先日、今シーズン1回目のマツモとアナカリスの間引きをしました。マツモとアナカリスは沈水植物なのですが、冬越しは対照的です。

マツモは寒さで縮んでしまいます。シーズン中は水面近くで、うっかりすると水底が見えなくなるくらいに繁茂していたのに、冬は消滅してしまったんではぐらいに縮んでしまい、水底が見えてしまいます。水草に隠れて冬越ししたいメダカは流木や岩の陰でじっとしています。

アナカリスは冬でも強い生命力で少しづつ成長していきます。冬の間に間引きするのは、冬眠していた生き物が目を覚ましてしまいますので行うことはできません。冬一歩手前でできるだけ間引きして春までに成長しても、スペースがなくなって生き物たちが動けなくならないようにします。冬の間はアナカリスの下にメダカは隠れてじっと過ごしています。

そして4月で水温が20℃を超えると、マツモもアナカリスも一気に繁茂し始めます。60㎝の飼育ケースでは、5月中旬ぐらいには間引きしないといけなくなるくらいに繁茂するのです。

双方ともメダカの産卵床としても一般的に認知されている水草ですが、我が家では対象的で、マツモはメダカと相性がいいのか、たくさん産卵してくれます。一方のアナカリスは、ほとんど産卵してくれません(ゼロではありません)。

我が家の場合は、ホテイ草も入れていますので、メダカはホテイ草の根にたくさん産卵してくれますので、産卵床としてはホテイ草が一番なのですが、マツモにも結構産卵してくれます。

マツモもアナカリスも間引きしたのですが、繁茂という点ではマツモの方が優れています。マツモは上層、アナカリスは中層から下層に繁茂しますので、水面から見える光景としてはマツモがアナカリスより繁茂していると思えるのかもしれません。

間引きしたマツモとアナカリスは、すぐに廃棄するわけではありません。隔離容器に水を入れてしばらく浸けておきます。

なぜなら、メダカの卵はもちろん微生物も付着しているからです。特にミナミヌマエビは間引きした時は全く目に見えないのですが、隔離容器に浸けておきますと、いつの間にかエビが結構多く泳いでいることがあります。目に見えない稚エビが付着しているのかもしれません。

他にもスネールのゼリー状の卵が結構ついています。我が家は放任主義(目につくうらい、すごい大量になると取り除いてチョウセンブナとマドジョウの”肉食軍団”にに食べさせます)ですので、そのまま隔離容器に入れます。

マツモとアナカリスを数日浸けておきますと、メダカの稚魚が孵化します。孵化したメダカの稚魚はメダカの稚魚専用容器に移します。昼間は結構素早いので、夜に掬って移します。

メダカの稚魚が一気に孵化するわけではないのですが、孵化した順に少しずつ移していきます。結構な個体数になるので『塵も積もれば山となる』という感じです。

メダカの稚魚が孵化しています。夜は水面でじっとしています。
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メダカの稚魚は夜は動きが鈍いので、そこを狙ってスプーンで掬います。
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スプーンで掬ったメダカの稚魚をメダカの稚魚専用容器に移します。
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※最後に
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