虎ノ門虎之助のベランダ・ラボラトリー ft.メダカ

いつものようにプログを眺めていたら、妻が言った『7年もやってるんだから、プログ書いてみたら?』と。こうして始まりました。 屋外(ベランダ)での、メダカ、ドジョウ、エビ、貝や、水生植物の飼育記録をとっていないので、自分自身でも後から見返せるように残しています。


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カテゴリ: 痩せ細り病などの病気、寄生虫

メダカを飼っていると、原因が何だかわからないけれど、エサはしっかり食べているものの、やせ細っていく「瘦せ細り病」を経験したことがある人が多いと思います。

「瘦せ細り病」は、その名の通り、徐々にメダカが痩せ細っていき、最後には死んでしまう病気です。実際には「痩せ細り病」という病気はなく、他に根本原因があるのですが、これが多岐にわたり特定が困難であるために原因不明の病気と言われている所以であります。

メダカを飼っている方にとっては知られている病気の類かと思いますし、この治療法も原因を特定するのが困難ですので、なかなか有効な手立てがないというのが実情です。

逆に太ってしまう「肥満病」みたいな病気はないのか?となりますと、メダカでもエサの食べすぎで普通に肥満体になる個体も出てくるとは思いますが、人間のように完全に肥満で動けなくなるほどのことはありません。

しかしながら、肥満体ではありませんが、お腹が凄く大きい、そして、その見た目で太っているといったようなメダカが出てきます。

これはこれでメダカが健康で沢山食べたことで、いわゆる「ポッチャリ」しているというわけではありません。メダカの一つのサインとみて間違いないでしょう。

そして「痩せ細り病」と同じで「肥満病」というのはありません。いくつかの原因があり、それを総称して『メダカが太っている』『お腹が凄く大きい』といった見方となるのです。

ダルマメダカだった
一番最初はダジャレみたいな話になりますが、お腹がふくれているメダカである「ダルマメダカ」であることが挙げられます。「ダルマメダカ」はとても縮んだように小さく、かつお腹がでているような独特な体形のメダカです。これは普通のメダカより脊椎骨(せきついこつ)が少ないためであり、成長しても同じ姿です。

ただし、「ダルマメダカ」の体形では交尾がしずらいため、「ダルマメダカ」の卵が無精卵であることが多く、繁殖が難しいメダカであります。

「ダルマメダカ」には、ダルマメダカより少し体の長い「半ダルマメダカ」というメダカもありますが、ダルマメダカと半ダルマメダカの違いはあまり明確ではありません。

この「半ダルマメダカ」を繁殖させると「ダルマメダカ」が生まれることがあります。

「ダルマメダカ」は通常のメダカよりスピードが遅いので、混泳させますとエサの取り合いで負けてしまいますので、単独飼育をおススメします。水温が乱降下しますと「転覆病」になるので注意が必要です。

腹水病
腹水病は、腹部に水が溜まってしまう病気です。症状としては腹部が腫れたようになり、白い糞をします。

ストレスや病原体(エロモナス菌)により内臓疾患が発生して水が溜まってしまう病気です。

内臓疾患の原因は、水温の低下や水質の悪化、病原菌の感染、ストレスなど多岐にわたります。

そして腹部に水が溜まってしまうことで転覆してしまい、元に戻そうと必死に泳ぎ、やがて体力を奪われて死んでしまいます。

腹水病を治す治療薬はなく、塩浴や細菌を死滅させるた薬による薬浴(グリーンFゴールドや観パラD)ですが、転覆した時点で完治させるのは非常に難しい病気と言えます。

過抱卵
過抱卵は、徐々にお腹が膨らんでいき、そのまま放置するとメダカが死んでしまうという点では同じです。ただし、過抱卵と腹水病は全く別の病気で発症する原因も異なります。
過抱卵とは、卵が排出されずにお腹の中に溜まってしまう症状の事です。卵管が詰まってしまう、卵を作るスピードと卵を排出(産卵)するスピードが異なることなどであり、メスのメダカにしか発症しません。

