春はまだ先ですが、暖かい日が多くなってきて日の入りが遅くなってきますと、徐々に春が近くなってきたんだなと感じます。

春になりますとメダカのシーズンに突入しますので、今年はメダカ飼育を初めてみよう!とか、昨年からメダカを飼っていたけど、冬の間に少なくなったのでメダカを追加購入しよう!とか、今年は飼っているメダカとは、別のメダカを飼ってみよう!と、メダカを購入するかと思います。

メダカを購入すると当然、水合わせをしてメダカを容器に入れるかと思いますが、うまくいかずにメダカが容器から落ちてしまうこともあります。

そして春と言えば「水替え、用土替え、植え替え」とよく言われている「リセット」の時期でして、1年間メダカの棲みやすい新たな環境を作ってあげる時期でもあります。

昨年1年間棲んできた容器からの移し替えもありますので、メダカを網で掬って退避させる、また「リセット」後にメダカを網で掬って戻す、などもあります。移し替える時に網で掬ったメダカも元気ですので、跳ねて網から床に落ちてしまうこともあります。

これをどうやってとるかですが、床を網で掬うことはできませんので、どうしても手を使うことになるかと思います。手袋をしてとるのがいいのですが、急いで水に入れてあげないと焦ってしまい、素手で拾って容器に入れてあげることもあるかと思います。

床に落ちてしまったので、容器に入れた後も心配になって、しばらくは様子を見ますが、基本的にメダカは元気に泳いでおり安心するかと思います。でも翌日に死んでしまっていることもあり、「これは昨日、床に落ちたメダカかも?」と床に落としてしまったことを後悔することもあります。

この素手で触る行為は、メダカを育てている方であれば、かなり知られていることで「火傷(やけど)」ということらしいのですが、はたしてメダカは『素手で触ると火傷で死んでしまう』のでしょうか。


メダカみずから水の中から出ることはない
まず考えたいのは、そもそも床に落ちて素手で拾った場合でも、網から直接素手で出した場合でも「メダカのいる場所は水中ではない」ことです。当たり前ですがメダカは水の中で生きている生物です。本来であれば一生水の中からでることはないのです。

人間に飼われているメダカは何らかの理由で水のない場所にでることを余儀なくされるのです。これは小さくか弱いメダカには脅威なことなのです。


メダカを握りすぎる
次に素手で持つことです。メダカを手で持つ時は包み込むように持つと思います。何故包み込むように持つのかと言いますと、手の平にいるメダカは水辺に戻ろうと、そして捕らえられた敵から逃れようと跳ねて逃げようとします。

メダカが飛び跳ねてしまわないように、人間は手の平で包み込むように持ってしまいがちです。そのような行為は小さくか弱いメダカの体を圧迫してしまいます。


やはり人間の体温はメダカにとって熱い
メダカは水温0℃~35℃程度で生きていますので、人間の平熱体温である35℃~37℃と差がないように思われます。しかしメダカは常に夏の猛暑日の35℃の水温を生きているわけではありませんので、かなりの差があるはずです。

メダカは外部の温度により体温が変化する変温動物ですので、手の平にいるメダカは徐々に人間の体温にふれて、急激な体温の変化をもたらします。この急激な変化についていきずに弱ってしまう、最悪の場合は死なせてしまうことがあります。

しかしながら素手でもってしまうとメダカが全部死んでしまうわけではありません。魚は粘膜で保護されており、少しの時間であれば魚の体を守ってくれます。早めに水の中にリリースしてあげる。または網などに戻してあげるのがよいでしょう。

よくインターネットで飛び交っている『火傷(やけど)する』は、どうでしょうか。実際に素手で持ってしまった後のメダカの体を見ても火傷の後はありません。でもメダカは物をいう事はできませんので、実際には火傷していて苦しいのかもしれません。そこは人間にはわかりません。

ただ『火傷(やけど)』というのは「人間が魚を大事にしようね。直接持ってはいけません。」という、わかりやすい伝え方としての比喩の表現に近いのかもしれません。



※最後に
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