※2023.11.29改題(旧題:【日本全国版】メダカの冬越しの方法について)

私は関東の千葉に住んでいます。屋外でメダカを飼育していますが、暑い夏が過ぎて、秋と言いたいところですが、最近の温暖化の傾向で、秋の期間がとても短くなくなってしまい、いきなり寒い冬がくるような感覚です。
温暖化も超えて、地球は沸騰期に入ったと、今年の7月に国連事務総長は発言したぐらいで、関東甲信は暖かい空気が流れ込んで各地で夏日となり、東京の都心では昼すぎに気温が27.5度と11月としての最高気温を100年ぶりに更新するなど記録的な暑さとなりました。とんでもない時代になったものです。
ただ、いくら沸騰期でも、まだ春はきてくれていますので、日本は『四季』でなくて『三季』という感じがします。
そして、いくら温暖化(沸騰期の言い方はやめます)でも、冬がきますので、屋外にいるメダカたち含めた水生生物や水棲植物は冬眠に入ります。
関東に住んでいますと、ここ数年は暖かいので、冬越しの準備は特に不要という感じですが、冬も地方それぞれに気温だったり、降水量(降雪量)だったりが違いますので、その地方にあわせて、色々なメダカの冬越しがあるかと思います。
そこで地方ごとの冬越しをまとめてみました。
北海道は、地区が道南地方、道央地方、道北地方、道東地方とわかれておりますが、ここではあくまでも北海道としておきます。
冬の北海道は気温が氷点下になりますので、屋外ではメダカの飼育水が底までカチカチに凍り付いてしまい、メダカは凍死してしまいます。
道北の宗谷では2月の平均気温は-5.1℃、道央の札幌では2月の平均気温は-3.1℃、道東の根室では2月の平均気温は-4.3℃、道南の函館では2月の平均気温は-2.1℃といずれも氷点下です。
そもそもメダカは北海道 には棲めない生き物です。
北海道であれば、秋口から屋外から屋内に引っ越しをして、冬は屋内の暖かいところで育てるのが一番かと思います。どうしても屋外で越冬というのなら、ビニールハウスとか蓋をしてとかいう手もありますが、よほどの防寒対策をしない限り、飼育水が凍結してメダカが生存するのは厳しいと言わざる得ないでしょう。
屋内の設置場所は、できれば東向きをおススメします。南向きは日光が当たり、思いの外、水温が上昇します。そして日の光が当たらなくなりますと水温が下がります。この1日における水温の乱降下は、
水生植物は、市販されている水生植物は極寒の冬は耐えれないと思います。メダカとともに屋内で越冬となりますが、日照不足で難しいかと思います。冬になると地上部が枯れて地下に根だけで越冬するもの、また種子の状態で越冬するものぐらいですが、前者はまだしも後者は手間がかかると思います。
基本的に北海道の屋外で自生している水生植物を採集して育てるのがいいと思いますし、北海道で冬越しできる植物ですから、極寒の冬も耐えれるでしょう。
北海道の屋内であれば、高断熱で気密性が高い家がほとんどですし、セントラルヒーティングやファンヒーター、床暖房で暖かいと思われますが、それでも少し寒くなるという場所に飼育容器を置くのであれば、ヒーターを検討してみましょう。
また、防寒対策ばかりに気をとられて忘れてしまいがちなのが照明です。家の照明では暗すぎますし、いつも点灯しているわけではありませんので、メダカ専用(=水生植物専用)の照明を購入して照らしてあげます。
メダカは日の光によって、丈夫な骨を形成して身体を丈夫に保つ生き物ですし、水生植物の育成や光合成をしてくれて水中に酸素を補給してくれます。逆に日の光が当たらないと水生植物は呼吸だけになり水中の酸素を消費してしまい、水中の酸素不足に陥り、メダカが弱ってしまいます。
水槽に合わせて十分な光量の照明を設置する必要があります。光量を表す指標はいくつかありますが、この中でルーメン(lm)だけを意識すればいいと思います。
