メダカというと、田んぼや小川で群れて泳いでいる光景を写真でも動画でも絵などで一度は見たことがあると思います。

実際にメダカを飼ってみると、群れて泳いでいる場面に出くわすのではないでしょうか。そういう場面を見ますと「メダカは温和な魚なんだな。」「メダカは争いなんて無関係な魚なんだな。」と思うかもしれません。

しかしながら、その一方で、メダカ同士で追いかけ回している場面に出くわすことも少なくありません。「あれっ、おかしいな、何で追いかけ回しているんだろ?」と最初は不思議に思うぐらいですが、2度、3度と追いかけ回している場面に出くわしますと徐々に心配になってしまいます。

少数で飼うと縄張り意識が強くなる
メダカは元々は縄張り意識が強い魚でして、他のメダカ自分のテリトリーに入ってきますと、テリトリーから追い出しにかかります。メダカは群れになりますと縄張り意識が希薄になり、今まで追いかけ回していたメダカも、メダカの数が増えると群れて泳ぐようになります。

1匹で頑張って生きていたメダカが、仲間と一緒になったとたんに、肩の荷が下りたのか、穏やかな性格になるのかもしれませんと言いたいところですが、それは人間がそう思いたい(私はそう思いたいです)だけでして、実際には、1匹でテリトリーを守っていて、天敵(ザリガニ、ヤゴ、ナマズなどの肉食魚)から攻撃されて食べられてしまわないように、また同種であるメダカが入ってこないように守っています。

これが群れて泳ぐようになりますと、群れの中のメダカが他の生き物に攻撃されて食べられたりしてしまう犠牲により自分が生き残ります。あえて群れるところで「盾」をなってくれる周りのメダカを攻撃しても意味がありませんので、縄張り意識が低くなるのです。

意外に「いじめっこ」はいる
人間の世界でもありますが、メダカでも「大きな個体」が「小さな個体」をいじめる事はよくある事であります。ドラえもんの「のび太」と「ジャイアン」の関係ですね。メダカ飼育においては飼育者が「ドラえもん」になってあげて解決してあげないといけません。

メダカの世界ですと「小さな個体」が攻撃対象になりやすいです。何しろ、自分の産んだ卵や産まれた稚魚であっても自分の口に入れば食べてしまう魚ですので(それが本能だから仕方がありません)。また、背曲がりやヒレの欠損などの疾患があったりしても「弱い個体」とみなされて、攻撃対象になってしまうことがあります。

温和なメダカでも狭い飼育容器の中で上下関係が発生します。観察していて、他のメダカから追い回されたり餌を食べられなかったりなどしている個体がいたら、早急に対策をしてあげます。

メダカは追い回されない対策は「小さい個体や弱い個体を隔離する」「水草など隠れ家を増やす」「エサの量を増やして全てのメダカの食料がいきわたるようにする」の3つが効果的です。

この中では「小さい個体や弱い個体を隔離する」が一番よい方法かと思います。他の二つの方法は、小さい飼育容器では、必ず出会ってしまいますので、効果的ではないように思います。

繁殖行動
メダカのオスがメスを追いかけ回すのは、繁殖行動の一環でして交尾をして産卵するためです。問題なのでオスがメスを追いかけ回しすぎてメスが疲弊してしまうことです。

メダカは追い回されない対策は「小さい個体や弱い個体を隔離する」「水草など隠れ家を増やす」の2つが効果的です。

この中では「小さい個体や弱い個体を隔離する」が一番よい方法かと思います。



※最後に
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