❖更新日:2023/10/11
※モバイルデバイス対応済
※リッチリンク不具合回避対応済
※追加を追記に変更
※アドセンス再設定対応済
※2021.11.22更新(過剰広告カット)
※2022.08.11更新(ハッシュタグ対応)
※2023.10.11更新(リニューアル)
ドジョウ。
小さい頃に、川や池沼に網をもって魚捕りに行き、ドジョウが捕れてもあまりうれしくありませんでした。ドジョウは主役というより、コイやフナ、モロコ、ザリガニなどが主役扱いであり、これらの水生生物が捕れたほうがうれしかった記憶があります。
飼育も雑で、泥の中で生きる強靭で生命力の強い魚しか思っておりませんでしたので、水替えもしないですし、エサもきちんと与えたということは記憶にありません。やはり、そのような飼育をしていると結果的にいつの間にか、いなくなっているなんてことになっていました。
そうして、月日は流れ、大人になり、ドジョウのことは忘れていました。
ビオトープ立ち上げる時に、インパクトのある生き物を探していたときのこと。ヒドジョウを見つけたのです。初めて見つけた時は『黄色のドジョウがいるなんて!』といたく感激したものです。
こうして再び、私のドジョウライフが始まったのです。失敗談交えて少しでも参考になればと思い、この記事を書きましたので、覗いてみてください。
名称 : マドジョウ
最大全長 :15~18cm
飼育環境 : 淡水
価格 : 1匹100~300円
寿命 : 3~8年(飼育環境が良ければ10年)
水温 : 5~32℃
混泳 : 多種と混泳可能
飼育 : 難易度は低い
繁殖 : 難易度は高い
棲息場所 : 水底
餌 : 人工飼料(プレコ、ザリガニのエサ)
棲息地域 : 日本全国の平野部の水田や湿地などに生息
名称 : ヒドジョウ
最大全長 :15~18cm
飼育環境 : 淡水
価格 : 1匹600~1,000円
寿命 : 3~8年(飼育環境が良ければ10年)
水温 : 5~32℃
混泳 : 多種と混泳可能
飼育 : 難易度は低い
繁殖 : 難易度は高い
棲息場所 : 水底
餌 : 人工飼料(プレコ、ザリガニのエサ)
棲息地域 : 日本全国の平野部の水田や湿地などに生息するマドジョウの黄変個体
名称 : シマドジョウ
最大全長 :12~13cm
飼育環境 : 淡水
価格 : 1匹400~500円
寿命 : 3~5年
水温 : 5~32℃
混泳 : 多種と混泳可能
飼育 : 難易度は低い
繁殖 : 難易度は高い
棲息場所 : 水底
餌 : 人工飼料(プレコ、ザリガニのエサ)
棲息地域 : 日本固有種で、河川中~下流域、湖沼などに生息
一般的に知られるマドジョウに比べ比較的きれいな水を好み、
砂礫底で見られる
❖容器
【2021.03.07】追記
ドジョウを単独で飼うことは少ないと思いますが、単独で飼う場合なら容器は何でもいいと思います。プランターやタライ、トロ舟プラ舟でもいいですしバケツでもいいです。また水槽(ただし、このプログは屋外飼育が基本です)でも構いません。水深が浅いと冬に水が底まで凍りついてしまいかねませんので、その点ではプランターやタライなどがいいと思います。
ただ、メダカや金魚、フナなどと一緒に飼う方が多いと思いますので、その場合はメダカや金魚、フナをメインで飼うことを考えて容器を購入すれば、ドジョウは一緒に飼えます。
❖隠れ家
【2023.10.11】追記
ドジョウはどちらかというと臆病な生き物ですので流木や石などの隠れ家を用意してあげましょう。また、オブジェの土管などでもいいですし、小さな鉢などを横置きでも構いません。
隠れ家を何も置かないと、人間が覗いた時に驚いて逃げ回りますので用土を舞い上げますし、ドジョウが暴れた時に水流でメダカも暴れ出してしまい、いずれはメダカが弱ってしまいます。
また水草を入れてあげると水草の陰に隠れることができます。水草は浮遊性植物のホテイ草でもいいですし、沈水性植物のアナカリスやマツモでもいいです。
❖用土
ドジョウが潜り込む用土も敷いてあげた方がよいです。用土はドジョウにとって隠れ家になりますし、冬は冬眠する為の寝床になります。
荒木田土
「荒木田土」は野生のマドジョウ(=ヒドジョウ)、シマドジョウが棲んでいる「田んぼの土」ですので、うまくいけば産卵も可能です(私は産卵させたことはありません)。「荒木田土」の中には微生物などの食べ物がありますのでドジョウのエサになります。ただし、栄養素があるので、水を富栄養化させて藻やコケが繁茂することがあります。また、ドジョウが泳ぐ潜る時に土が舞い上がり水が濁ります。
田砂
「田砂」です。「田んぼの粘土質の土」を除去した後の砂利を加工した砂です。角が取れているのでドジョウが潜っても傷つかず、汚れたら洗って再利用できます。栄養素がないので水質を大きく変えないのも良いポイントです。
