※2023.04.26更新(誤字脱字の修正)

メダカを飼い始めますと、メダカは水面近くを泳ぐ姿を見せてくれます。それはエサを食べようとしていたり、日の光を浴びて元気な体を作るためだったりです。

そんな元気なメダカですが、ある日、水底で一匹だけ、じっと動かないメダカを見つけることになるでしょう。

これは、メダカを飼い始めた人全員が体験することなのです。

『もしかしたら病気じゃないのか?』『寄生虫に感染したんじゃないのか?『』と、とても心配になると思います。

もちろん、メダカがじっと動かないのは理由があるのです。

まず、完全に身動きせずに横たわっていてエラも動いていないならメダカは死んでいます。これはどうしようもありません。死んでしまいますと腐敗してしまい、魚に有毒なアンモニアや亜硝酸を発生させてしまいますので取り除きます。

ただし、ミナミヌマエビがいる容器であれば、あっという間に食べつくしてしまいますので1日たてば死骸もろともなくなってしまいますので様子見でもいいです。

メダカが死んでしまう理由は寿命であることが多いのです。

次に、何かの病気にかかっていることです。底でじっとしているのは病気もかなり進行しており、もう動けない状態であることが多いです。

寿命と病気である場合は、もって数日、長くて2週間程度で死んでしまいますので、回復させることは非常に難しいといえます。自然治癒すればいいのですが、おそらく力尽きてしまうので、そのまま様子を見守ってあげましょう(メダカの病気は他のメダカに感染する場合もありますので隔離してもよいですが死期を早めます)。

他にも水替えを頻繁に行うと、激しい水質の変化にメダカがショックを受けてしまい、動かなくなることがあります。水替えは水質を回復する有効な手段でありますが、やりすぎると水質変化にメダカが対応できない場合もあり逆効果となるので注意が必要です。

また、メダカが底で動かない理由の中には、いじめられていることが原因である場合もあります。

メダカにも個体差があるので、強いメダカや大きいメダカが弱っている個体や小さい個体を攻撃する事があります。攻撃されたメダカは弱っているのと強い個体に見つからないようにする為に底でじっとしているのです。

この場合は隔離したのは正解です。ただし、隔離するのは強いメダカや大きいメダカ、つまりいじめっ子の方です。いじめられている子は弱っているので隔離すると、元々いた飼育容器の水質と隔離容器のの水質が変わっていることで、弱っている体にトドメをさしてしまうことになります。

購入してきたメダカを飼育容器に入れた時にいきなり底で動かないとなると、元々販売していた店の環境が悪く、弱っていた場合があります。これも下手に隔離しない方がよいです。飼育容器の水質に慣れさせるしかありません。隔離すると、隔離自体も網で掬ってとなりますので、この行為だけでも弱ってしまいますし、隔離容器の水質に慣れずに、死んでしまうことでしょう。

話はそれますが、一匹ではなく、全てのメダカたちが水底で動かない場合は、これは水温が急激に下がってしまったため、変温動物であるメダカたちは運動機能が急激に低下して余計な動きをしないように水底でじっとしていることがあります。

メダカが水底でじっとしているというのは、11月から2月位の水温が低くなる冬の期間です。水温が5℃以下になるとメダカたちは水底でじっとして動かなくなります。これが冬眠状態というものです。

冬の期間でも、天気が良くなり気温が高くなればメダカたちは一斉に水面に出て泳ぎますので変な病気に罹っているいるわけではないことはすぐに分かりますし、春になって暖かくなると泳ぎ始めますので冬眠であることがわかります。



※最後に
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