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◆冬場にメダカがふっくらして、痩せ細らない理由

【越冬対策不要】冬場にメダカがふっくらして、痩せ細らない理由

台風14号が関東に迫ってきています。とはいえ、上陸せずに南に向かってしまうとの予想です。今年は上陸が少なく、動きがあらぬ方向にいきまして、いつもとは違う年になっております。温暖化などが影響した気候変動なのでしょうか。まだ気候を観測して、ここ100年ぐらいらしいですので、そもそものサイクルなのか、人間が地球に与えている影響なのか、誰にもわかりません。

秋は台風が何度か過ぎるたびに冬に近づいていきます。屋外やベランダでアクアリウムをやっているものにとってはシーズンが終わり寂しい季節の始まりでもありますが、今年を振り返って来年につなげる時期でもあります。

そして、シーズン終了後は越冬開始ということですので、水草を刈り取ったり、メダカが産卵した卵を隔離容器に移動させたりと、世話をする機会がなくなるわけですが、中でも代表的なことと言えば『エサやり』でして、この『エサやり』を春までストップしますと容器の中の世界に変化が訪れてきます。

メダカは姿が見えていても冬眠状態になり、日中に活動することは比較暖かく晴れて温度の高い日しかありません。ドジョウはタニシは用土の中に潜っておりますので姿が見えなくなります。

しかしながら、ミナミヌマエビは冬でも夏のシーズンほどではありませんが、活発に活動しておりまして、メダカやドジョウ、タニシなどに比べると顕著でして、この冬の期間に一番活発に活動する生き物であります。


我が家のミナミヌマエビです(いい写真がない・・。)
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◆基本情報
名称   : ミナミヌマエビ
最大全長 : オス2cm、メス3cm
飼育環境 : 淡水
価格   : 1匹50~200円
寿命   : 1年
水温   : 0~30℃
混泳   : 多種と混泳可能
飼育   : 難易度は低い
繁殖   : 難易度は低い
棲息場所 : 水底、岩や水草に隠れています
餌    : 人工飼料
      (プレコ、ザリガニのエサ)
棲息地域 : 日本全国の平野部の水田や
       湿地などに生息




凍るような寒さでない限り、最近の温暖化による暖冬化では冬から春にかけてミナミヌマエビは元気に活動します。屋外でもミナミヌマエビ1年中活動するのです。

◆冬場のミナミヌマエビ

・元気に活発に動く
 冬場はメダカやドジョウ、タニシなど冬眠状態になってしまいますので、ミナミヌマエビしか活動しません。ミナミヌマエビが普通に泳いでいますので特に目立つ存在になります。

・繁殖で増える
 意外かもしれませんが冬場でも繁殖して増えていきます。稚エビが襲われて食べられることがありませんので大人になってくれるミナミヌマエビが多いです。

・体が大きくなる
 メダカやドジョウなどとエサに取り合いになることもなく、ほぼエサ(エサといっても人間は冬場にあげませんのでコケなどの藻類)を独占できますので体が大きくなります。




これらの理由は何なのでしょうか。不思議ですが大きな理由は冬場の容器内はミナミヌマエビの独壇場になるからです。

◆エサをやらなくなるから
シーズン終了後の冬場はメダカやドジョウなどにエサをあげなくなります。メダカやドジョウは活動を停止して冬眠状態になりますので排泄物もほぼありません。

そうなりますとシーズン中は発生しがちな水質汚染がなくなり水が澄んできます。ミナミヌマエビは水質に敏感ですので、メダカ、ドジョウ、ミナミヌマエビ、(ヒメ)タニシを入れておいたとしたら、水質汚染で死なせてしまうのはミナミヌマエビです。

翌年春になるころには、とても水が澄んでいて実はメダカも気持ちよさそうに泳いでいる。水質汚染が一番の原因(推測です)である「痩せ細り病」のメダカもほぼいません。むしろ、ふっくらとしているメダカを見ることになります。

そのような環境下ですので、ミナミヌマエビは元気に動き廻ります。


◆水温は低いから
冬場の5℃以下になりますとメダカは活動を停止して冬眠状態になりますので排泄物もほぼありません。ドジョウやタニシも用土の中に潜ってしまい姿が見えなくなります。

そうなりますと活動範囲が0℃~30℃という比較的低温に強いミナミヌマエビの独壇場となります。混泳でメダカやドジョウに襲われるわけではありませんが、混泳しているので、シーズン中は日中隠れていて夜に活動しているとか、岩や水草、容器の壁面につかまっていることが多いです。

逆にシーズン後の冬場に観察していると、ミナミヌマエビがノンビリ泳いでいる姿を目撃することが多いと思います。特に上層部で泳いでいるメダカにぶつかりませんので悠々と泳いでいる感じです。


◆人が世話をしない、来ない
シーズン終了後の冬場は人が世話をする機会が少なくなりますし、まず寒いので容器を観察しに来る回数がとても少なくなります。ミナミヌマエビは人に慣れるということはない生き物ですので、人が来る機会がないこと自体、ストレスがないと思います。

他にもシーズン中にしていた世話、エサやり、水草のメンテナンス、水替え、足し水(これは冬場は必要ですが)の機会が減りますので、ミナミヌマエビの棲息環境が壊されることがないのです。



※最後に
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