赤玉土
「赤玉土」は「荒木田土」と混ぜて使用することが多いです。「荒木田土」が舞い上がり水が濁るので「赤玉土」で表面上を覆って土が舞い上がるのを防ぎます。栄養素がないので水質を大きく変えないのも良いポイントです。
津軽プレミアム
「津軽プレミアム」は、粒子がきめ細かいので、ドジョウはもとより砂底に潜る性質の魚に使用できます。角がとれている砂ですのでドジョウを傷つけませんし、熱湯で消毒されているために病気になりにくい砂です。
単独飼育の場合は、沈下性のドジョウ専用の人工飼料を購入するのが近道です。ただ、ドジョウは雑食性が強いので、ザリガニの人工飼料でも食べますし、メダカの浮上性の人工飼料でも水面にきて食べます。
メダカと混泳の場合は、メダカのエサを食べますので、単独でドジョウ専用のエサをあげる必要はありません。
また、エサをあげなくても藻やコケ、微生物、他の生物(エビやメダカなど)の死骸を食べるのでドジョウは元気に生き餓死で死ぬことはありません。ただし、容器の内の世界では食料に限りがありますので、やや痩せ気味になります。その場合はエサは与えてください。
ドジョウにより違います。金魚やフナなどの大型の魚はマドジョウ、ヒドジョウとの相性がいいです。体格が丁度いいですし、金魚やフナは上層から中層で泳いでいます。ドジョウは下層部に棲んでいますので生息範囲が重なることがないです。
メダカに関しては、マドジョウやヒドジョウは大きすぎます。もちろんマドジョウもヒドジョウも下層部に棲んでいますので、上層部を泳ぐメダカと生息範囲が重なることはないです。
そしてエサが豊富なシーズン中は問題ないのですが、問題となるのはエサが少なく飢餓状態に陥る冬場のシーズンです。冬場はエサをあげませんので飢餓状態になったことでメダカを襲ってしまうことがあります。マドジョウやヒドジョウは雑食性でも肉食傾向が強いのでメダカを襲ってしまうのです。
従いまして、メダカなどの小型の魚にはシマドジョウが相性がいいです。肉食性も少ないので冬の飢餓状態でもメダカを襲うことがないのです。
ドジョウが死んでしまう原因について、以下の理由で死んでしまうことが多いです。
・飛び出し死
ドジョウが死んでしまう原因で一番多いのが飛び出し死です。ドジョウは生命力が強い魚の方ですが、飛び出して水のない世界に出てしまうと、さすがに干からびて天に召されてしまいます。飛び出し死を回避するには屋内ですと蓋をすると有効な対策になりますが、屋外ではそうはいきません(屋外では水槽で飼わないのが前提です)ので、水位を低くするのが一番の有効な対策です。
・猛暑による水温の上昇【2023.10.11】追記
温暖化を通り過ぎて地球は「沸騰期」に入ったなんて言われておりますが、この猛暑により、水温が36℃を超える日が続きますと、流石のドジョウも暑さにより死んでしまいます。2023年は18㎝程度になっていたマドジョウが一気に5匹死なせてしまいました。6年生きたので、老衰に加わり暑さにより死んでしまったのかもしれません。他の若いドジョウは同じ容器で元気でした。直射日光が当たらないような工夫が必要で、簾をかけなかったのがいけなかったのかもしれませんが、毎年簾をかけなくても元気でしたので、それだけが原因ではないようです。
・冬に餓死か凍死【2023.10.11】更新
冬の寒さで死ぬことはまずありません。温暖化を通り過ぎて地球は「沸騰期」に入ったなんて言われておりますが、それでも冬には用土に潜ってじっと春を待っています。ただ春のように暖かい日があり、用土からでてきてしまうと、寒くなったときに対応できずに、いわゆる凍死のような状態で死んでしまうことがあります。近年は特にその傾向が強いように感じます。
対策としては非常に難しいのですが、用土から出てきて動かないような状態であれば、屋内の暖かい所に移動させます。ただし、既に大分弱っているので死んでしまうことが多いです。
ドジョウを飼育することは割と簡単ですが、繁殖は非常に難しく、我が家でも成功したことがありません。本来、ドジョウは5~7月に田んぼや湿地などの止水域で産卵します。オスはメスに体を巻き付けて産卵を促し、放卵、放精、受精が行われ、卵は周囲にばらまかれます。
この産卵し易い環境を人工的に作らないといけません。広い容器に荒木田土などを敷き詰めてあげます。ドジョウだけを入れて、あとは繁殖するかどうかです。発泡スチロールなど産みやすいと言われていますが定かではありません。
◆他にも飼育したドジョウたち
●アルビノドジョウ
日本全国の平野部の水田や湿地などに生息するマドジョウのアルビノ個体です。ブリードによって作出されるようになってもアルビノ個体は珍しく、あまり流通量は多くありません。我が家でも元気に生きておりますが、やはりヒドジョウより若干弱い感じがします。
