今年はやたら寒く感じます。1月中旬から2月上旬までは1年で一番寒い季節ですが、平年よりとても寒く感じます。

気象庁がまとめている1991年から2020年の30年間のデータによると、千葉県内で最も寒いのは1月(平均6.1℃)でした。

今年の冬は、ラニーニャ現象の影響で雪が多く寒い冬になるという予報が昨年から出ていました。実際に、昨年末からは次々と強い寒気が襲来し、東京でも正月明け(1月6日)に大雪となるなど、各地で冬らしい厳しい寒さが続いています。

実際に、12月後半以降は東日本や西日本ではほぼずっと平年より寒い状況が続いているそうです。今、一番寒い時期に突入していますので、ここしばらくは厳しい寒さが続くと思われます。

屋外の水生生物や水生植物の飼育者は、世話をしたくても暖かくなる春までもう暫く辛抱しないといけません。

この時期はひたすら屋外容器で冬越ししている水生生物や水生植物が元気でいるのかの観察と、冬の乾燥で容器の水が減ってきますので、足し水を行うのが日課となります。

その中で心配なのが「ホテイ草」です。ホテイ草は南米原産の外来種ですが、水質ろ過とメダカの産卵床、そしてエビの隠れ家、貝の食べ物となる非常に使い勝手のいい水草です。

ホテイ草はランナーを出して株を増やしていく水草ですので、環境が揃えば爆発的に株が増えてしまいます。

ひとたび野に放たれると、水面を覆い尽くして、船の運航を妨げたり、排水口に詰まって洪水を引き起こしたり、そして、水面を多くことで日光が水底に届かなくなりますので、他の水草が枯れたり、生き物が死滅してしまうという問題を引き起こします。

このため、国際自然保護連合(IUCN)種の保全委員会が作成した「世界の侵略的外来種ワースト100」に選ばれています。

ホテイ草が基本的には日本の冬の寒さに耐えられず枯れてしまいますが、腐敗して水質を汚染してしまうのも問題です。

1年我慢すればホテイ草は枯れてなくなるのかというとそうではありません。ホテイ草は多年草で暖かければ生き残ります。その為、ホテイ草の中には日本の寒い冬を耐えて、翌年の夏に爆発的に繁殖するのです。

さらに温暖化で日本の冬は暖かくなってきており、ホテイ草が生き残りやすい環境になってきています。

我が家のホテイ草も冬の寒さ対策を行い越冬させてきましたが、昨年は越冬対策をしなくても無事に冬を越しました。

しかしながら、今年の冬は平年よりといいますか、本来の日本の冬と思っておりますが、寒いのでホテイ草が枯れてきています。

今まさに一番寒い時期に突入しているので越冬は厳しい状況となっております。


これはまだ元気な部類のホテイ草です。
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ホテイ草は株の大きいものが生き残ると思っていましたが、大きいものでも枯れてしまい、小さいものが生き残る場合があります。これは大きめの株でしたが枯れてきています。
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完全に枯れてきているホテイ草です。
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日中は水温12℃でした。ドワーフフロッグビットは元気に生き残っています。
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※最後に
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