基本的には北海道と変わりありません。東北は北から南まで細長い地区ですのですが、北の青森県青森市では、2月の平均気温は-1℃、平均高温は1℃、平均低温は-3℃で、南の福島県福島市では、2月の平均気温は0℃、平均高温は5℃、平均低温は-3℃と大差はありません。
しかしながら、真冬でも水面だけが凍り、水中が凍らないような場所であれば、屋外でも可能です。
大前提として飼育容器の水が全て凍り付いてしまわないように水量のある飼育容器で育てることが重要です。
その場合は、飼育容器に断熱効果のある発泡スチロールを使用します。断熱効果のある発泡スチロールはメダカを寒い冬から守ってくれます。ただし、発泡スチロールは断熱効果があるとともの保温効果がありますので、一度中が冷えた状態になると、そのまま冷えた状態を保ち続けます。発泡スチロールの中を冷えた状態にしないように蓋が必要となるのです。
蓋をして冷気や雪が入らないようにすれば、断熱効果が増します。蓋は空気の入るポリカ波版などがいいでしょう。気になるのであれば、更にビニールを上にかけてから飛ばないようにレンガや角材などの重石をのせます。
蓋に大雪が降った場合は、重みで蓋が壊れてしまいますので、除雪して蓋の重みを軽減してあげてください。蓋が壊れたら最後、一気に冷気が入り水中まで凍結してメダカが凍死してしまいます。
小さな発泡スチロールやレジャーマットを水面に浮かべておくと氷が張りずらくなります。
屋外であれば冬の間はエサをあげないでください。消化不良と水の汚れで死んでしまいます。
冬の間も足し水を行うことが必要です。足し水は飼育水の水温と差があってはいけません。飼育水温が5℃なら、足し水も5℃にしなくてはいけません。
また、早朝に足し水する場合は夜中に水温が下がっている状態なので、例えば水面の水温が1℃でも水底の水温が5℃の場合もあります。ここで誤って水温1℃の足し水をしてしまうと水底の水温5℃を下げてしまいますので日がしっかり登った暖かい日中に足し水を行います。
コンクリートに直置きの場合は、土に比べると熱伝導率が高く、冬場はかなり冷たくなります。発泡スチロールは断熱効果がありますが、プラスチックですと底や横から冷えてしまうので断熱シートを敷いたり、発泡スチロールを底に敷いて底冷えしないようにします。
飼育水は、グリーンウォーターであった方がいいと感じます。グリーンウォーターは微生物が多く棲んでいる水で、冬は夏よりかは活性が落ちていますが、それでも活動していますので暖かいのです。暖かい水は水面が凍り付きません。
関東地方は、北にある栃木や群馬、茨城と、それ以外の東京、神奈川、千葉、埼玉と冬越しの対応がややわかれると思います。
栃木や群馬、茨城は東北地方の対策と同じように準備した方が無難でしょう。最低気温は氷点下になってきますので、越冬対策をした方がいいと思います。
その他の東京、神奈川、千葉、埼玉は、基本的に冬場の対策は不要です。
この「冬場の対策は不要」とは、北海道や東北地方のような防寒対策は不要と言うことです。
関東地方でも越冬準備を行う必要があります。
まずは枯れた水草を取り除くことです。枯れた水草は、バクテリアなどに分解されていきますが、分解過程でヘドロ化して水を汚してしまう温床になりますし、水が富栄養化してアオミドロなどが発生して、メダカの遊泳スペースを奪っていきますので、できるだけ取り除いた方がよいと思います。
また、枯れかけている水草はカットしたり、今は青々としていても冬は枯れると多年草の水草も前もってカットしても問題ありません。春になれば、また生えています。
元気なアナカリスやマツモなどの沈水性の水草は、冬の間でも生き延びて少しずつですが成長し続けます。アナカリスやマスモ自体は、メダカやエビ、貝などの隠れ家にもなりますし、エサが枯渇した場合の食料にもなります。
