PHショックがら立ち直ってきたなと思ったゴールデンバルブですが、今度は穴あき病と呼ばれる症状がでてきました。

穴あき病の初期症状としては体表が充血して赤くなります。赤斑病のような症状からはじまり、患部が腫れたように盛り上がります。そして鱗の一部がはがれ落ちて、最終的には筋肉部分が露出してしまいます。そして露出した筋肉部分もやがて壊死のようにボロボロになっていきますと重症であり、魚は命の危機を迎えます。

早い段階で適切な治療を行いたい病気なのです。

病気の原因は「エロモナス菌」という細菌に感染することで発症します。「エロモナス菌」というのは特別な細菌ではなく、水の中に普通にいる細菌です。金魚や熱帯魚が健康な状態であれば感染はしませんが、何らかの理由により体調を崩すと感染する場合があります。恐らく、このゴールデンバルブはPHショックから体調を崩してだと思います。

病気の疑いのある魚は隔離します。そのまま他の魚と同居させていては病気が拡大する恐れがありますし、治療もしづらいからです。

まずは濃度0.5%の食塩水(水1Lに食塩5g)を作って泳がせましょう。なぜ0.5%なのかといいますと、淡水に住む魚は普段体内に水が入ってきて、それを体力を使って体外へ排泄して循環しています。体液と同じ濃度の食塩水に泳がせると水が入ってこなくなり、体内から水分を外へ排出する体力を使わずにすむからです。

穴あき病に使う薬剤は「観パラD」が有名です。



この薬剤を「水1リットルに対して1ミリリットルずつ」溶かし込んで使います。薬剤は無色透明なので光で分解されるタイプの薬ではありません。

この薬剤水溶液に5~7日間泳がせます。毎日よく観察し、症状が落ち着いてきたら薬浴は終わりになりますが、何とか治ってほしいです。
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※最後に
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