場所で飼うので構いませんが、できれば屋外で飼うことをオススメします。

屋外の飼育容器を設置したとします。何故かというと飼育容器には日光があたります。日光には紫外線があります。この紫外線がメダカを日光を浴びることで、骨や体の成長を助けます。室内でもライトで照らせば日光の代わりになりますが、やはり自然の日光にはかないません。

長期的に見ますと、屋内メダカは徐々に体が弱くなり元気がなくなっていきます。また、日光があたることで水生植物が元気に育ちますし、植物プランクトンが繁殖して、これがメダカのエサとなります。

コケや藻も生えてきて、エビやタニシを育てていればエサになります。これらを屋内のろ過機やエアーポンプのある水槽で再現するのは、なかなか難しいです。


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◆容器は何がいいのか?

メダカの育てる容器の種類は、睡蓮鉢、タライ、プラ船、プランター、発泡スチロールなど、様々な容器があります。

どの容器を使用するか考える時に必要なことは、水深の深さではなく、水面の広い容器を選びます。水の中に取り込まれる酸素の量が多くなりますし、日光が水底まで届くので微生物の活性を上げたり殺菌をしてくれたりと水の浄化作用を助けます。

上記の容器は外気の影響を受けにくく、水温の変化も緩やかになるので、屋外飼育に適した容器だと言えます。また、容器はなるべく水が多量に入る方が、水質も悪化しにくくなり、水温の急激な変化も少なくなるからです。

容器は30cmなら大体12L、45cmなら大体33L、60cmなら大体60Lです。メダカを容器に入れる目安としては1L1匹です。メダカを入れすぎますと飼育密度が高くなり、酸素不足や水が汚れて死なせてしまう場合があります。メダカの入れすぎには注意してください。

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◆水生植物は何がいいのか?

自分が育てて楽しいと思う水生植物を植えることで構いませんが、水草が繁茂してメダカの泳ぐスペースをなくしてしまわないように、多くの種類の水生植物を植えることは望ましくありません。

種類も湿地性、抽水性、浮葉性、浮遊性、沈水性とありますが、オススメするのは、浮遊性のホテイ草です。ホテイ草の根はメダカの産卵床となってくれます。人工産卵床でも問題ないですが、人工産卵床には産まないメダカもおります。

それに比べてホテイ草なら、人工産卵床でも産まないメダカでも産みます。また、猛暑日の日除けとしても役に立ちますし、他にエビやタニシを育てていれば隠れ家にもありますし、枯れて腐敗して柔らかくなった葉が食べ物になります。他にも富栄養化した水の浄化を一助をしてくれます。

ただし、ホテイ草は寒さに弱いので、多年草ですが越冬はできません。越冬させたいなら冬は暖かい場所で育てることが必要です。また、ランナーにより、爆発的に増殖しますので間引きが必要になります。

次にオススメしたいのはマツモ、アナカリス、カボンバの沈水性植物です。こちらは水中で育てる植物ですが、ホテイ草同様の働きをしてくれます。メダカは産卵もしてくれますし、エビの隠れ家にもなります。

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◆混泳する生物は何がいいのか?

混泳する生き物ですが、別にいらないのであれば、それでいいと思います。もし混泳するのであれば何がいいかといいますと定番のタニシとエビです。

今までエビや貝以外、いろいろと入れてきましたが、やはり相性の悪さといいますか、メダカの生息環境では長く生き残ったものがいませんし、繁殖もうまくいきませんでしたので、最終的にメダカと同一の環境で混泳できるヒメタニシとミナミヌマエビとなりました。

この2種類は水の汚れにも強いですし、低水温にも高水温にも強いです。コケや藻を食べてくれますので、容器内を綺麗に保ってくれる一助となります。繁殖もしてくれますので、少しずつ増えていってくれ、後で買い足す事はまずありません。

他にドジョウもありますが、種類によります。マドジョウの場合は大きくなると14~5cmにもなりますし、やや凶暴な面もありますので、飢餓状態になりますと弱ったメダカやエビを襲うこともあるのでオススメできません。シマドジョウですと、大きくなれば12cmぐらいにはなりますが温和ですので、メダカを襲うことはありません。

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◆設置場所はどこがいいのか?

屋外でメダカを育てる上で何を重要視するかですが、1にも2にも「日光」が重要です。日光にはメダカの体を丈夫にして健康にする力があります(「◆屋内で飼うのか?屋外で飼うのか?」と重複しますので詳細は書きません)。日当たりのよい場所に設置しましょう。

日当たりのよい場所でないと、メダカは産卵いたしません。メダカの産卵には一般的には13時間必要とされていますが、我が家でのメダカの産卵は、日光が当たるのは正午頃からで長くて7時間程度しか日光が当たらないにも関わらず、メダカは産卵してくれます。だからこそ、日光の必要性はわかりますし、日光が当たる時間が長ければ長いほどメダカの産卵を促してくれます。

また孵化には一般的には累積250℃の法則がありまして、例えば25℃の日が10日続きますと累積250℃になりますので孵化するということなのですが、その孵化も遅くなったり、その後の稚魚の成育が悪くなったりするわけです。

設置場所ですが、できれば日が当たるのが午前中ぐらいで、午後一番暑い14時ぐらい前に、丁度日陰になる場所が最適です。日当たりが良すぎますと、猛暑日は直射日光によって水温が34℃と「お湯」になりますので、流石のメダカも煮えてしまいます。

その場合は朝に「よしず」や「すだれ」などで容器を覆ってあげて、直射日光による水温上昇を防ぎましょう。

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◆水はなにがいいのか?