過抱卵の対象方法としては、自然に任せた方法をとります。

まずは過抱卵の症状の出たメダカのメスを隔離容器に書くります。

まずは、生殖孔(卵を排出する管)を綿棒で刺激します。この時に指では刺激してはいけません。メダカの粘膜を傷つけてしまうからです。

次に一回り大きく婚姻色を出しているメダカのオスを隔離容器に入れます。このオスに繁殖行動をしてもらい、過抱卵になっているメダカのメスに産卵を促すのです。

そして1日でも経てば過抱卵は解消していると思います。ただし、一旦過抱卵になったメダカのメスはお腹が圧迫されたことで背骨が曲がってしまいます。



※最後に
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残すところ、あと10日となりました。めっきり寒くなり、出勤時はコートとマフラー、手袋が必須アイテムとなりました。寒いですがベランダ巡回をできるだけしています。一番の理由は、冬の乾燥による水の蒸発で、これが思った以上に油断していますと、あっという間に水位が低くなっていきます。

しかしながら、会社からの帰宅が遅くなってしまう時にもあります。水温が低くなっていうところで足し水はメダカたち水棲生物の体調を崩してしまうかもしれませんので、暖かい日中に足し水をすることにしています。

暖かい日中にいるとなりますと、会社を休んでいる時か、在宅勤務でちょっと休憩している時ぐらいしかありません。ありがたいことに週に3日程度は在宅勤務なので、水位を大幅に減らすようなことはありません。

水位が低くなっていないか?とともに、メダカたち水棲生物が元気なのかを各容器を見て確認します。

たいていの水棲生物は元気なのですが、メダカの中には痩せ細っているものがいるのです。

これは「痩せ細り病」といいますが、正式名称ではありません。通称みたいなものです。

メダカが痩せ細った原因は、水質汚染、病気や寄生虫によるもの、先天性の3つですが、一旦、痩せ細ってしまうと、元に戻すのは、なかなか難しいです。

そして、それが秋の終わりから冬に突入した後では、春までは、おそらく持ちません。翌年の春を迎えることは困難です。それなら屋外から屋内へ移動させればと思いますが、水質水温が違い、環境に慣れる体力がないので死期を早めるだけですので、何もせずにじっと見守ってやることしかできません。

いずれにせよ、寿命が近いメダカは、水面をユラユラと力なく泳いでおりますし、人間が近づいてきても水底に逃げるような力は残っていません。ちょっと見ていると横に倒れそうな感じですので、なんとなくわかると思います。

何とか春までとは思いますが、強い者が生き残る世界でもあります。

痩せ細ったメダカです。ユラユラと泳いでいます。
IMG_0062



※最後に
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熱帯魚水槽を見ていた或る日のこと。

最初は「水槽に、ゴミが舞ってる?これは掃除しないと。」と思いましたが、よくよく見ますと「白い虫」が蠢いているように見えました。

「白い虫」を調べてみますとミズミミズであることが判りました。

ミズミミズ自体は益虫でして、エサの残りや排泄物、水草の枯れ葉、死骸などを分解してくれる生き物で魚などの他の生き物に害はないのですが、如何せん繁殖力が強く、大量発生してウネウネ動いているのが水槽内で目立ってしまい、駆除される対象になってしまっています。

それよりも水槽で発生した「白い虫」を見つけますと、UMA(未確認生物※)を見るような目で見てしまい、得体の知れない生き物に対して『何て虫だろう?』『害はあるのか?』『どうなって駆除しよう』といった感情が湧き、せっせと情報を調べると思います。

※目撃例や伝聞による情報はあるが、実在が確認されていない生物のことである。日本ではUMA (ユーマ, Unidentified Mysterious Animal)とも呼ばれるが、これは日本人による造語。英語ではCryptid (クリプティッド)と呼ばれている。

水槽内に発生した「白い虫」は何もミズミミズだけではありません。いろいろな虫がおりますし、姿や形、そしてもちろん生態も違います。

そんな「白い虫」たちに関する情報をまとめてみました。


ミズミミズ
一般的に体がきわめて小さく、体長0.4ミリメートル、太さ0.1ミリメートルの種もいます。ミズミミズの多くは淡水産ですが、汽水あるいは海水中に生息するものもいます。遊泳能力をもつものが多く、また、針状の長い剛毛をもっています。無性繁殖をするのが特徴です。