●スジシマドジョウ
濃尾平野以西の本州、四国北部、九州の有明海沿岸に分布。従来スジシマドジョウは1種とされていたものが、現在は大型種、中型種、小型種(小型種はさらに6型に分かれる)に分けられています。
河川の中流から下流域、支流や用水路などの流れの緩やかなところに生息し、湖などでは岸寄りの砂底に多く見られます。我が家でも3年生きておりました。
●ホトケドジョウ
青森県を除く東北地方から南の本州に分布し、太平洋側では三重県まで、日本海側では京都府と兵庫県の一部まで分布しています。
水が澄んだ流れの緩やかな小川や細流、水田につながる水路や水たまりなどに棲息していますが、水質や生活環境がよければ川などにも棲息しています。砂泥底の水草の間や石の下に多く見られ、湧水のあるような水温の低い場所を好み、高水温には弱いです。我が家でも夏場に死んでしまうことが多かったです。また、肉食傾向が強く、ミナミヌマエビを捕食してしておりました。
●アジメドジョウ
日本の固有種で、長野・岐阜・富山の中部地方から大阪府までに自然分布している。河川の中流から上流域の水が澄んだところに生息しているが、瀬や淵だけでなく、中央部の流れの速い場所にも見られる。我が家では、澄んだ水を再現できずに、あっという間に死なせてしまいました。
生命力が強い順は以下のとおりです。
マドジョウ > ヒドジョウ > シマドジョウ(スジシマドジョウ含む) > ホトケドジョウ > アジメドジョウ
やはり最強はマドジョウでしょうか。高水温にも水質汚染にも強く、肉食傾向の魚さえ混泳させなければ食べられることもなく、容器内で一番強い魚となり、長生きします。ただし、子供時分は若干水質汚染に弱いので死んでしまうこともあります。
ヒドジョウもマドジョウの黄変個体ですのでマドジョウと同様です。ただ、子供時分だけですが、若干マドジョウより水質汚染に弱く死んでしまうことが多いです。しかし親になれば、マドジョウと同じで最強になります。
シマドジョウはやや綺麗な水を好み、砂利や赤玉土の方がよいみたいです。
ベアタンクでの飼育も可能です。その場合は水深が深い方がよいです。夏の高水温や冬の低水温にも耐えれるからです。
スジシマドジョウもシマドジョウと同じです。両者は変わらないと思います。値段も似たり寄ったりです。
ホトケドジョウは、夏の高水温や水質汚染に弱い印象です。我が家での飼育期間は2年程度が限界でした。
●4月
・越冬したドジョウが地中から姿を現します。
・水替えと容器洗いを行ないます。
●12月
・寒くなるので地中に姿を消します。
◆我が家のマドジョウ・ヒドジョウ・シマドジョウの飼育環境
●容器【2023.10.11】追記
菜園ボックス680(縦680×横400×高さ280)(ドジョウ専用の容器ではありません)
●隠れ家【2023.10.11】追記
流木や石
●水草
ホテイ草、アナカリス、マツモ(ドジョウ専用で水草をいれていません)
●用土
荒木田土、赤玉土
●エサ
メダカや金魚と混泳しているので専用のエサをあげていません。
メダカのエサ、、金魚のエサ、プレコ(人工飼料)を4~10月は週2回。
●水替え
1年中足し水。全替えは春先のみ。
●設置場所
日向
●混泳
・マドジョウ、ヒドジョウ
⇒玉サバ金魚、ギンフナ、コイ(カラスゴイ)、ヒメタニシ
・シマドジョウ
⇒メダカ、ミナミヌマエビ、ヒメタニシ、カワニナ
【2020.05.28】追記
※メダカやミナミヌマエビは、マドジョウ、ヒドジョウに襲われてしまうことがあります。
特に冬越しで飢餓に襲われたドジョウのエサにされてしまうことがあります。
我が家はコリドラスパレアタスを飼っております。マドジョウと同居させていましたが、どうしても同じ底に棲んでいる魚ですのでエサの奪い合いになります。
どちらが優勢ということもないのですが、あっという間になくなってしまいますのでエサを多めに与えることになってしまいます。ただ、エサを多めに与えすぎると水が汚れてしまいますので、他に混泳しているメダカやミナミヌマエビ、ヒメタニシに影響を与えてしまいます。
やはり、両者は離して飼育することをオススメします。
・高水温や水質の悪化に強いです。
・繁殖は難しいです。
・コリドラスパレアタスとは混泳できますが、エサの消費量が多くなり、水が汚れやすくなりますので避けた方がいいと思います。
・ヒドジョウ、アルビノドジョウ以外は、底床の用土の色と似ている、または物陰に隠れているので、なかなか観察することができません。
・肉食傾向の強いホトケドジョウや、飢餓傾向のマドジョウですと、メダカやミナミヌマエビを捕食してしまうこともあります。
※最後に
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