ミシシッピニオイガメの寿命は一般的に30年と言われています。この一般的というのは諸説あり、野性下では、飼育下では、平均的に、というとても曖昧な根拠というか条件で成り立っています。

そういう私も一般的なという寿命30年を記事に書いたりもします。

インターネットを見て見ますと、ミシシッピニオイガメを飼う記事は多いのですが、死んでしまった記事、特に何年生きたのか?という記事は、なかなか存在しません。

飼い主にとっては、長年一緒に過ごした家族が亡くなるのと変わりませんので、そんな悲しみを思い出すようなことを、わざわざインターネット上で公表するようなことはしないのでしょう。

とにかく情報が少ないのですが、僅かばかりの情報を頼りにしますと、20年以上生きた個体の情報はありません。

ミシシッピニオイガメが日本にきた情報もわかりません。ただ、ミシシッピアカミミガメ(=ミドリガメ)は1950年代後半なので、およそ70年も経過しており、各地に放流された個体が繁殖して、すっかり定着してしまっております。

ミシシッピニオイガメに関しては、ミシシッピアカミミガメ(=ミドリガメ)よりも日本にきてからの期間は短いと思われますし、もしかしたら30年も経っていないのかもしれません。

ミシシッピニオイガメの飼育下での最長寿命は「フィラデルフィア動物園 (アメリカ合衆国ペンシルベニア州)」で、54年9ヶ月生きたのが記録です。

これは「ドロガメ科」全体でも最長の飼育記録だそうです。これも原文が見つからないので定かではないのですが、この記録が本当であるのであれば、一般的な寿命30年生きることは可能であると思われます。

自然下の個体の調査に於いては、27~28年以上生きることが判っているという調査結果もあります。

しかしながら、インターネット上で公開されている情報では、一般的な寿命30年という他に、寿命15~20年といった情報が結構多いことは事実です。

これは、やはり圧倒的にミシシッピニオイガメの実際の寿命の情報が少ない、そして一定数の情報から推察して寿命を算出しているのだと考えられます。

インターネットの情報からの推察になりますが、20年以上の情報がないということは、本当に20年以上生きた個体がいないのか、それとも日本に輸入開始されてから20年経過してしないものと考えられます。最初に移入された時期がわかれば、諸説も少しは変わってくると思われますが、情報がありません。

いずれにせよ、年数を重ねていけば、実績も増えてくるでしょうから、おのずと答えがでてくると思われます。

『ミッピーちゃん』が長生きするように、しっかり育てたいと思います。



※最後に
ご覧になられている記事は、内容の見直し、文章の誤り(誤字や不適切な表現)による修正で内容が更新されることがあります。