※2023.08.14改題(旧題:ミシシッピニオイガメのミッピーちゃん(97)バスキングをする法則発見?)

台風7号が日本列島に近づいています。上陸も8月14日(月)に関東付近に上陸の予想でしたが、徐々に東海から四国付近に上陸に進路がずれてきて、8月15日(火)に上陸する予報になってきています。

しかしながら、関東も台風の影響は受けるようで、暴風と大雨に注意しなければいけません。

ただ、今のところは猛暑日(最高気温が35℃以上)が続いており、夜も熱帯夜(夕方から翌日の朝までの気温が25℃以上)であり、水温も30℃からなかなか下がらない状態となっています。

それでもメダカや金魚などの水棲生物は逞しく活発に動いており、水の中をスイスイと泳ぐ姿は猛暑を感じさせず、逆に見る者に『涼』を与えてくれます。

ミシシッピニオイガメの『ミッピーちゃん』も夏になり、屋外プールに引っ越してからのしばらくは水の中で散歩する姿を見かけますし、食事も沢山召し上がってくれますが、ロックシェルターに上って『バスキング』する姿はなかなか見せてくれません。

それというのも強風が吹いており、これに怖がってなのか、なかなかロックシェルターに上ってこようとしないのです。

『バスキング』は英語で日光浴や日向ぼっこを意味する言葉です。

カメなどの爬虫類は変温動物ですので、自ら体温を調節することができません。そのため、日光浴をすることで体を温める必要があります。体を温めないと、消化不良の原因につながります。

また、カメの甲羅はカルシウムでできているため、カルシウムの吸収を助けるビタミンDが必要です。ビタミンDは紫外線を浴びることで体内に生成されます。

特に幼少期に紫外線が不足すると甲羅の形がいびつになったり、骨が折れやすくなってしまいます。
ただ、ついにロックシェルターに上って『バスキング』する姿を見ることができるようになりました。

ロックシェルターに上って『バスキング』するのはどんな条件なのでしょうか。

風がないこと
風が吹いていないことが条件です。風が吹いていることを怖がるので、水の中に潜って静かにしています。そよ風ぐらいならいいのですが、無風に近い状態でないとロックシェルターに上ってきません。
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水温が30℃以上あること
水温が30℃以上あると、ロックシェルターに上って身体を乾かします。『バスキング』と言わないのは、水が暖かいので、水から上がって涼んでいるように感じられます。

これは、人間がプールから上がると水に濡れていた寒く感じることがあると思いますが、これを同じ原理なのではと思うのです。

寒く感じるのは比熱と気化熱が理由です。

水は比熱が大きい(熱しにくく冷めにくい)ので、水が体温と同じになろうとして体から熱を奪います。

次に水は空気に触れて蒸発します。このとき気化熱を奪うのでさらに体温を奪います。少しでも風があれば余計に寒いです。

これを『ミッピーちゃん』が利用して涼んでいるんではないかと思うのです。

直射日光が当たっていないこと
直射日光が当たっていないこともあります。『バスキング』が日光浴を表す言葉ですので、やはりこれは『涼』を求めて、ロックシェルターに上っているではと思います。直射日光が当たると、ロックシェルターの穴か、ホテイ草の下に隠れて頭だけ出しているのです。

したがって、最近は夜になるロックシェルターに上って寝ております。月光浴をしているのかとも思ってしまいますが、天敵がおりませんし、ベランダなのでまずカラスなどの大型の鳥に襲われることもありません。

『ミッピーちゃん』は、今、屋外プール生活を満喫しております。
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※最後に
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