水は水道水を使用してはいけません。メダカには有害なカルキ(=塩素)を含んでおりますので、塩素を抜いてあげないといけません。

塩素は細菌を消毒してくれる為であり、人間が生活するにあたっては、ありがたい物質でですが、メダカやエビ、貝などには、塩素に抵抗力がないので、死んでしまいます。よって、この有害な塩素を取り除いてあげないといけません。

取り除くには、中和剤を使用して即時に取り除く方法と、汲み置きの水を日向で半日程度、4~5時間の置いておけば抜けます。



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◆飼育した後の話


●エサ
エサは人工飼料でいいです。生餌のミジンコなら食いつきは違いますが、ミジンコ自体を近くの水辺で採ってくるか、育てて繁殖させないといけません。

エサはメダカの活性が上がるメダカシーズンの春から秋までで与えます。冬は活性が落ちて冬眠状態となるので与えなくてよいです。エサをあげるタイミングですが、春から秋でもエサは毎日与えないでよく、週に2回もしくは3回で十分です。

【2020.09.27】訂正
エサの分量は5分では多いです。容器の水量にもよりますが水はすぐに汚れてしまいます。2分程度でもいいと思います。
エサの分量は2分程度で水面からエサがなくなる量、最初は少しずつ与えてみて観察して、少なければ徐々に増やして2分程度になるように調整していってください。


エサを毎日与えると水が富栄養化してコケや藻だらけになりますし、メダカの排泄物により猛毒な亜硝酸が発生して、容器内で水を浄化できるスピードが追い付かずに死んでしまいます。メダカというか、魚で死ぬほとんどの理由がエサがらみと言っても過言ではありません。

メダカはエサが与えられない日は、メダカはコケや藻、植物プランクトンなどの微生物を食べます。ただし、立ち上げたばかりの容器や春の水替え、容器洗い直後はコケや藻も生えておりませんし、微生物も少ないので注意が必要です。メダカの様子を見て毎日や2,3日おきなど調整して与えてください。

エサを水温の高い日中に与えるのはメダカの消化不良となり、あっという間に死んでしまいますので、できれば水温の下がる夕方で日没前か、朝早くをオススメします。

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●水替え
水替えは、メダカの活性が上がる春に容器全部の水替えしてください。他に水が汚れてしまい、メダカが大量に死んでしまうような場合は容器全部の水替えをしてください。

春はメダカはエサをよく食べ始めて排泄物も多くなります。この排泄物やエサの食べ残しが、メダカにとって非常に有害なアンモニアという物質を発生させます。それを水中に存在するバクテリアなどの微生物の働きによりアンモニアが分解してくれます。

しかし、バクテリアが増えるには、ある程度の時間、大体1ヶ月程度かかりますので、水替え時は注意が必要です。見た目は澄んだ透明な水であっても実際には猛毒のアンモニアが蓄積されている場合があります。水替えまでの水を多少残してあげて、元に戻すという手もあります。

水がメダカシーズンの春から秋までは、足し水だけで大丈夫です。足し水の分量は暑い日は水の蒸発が激しいので、その分、足し水をしてあげます。また、水生植物を植えている場合は、水生植物が水を吸い上げますので、その分、足し水を多めに入れてあげなくてはいけません。


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●繁殖
メダカはメダカシーズンの春(4月)から秋(9月)にかけて産卵します。産卵は、水温と日照時間が大きく関わっており、一般的には水温20℃以上、日照時間が12~13時間で産卵し始めます。

ただ、我が家でのメダカの産卵は、日光が当たるのは正午頃からで長くて7時間程度しか日光が当たらないにも関わらず、メダカは産卵してくれます。

また、栄養も産卵の為に重要な要素です。餌をきちんと与えていない、産卵用のエサを与えないと産卵しなかったり、産卵数が減ったりしますので、日頃のエサやりを大切にしてください。

メダカは産んだ卵を数時間ぶら下げて泳いだ後、水草などにこすりつけて付着させます。しかし、そのままにしておくと卵から孵化した稚魚が親メダカに食べられてしまいますので、産み付けられた卵は水草ごと別の容器に移動させて孵化させてください。

また、ホテイ草を入れておきますと根に産卵します。水草の代用品としてシュロを入れておくと産卵しますが、できればホテイ草を入れることをオススメします。

卵の孵化日数は、水温によっても異なりますが25℃の水温で管理している場合、10日で孵化します。ただ卵は水温が低いと孵化までに日数がかかり、卵にカビが生えたり成長できずに死んだりします。 


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●冬越し
メダカの冬越しの準備は必要ありません。冬はエサを与えずに足し水だけを行い、見守りましょう。

水の中まで氷が張るような寒さでは越冬は難しいですが、表面に氷が張る程度ではメダカは死にません。エサはメダカの活性が落ちていますので、エサを与えると消化不良で死んでしまいます。


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※最後に
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