風はまだ冷たいものの暖かい日が増えてきました。太陽☀の日差しもとても暖かく感じて、メダカも水面に日向ぼっこする光景を見ることが多くなってきました。
日没も徐々に遅くなって夕方も大分明るくなって、夕日の中の観察もできるようになりました。屋外ベランダで飼育する者にとっては真冬はベランダに出るのも億劫ですので、日中にさっと出て一通りメダカ容器の状態を見て、その後に水の少なくなった容器に足し水をして、さっと部屋に戻っていっておりました。
最近は容器の状態をじっと観察することができるようになってきまして、メダカの健康具合や、タニシやカワニナ、ドジョウ、ミナミヌマエビなどの水生生物がしっかり冬を越すことができているのか?と、ようやく確認することができるようになりました。
それは、メダカを含めた水棲生物たちが、春が近くなったことにより人間が見ることができる水深まで出てきて元気に動くようになったからです。
あと1ヶ月もすれば、待ちわびたメダカのシーズンの開始となります。
冬の間にメダカ容器はコケや藻に覆われておりまして、春になったら水替えを行ないたいと思います。
暖かくなって水面で出てきているヒメダカです。
メダカ飼育者が春になると行う「水替え」「植え替え」、または「リセット」とも言いますが、これは何故行わなくてはいけないのでしょうか。
屋外ビオトープなのだから、自然に任せてそのままでもいいのではないか?と思っていると思います。でも、屋外ビオトープは人間が作った環境でもありますので、常にメンテナンスしないといけません。
何故しないといけないのか?いつするのか?そして注意点を書きだしましたので、よろしかったら見ていってください。
ここでいう『水替え大掃除』ですが、単に「水替え」だけでなく「メダカなどの生き物の退避と戻し」「水生生物の植替え」「容器の掃除」「岩や流木の掃除」「用土の入れ替え」となります。春の水替え大掃除はこれらの作業を行ないまして、容器の数や大きさ、飼育している水棲生物の数や種類、水生植物の数や種類によって、なかなか重労働になります。
最初は楽しくやっているんですが、余りも容器が多かった時は、徐々に疲れが出てきますと流れ作業みたいな感じになってくるのも事実でしたので、今は大分数を減らして楽しみながらやれるようにしています。
春に水替え大掃除を行う、もしくはシーズン途中から初めて飼育を開始してから翌シーズンの春まで丸々1シーズン水替え大掃除をしない場合、さらに翌春にも水替え大掃除をしないで翌シーズンに突入しますと、翌シーズンもメダカを含めた水生植物たちが生き続けて繁殖するのが難しいです。
❖用土の観点
シーズン中のメダカの残したエサや排泄物、死骸などが水底に溜まって、それらが分解されて猛毒なアンモニアや亜硝酸が蓄積しております。
特に猛毒なアンモニアや亜硝酸は水底に用土に溜まりますので用土を替えてあげないといけません。
❖飼育水の観点
猛毒なアンモニアや亜硝酸は、ある程度は容器の中の微生物や水生植物などが浄化して綺麗にしてくれるのですが大自然と違いますので効果は限定的です。
シーズン中にも4分の1程度の水替えをしたりと魚にとって安全にくらしていけるぐらいの水質を維持しますが、もって1年です。
❖水生植物の観点
次に容器の中は冬の間に藻やコケが繁殖しており、メダカの泳ぐスペースを完全に奪いかねない状況になっています。これは冬の間にメダカの排泄物や死骸、水生植物の枯れ葉などで富栄養化した水を藻やコケが栄養とするためです。
ここでは多年草としますが、シーズン中は水中の栄養分を吸収して繁茂していた水生植物ですが、冬になり活性が下がります。水生植物が必要としていた栄養分が吸収されません。
シーズン中は水生植物に栄養分を奪われていた藻やコケですが、冬は栄養分を独り占めできますので徐々に藻やコケが繁茂していくのです。容器内の繁茂してこびり付いた藻やコケを掃除しないといけません。
鉢に埋められた水生植物は前年のシーズンに繁茂して根を伸ばしていきます。鉢の大きさには限りがありますので、根で鉢がパンパンになっています。そのまま翌シーズンに入っても成長することができません。
