メダカを飼育するとなりますと、様々な要因によって、せっかく購入した、或いは譲渡されたメダカが1匹、1匹、ポツリポツリと、または一気に全滅してしまうことも少なくありません。

飼いやすいと言われているメダカですが、いざ飼ってみますと、事前にインターネットのSNSやプログ、または本などで見ていた飼育方法のようにうまくいかず、何故だかわからないけれども、死なせてしまうこともあると思います。

このようになかなか自分の家の環境でメダカがずっと元気でいてくれて、繁殖してくれるようなことになるまで、割と時間がかかるものなのです。

最初の1年目は購入してきた、または貰い受けた元の環境がよくメダカの栄養満点で元気である為に、いわゆる産卵する元気な状態が保たれていることで何とか産卵してくれます。

ここで購入してきた、または貰い受けたメダカを死なせてしまうのは、よほど何か問題があるからです。何とか原因を特定してメダカが元気に産卵してくれるように解決しないといけません。

そして、うまく産卵した卵を孵化させたとして、第一世代の稚魚を育てることができればとなりますが、ここから本番です。

この第一世代は、まだ現在の飼育環境に馴染んでおりません。メダカの元々飼育されていた環境と現在飼育されている環境との相性というものがあります。

そしてメダカにとって購入される、貰われるということは、この元々元気に生まれ育った環境、住み慣れた環境から、全く違う環境に移住するようなものなのです。いくらpHや水温をメダカが棲める環境にしてあげても、似て非なるものなのです。

こればかりは難しい部分で、飼育環境は問題ないのにポツリポツリと死んでしまい悩んでいる飼育者が掲示板でQAしているのを見かけます。

回答者も自分の経験や知識の引出しの中からもっとも近いであろうと思われる原因や対策を回答してくれますが、相性という、どうしようもない問題があるのです。

そして、人為的な原因でメダカの育たない環境、エサの残りや排泄物でアンモニアや亜硝酸で水質が汚れている、水温の乱降下が激しい環境に飼育容器を置いている、(夏場は)直射日光が当たり水温がかなり上昇する、逆に日当たりが悪く、メダカの元気な体を作ってくれる紫外線が足りない、など、現在の環境によって、産卵で生まれた稚魚の数が少ない、メダカが育たない、といったことが発生します。

ここを何とか原因を究明して乗り越えると、子メダカは無事に親メダカになってくれて、再び産卵してくれます。そして第二世代が生まれるわけです。

この第二世代は、現在の飼育環境に親がかなり慣れてきており、適応できるな体質としてDNAに刻まれています。このDNAを持った第二世代を持ったメダカですので、現在の環境でもなかなか死ななくなります。

そして、完全に現在の環境に馴染むようになるには第三世代からとなります。ここまで累代飼育ができれば、現在の環境では、ほぼ最強になります。よほど、人為的にエサのあげすぎ、個体数多すぎ、とか、メダカにとって負担のかかる飼育をしなければ、安定的に死なさずに育てることができ、そして繁殖させることができるはずです。



※最後に
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