現在は空前のメダカブームとの事です。メダカは安く購入でき、自宅で手軽に飼えるので、コロナの巣ごもり需要で売れているんだそうです。

メダカの値段もピンキリで1匹数万円以上の高級魚から1匹50円程度の魚までで、品種改良が盛んに行われて500種類以上とも言われています。

何でも、最近のブームは東日本大震災で水槽が割れて熱帯魚が死んでしまった熱帯魚愛好家が流れてきたのと、コロナ渦による自宅で何か飼って癒されたいといった需要らしいです。

鯉のように投資目的で買い付けて値がつりあがるといったことがなく、値段が安定していて、一般人が引いてしまうといったこともなく、野生メダカが絶滅危惧種に指定されたのも注目され見直されているのです。

メダカ販売には免許などの制度はなく、誰でも簡単に参入できますので、空前のブームののっかろうと、一攫千金を狙って参入が激しいのです。

実際にメダカ販売で儲けをあげることができるでしょうか。見事に収益化できれば、このコロナ渦で貴重な収入源になるでしょうか。本業があれば、副業として収入としても期待できます。

しかしながら、果たしてうまく行くものでしょうか。考察してみましたので、もしよろしければ覗いていってください。

ここでは、個人事業としてメダカを販売する場合を条件といたします。

❖コストに見合わないといけない
いざ、メダカを販売するとしたら、まず、仕入れて販売するか、飼育して販売するかですが、仕入れをすると採算が合わないので、飼育するの一択になると思います。

販売するメダカですが、いろんな種類のメダカを、やみくもに育てても意味がありません。例えば、ペットショップなどに売られている安価なメダカを飼育して販売しようとしても、軽々1,000匹単位で毎週卸せる業者さんには逆立ちしても勝つことはできません。

せっかくメダカを育てても売れない、または安くしないと売れないということです。販売対象のメダカは、ある程度レアな品種で価格の高いメダカでないと、販売しても儲けが少ないので、ある程度高価なメダカを厳選して販売するのが望ましいです。ある程度とは、価格が高すぎても売れないということです。

メダカを1年間安定して飼育して販売するとしますと、どうしても屋内施設を用意して飼育しないといけません。室内の気温を一定にしないといけません。水槽、照明、暖房、ろ過機など、設備投資が必要になります。そして、エサ代が個体数とともに増えていきます。

いざ、売れて発送にも発送する容器や梱包材、気温が高い季節は保冷材、気温が低い場合は保温材を一緒に入れないといけません。

❖飼育スペースを確保できるか
メダカを販売するに飼育するわけですが、親メダカで産卵するような大きさになるまで最低2ヶ月必要です。安定的な供給をするわけですから、小さい稚魚から親まで育てることになりますので、自然と容器の数が多くなっていきます。

日本の住宅事情ですと容器を置けるスペースは限られていますので、販売するメダカを絞り込んで飼育しないといけません。

メダカの容器で必要な数は、卵だけの容器を産卵タイミングで3つ程度、産まれた稚魚の大きさ別に3つ程度、親3つ程度と合計9つ程度は必要になります。

❖販路を確保できるか
育てたメダカを売ることになりますが、販売店を構えるよりも、オークションに出す、ショッピングサイトを立ち上げると言った販売のほうが楽です。販売店も宣伝しないとお客様は来店してくれませんが、ネットも同様で検索順位の高いサイトにしないとお客様がサイトを訪れてくれません。

最初は宣伝や検索順位を高くしてなくてもすむオークションで販売するのが現実的な方法です。

ただし、オークションも評価が高いといった信頼できる出品者でないと、なかなか購入してくれません。地道にサイトに出品し続けて、少しずつ出品者としての評価を高くしていきましょう。

❖過密飼育と水質汚染、そして病気との闘いに勝てるか
メダカを販売するとなると、少し高いメダカを販売していても、売り上げが少なかったりしますと、値段を安くしたり、生体の数を少しオマケしたり、色を付けることもあるかと思います。評判を上がるため、店を軌道にのせる為に、一時的に「損して得取れ」と薄利多売のような状況にもなります。

また、安定的にメダカを供給しないといけませんので、おのずと個体数を多く飼育することになります。ただし、限られたスペースですので、過密飼育になってくるのは避けられません。

手広くやるには、広いスペースの土地のある場所に引っ越しをしないといけませんが、コストもかかりますので、そうもいかない場合は、置ける容器は限られていますので、おのずと1つの容器に個体を多く飼育することになります。

過密でも順調にいけば、出荷にこぎつけることができますが、過密ですので、エサの量が多くなる、排泄物が多く出るとなりますと、メダカの病気になるリスクが上がります。

ひとたび、メダカの病気が発生しますと、病気の種類にもよりますが感染力の強い病気ですと、容器内のメダカにも感染しますので、すべてのメダカを薬浴しなくれはならずに大惨事となります。病気のメダカなど販売してしまったら、たちまち評判は地に落ちます。ネット評価の威力は絶大です。

❖副業の時間がとれるか
実は一番の問題はここかもしれません。副業として、メダカの飼育して販売する場合は、メダカのエサやり、水替え、状態確認、採卵、隔離、オークションであれば、お客様への問合せ連絡、注文受付から梱包、発送、振込確認など、やることは割と沢山あります。

本業をもっていて、毎日の帰宅が残業などで遅くなる、またはシフト勤務で出社時間が定まっていない、休日も出社あるなど、メダカの為に時間が割けないのであれば、副業としても難しいかもしれません。

本業を辞める、または休みをとるなどは、本末転倒ですので、時間が確保できそうにないのであれば、やめたほうがいいと思います。

❖まとめ

メダカの副業もなかなか大変かと思いますが、現在『空前のブーム』であることにはかわりありません。上手く育てて軌道にのれば、副業として、魅力ある収益をあげることができると思います。



※最後に
ご覧になられている記事は、内容の見直し、文章の誤り(誤字や不適切な表現)による修正で内容が更新されることがあります。

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