❖生き物の観点
メダカやドジョウ、タニシやミナミヌマエビなどの水生生物は、昨年1シーズンの間に個体数が増えたり減ったりしています。
個体数が増えていれば、適切な数に容器に分散してあげないと過密になってしまいます。逆に個体数が減っていれば、適切な数に増やしてあげないと繁殖できないかもしれません。増やすのは他の容器で増えた個体を入れてあげる、または購入して入れてあげるなどします。
春になると水温が上がっていきメダカの活性があがります。水温15℃ぐらいになるとエサを食べ始めます。
冬の間に冬眠状態で過ごしたとはいえ、飢餓状態になっているので少しメダカに栄養をつけてから水替え大掃除することをオススメします。
ただし、シーズンが始まるとメダカは繁殖で産卵し始めます。産卵し始めますと、あちらこちらに卵を産みつけますので水替え大掃除で卵をつぶしてしまったり捨ててしまったりと、綺麗さっぱりに水替え大掃除という訳にはいきません。
従いまして、春になってメダカが活性が上がって産卵前に水替え大掃除を行うのがいいのですが、なかなか絶妙なタイミングで行わないといけないのです。
春の水替え大掃除をしないと、どうなるのでしょうか?
まずは見た目が藻やコケが繁茂している状態ですが、これがメダカやヒメタニシ、ミナミヌマエビなどの水棲生物、また容器の中の水生植物の活性が上がってきたからと言って解消されることはありません。
強烈な対応の光、暖かい水温、メダカのエサや排泄物による水の富栄養化により、さらに勢いずいて繁茂します。水棲生物たちは藻やコケを多少は食料にするものの成長速度には追い付きません。
シーズン中のどこかで必ず藻やコケを除去しないといけないことになります。
冬の間に水は綺麗になっています。むしろシーズン中よりメダカの棲みやすい水になっていると思います。ただ、それは上層から中層までの話でして、下層には昨年1シーズンに蓄積している猛毒なアンモニアや亜硝酸が沈殿しています。
翌シーズンが始まると冬の間に控えていたエサや、メダカの活性が上がって排泄物が増えますので、猛毒なアンモニアや亜硝酸が昨年にプラスして蓄積していくことになります。
そして、ある日に限界点を超えてメダカを含めた水棲生物たちの大量死につながっていきます。突如発生しますので、オロオロすることになります。
春の水替え大掃除をしないと容器の見た目も綺麗ではありませんし、徐々に水質などが悪化してメダカの環境を悪化させていくことになります。
メダカの水替え大掃除は、メダカが前年の1シーズン、特に冬越しで過ごしてきた環境が水替え大掃除に大きく変わります。新しい環境に馴染まない場合はメダカを死なせてしまうことがあります。
❖水質の変化に対応しきれない
メダカの飼育に適した水は弱酸性~弱アルカリ性(水質基準ph6~7.5)で、軟水~中程度の硬水で有機質を適度に含んだ水です。実はこの水質が冬の間にメダカが棲みやすく絶妙な水質になっています。冬の間はエサをあげませんし、メダカの活性も下がっていますので排泄物もありません。
意外にもいい状態であるのですが、それは上層から中層までの間でして、下層には昨年1シーズンに蓄積している猛毒なアンモニアや亜硝酸が沈殿しています。下層の用土とともに水は入れ替えないと翌シーズンは持ちませんので水替えをするのです。
しかしながら、その水替えで水質が大きく変わってしまいショック死することがあるのです。
❖水温の変化に対応しきれない
メダカの飼育に適した水温は18℃~28℃でして、18℃になると産卵も始まります。メダカは変温動物ですので水温が少しずつ変化していくのは問題ありません。夏の暑い日には30℃以上になる水温にも耐えますし、冬は5℃以下の水温でも底の方でじっとして眠っています。
❖バクテリアが減ってしまい対応しきれない
メダカの飼育にはバクテリアが必要不可欠です。バクテリアは水質浄化作用があって、メダカの排泄物を分解して水を綺麗してくれる作用があります。タニシや水生植物にも水質浄化作用があるのですが、春先ははヒメタニシの活性も上がっていませんし、水生植物もまだ新しい芽が出たばかりで育っていません。