◆基本情報
名称   : ミズミミズ
最大全長 : 0.4mm~1mm
棲息環境 : 淡水だが、汽水と海水種もあり
寿命   : 1ヶ月程度
水温   : 6~30℃
繁殖   : 卵生(1度に数百個)
成体まで : 3日
棲息場所 : 水底を好む(何か物に付着して生活)
餌    : 死骸、エサの残り、排泄物などの有機物
被害   : なし(大量発生時は景観が悪くなる程度)
原因   : 水質が悪化している(有機物が多い、エサの残り、排泄物)
駆除   : 飼育水交換、生体(メダカ、グッピーなど)駆除
長期的視野: 生物ろ過の安定、生体の数、エサの量を少なく
ミズミミズ

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プラナリア
淡水、海水および湿気の高い陸上に生息しています。水質が綺麗な場所で生息しており、水質汚染があると溶けて消えてしまいます。

雑食性ですが、主食として魚・肉・昆虫(動物質系の物)などが挙げられます。

オスとメスの区別がない雌雄同体であり、原始的な生物であるに関わらず脳をもっており、いちじるしい再生能力を有するという珍しい特性から よく研究対象としてもちいられています。

プラナリアの再生能力は著しく、前後に3つに切れば、頭部からは腹部以降が、尾部側からは頭部が、中央の断片からは前部の切り口から頭部、後部の切り口から尾部が再生されます。

ある学者がメスを使い100を超える断片になるまで滅多切りにしたが、その全片が再生して100を超えるプラナリアが再生したという逸話があるぐらいです。

◆基本情報
名称   : プラナリア
最大全長 : 0.5mm~2cm
棲息環境 : 淡水および海水
寿命   : 事実上ない(分裂していく為)
水温   : 6~30℃
繁殖   : 分裂・再生による無性生殖と、
       精子や卵子を交配する有性生殖の2つの生殖様式
成体まで : 1~2週間
棲息場所 : 川の上流や水田などの水質の綺麗な場所(石の裏など)
餌    : メダカや金魚などの人工飼料
       ※自然界では小さな昆虫や魚の死骸を食べている
被害   : 雑食性でメダカの卵など小さいものは食べられる
原因   : 水草についてくる(水質がいい証拠)
駆除   : 取り除く、駆除剤(プラナリアzero)、生体(チェリーバルブ)
長期的視野: 取り除いた後は追加で水草購入時に気を付ける
プラナリア

プラナリアは駆除したい人もいれば、飼育したい人もいます。プラナリアを購入する人は、ほとんどアクアリストではなく生物の実験の材料として飼育の用途が多いようです。

それは何といってもプラナリアの驚異的な生命力が魅力で、分裂・再生の過程を研究や実験する方が多いということです。

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カラゴザラガイ
淡水産の巻貝としては比較的珍しい笠貝型で、主に河川や用水路にあるワンドの水草や石の裏などに生息している。殻はかなりもろく、割れやすい。

繁殖力が非常に高く、一度水槽内に持ち込んでしまうとなかなか駆除するのが難しいスネールの一種です。

◆基本情報
名称   : カワコザラガイ
最大全長 : 3mm
棲息環境 : 淡水
寿命   : 1年程度
水温   : 18~30℃
繁殖   : 卵生(1度に数百個)
成体まで : 11日
棲息場所 : 河川や用水路にあるワンドの水草や石の裏
餌    : 死骸、エサの残り、排泄物などの有機物
被害   : なし(大量発生時は景観が悪くなる程度)
原因   : 水質が悪化している(有機物が多い、エサの残り、排泄物)
駆除   : 飼育水交換、生体(チェリーバルブ、キラースネールなど)駆除(根本的解決には至らず)
長期的視野: 生物ろ過の安定、生体の数、エサの量を少なく
カワコザラガイ

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ミジンコ
ミジンコ(微塵子、水蚤)は、水中でプランクトンとして生活する微小な甲殻類で動物プランクトンに分類されます。

ミジンコはメスだけで作る単為生殖で、環境条件(エサや日照時間の変化、水温)が悪くなるとオスが生まれ受精卵を作ります。

環境条件がいい時は自分と同じクローンであるメスだけの遺伝子を持ったミジンコを作り、環境が悪化して生存危機に直面したときにオスを生んで、そのオスと交配し受精卵が産み出されます(孵化する個体は全てメスです)。