しかしながら、多すぎるとメダカの遊泳スペースを奪いますので、絡まって死んでしまう場合もあります。そこで、ある程度、冬の間の成長を見越して間引きましょう。冬の間には間引いくようなことになりますと、真冬に冬眠状態な水棲生物を起こすことになりますので、死んでしまうリスクが高くなります。
天敵であるヤゴ、ミズカマキリ、マツモムシなどを排除します。ベランダ飼育ではまずいないと思いますが、一軒家での屋内飼育では、天敵が潜んでいる可能性が大いにあります。ただし、水替えしないと完全排除は難しいので、水面を見て確認することになります。低水温でも活動するので冬の間にもメダカの個体数は減っていきます。
冬の間は何もしません。エサをあげることも不要です。ただ、乾燥した冬は水が乾燥して容器の水があっという間に減りますので、水が減ったら足し水を行います。水量が減ってしまうと、気温の影響を水温がまともに受けることになります。
北陸の新潟県、富山県、石川県、福井県の4県と、東海の愛知県、岐阜県、三重県、静岡県の4県とでは、冬越しの対応がわかれます。
北陸の新潟県新潟市では、2月の平均気温は2.8℃、平均高温は5.5℃、平均低温は0.2℃で、東海の静岡県静岡市では、2月の平均気温は7.3℃、平均高温は12℃、平均低温は2.5℃です。
北陸地方は北海道の対策と同じように準備した方が無難でしょう。最低気温は氷点下になってきますので、越冬対策をした方がいいと思います。
平均低温は氷点下までいきませんが、降雪量が多いことで有名で、降雪、積雪の記録は山岳地帯のものが最大ですが、人々の住んでいるところでの記録は、ほとんどが北陸地方に集中しています。
また、北陸の雪は、量が多いことに加えて、降雪日数の多いことも特徴の一つです。12月~2月の月平均降雪日数は、新潟県新潟市、新潟県高田では19日、富山県富山市で16日、石川県金沢市で15日と月の半分以上の日が降雪日となっています。
東海地方に関しては、関東地方(栃木、群馬、茨城以外)と同じような準備でいいと思います。
近畿地方は北側の豪雪地帯と南側とで、冬越しの対応がわかれます。
京都府京都市では、2月の平均気温は5.1℃、平均高温は9.7℃、平均低温は1.4℃で、大阪府大阪市では、2月の平均気温は6.3℃、平均高温は9.7℃、平均低温は1.4℃です。
北陸地方に近い滋賀県最北端の長浜市余呉地域は「特別豪雪地帯」の指定を受けており、や山沿いでは2m以上、まれに3m以上の積雪に見舞われる場合があります。
豪雪地帯に関しては、北海道の対策と同じように準備した方が無難でしょう。
それ以外の地域に関しては、関東地方(栃木、群馬、茨城以外)と同じような準備でいいと思います。
中国地方には、多数の豪雪地帯に指定されている自治体が存在しますので、豪雪地帯とそれ以外の地域とで、冬越しの対応がわかれます。
広島県広島市では、2月の平均気温は6.0℃、平均高温は10.6℃、平均低温は2.1℃で、鳥取県鳥取市では、2月の平均気温は4.4℃、平均高温は8.6℃、平均低温は0.7℃です。
地域によっては積雪が「1m以上」に達することもあり、大山中腹の観測地点など、標高が高い地点では過去に2m以上の積雪記録も存在します。また、主に鳥取県内については、平地でも50cm以上の積雪が時折観測されるなど、雪が比較的多い環境となっています。
豪雪地帯に関しては、北海道の対策と同じように準備した方が無難でしょう。
それ以外の地域に関しては、関東地方(栃木、群馬、茨城以外)と同じような準備でいいと思います。
四国地方は、温暖なイメージの通り、地域によっては雪がほとんど降らない地域と雪が多い地域が存在し、積雪が比較的日常的な現象となっている環境もあります。豪雪地帯指定を受けている地域はありません。
