今日は暖かい日でした。日中の最高気温は18℃という予想そのままに、外に出ても生暖かい風が吹いておりました。

メダカや金魚を見ますと、もうシーズン開幕だ!とばかりに水面で気持ちよさそうに泳いでおりましたが、久しぶりの人間に会ったので天敵と思われたのか?近づくと慌てたように素早く泳いで隠れようとします。

あと少しで春を迎えます。よく、春を告げる行事である奈良の東大寺の「お水取り(※1)」が終わると、いよいよ本格的な春となりますが、2023年の今年は3月1日~14日までとなっており、残り13日なのです。

※1お水取り(おみずとり)は東大寺二月堂で行われる、修二会という法会の中の一行事。 3月12日深夜に閼加井屋(あかいや)にお水を汲みに行くことからこの通称で呼ばれるようになった。 目的は、仏の前で罪過を懺悔すること(悔過)である。

暖かくなりましたが、もちろん「寒の戻り」がありますので、まだまだ春とは言えませんし、「お水取り」が終わったところで、冬のように寒い日があると思われます。

※2寒の戻り(かんのもどり)とは、暖かくなった晩春の頃、一時的ながら異常に寒くなり、寒さがぶり返す現象のこと。

しかしながら、あとちょっとの辛抱ですので、屋外飼育のメダカに関しては、まだ動いてはいけません。

動いてはいけないというのは、まずはエサをあげてしまうことです。エサをあげると活性が上がってきているので食べると思います。まだ寒い時期にエサをあげてしまうと、よく内臓疾患で体調不良になると言われますが、そうではありません。

一番は水質が変化してしまうことです。エサをあげることで、エサの残りや排せつ物が多くなります。そして、これらを分解するバクテリアがまだ活性していませんので、分解がすすまずに、猛毒なアンモニアや亜硝酸が滞留してしまい、死んでしまうのです。

冬の間はエサをあげていませんので、綺麗な水質であるかといいますと、そうでもなく、容器の中でわずな食料である、藻やコケ、微生物を食べて冬を越していますし、排せつ物も出ています。完全に水温5℃以下になって冬眠状態であれば別ですが、寒い地域でなければ5℃以上の時間帯もありますので、生物の活動は続いているのです。

ただし、分解するバクテリアの状態は、活性が下がってしまっているので、水質がよくなることはありません。冬に見ると見た目は綺麗ですが、決して水質がいいとは言えません。

そして、少し暖かくなったからとエサをあげてしまいますと、大きく水質を悪化させてしまいますので、死んでしまうのです。

エサをあげ始めるタイミングもそうですが、春先については、特に気温の乱降下が激しいので、エサをあげていい日といけない日がありますので注意が必要なのです。



※最後に
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