卵はt耐久卵で、乾燥にも低温にも強く、カブトエビやホウネンエビなどと同じように、田んぼなどの一時水域となる環境でも生きていくことができます。

◆基本情報
名称   : ミジンコ
最大全長 : 1.5mm~2mm
棲息環境 : 淡水
寿命   : 18日程度
水温   : 15~28℃
繁殖   : 単為生殖(1個体)産卵(1度に5~8個)
成体まで : 1~2週間
棲息場所 : どこにでもいる(浅い水域にて生活)
餌    : 植物プランクトンや原生動物(※)、バクテリアなどの微生物
       ※たった一つの細胞でできている動物
被害   : なし
原因   : 購入した水草や生体に付着(水質悪化ではない)
駆除   : 飼育水交換、生体(メダカ、グッピーなど)駆除
長期的視野: 駆除と同様
ミジンコ

ミジンコには3つの種類があります。
 ・マルミジンコ(草食)・・・一般的にいわれるミジンコです
 ・ケンミジンコ(肉食)・・・頭部がとがった形をしています
 ・カイミジンコ(肉食)・・・丸くて貝がらのような形です

ミジンコは成体でも2mm程度のサイズですからとても小さく栄養価が高いのです。メダカのエサとして最適な為に購入して繁殖させてメダカのエサにしている飼育者が多いです。



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ミズムシ(ミズゲジ)
体長が8mmほどの甲殻類です。この仲間では海岸で見られるフナムシや陸生種のオカダンゴムシがおなじみかと思います。田んぼや溝、池沼などの落ち葉や石の下などで生活している。湧き水のような場所かた汚染のすすんだ場所でも幅広い水質で生活できます。

◆基本情報
名称   : ミズムシ(ミズゲジ)
最大全長 : 8mm
棲息環境 : 淡水
寿命   : 1~2ヶ月程度
水温   : 10~30℃
繁殖   : 卵生(50個程度)
成体まで : 1週間
棲息場所 : 水底を好む(何か物に付着して生活)
餌    : コケ、枯れ葉、死骸、エサの残り、排泄物などの有機物
被害   : なし(大量発生時は景観が悪くなる程度)
原因   : 購入した水草や生体に付着(水質悪化ではない)
駆除   : 飼育水交換、生体(シグリット、グラミーなど)駆除
長期的視野: 生物ろ過の安定、生体の数、エサの量を少なく
ミズゲジ

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ヒドラ
クラゲ、イソギンチャク、サンゴ類などの仲間です。池や田んぼなどの止水にある落ち葉や水草、石などに付着するが移動もします。

淡水産で群体を作らず、浅い池の水草の上などに生息しています。体は細い棒状で、一方の端は細くなって小さい足盤があり、石や水草に付着します。他方の端には口があり、その周囲は狭い円錐形の口盤となり、その周囲から6 - 8本程度の長い触手が生えています。

触手はその数倍に伸びますが、刺激を受けると小さく縮みます。触手には刺胞という毒針を持ち、ミジンコなどが触手に触れると麻痺させて食べてしまいます。

◆基本情報
名称   : ヒドラ
最大全長 : 1cm
棲息環境 : 淡水
寿命   : 事実上ない(再生していく為)
水温   : 20~30℃
繁殖   : 無性生殖では親の体から子供が出芽(条件がよい場合)
       有性生殖では体の側面に卵巣と精巣を生じ受精
成体まで : 期間不明
棲息場所 : 水底を好む(何か物に付着して生活)
餌    : ミジンコなどの小動物、メダカなどの稚魚、稚エビ
被害   : メダカ飼育時は稚魚が捕食される
原因   : 水質が悪化している(有機物が多い、エサの残り、排泄物)
駆除   : 飼育水を0.5%の塩水、珊瑚砂などをいれる(硬度に弱い)
長期的視野: 駆除と同様
ヒドラ

名前はギリシャ神話に登場する9つの頭を持つ怪物「ヒュドラ」から付けられました。「ヒュドラ」は1つの頭を切り落とすと、そこから2つの頭が生えてくるという怪物で、ヒドラの再生能力の高さが「ヒュドラ」を思わせる為です。
ヒドラ(創造)

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ヨコエビ
名称に「エビ」とありますが十脚目(エビ目)ではありません。体長は種により異なり、数mmから十数cmに及びますが、多くは数mm程度しかなく、1cmを超える種は限られています。

◆基本情報
名称   : ヨコエビ
最大全長 : 5mm~1cm
棲息環境 : 淡水だが、汽水と海水種もあり
寿命   : 1年
水温   : 16~30℃
繁殖   : 卵生(数不明)
成体まで : 1ヶ月半
棲息場所 : 水底を好む(何か物に付着して生活)
餌    : 死骸、エサの残り、排泄物などの有機物
被害   : なし
原因   : 購入した水草や生体に付着(水質悪化ではない)
駆除   : 駆除しなくていい(生体(メダカや金魚)のエサになる)
長期的視野: なし
ヨコエビ(ALL)