高知県高知市では、2月の平均気温は7.5℃、平均高温は12.9℃、平均低温は2.7℃で、愛媛県松山市では、2月の平均気温は6.5℃、平均高温は10.6℃、平均低温は2.5℃です。
四国地方に関しては、関東地方(栃木、群馬、茨城以外)と同じような準備でいいと思います。
九州地方に関しては、地域によって雪はふるものの、関東地方(栃木、群馬、茨城以外)と同じような準備でいいと思います。
沖縄は別格ですね。関東のシーズン中と変わりありませんので、冬の準備は不要です。

私は関東の千葉に住んでいます。屋外でメダカを飼育していますが、暑い夏が過ぎて、秋と言いたいところですが、最近の温暖化の傾向で、秋の期間がとても短くなくなってしまい、いきなり寒い冬がくるような感覚です。
温暖化も超えて、地球は沸騰期に入ったと、今年の7月に国連事務総長は発言したぐらいで、関東甲信は暖かい空気が流れ込んで各地で夏日となり、東京の都心では昼すぎに気温が27.5度と11月としての最高気温を100年ぶりに更新するなど記録的な暑さとなりました。とんでもない時代になったものです。
ただ、いくら沸騰期でも、まだ春はきてくれていますので、日本は『四季』でなくて『三季』という感じがします。
そして、いくら温暖化(沸騰期の言い方はやめます)でも、冬がきますので、屋外にいるメダカたち含めた水生生物や水棲植物は冬眠に入ります。
関東に住んでいますと、ここ数年は暖かいので、冬越しの準備は特に不要という感じですが、冬も地方それぞれに気温だったり、降水量(降雪量)だったりが違いますので、その地方にあわせて、色々なメダカの冬越しがあるかと思います。
そこで地方ごとの冬越しをまとめてみました。
北海道
冬の北海道は気温が氷点下になりますので、屋外ではメダカの飼育水が底までカチカチに凍り付いてしまい、メダカは凍死してしまいます。
道北の宗谷では2月の平均気温は-5.1℃、道央の札幌では2月の平均気温は-3.1℃、道東の根室では2月の平均気温は-4.3℃、道南の函館では2月の平均気温は-2.1℃といずれも氷点下です。
そもそもメダカは北海道 には棲めない生き物です。
北海道であれば、秋口から屋外から屋内に引っ越しをして、冬は屋内の暖かいところで育てるのが一番かと思います。どうしても屋外で越冬というのなら、ビニールハウスとか蓋をしてとかいう手もありますが、よほどの防寒対策をしない限り、飼育水が凍結してメダカが生存するのは厳しいと言わざる得ないでしょう。
屋内の設置場所は、できれば東向きをおススメします。南向きは日光が当たり、思いの外、水温が上昇します。そして日の光が当たらなくなりますと水温が下がります。この1日における水温の乱降下は、
水生植物は、市販されている水生植物は極寒の冬は耐えれないと思います。メダカとともに屋内で越冬となりますが、日照不足で難しいかと思います。冬になると地上部が枯れて地下に根だけで越冬するもの、また種子の状態で越冬するものぐらいですが、前者はまだしも後者は手間がかかると思います。
基本的に北海道の屋外で自生している水生植物を採集して育てるのがいいと思いますし、北海道で冬越しできる植物ですから、極寒の冬も耐えれるでしょう。
❖北海道に自生している水草
・抽水性水生植物(葉や茎が水上に伸びる植物)
クレソン、ヨシ、マコモ、ガマ、ヒメガマ、オランダガラン、ミクリ
・浮葉性水生植物(葉を水に浮かべる植物)
ヒルムシロ、オヒルムシロ、ホソバミズヒキモ、ヒシ
・沈水性水生植物(水中に沈んで生活する植物)
ミズハコベ、クロモ、フサモ、オオカナダモ、バイカモ、コカナダモ
北海道の屋内であれば、高断熱で気密性が高い家がほとんどですし、セントラルヒーティングやファンヒーター、床暖房で暖かいと思われますが、それでも少し寒くなるという場所に飼育容器を置くのであれば、ヒーターを検討してみましょう。
