メダカを飼い始めますと、メダカは水面近くを泳ぐ姿を見せてくれます。それはエサを食べようとしていたり、日の光を浴びて元気な体を作るためだったりです。

そんな元気なメダカですが、ある日、水底で一匹だけ、じっと動かないメダカを見つけることになるでしょう。

これは、メダカを飼い始めた人全員が体験することなのです。

もしかしたら病気じゃないのか?寄生虫に感染したんじゃないのか?とても心配になると思います。

もちろん、メダカがじっと動かないのは理由があるのです。

まず、完全に身動きせずに横たわっていてエラも動いていないなら死んでいます。これはどうしようもありません。死んでしまいますと腐敗してしまい、魚に有毒なアンモニアや亜硝酸を発生させてしまいますので取り除きます。ただし、ミナミヌマエビがいる容器であれば、あっという間に食べつくしてしまいますので1日たてば死骸もろともなくなってしまいます。

死んでしまうのは、えてして寿命であることが多いです。

もうひとつ、何かの病気にかかっていることが多いです。病気もかなり進行しており、もう動けない状態なのです。

寿命と病気である場合は、もって数日、長くて2週間程度で死んでしまいますので、回復させることは非常に難しいです。

他にも水替えを頻繁に行うなど、水質の変化が激しい場合もあります。水替えは水質を回復する有効な手段でありますが、やりすぎると水質変化にメダカが対応できない場合もあり注意が必要です。

メダカにも個体差があるので、強いメダカや大きいメダカが弱っている個体や小さい個体を攻撃する事がありますので、その場合は隔離したのは正解です。ただし、隔離するのは強い個体や大きい個体、つまりいじめっ子の方です。いじめられている子は弱っているので隔離すると、どうしても水質が変わりますので、トドメをさしてしまうことになります。

購入してきたメダカが底で動かないとなると、元々販売していた店の環境が悪く、弱っていた場合があります。これも下手に隔離しない方がよいです。

話はそれますが、一匹ではなく、全てのメダカたちが水底で動かない場合は、これは水温が急激に下がってしまったため、変温動物であるメダカたちは運動機能が急激に低下して余計な動きをしないように水底でじっとしているのです。

メダカが水底でじっとしているというのは、11月から2月位の水温が低くなる冬の期間です。水温が5℃以下になるとメダカたちは水底でじっとして動かなくなります。これが冬眠状態というものです。

冬の期間でも、天気が良くなり気温が高くなればメダカたちは一斉に水面に出て泳ぎ始めるので、別に変な病気になっているわけではないことはすぐに分かりますし、春になって暖かくなると泳ぎ始めます。



※最後に
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