メダカ飼育で容器に水草を植えることがあるかと思います。植える目的としては、メダカと容器だけでは無味乾燥ですのが、植えることで景観が華やかになりますし、純粋に水草の育成も楽しみたい、また、図水質浄化の一端を担ってもらいたい、と言った理由があるかと思います。

植える水草は、景観第一、例えば葉っぱの色がカラフルだとか、背丈の大きい水草を植える、他にレアな水草を植えて育てたいとか、花の咲く水草、メダカが産卵し易い水草とか、自分なりに好きな水草を決めて植えるのが一番いいんでしょうけど、特に決めていない場合もあるかと思います。

「何となくメダカと相性のいい水草でいいから何を植えようかな?」と思っているような方は、ただ、いざ水草を植えるとなると迷うこともあるかと思います。

メダカの水草の中で有名なのは、アナカリス(=オオカナダモ)、カボンバ、マツモ、ホテイ草、ドワーフフロッグフッドなどかと思いますが、メダカの水草といって、ホームセンターや、ネットショップの紹介ページに出てくる水草の中に「ナガバオモダカ」がでてくると思います。

この「ナガバオモダカ」ですが、非常に生命力、増殖力が強い水草でして、一度購入して容器の植えてしまえば、まず枯れることにない水草と言っても過言ではありません。

「ナガバオモダカ」は、北アメリカ原産の多年草抽水植物で、白い小さな花を咲かせる植物で初心者でも育てられる人気の植物でもあります。

「ナガバオモダカ」は小さな株で販売されております。その状態で容器の中に植えてから、徐々に増え始めて、一番花を咲かす時には、まだ可愛らしい姿なんですけども、その後、夏を迎える頃から徐々に増え始めて、他の水草の領域を侵食していきます。

◆基本情報
【品種名】 : ジャイアントサジタリア
【分類】  : 抽水性植物
【草丈】  : 北米原産のオモダカ科の植物
【分布地】 : 北米
【開花期】 : 6月~8月
【冬場】  : 冬は地上部は枯れる
【繁殖】  : 地下部でランナーを伸ばして芽を出す
【水管理】   鉢植えの場合は鉢ごと水につけ、株元が必ず水につかる水位で生育
【日当たり】: 半日以上、直射日光があたるところに置く
【用土】  : 水生植物の土(土の配合が難しいので
        水生植物の土を使用したほうがよい)
【肥料】    緩効性の化成肥料を土に埋める
【シーズン】: 4~10月(シーズン中は水上葉、シーズン外は水中葉を増やすので1年中)
【鉢サイズ】: 4~6号程度

※参考:鉢サイズ
号数 鉢の直径(cm) 土の量(L)
3号鉢 9 0.3
4号鉢 12 0.6
5号鉢 15 1.3
6号鉢 18 2.2
7号鉢 21 3.5
8号鉢 24 5.2
9号鉢 27 7.8
10号鉢 30 8.4
11号鉢 33 10
12号鉢 36 14


春の植え替え後の写真です。1シーズンで株がかなり増えますので、株わけして1株以外は全部廃棄しています。見慣れすぎた光景ですので、記録をとっていなくて古い写真しかありませんでした。
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白い可愛い花を咲かせたナガバオモダカです。花が咲いたぐらいでは記録をとらなくなりましたので、こちらもかなり古い写真です。
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◆メダカと相性が合う水草 ”でもないです”

よく、メダカと相性のあう水草とかかれていますが、特にそれを感じたことはありません。むしろ、繁茂することでメダカの遊泳スペースを奪っていきます。メダカが積極的に産卵することもありませんし、隠れ家になることもありません。メダカとの相性が合うというのであれば、水質浄化作用の一端を担ってくれるところかもしれません。


冬を迎えたナガバオモダカです、地上部は枯れてしまい、冬の間に水中葉を増やして勢力を拡大していきます。水中は凄いことになっています。
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春を迎えたナガバオモダカです。新しい芽がでています。
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春の植え替えで、冬の間に水中葉により勢力を拡大したナガバオモダカを引っこ抜くところです。ナガバオモダカはランナーを出して四方八方に伸びて容器全体に拡がり、春には容器全体を埋め尽くしています。
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写真が見づらいのですが、植木鉢に植えないで水の中にただ浸けて育てているだけのナガバオモダカです、浮草のように浮いて葉を伸ばしています。このようにナガバオモダカは土に植えるのはもちろん、水だけでも生き続ける水草なのです。
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※最後に
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