また、防寒対策ばかりに気をとられて忘れてしまいがちなのが照明です。家の照明では暗すぎますし、いつも点灯しているわけではありませんので、メダカ専用(=水生植物専用)の照明を購入して照らしてあげます。
メダカは日の光によって、丈夫な骨を形成して身体を丈夫に保つ生き物ですし、水生植物の育成や光合成をしてくれて水中に酸素を補給してくれます。逆に日の光が当たらないと水生植物は呼吸だけになり水中の酸素を消費してしまい、水中の酸素不足に陥り、メダカが弱ってしまいます。
水槽に合わせて十分な光量の照明を設置する必要があります。光量を表す指標はいくつかありますが、この中でルーメン(lm)だけを意識すればいいと思います。
ルーメン(単位lm)は、水槽ライトが放射する光の量を示す指標。十分な光源の確保が必要な水草育成において、明るさの指標となるルーメンは重要な基準です。製品の明るさを判断するときには、基本的にルーメンの値をチェックします。
ルクスは(単位lx)、特定の場所に当たる光の範囲を表す指標です。ルクスの数値が高いほど、より広範囲を明るく照らします。水草の成長を促進するためには、とくに重要な要素です。
ケルビン(単位k)は、水槽ライトの色温度で表す指標です。色温度が高いほど青色に、低いほど赤色に近づくのが特徴です。光の色温度は水槽の印象を大きく変える要素であり、鑑賞性を向上させる重要な役割もあります。
❖水槽に必要な光量(lm:ルーメン)
水槽の大きさ 光量の少ない水草 普通の水草
水槽の大きさ 光量の少ない水草 普通の水草
45cm 1000lm程度 2000lm程度
60cm 1500lm程度 3000lm程度
90cm 3000lm程度 6000lm程度
メダカは、日照時間と水温で繁殖期を判断する性質があるため、もし、メダカの繁殖を考えているのであれば、照明の点灯時間を12時間程度に設定しましょう。
屋外では水温が20℃を超えてくる春から秋までが繁殖期ですが、室内飼育の場合は照明の点灯時間と水温を20~25度程度に管理することで、一年中いつでも繁殖を促すことが可能です。
エサは春~秋のシーズンよりは少なくてもいいですが、屋内と言えどもシーズン中と同じ環境ですので必ずあげてください。
エサは春~秋のシーズンよりは少なくてもいいですが、屋内と言えどもシーズン中と同じ環境ですので必ずあげてください。
東北地方
しかしながら、真冬でも水面だけが凍り、水中が凍らないような場所であれば、屋外でも可能です。
大前提として飼育容器の水が全て凍り付いてしまわないように水量のある飼育容器で育てることが重要です。
その場合は、飼育容器に断熱効果のある発泡スチロールを使用します。断熱効果のある発泡スチロールはメダカを寒い冬から守ってくれます。ただし、発泡スチロールは断熱効果があるとともの保温効果がありますので、一度中が冷えた状態になると、そのまま冷えた状態を保ち続けます。発泡スチロールの中を冷えた状態にしないように蓋が必要となるのです。
蓋をして冷気や雪が入らないようにすれば、断熱効果が増します。蓋は空気の入るポリカ波版などがいいでしょう。気になるのであれば、更にビニールを上にかけてから飛ばないようにレンガや角材などの重石をのせます。
蓋に大雪が降った場合は、重みで蓋が壊れてしまいますので、除雪して蓋の重みを軽減してあげてください。蓋が壊れたら最後、一気に冷気が入り水中まで凍結してメダカが凍死してしまいます。
小さな発泡スチロールやレジャーマットを水面に浮かべておくと氷が張りずらくなります。
屋外であれば冬の間はエサをあげないでください。消化不良と水の汚れで死んでしまいます。
冬の間も足し水を行うことが必要です。足し水は飼育水の水温と差があってはいけません。飼育水温が5℃なら、足し水も5℃にしなくてはいけません。