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熱帯魚にエサをあげた後に、ゼブラ・ダニオがやたら太っていると感じ、まじまじと見たところ、「松かさ病」であることがわかりました。「松かさ病」はエラが松ぼっくいのように逆立つ病気です。

「松かさ病」は魚では金魚だけでなく色々な魚に発症して、治りにくい病気の代表格です。あまりにも治りにくいので「不治の病」と言われていますが実際には治ることもあります。

このプログでは、タイトル通りでエサをあげてから症状を見つけました。『隔離しよう!』と準備していた矢先、エサをしっかりと食べていたゼブラ・ダニオは、あっけなく死んでしまいました。この間、10分程度です。

魚が病気になったら絶食して治療というのはよくありますし、魚が死んでしまうのはエサがらみ(消化不良、水質汚染、病気、寄生虫発生などなど)が大半の理由といっても過言ではありませんので、エサというのは魚の生き死の大切なキーワードなのだなと改めて思った次第です。

我が家も「松かさ病」になる魚がいるのは初めてではありませんし、治療もしたことがありますので、ゼブラ・ダニオの死を無駄にしない為にも振り返りをしたいと思います。



❖松かさ病

原因:
エロモナス・ハイドロフィラ(エロモナス菌)という細菌の感染です。
   しかしこの細菌は川や土壌、一般的な淡水水槽にも生息している常在菌のため、元気で正常な個体に悪影響をおよぼすことはまずありません。
   魚たちがエロモナス菌に、感染してしまう理由は、体調不良や衰弱による免疫低下が大きく関わっています。免疫低下を引き起こす要因として老衰、水質の悪化や餌の消化不良、混泳によるストレスです。

初期症状:体の数カ所に内出血のような赤い斑点が見られ、よく観察すると鱗の一部が若干逆立っているのがわかるかと思います。体が少しふくらんだように感じるかもしれません。
     症状が初期の段階では、餌食いや泳ぎには支障をきたさず、元気なことが多いです。

症状進行:症状が進行すると腸内の炎症が悪化するため便秘をするようになり、鱗の開きもひどくなります。

末期症状:水槽の底でじっとしていることが多くなり、個体によっては目が腫れあがる「ポップアイ」の症状が見られることもあります。鱗の逆立ちは全身に広がり、息を引き取ります。

感染  :症状が出た魚から直接周囲の魚への伝染することはありません。他の魚が死んだ亡骸を食べないようにします。

対処1(塩水浴):松かさ病」に見られる鱗の逆立ちや体のむくみは、エロモナス菌などが体内に感染し、水分代謝がうまくできなくなることによって起こると思われます。
   塩水浴で浸透圧を調整し、水分代謝をサポートしつつ、こまめな水換えで自己治癒力を高めてやれば、快方に向かうかもしれません。
   発症した魚を隔離して、塩水の濃度は0.5%(水1Lに対して塩5g)で水替えを1日か2日に1回程度で様子を見ましょう。

対処2(医薬品):「松かさ病」は通常、エロモナス・ハイドロフィラ(エロモナス菌)という細菌エロモナス菌が体内(腸や筋肉など)に侵入することで発症します。
   つまり薬の成分を腸まで届ける薬餌も、松かさ病に効果があるということです。
   オススメする医薬品は『グリーンFゴールド顆粒』です。細菌を殺す力を持っており、細菌性感染症に対して広い効果が期待できます。
   魚の細菌性感染症は松かさ病・尾ぐされ病などが挙げられ、魚病薬は自然治癒が難しい症状に対する治療として使用されます。

「松かさ病」に感染して死なせてしまったゼブラ・ダニオを他の魚が食べないように亡骸をすぐに回収して土葬いたしました。他の魚も確認しましたが「松かさ病」になっている魚はおりませんでした。しばらくはよくよく観察しないといけません。



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春になりますと、メダカやドジョウなどの水棲生物とともに屋外で飼育しているコリドラス・パレアタスも活性が上がってきます。そしてエサをよく食べます。

冬の間は基本的に、水底でじっとしており、日の当たっている暖かい日中はフワフワ日向ぼっこするために水面を泳いでいたり、容器に沈めた植木鉢の上に乗っていたりしています。

