『泡巣』と書いて「あわす」と読むらしい...です。読むらしいというのは、生物学用語として学術的に言葉がある、そして解説されたものがないのです。他には「ほうそう」と呼んでいる方もいるそうです。

❖泡巣(あわす)

多量の泡によって作られた魚が産卵と子育てをするための巣。水面に作られる場合と水中で流木の下などに作られる場合がある。

主にグラミーやベタの多くが泡巣を利用した繁殖を行う。なお、泡巣は学術用語ではないため、読みはあくまで慣習的な一例であり、他の読みが用いられる場合もある。

❖産卵前から産卵まで

我が家では、屋外でチョウセンブナを飼っております。毎年、夏場になりますと泡巣を作って産卵します。

チョウセンブナの産卵期は7~8月です。産卵期になりますと、オスは婚姻色と呼ばれる鮮やかなで綺麗な色になり、ヒレが伸びたりしてきます。

また、産卵期に近づきますと泡巣を作るので産卵のタイミングがわかりやすい魚といえます。


婚姻色になったチョウセンブナのオスです。
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チョウセンブナの作った泡巣(卵なし)
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オスの作った泡巣にメスが産卵します。バラツキがあり100~300粒の卵を泡巣に産みつけます。多すぎると泡巣に収まりません。

泡巣に産みつけられたチョウセンブナの卵です。多すぎて卵が泡巣からはみ出ています。この撮影は夜でして日中には上の写真のように卵は産みつけられていませんので夜に産みつけられています。
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❖産卵後に泡巣を守る親

オスは卵や孵化した稚魚の守るために泡巣を守ります。メスは「我関せず」の姿勢をつらぬきますので産卵後はメスと卵を隔離するのが一般的であります。メスが泡巣に近づくとオスに攻撃されてしまうことがありますし産卵した卵を食べてしまうこともあります(メダカのようにはないです)。

泡巣の下に少しだけ見え隠れしているチョウセンブナのオスです。泡巣を守っています。
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❖孵化

産卵から1週間程度で孵化します。稚魚が生まれても親はしばらくは守りますが、孵化してからは隔離したほうがよいです。親はいつまでも守ってくれませんし、他の親チョウセンブナのエサになってしまいます。

【過去の写真】孵化した稚魚たちです。
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【過去の写真】チョウセンブナの稚魚が少し大きくなったところです。
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※最後に
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