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メダカを飼っていますと、この話題にはどうしても避けて通ることができませんし、どちらで育てようか悩むのだろうと思います。かくいう私も、どちらがいいのか?未だに悩むことがあります。

グリーンウォーター。緑の水。メダカには最高の飼育水だと言われております。でも緑の水だから、鑑賞できませんし、見た目も緑色だから綺麗とは言えません。

クリスタルウォーター。透明な水。実際は透明ではありませんが、人間の目には透明に見えます。透明なのでメダカの鑑賞にはもってこいです。

はたして、グリーンウォーター(緑の水)とクリスタルウォーター(透明な水)どちらがいいのでしょうか。

◆グリーンウォーター
メダカなどの水棲生物を飼育していますと、いつの間にか飼育水が緑色になっていることがあります。この緑色の水をグリーンウォーターと言います。

このグリーンウォーターの正体は、珪藻(ケイゾウ)や藍藻(ランソウ)などの植物プランクトンです。

植物プランクトンは光合成をして必要な栄養素を自ら生産するため、自発的な運動を必要としないものです。

植物プランクトンは、池や川はもちろん、水道水など、ありとあらゆる水の中におります。水中の栄養素と太陽の光で増殖していきます。

エサの残りや魚の排泄物、死骸、水生植物の用土などからしみ出す栄養素(実際は硝酸塩)をエサとして、増殖していきます。

グリーンウォーターは植物プランクトンの爆発的な増殖による緑色の水であり、見た目が緑色の濁った水のようになり、飼育者目線で言うと鑑賞しずらい状態になってしまいます。

また、植物プランクトンが多くなりあすぎると水中の酸素が消費されて酸素不足になることもあります。

◆トランスペアレントウォーター
水が透明な状態ですが、水の中には動物バクテリアやグリーンウォータにいる植物バクテリアがすんでいます。

透明な水にする一番のポイントはろ過バクテリアと呼ばれる存在です。ろ過バクテリアはグリーンウォーターになる原因の元となるエサの残りや魚の排泄物、死骸、水生植物の用土などを分解してくれ水を綺麗にしてくれます。

水が透明な状態なら水棲生物が元気でいられる環境ではありません。透明な水でも問題の場合があります。それはろ過バクテリアが定着していない状態、容器の立ち上げ直後や飼育水を大量に換えた場合、水棲生物を過密で飼育していた場合やエサをあげすぎた場合などです。

ろ過バクテリアは水棲生物の視点で言いますと有害な物質を無害な物質にしてくれます。ろ過バクテリアが定着していない状態ですと水は汚れていきますが、見た目が汚れる場合なら、わかりやすいのですが、透明な場合もあります。それは、有害な物質であるアンモニアが蓄積している場合です。

アンモニアは本当に見た目がわからないので、ある日突然、バタバタとメダカが死んでいきます。アンモニアが蓄積して処理されずに残っており致死量を超えたのです。

ろ過バクテリアが定着してくれれば、透明な水を保つことができます。

◆グリーンウォーターにしないために。
グリーンウォータにならないようにするには、原因の元になることをしないようにすることです。グリーンウォーターを形成している植物プランクトンは、エサの残りや魚の排泄物、死骸、水生植物の用土などからしみ出す栄養素(実際は硝酸塩)をエサとして、増殖していきます。それを抑えることが必要です。

・水棲生物を過密に飼育しない
 ⇒水棲生物を少なくするのは、実はなかなか難しいかと思います。容器の中をメダカやミナミヌマエビ、タニシやドジョウなど、他にも金魚やフナ、モロコとか、賑やかに飼いたいと思っている方も多いのではないでしょうか。

残念ながら、容器を一回り大きくするか、生体を減らすしか方法はありません。賑やかに飼いたいと思い、思うままに飼っておりますと、グリーンウォーターになる前にアンモニアが発生して大量死につながる場合もあります。定説の『1匹につき1Lの法則』もありますが、『自分が飼いたいと思っている半分ぐらい』が適切かと思います。

・エサを沢山あげない
 ⇒生体の飼う頭数に比例しますので、やはり容器にどれくらいの生体を入れているのかがポイントになります。また、生体の数が少なくても、エサを沢山あげてしまいますと、エサの残りが栄養分になってしまいます。エサの量も『気持ち半分ぐらいの量』にしてみてもいいかと思います。


また、植物プランクトンを減らす、植物プランクトンが増殖するエサ(硝酸塩)を植物プランクトンより先に吸収してしまう方法もあります。

・ホテイ草などの栄養を吸収する
 水草を植える

 ⇒水生植物の中で抜群の浄化能力を発揮してくれるのがホテイ草です。カモンバ、アナカリスよりも浄化能力は上です。ホテイ草は水中に根を伸ばして硝酸塩や余分な栄養素(窒素、リンなど)を吸収していきます。その浄化能力の高さゆえ、コケやアオコ対策として池や沼に投入されることもあります。

・タニシを投入
 ⇒タニシは水質浄化能力に優れた貝です。タニシは濾過摂食という水質浄化に効果のある能力があります。メダカやミナミヌマエビ、タニシやドジョウなどの水棲生物は大量の排泄物をだします。そのため、それをエサにする植物プランクトンが増えてきます。話を元に戻しますが、植物プランクトンが増えた状態、グリーンウォーターになります。よって、タニシを投入しますと、タニシが植物プランクトンを摂食し、グリーンウォーターを透明にします。

◆グリーンウォーターとトランスペアレントウォーターはどちらがいいのか?
結論から言いますと、どちらがいいというのはありません。飼育者の好みでわかれると思います。どちらが、水棲生物を飼育し易いか?鑑賞し易いか?元気に育ちそうだな?とかでも構いません。自分の好きな飼育スタイルで決めたらよいと思います。



※最後に
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