春になってメダカの浮上性のエサを水面に撒きますと、すぐにエサを食べようと水底から出てきます。次に沈下性のエサを撒きますと、それはそれでエサに群がります。

しかしながらエサを与えるようになりますと、どうしても水質に変化があるらしく影響を受けます。メダカもドジョウも、そして一番影響を受けやすいミナミヌマエビも死んだりはしないのですが、コリドラス・パレアタスだけは衰弱して死んでしまったりします。

コリドラス・パレアタスの場合は、ひっくり返ってしまう、回転して泳ぐ症状が多いです。

このひっくり返ってしまう、回転して泳ぐなどの症状ですが、この症状がでると回復するのが難しく、徐々に体力を奪い、最後には死んでしまうことが多いです。

原因としては水質悪化によるもので、魚にとっての亜硝酸やアンモニアに毒されてしまい、徐々に体力を奪われていくか、何かの感染症にかかっていて、体の平衡感覚などがなくなってしまうかなどです。

いずれにせよ、早いうちに隔離する必要がありますが、隔離してのかなり衰弱しているので、回復することはなかなかありません。回復しても衰弱しているので元気になることもかなり難しいです。

対処としては綺麗な水を入れた隔離容器で、感染症治療として「リフィッシュ」を使用しています。「リフィッシュ」は「観賞魚のウオジラミ(ちょう)及びイカリムシの駆除並びに細菌性感染症」の治療薬なのですが、感染症ということで使用しています。

過去に塩浴はしてみたのですが、効果がなかったので、現在は薬浴しています。

なかなか難しいと思いますが、なんとか回復してほしいと思っています。


「リフィッシュ」は売り切れが多いので「グリーンFゴールド」もオススメです。



ひっくり返って浮いていますコリドラス・パレアタスです。
IMG_4781


すぐに隔離容器に入れました。
IMG_4783




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◆ドキュメント
作成日付:2021/02/26
更新日付:2021/02/28
※目次へ戻るを付けました(2021/02/28)
※2022.08.11更新(ハッシュタグ対応)

メダカを飼っておりますと、群れて泳いでいる姿を見たり、エサを食べている姿を見たり、抱卵している状態を見たりするのが、シーズン中の楽しみではあるのです。ただ、観察をしていますとと、これはどんな状態なんだろう?大丈夫なのかな?というメダカの様子がおかしな場合があります。

病気なのかな?衰弱しているのかな?何かのサインなのかな?と疑問に思うんですけど、メダカが当然、自分の状態を話してくれませんので、飼育している人間が気付いてあげなくてはいけません。

もちろんメダカもそのような状態になるのは必ず意味があるのです。

それを予め知っておけば、問題ある場合は対処もできますし、問題ない場合は安心できます。 

以前に動きに話を書きましたが、今回はメダカの体の様子に着目して書いてみました。




1.白点がついている
メダカの体に白い斑点がつくのは白点病です。白点病は、メダカ、金魚、熱帯魚など、魚全般で発症する病気です。

繊毛虫(せんもうちゅう)に一種で「ウオノカイセンチュウ」と言われる虫が寄生し発病する魚の感染症です。初期段階では、尾ヒレの先などに白い点が出てきます。それから白点が急速に広がり、全身に出てきて、最終的には白い粉を振りかけたような状態になってしまいます。

伝染力が高いため、同じ容器内のの魚には数日以内に感染します。白点病で弱ったところに、他の病原体がやってきて感染することもあります。症状が悪化し、命を落とす危険もあります。

白点病が発病しやすい条件は水温の低下が挙げられます。メダカの活性が落ちて抵抗力はなくなり、「ウオノカイセンチュウ」が寄生しやすくなるのです。

治療方法としては水温を28℃に上げた容器に隔離します。「ウオノカイセンチュウは25℃以下の水温を活動しますので水温を上げることにより活動を鈍らせることができます。

薬浴を行います。白点病を退治する治療法ですので非常に効果的な治療です。白点病の薬浴をおこなう場合は使用する薬品の用量用法をしっかり守るようにしましょう。

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2.背骨が曲がっている
以下の理由が考えられます。一度、背骨が曲がると治りません。