また、早朝に足し水する場合は夜中に水温が下がっている状態なので、例えば水面の水温が1℃でも水底の水温が5℃の場合もあります。ここで誤って水温1℃の足し水をしてしまうと水底の水温5℃を下げてしまいますので日がしっかり登った暖かい日中に足し水を行います。
コンクリートに直置きの場合は、土に比べると熱伝導率が高く、冬場はかなり冷たくなります。発泡スチロールは断熱効果がありますが、プラスチックですと底や横から冷えてしまうので断熱シートを敷いたり、発泡スチロールを底に敷いて底冷えしないようにします。
飼育水は、グリーンウォーターであった方がいいと感じます。グリーンウォーターは微生物が多く棲んでいる水で、冬は夏よりかは活性が落ちていますが、それでも活動していますので暖かいのです。暖かい水は水面が凍り付きません。
関東地方
❖関東地方(2月)の平均気温、平均高温、平均低温
平均気温 平均高温 平均低温
栃木県宇都宮市 2.3℃ 7.3℃ -1.7℃
群馬県前橋市 3.5℃ 9.4℃ -0.4℃
茨城県水戸市 3.6℃ 9.4℃ -1.5℃
埼玉県さいたま市 5.6℃ 9.7℃ 1.7℃
東京都新宿区 5.6℃ 9.7℃ 1.7℃
神奈川県横浜市 5.9℃ 9.1℃ 3.0℃
千葉県千葉市 5.7℃ 9.3℃ 2.5℃
平均気温 平均高温 平均低温
栃木県宇都宮市 2.3℃ 7.3℃ -1.7℃
群馬県前橋市 3.5℃ 9.4℃ -0.4℃
茨城県水戸市 3.6℃ 9.4℃ -1.5℃
埼玉県さいたま市 5.6℃ 9.7℃ 1.7℃
東京都新宿区 5.6℃ 9.7℃ 1.7℃
神奈川県横浜市 5.9℃ 9.1℃ 3.0℃
千葉県千葉市 5.7℃ 9.3℃ 2.5℃
栃木や群馬、茨城は東北地方の対策と同じように準備した方が無難でしょう。最低気温は氷点下になってきますので、越冬対策をした方がいいと思います。
その他の東京、神奈川、千葉、埼玉は、基本的に冬場の対策は不要です。
この「冬場の対策は不要」とは、北海道や東北地方のような防寒対策は不要と言うことです。
関東地方でも越冬準備を行う必要があります。
まずは枯れた水草を取り除くことです。枯れた水草は、バクテリアなどに分解されていきますが、分解過程でヘドロ化して水を汚してしまう温床になりますし、水が富栄養化してアオミドロなどが発生して、メダカの遊泳スペースを奪っていきますので、できるだけ取り除いた方がよいと思います。
また、枯れかけている水草はカットしたり、今は青々としていても冬は枯れると多年草の水草も前もってカットしても問題ありません。春になれば、また生えています。
元気なアナカリスやマツモなどの沈水性の水草は、冬の間でも生き延びて少しずつですが成長し続けます。アナカリスやマスモ自体は、メダカやエビ、貝などの隠れ家にもなりますし、エサが枯渇した場合の食料にもなります。
しかしながら、多すぎるとメダカの遊泳スペースを奪いますので、絡まって死んでしまう場合もあります。そこで、ある程度、冬の間の成長を見越して間引きましょう。冬の間には間引いくようなことになりますと、真冬に冬眠状態な水棲生物を起こすことになりますので、死んでしまうリスクが高くなります。
天敵であるヤゴ、ミズカマキリ、マツモムシなどを排除します。ベランダ飼育ではまずいないと思いますが、一軒家での屋内飼育では、天敵が潜んでいる可能性が大いにあります。ただし、水替えしないと完全排除は難しいので、水面を見て確認することになります。低水温でも活動するので冬の間にもメダカの個体数は減っていきます。
冬の間は何もしません。エサをあげることも不要です。ただ、乾燥した冬は水が乾燥して容器の水があっという間に減りますので、水が減ったら足し水を行います。水量が減ってしまうと、気温の影響を水温がまともに受けることになります。
北陸・東海地方
