屋外に福ダルマ金魚を中心とした金魚、フナ、コイなどを飼っている飼育容器があります。毎年、コガマやウキヤガラと抽水植物を植木鉢に植えて飼育容器に沈めて金魚の水草レイアウトとしていたんですが、この抽水植物は強風に弱いという難点があります。

特に地上部が大きく育った場合は、頭でっかちになりますので、強風が吹くと植木鉢ごと倒れてしまう難点があるのです。重石を置いたり、紐で縛ったりと対策はするんですが、そうすると茎はパきっと折れてしまいますので、今年からは浮葉植物の姫スイレンを植えました。

最初はいい感じに浮き葉を出してくれましたが、その内に浮き葉が増えなくなりました。『何でだろ?』と覗きこみますと、浮き葉の新芽が食べられた跡があり、水面に出る前に食べられていることがわかりました。
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もちろん、犯人は金魚・・・、福ダルマ金魚たちでしょう。この福ダルマ金魚たちは物凄い食欲で、以前は飼育容器の前に行くと逃げてしまいましたが、人に慣れたのか?飼育容器の前に行きますと、集まってきて口をパクパクして食事を要求します。
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他にも様子を見ていると、ホテイ草、ドワーフフロッグビットなどの浮草の葉を食べていることががわかりました。金魚の食欲はすごいです。

それでも姫スイレンを植え替えるのは来年にしようと、呑気なことを考えていたのですが、更に様子を見ますと、姫スイレンの葉がほとんどなくなってしまいました。これはシーズンを持たずに姫スイレンが枯れてしまうと思いましたので、思い切って水草の種類を交換して、姫スイレンは食べられないメダカの飼育容器に移動させることにしました。

今度、新しく金魚の飼育容器に入れる水草はナガバオモダカにしました。このナガバオモダカは抽水性植物でもありますが、水の中に沈めてしまえば沈水性植物にもなる使い勝手のよい水草です。
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ナガバオモダカは1年中常緑でありますが、冬の寒さでは流石に成長は止まります。ただし、冬でも水中葉は成長し続けます。ナガバオモダカの成長はランナー(※)により株を増やしていきますので、冬の間に他の種類の植物が冬眠状態で成長が止まっている間に浸食していき、春になる頃は水中葉ナガバオモダカだらけになります。

※ランナーとは、親株から出た茎が地表面を這うように長く伸びて先端から出てきた芽や根が子株になったもののこと。 匍匐茎(ほふくけい)や匍匐枝(ほふくし)とも呼ばれ、ある程度大きくなったランナーは親株から切り離して独立させることができます。

先に浮き葉が食べられている姫スイレンを飼育容器から取り出します。
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飼育容器から取り出した姫スイレンは、かなりボロボロです。土も掘り返されてかさが減っています。増し土をして株に養分を与えて安定させます。

そしてメダカの飼育容器に入れて様子を見ることにします。少し掘り返して根の状態を見てみましたが、新しい根が生えてきていますので、まだ大丈夫そうです。「水生植物の土」を植木鉢に足してからメダカの飼育容器に沈めました。
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そしてナガバオモダカを植木鉢に植えてから金魚の飼育容器に沈めました。果たして、このナガバオモダカは金魚に食べられず成長してくれるでしょうか。
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※最後に
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