※最後に
ご覧になられている記事は、内容の見直し、文章の誤り(誤字や不適切な表現)による修正で内容が更新されることがあります。
日没も徐々に遅くなって夕方も大分明るくなって、夕日の中の観察もできるようになりました。屋外ベランダで飼育する者にとっては真冬はベランダに出るのも億劫ですので、日中にさっと出て一通りメダカ容器の状態を見て、その後に水の少なくなった容器に足し水をして、さっと部屋に戻っていっておりました。
最近は容器の状態をじっと観察することができるようになってきまして、メダカの健康具合や、タニシやカワニナ、ドジョウ、ミナミヌマエビなどの水生生物がしっかり冬を越すことができているのか?と、ようやく確認することができるようになりました。
それは、メダカを含めた水棲生物たちが、春が近くなったことにより人間が見ることができる水深まで出てきて元気に動くようになったからです。
あと1ヶ月もすれば、待ちわびたメダカのシーズンの開始となります。
冬の間にメダカ容器はコケや藻に覆われておりまして、春になったら水替えを行ないたいと思います。
暖かくなって水面で出てきているヒメダカです。
メダカ飼育者が春になると行う「水替え」「植え替え」、または「リセット」とも言いますが、これは何故行わなくてはいけないのでしょうか。
屋外ビオトープなのだから、自然に任せてそのままでもいいのではないか?と思っていると思います。でも、屋外ビオトープは人間が作った環境でもありますので、常にメンテナンスしないといけません。
何故しないといけないのか?いつするのか?そして注意点を書きだしましたので、よろしかったら見ていってください。
はじめに(『春の水替え』の定義)
最初は楽しくやっているんですが、余りも容器が多かった時は、徐々に疲れが出てきますと流れ作業みたいな感じになってくるのも事実でしたので、今は大分数を減らして楽しみながらやれるようにしています。
何故、水替え大掃除が必要なのか?
❖用土の観点
シーズン中のメダカの残したエサや排泄物、死骸などが水底に溜まって、それらが分解されて猛毒なアンモニアや亜硝酸が蓄積しております。
特に猛毒なアンモニアや亜硝酸は水底に用土に溜まりますので用土を替えてあげないといけません。
❖飼育水の観点
猛毒なアンモニアや亜硝酸は、ある程度は容器の中の微生物や水生植物などが浄化して綺麗にしてくれるのですが大自然と違いますので効果は限定的です。
シーズン中にも4分の1程度の水替えをしたりと魚にとって安全にくらしていけるぐらいの水質を維持しますが、もって1年です。
❖水生植物の観点
次に容器の中は冬の間に藻やコケが繁殖しており、メダカの泳ぐスペースを完全に奪いかねない状況になっています。これは冬の間にメダカの排泄物や死骸、水生植物の枯れ葉などで富栄養化した水を藻やコケが栄養とするためです。
ここでは多年草としますが、シーズン中は水中の栄養分を吸収して繁茂していた水生植物ですが、冬になり活性が下がります。水生植物が必要としていた栄養分が吸収されません。
シーズン中は水生植物に栄養分を奪われていた藻やコケですが、冬は栄養分を独り占めできますので徐々に藻やコケが繁茂していくのです。容器内の繁茂してこびり付いた藻やコケを掃除しないといけません。
鉢に埋められた水生植物は前年のシーズンに繁茂して根を伸ばしていきます。鉢の大きさには限りがありますので、根で鉢がパンパンになっています。そのまま翌シーズンに入っても成長することができません。
❖生き物の観点
メダカやドジョウ、タニシやミナミヌマエビなどの水生生物は、昨年1シーズンの間に個体数が増えたり減ったりしています。
個体数が増えていれば、適切な数に容器に分散してあげないと過密になってしまいます。逆に個体数が減っていれば、適切な数に増やしてあげないと繁殖できないかもしれません。増やすのは他の容器で増えた個体を入れてあげる、または購入して入れてあげるなどします。
いつ、水替え大掃除を行うのか?