北陸の新潟県新潟市では、2月の平均気温は2.8℃、平均高温は5.5℃、平均低温は0.2℃で、東海の静岡県静岡市では、2月の平均気温は7.3℃、平均高温は12℃、平均低温は2.5℃です。
北陸地方は北海道の対策と同じように準備した方が無難でしょう。最低気温は氷点下になってきますので、越冬対策をした方がいいと思います。
平均低温は氷点下までいきませんが、降雪量が多いことで有名で、降雪、積雪の記録は山岳地帯のものが最大ですが、人々の住んでいるところでの記録は、ほとんどが北陸地方に集中しています。
また、北陸の雪は、量が多いことに加えて、降雪日数の多いことも特徴の一つです。12月~2月の月平均降雪日数は、新潟県新潟市、新潟県高田では19日、富山県富山市で16日、石川県金沢市で15日と月の半分以上の日が降雪日となっています。
東海地方に関しては、関東地方(栃木、群馬、茨城以外)と同じような準備でいいと思います。
近畿地方
京都府京都市では、2月の平均気温は5.1℃、平均高温は9.7℃、平均低温は1.4℃で、大阪府大阪市では、2月の平均気温は6.3℃、平均高温は9.7℃、平均低温は1.4℃です。
❖近畿地方の豪雪地帯
・兵庫県
豊岡市・養父市・丹波市(青垣地域)・朝来市・宍粟市(波賀・千種地域)・新温泉町・香美町
・京都府
福知山市(福知山・夜久野・大江地域)・舞鶴市・綾部市・宮津市・京丹後市・南丹市(美山地域)・与謝野町・伊根町
・滋賀県
大津市(堅田地域)・長浜市(長浜・浅井・木之本・西浅井地域)・高島市(マキノ・今津町・朽木地域)・米原市(山東・伊吹地域)、※長浜市(余呉地域)
※特別豪雪地帯・・・豪雪地帯対策特別措置法により指定された豪雪地帯のうち、積雪の度が特に高く、自動車の交通が長期間途絶することなどから、住民の生活に著しい支障が生じている地域。
・兵庫県
豊岡市・養父市・丹波市(青垣地域)・朝来市・宍粟市(波賀・千種地域)・新温泉町・香美町
・京都府
福知山市(福知山・夜久野・大江地域)・舞鶴市・綾部市・宮津市・京丹後市・南丹市(美山地域)・与謝野町・伊根町
・滋賀県
大津市(堅田地域)・長浜市(長浜・浅井・木之本・西浅井地域)・高島市(マキノ・今津町・朽木地域)・米原市(山東・伊吹地域)、※長浜市(余呉地域)
※特別豪雪地帯・・・豪雪地帯対策特別措置法により指定された豪雪地帯のうち、積雪の度が特に高く、自動車の交通が長期間途絶することなどから、住民の生活に著しい支障が生じている地域。
近畿地方は「北部」側はほとんどの地域が「豪雪地帯」に指定されています。
北陸地方に近い滋賀県最北端の長浜市余呉地域は「特別豪雪地帯」の指定を受けており、や山沿いでは2m以上、まれに3m以上の積雪に見舞われる場合があります。
豪雪地帯に関しては、北海道の対策と同じように準備した方が無難でしょう。
それ以外の地域に関しては、関東地方(栃木、群馬、茨城以外)と同じような準備でいいと思います。
中国地方
広島県広島市では、2月の平均気温は6.0℃、平均高温は10.6℃、平均低温は2.1℃で、鳥取県鳥取市では、2月の平均気温は4.4℃、平均高温は8.6℃、平均低温は0.7℃です。
❖中国地方の豪雪地帯
・鳥取県(全域豪雪地帯)
鳥取市・米子市・倉吉市・境港市・岩美町・若桜町・智頭町・八頭町・三朝町・北栄町・湯梨浜町・琴浦町・日吉津村・大山町・南部町・伯耆町・日南町・日野町・江府町
・島根県
益田市(匹見地区)・安来市(広瀬・伯太地区)・雲南市(吉田・掛合地区)・浜田市(金城・旭地区)・奥出雲町・飯南町・美郷町(大和地区)・邑南町
・岡山県
津山市(津山・加茂・阿波・勝北地区)・新見市(新見・大佐・神郷地区)・真庭市(湯原・美甘・川上・八束・中和地区)・美作市(勝田・大原・東粟倉地区)・新庄村、鏡野町(富・奥津・上齋原地区)・奈義町・西粟倉村
・広島県
