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最近は天気が安定しません。空はどんよりしていることが多いですし、雨が降る日も多く、降るたびに肌寒くなっていく感じです。

季節外れと言われそうですが、メダカのエサとしてミジンコを育てることにしました。

ミジンコは、甲殻類(こうかくるい)というエビやカニ の仲間です。 しかし、漢字で「微塵子(みじんこ)」と書 くとおり、エビやカニよりもずっと小さい、塵(ちり)のよ うに小さな生き物です。
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プランクトンの一種であるミジンコ。栄養価が高く、飼育水を汚しにくいことから、メダカやさまざまな観賞魚の稚魚のエサとして活用されています。

日本列島には、広義のミジンコも含めて、およそ100種の生息が記録されています。

ミジンコの中でもメダカのエサとしてよく使用されるのはタマミジンコという種類です。 日本の田んぼで春になると発生するミジンコの多くがタマミジンコです。

ミジンコによる水質浄化のメカニズムは「植物プランクトンに対する捕食」にあります。 ミジンコは植物プランクトンを餌にしているため、ミジンコの数が増えれば、もしくは大型のミジンコが増えれば、捕食量が増え、植物プランクトンは数を減らしたり、増殖を抑制されたりします。 結果、水の透明度が増すのです。
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ミジンコは生息する湖沼の環境が良いときは、雄を必要としない単為生殖という方法で卵を産み、子孫を増やしています。単為生殖は非常に効率よく多くの子孫を増やすことができ、子孫は全て雌になります。

これは、魚などに捕食されるミジンコにとってはとても理にかなった子孫の増やし方といえます。

しかし、ミジンコが増えすぎたり、餌がなくなったり、水温が下がったり、日が短くなったりとミジンコにとって生息する環境が悪くなるとミジンコは雄を産むようになり、雄と雌の間で耐久卵という受精卵を産みます。このミジンコの耐久卵は乾燥に強く長い年月が経っても環境が良くなれば、また発生が進み雌のミジンコになります。

ミジンコはこのようにして環境の変化に応じて巧みな生殖方法とることで種を維持していく戦略をとっています。

ミジンコは20~25度の水温でよく増えます。1週間で10~100倍に殖えます。
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季節外れな感じではありますが、どれくらい増えてくれるか楽しみです。



※最後に
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