IMG_2306
メダカは口に入るものなら何でも食べてしまいます。それが自分の卵でも、産まれた自分の子供でもです。

メダカが水草に卵を産んだら、すぐに卵を水草から取り出して別の容器に隔離しないといけません。飼育環境下では、水面の広さが限定的ですので、泳いでいれば自分の産んだ卵に出会ってしまい、「お、食べる物」があると口に入れてしまいます。それが、ついさっき自分が産んだ卵とも知らずにです。

これが野生環境下では、広い池や沼、川などであれば、自分の産んだ卵に再び出会うことがありません。従って、自分のDNAの入った卵、そして孵化した稚魚に出会うことは、そうそうないはずです。従いまして自分が子供を食べることはそうそうありません。

メダカは口に入るものは、お腹が減っている時は食べてしまいます。自分の産んだ卵か、また子孫(稚魚)であるかを認識することはできません。目の前にあるエサである卵を本能のまま食べているだけなのです。

メダカは一度に10~30個の卵を産卵します。

メダカが生涯に産卵できる数は5,000個と言われています。繁殖シーズンは5ヶ月=30日×5=150日で、毎日10粒産卵すると1,500粒です。1,500粒×3年で4,500粒であり、ちょうど3年の寿命と合致するわけなのです。

こうした多産をする生き物で、もし親が卵や子供を守ったら、大量に増えてしまいます。逆に産卵する卵や子供の数が少ない生き物は卵を守ったり子育てをする習性を持ちますので、自然界はひとつの種類の生き物が突出して増えないようになっていると思われます。



※最後に
ご覧になられている記事は、内容の見直し、文章の誤り(誤字や不適切な表現)による修正で内容が更新されることがあります。