※2022.06.01更新(全面リニューアル)
※2022.08.11更新(ハッシュタグ対応)


今年は一目ぼれした「らんちゅう」を屋外飼育してみたシーズンでした。結果としては芳しくないものでした。

「らんちゅう」は酸素の消費量も多く、食欲があるので排泄が多いですし、水質汚染に弱いので飼育するのが難しい部類の金魚です。屋外飼育ではエアーポンプを設置し、水替えを行って水質を維持するというのが王道の飼い方です。

我が家は5月に「らんちゅう」を迎い入れて、エアーポンプなしで定期的(1回/週)に水替えを行って水質を維持するという、完全な「止水環境」で飼育しておりましたが、最初はフナやクチボソなどの混泳環境で飼育していました。これが間違いでした。

❖導入当初は順調に見える、しかし..。

最初のうちは順調でした。「らんちゅう」を飼い始めた時期が5月と比較的涼しい時期であり、水温も高くありません。そして混泳している魚の活性が上がっておらずにエサを抑え気味にあげておりましたので水質も維持ができていたのだと思います。「らんちゅう」にとって過ごしやすいといいますか、何とか過ごせた環境だったのかと思います。

しかしながら夏場(7月中旬頃)を迎え始めてから異変が起こり始めました。徐々に「らんちゅう」に赤斑点の症状がでてきたのです。赤斑点は水質悪化や体力低下により細菌が引き起こす炎症です。

❖夏場に体調崩れる!

「らんちゅう」は泳ぎが遅い種ですので、フナやクチボソといった泳ぎの早い魚にエサをとられたり、もしかしたら追いかけられたりとストレスを溜めこんでいたのかもしれません。ただ、体を見た感じは尾ひれなどが(他の魚に襲われて)ボロボロになっているということはありませんでした。

そして多くの魚と混泳しておりました、夏場を迎えて一層に元気になりましたのでエサも必然的に多くなりました。「らんちゅう」の飼っている容器は、メダカのように小型な魚でなく大型の魚が多いので、エサが多くなった結果、微生物による分解が追い付かず、水替えでも水の汚染物質を取り除くこともできずに水質悪化が進んだのも原因かと思います。

夏場に関しては、昼間は水草や微生物などの光合成により水中の酸素が足りているのか水中で泳いでおりましたが、夜になり水草や微生物が水中の酸素を取り込むようになりますと、水中の酸素不足により水面で「パクパク」するようになってしまいました。

❖対処はしたが時すでに遅し。

赤斑点の対処として、隔離容器で濃度0.5%の塩浴を行いまして一旦は回復はしました。

パクパクは水替えの頻度(2日/回)を増やしましたが、改善はしませんでした。

そして暑い夏を見事に越えてくれましたが、秋を迎えるころから1匹、2匹と死なせてしまいました。

やはり混泳環境は厳しいと判断し、「らんちゅう」専用の容器を立ち上げるにいたったのですが、遅かったからか、さらに2匹死なせてしまい、今では残り1匹となりました。

残り1匹になってからは飼育は安定しており元気に生きております。

まず、1匹になった「らんちゅう」をどうにか冬越しさせてあげたいところです。

12月に入り、飼育水はグリーンウォーターですので、春までは足し水で様子をみようと思います。

また、来春に向けて「らんちゅう」の飼育環境と飼育方法は見直しをしないといけないと思っています。エアーポンプとろ過機は必須かなと思っています。

❖冬越しできずに死んでしまった..。

最後の1匹も冬越しできずに死んでしまいました。2月初めぐらいまでは元気な姿を見れたのですが、3月には見れなくなりました。

4月の水換え時に変わり果てた姿となっておりましたので、植木鉢(植え替えしない植物)に埋めました。

冬は寒くなりますので水替え自体が難しいです。新しい水は、元々いた飼育水と水替えは同じように冷たい水にしないといけませんし、水を動かすことによって、冬眠による仮死状態である「らんちゅう」を起こしてしまうことになり体調不良になってしまいかねません。

グリーンウォーターのままにしておきましたが、冬の水質管理は特に難しいと感じました。


❖屋外でのらんちゅう飼育の反省まとめ

・エアーポンプは必須(酸欠になる)
・ろ過機必須(水が循環しないので病気になる)
・らんちゅうだけの飼育
・止水環境は難しい(2日/回は換水は必須、換水も水質、水温調整が必要)
・真夏、真冬の管理は難しい(体が弱い)
・他の金魚に比べると病気になりやすい

1匹だけ生き残った「らんちゅう」です。
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※最後に
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