三次市(君田・布野・作木地区)・廿日市市(吉和地区)・安芸高田市(美土里・高宮地区)・庄原市(東城・西城・口和・高野・比和地区)・安芸太田町(戸河内地区)・北広島町
・鳥取県(全域豪雪地帯)
鳥取市・米子市・倉吉市・境港市・岩美町・若桜町・智頭町・八頭町・三朝町・北栄町・湯梨浜町・琴浦町・日吉津村・大山町・南部町・伯耆町・日南町・日野町・江府町
・島根県
益田市(匹見地区)・安来市(広瀬・伯太地区)・雲南市(吉田・掛合地区)・浜田市(金城・旭地区)・奥出雲町・飯南町・美郷町(大和地区)・邑南町
・岡山県
津山市(津山・加茂・阿波・勝北地区)・新見市(新見・大佐・神郷地区)・真庭市(湯原・美甘・川上・八束・中和地区)・美作市(勝田・大原・東粟倉地区)・新庄村、鏡野町(富・奥津・上齋原地区)・奈義町・西粟倉村
・広島県
三次市(君田・布野・作木地区)・廿日市市(吉和地区)・安芸高田市(美土里・高宮地区)・庄原市(東城・西城・口和・高野・比和地区)・安芸太田町(戸河内地区)・北広島町
地域によっては積雪が「1m以上」に達することもあり、大山中腹の観測地点など、標高が高い地点では過去に2m以上の積雪記録も存在します。また、主に鳥取県内については、平地でも50cm以上の積雪が時折観測されるなど、雪が比較的多い環境となっています。
豪雪地帯に関しては、北海道の対策と同じように準備した方が無難でしょう。
それ以外の地域に関しては、関東地方(栃木、群馬、茨城以外)と同じような準備でいいと思います。
四国地方
高知県高知市では、2月の平均気温は7.5℃、平均高温は12.9℃、平均低温は2.7℃で、愛媛県松山市では、2月の平均気温は6.5℃、平均高温は10.6℃、平均低温は2.5℃です。
四国地方に関しては、関東地方(栃木、群馬、茨城以外)と同じような準備でいいと思います。
九州・沖縄地方
九州地方は、雪が少ない地域で、豪雪地帯指定を受けている地域はありません。
ただし、九州地方は豪雪地はありませんが、比較的「少ない」中でも雪の頻度・量の地域差は比較的大きくなっています。
九州の東部、とりわけ宮崎県の沿岸部は雪が舞うことすらほぼなく、10年に1回のペースですら雪が積もらないような地域が広く見られて、日本国内では沖縄・南西諸島などを除き最も雪が少ない場所となっています。
一方で、九州北部はシーズンごとに一度は雪が積もることが多く、県庁所在地でも複数回雪が積もりやすい場所もあります。また、長崎・鹿児島など気圧配置の条件次第では、まれながら10cm以上の大雪に見舞われる地域もあります。九州山地沿いでは何度も繰り返し雪が積もりやすい場所もあり、「九州」と一括りにいっても状況は様々です。
❖九州地方(2月)の平均気温、平均高温、平均低温
平均気温 平均高温 平均低温
福岡県福岡市 7.4℃ 11.1℃ 4.1℃
佐賀県佐賀市 6.7℃ 11.4℃ 2.3℃
宮崎県宮崎市 8.6℃ 13.8℃ 3.4℃
鹿児島県鹿児島市 9.8℃ 14.3℃ 5.3℃
沖縄県那覇市 17.1℃ 19.8℃ 14.8℃
平均気温 平均高温 平均低温
福岡県福岡市 7.4℃ 11.1℃ 4.1℃
佐賀県佐賀市 6.7℃ 11.4℃ 2.3℃
宮崎県宮崎市 8.6℃ 13.8℃ 3.4℃
鹿児島県鹿児島市 9.8℃ 14.3℃ 5.3℃
沖縄県那覇市 17.1℃ 19.8℃ 14.8℃
九州地方に関しては、地域によって雪はふるものの、関東地方(栃木、群馬、茨城以外)と同じような準備でいいと思います。
沖縄は別格ですね。関東のシーズン中と変わりありませんので、冬の準備は不要です。
※最後に
ご覧になられている記事は、内容の見直し、文章の誤り(誤字や不適切な表現)による修正で内容が更新されることがあります。
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