冬の間に冬眠状態で過ごしたとはいえ、飢餓状態になっているので少しメダカに栄養をつけてから水替え大掃除することをオススメします。
ただし、シーズンが始まるとメダカは繁殖で産卵し始めます。産卵し始めますと、あちらこちらに卵を産みつけますので水替え大掃除で卵をつぶしてしまったり捨ててしまったりと、綺麗さっぱりに水替え大掃除という訳にはいきません。
従いまして、春になってメダカが活性が上がって産卵前に水替え大掃除を行うのがいいのですが、なかなか絶妙なタイミングで行わないといけないのです。
春の水替え大掃除をしないと?こうなる!
まずは見た目が藻やコケが繁茂している状態ですが、これがメダカやヒメタニシ、ミナミヌマエビなどの水棲生物、また容器の中の水生植物の活性が上がってきたからと言って解消されることはありません。
強烈な対応の光、暖かい水温、メダカのエサや排泄物による水の富栄養化により、さらに勢いずいて繁茂します。水棲生物たちは藻やコケを多少は食料にするものの成長速度には追い付きません。
シーズン中のどこかで必ず藻やコケを除去しないといけないことになります。
冬の間に水は綺麗になっています。むしろシーズン中よりメダカの棲みやすい水になっていると思います。ただ、それは上層から中層までの話でして、下層には昨年1シーズンに蓄積している猛毒なアンモニアや亜硝酸が沈殿しています。
翌シーズンが始まると冬の間に控えていたエサや、メダカの活性が上がって排泄物が増えますので、猛毒なアンモニアや亜硝酸が昨年にプラスして蓄積していくことになります。
そして、ある日に限界点を超えてメダカを含めた水棲生物たちの大量死につながっていきます。突如発生しますので、オロオロすることになります。
春の水替え大掃除をしないと容器の見た目も綺麗ではありませんし、徐々に水質などが悪化してメダカの環境を悪化させていくことになります。
水替え大掃除に失敗すると?
❖水質の変化に対応しきれない
メダカの飼育に適した水は弱酸性~弱アルカリ性(水質基準ph6~7.5)で、軟水~中程度の硬水で有機質を適度に含んだ水です。実はこの水質が冬の間にメダカが棲みやすく絶妙な水質になっています。冬の間はエサをあげませんし、メダカの活性も下がっていますので排泄物もありません。
意外にもいい状態であるのですが、それは上層から中層までの間でして、下層には昨年1シーズンに蓄積している猛毒なアンモニアや亜硝酸が沈殿しています。下層の用土とともに水は入れ替えないと翌シーズンは持ちませんので水替えをするのです。
しかしながら、その水替えで水質が大きく変わってしまいショック死することがあるのです。
❖水温の変化に対応しきれない
メダカの飼育に適した水温は18℃~28℃でして、18℃になると産卵も始まります。メダカは変温動物ですので水温が少しずつ変化していくのは問題ありません。夏の暑い日には30℃以上になる水温にも耐えますし、冬は5℃以下の水温でも底の方でじっとして眠っています。
春先の水替えは水温を大きく変えてしまいますのでとショック死することがよくあります。
通常水替えでは、水道水を中和剤で中和した水を使用すると思いますが、水道の蛇口から出てそれほど時間が経過していないので、容器の中の水との水温の差が大きいのです。
❖バクテリアが減ってしまい対応しきれない
メダカの飼育にはバクテリアが必要不可欠です。バクテリアは水質浄化作用があって、メダカの排泄物を分解して水を綺麗してくれる作用があります。タニシや水生植物にも水質浄化作用があるのですが、春先ははヒメタニシの活性も上がっていませんし、水生植物もまだ新しい芽が出たばかりで育っていません。
そのため、バクテリアが棲みついている水や底の用土を取り替えてしまった為にバクテリアがいなくなってしまい水の浄化作用が弱くなってしまいます。水が透明で綺麗に見えますが、メダカにとっては逆に過酷な環境になったのかもしれません。
※最後に
ご覧になられている記事は、内容の見直し、文章の誤り(誤字や不適切な表現)による修正で内容が更新されることがあります。
スポンサーリンク
コメント