小さな30cmの熱帯魚水槽でブルーエンゼルフィッシュを飼っています。そもそも45cm水槽で他の魚と混泳させようと思い購入しましたが、前評判通りに、他の魚を追いかけ回してしまいましたので、隔離目的で小さな30cm水槽に隔離したのです。

ブルーエンゼルフィッシュ1匹でも、ユーモラスな姿でコミカルな動きをしてくれますし、エサがほしいだけだと思いますが、人が近づくと寄ってきてくれますので飽きることはありませんし、むしろ楽しませてくれます。

そんな小さな30cm水槽ですが、隔離目的で若干急ぎで立ち上げた為に、水草を入れておりません。水草を入れていないので、エサや排泄物で富栄養化した水槽内はコケが壁面に生えてきております。コケ取り器である「石巻貝」を投入したものの、45cm水槽から持ってきた個体であり、わずか1匹でありますので、コケの生える速さに追いつきません。

もともと、石巻貝は多くの個体がいましたが、死んでしまいました。石巻貝は産卵して孵化しても幼生の姿では汽水にしか生きられませんので死んでしまい増えることがありません。石巻貝自体も1年もては良い方の寿命なのです。

そろそろ追加購入しないといけないなと思い、追加購入した次第ですが、この石巻貝が死んでしまう最も多い理由はひっくり返っても自力で起き上がれないためなのです。

石巻貝はひっくり返っていたら自力で起き上がれませんので、人間が起き上がらせてあげないと死んでしまいます。そこで人間が定期的に石巻貝がひっくり返っていないかの確認を行う必要があります。

ひっくり返っても自力で起き上がれず死んでしまうのは、コケ取り生体と呼ばれている貝が多いのは事実でして、淡水のタニシなどはひっくり返っても自力で起き上がることができます。

❖ひっくり返っても自力で起き上がれる貝、自力で起き上がれない貝

 ・自力で起き上がれる
   タニシ類、カワニナ類、モノアラガイ、サカマキガイ、レッドラムズホーン、フナアマ貝

 ・自力で起き上がれない(実はそんな貝はいない)
   石巻貝類、カノコ貝類、サンスネール

実はひっくり返って自力で起き上がれない貝はいません。

石巻貝類もカノコ貝類もサンスネールも、実は普通に起き上がれます。

実は弱ってるから起き上がれないが正解なのです。元々の生息地と水槽では環境が全く異なるため殆んどの上記の貝は大なり小なり弱っています。購入時にすでに弱っている貝も多いのです。

自然界では水流や魚につっつかれたりと、貝はひっくり返って当たり前でして、すぐに起き上がれなければ、魚や甲殻類などのエサになってしまいます。

上記の貝は、弱アルカリ~中性域が適した貝でして、弱酸性の水槽の中はあまり適した環境ではないからです。

元気な貝で、弱アルカリ~中性域の適した環境に棲んでいれば、起き上がって長生きすること(それでも2年程度)ができます。

石巻貝の場合ですと、上記の理由でひっくり返ったら起き上がれませんが、カノコガイやサザエ石巻(イガカノコガイ)は意外と器用に起き上がることができます。ただし、購入店での飼育環境や個体によります。



※最後に
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