金魚を屋外で飼いたい。

そして、沢山種類のいる金魚の中で何を飼おうか?となります。

まずは、インターネットや本などで調べたり、店頭で(飼わないまでも)見ていたりしますと『コイみたいな金魚を飼おうかな?』『丸っこい感じの金魚をを飼おうかな?』と、何となく金魚のことを知らなくても、この2つを思い浮かべると思います。

『コイみたいな金魚を飼おうかな?』という金魚は「長物」といい、体が長い品種をそう呼んでいます。

『丸っこい感じの金魚をを飼おうかな?』という金魚は「丸物」といい、体が丸い品種をそう呼んでます。

金魚の体の特徴から「長物」「丸物」とひとくくりにして読んでいるのです。

一般的に「長物」は素早く泳ぐことができ、「丸物」はゆっくり泳ぐのが特徴です。この「長物」と「丸物」は一緒に飼うのはオススメされていません。

なんとていっても、エサの取り合いで泳ぎのうまい「長物」が勝ちますし、「長物」のスピードある泳ぎによる水流に「丸物」はストレスを感じてしまい弱って死んでしまいます。

「長物」なら、和金(※1)、朱文金、コメット、「丸物」でしたら、琉金(一択のような感じ)が飼いやすいと思います。

※1体格により呼び名がかわり、小さいものから「小赤(小金)」、「別下」、「小和金」、「姉金(姉、大姉)」などとなります。

今人気のらんちゅう、ピンポンパールなどは、屋外向き(水温の乱降下、水質汚染に弱い)でないので、育てるのは難しいです。

屋外で金魚を飼うなら、一般的に一番のオススメは和金タイプとなります。「長物」の定番になります。

ただ「長物」であれば、尾鰭の長いフナであるテツギョ(鉄魚)、フナの変異種のヒブナでいいかなぁとなりますが、メダカやフナ、クチボソ(モロコの関東名称)など「長物」を飼っていますと、どうしても「丸物」も混泳させたいなぁとなるのです。

前述した「長物」の泳ぐスピードに対抗できる、あるいは隙をついてエサを奪取することができる、とにかく「長物」と混泳できる「丸物」はいないのか?ということなのです。

そんな都合のいい「丸物」の金魚ですが、探したらいたのです!

それは『福だるま』と呼ばれる金魚です。

簡単にいうと「動けるデブ」なのです(ごめん!福だるま金魚ちゃん!)。

まったくわからないと思いますが「燃えよデブゴン」のサモ・ハン・キンポー(昭和時代の香港映画)みたいな、「どうしてそんな体型で早く動けるんだぁ~!」と思うぐらいに素早く泳ぐのです。

『福だるま』の体型は琉金と同じで丸っこい体ですが、尾びれは縦に広がっているフナ尾(※2)や吹き流し尾(※3)を持ちます。

※2金魚の尾の型で 和金系の金魚によく見られる、鮒に似たシンプルな形状の尾です。ひらひらした尾よりフナ尾のほうが水切りがよく敏捷性があります。

※3金魚の尾の型でフナ尾が長く伸びた形状の尾です。泳ぐことに関してはフナ尾、観賞の観点なら吹き流しの尾がフナ尾より綺麗です。

『福だるま』の外見は丸物なので、もちろん丸く、色は素赤(すあか※4)や更紗(さらさ※5)です。

※4赤一色で、尾先の縁取り部分が白くなっている魚をさします。

※5赤白、紅白の柄の事で、日の丸という柄も存在します。赤の面積が多い魚を赤勝ち更紗と呼んで、白の面積が多い魚を白勝ち更紗と呼びます。

特徴は、寒さに強く丈夫ということと、そして最大の特徴である「丸物」であるのに関わらず泳ぎが得意で、速い泳ぎと見た目とのギャップが魅力的な金魚です。

また、泳ぎが得意なため、他の泳ぎが得意な品種「長物」との混泳が可能ですが、逆に体型の似た泳ぎの苦手な種「丸物」との混泳には向かないかもしれません。

そして、極め付きは寒さには定評がありますが、暑さにも強いです。猛暑日は水温33℃ぐらいに上がりましたが、びくともしませんでした。

屋外で「丸物」を飼うなら、ぜひオススメしたい品種であります。


福だるま金魚たちです。和金並みに素早く泳ぎますのでギャップにビックリします。
福ダルマ金魚たち






※最後に
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