 ・老衰
  メダカの寿命となりますと痩せて背骨が曲がります。人間でいう骨粗鬆症が起きるのです。安らかな老後にしてあげましょう、
 ・栄養の偏り
  栄養が偏ると背骨が曲がります。マグネシウムやビタミンDが不足すると骨の形成に影響がでます。市販の人工飼料であれば栄養のバランスがとれていますので問題ありません。
 ・遺伝(近親交配)
  近親交配を繰り返しますと奇形で背骨が曲がっている個体が生まれることがあります。外部から定期的に新しい血のメダカを入れましょう。

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3.黒くなる
以下の理由が考えられます。

 ・発育不良
  原因はわかっておりませんが発育不良の個体で黒くなることがあります。
 ・黒斑病
  黒斑病があります。金魚が発症することが多い病気です。ヒレや体に黒い班が現れますが、これは白雲病と呼ばれる病気で、魚の体表や鱗に白くモヤっとした斑点ができるようになり、次第に膜のように体を覆うようになってしまいます。この病気はとても進行が早く、放置すると一週間から二週間ほどで死んでしまうことが多い病気です。黒斑病は回復過程ですので滅多にみることが見れない病気です。
 ・保護色
  外敵から身を守る保護色になっています。黒い容器や石など黒い環境下でも黒くなることがあります。

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4.片目が飛び出る(ポップアイ)
滅多にないかと思いますが、メダカの目玉が飛び出てきて出目金のような状態になることがあります。出目金と言っても片目が飛び出るだけで、両方の目玉が出ていることがありません。この目玉が飛び出る状態のことを「ポップアイ」と言う症状です。

原因として考えられるのは水質汚染や密集状態によるストレスなどが言われていますが、はっきりした原因はわかっていません。個体差や遺伝的な要素が強く集団で発症することはありません。伝染する症状ではありませんので容器内のメダカ全てが「ポップアイ」になることはありません。

一度「ポップアイ」になると回復の見込みはありませんし、生き残ることは難しいです。そのまま飼育して天国に送ってあげるしかないです。

対策としては、せめて水替えや密集状態にならないように移動させるなど、他のメダカが「ポップアイ」にならないようにします。

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5.白い綿がついている
【2021.02.27】追加
メダカに白い綿のようなものがついている場合があります。これは「水カビ病」というもので、水カビがメダカに寄生して発症する病気です。傷口などから進入して、徐々に幹部を拡げていきます。その症状が綿が付着しているように見えます。

水カビ病は水温が20℃程度になると発症しやすくなるのですが、特にメダカに外傷があり抵抗力が下がった場合に、その傾向が強くなります。メダカが元気でいる限り発症することのない病気です。

発症した場合は感染力もある病気の為、まずは隔離します。そして、治療薬であるメチレンブルーやグリーンFなどで治療を行います。大体1週間程度行い、メダカ状態をみて回復が見込めないなら、水替えを行ない再投薬します。

屋内であれば、ヒーターなどで水温を高め(26℃~28℃)に設定しますが、屋外であれば、日当たりのよい場所に移動せるか、移動も難しいのであれば暖かくなるのを待つしかありません。

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※最後に
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※2021.11.23更新(過剰広告カット)


緊急事態宣言に指定されました。緊急事態宣言自体は特に抗力を持ちませんが、緊急事態宣言を受けて、自治体や企業、学校などは対応をとりますので、確実に人々の生活に影響を与えるわけです。

今週末の不要不急の外出を控えてくださいとの事ですので、引き続き、家の中でのんびりしたいと思います。

さて、ミシシッピニオイガメの『ミッピーちゃん』もですが、緊急事態宣言となるかも?知れません。

いつものように『ミッピーちゃん』が元気か水槽を見ておりますと水の中を蠢く虫がおりました。

「何だろう?」と見ておりますと、ミミズのような生き物でクネクネしながら泳いでおります。なかなか元気そうです。

「どこから生まれたんだろう?」と思いましたが、水槽も綺麗にしてますし、ロックシェルターやテラコッタトンネル、ろ過機なども頻繁に綺麗に掃除しております。

もちろん水も頻繁に入れ替えておりまして、エサの食べ残しや排泄物も「魔法のスティック」で吸い取って綺麗に保っております。

「これは何だろう?どこから来たんだろう?」と調べているうちに、どうやら寄生虫であることが判りました。

寄生虫もいろいろおりますが、実物を見ると、おそらく「ぎょう虫」であることが判りました。


『ミッピーちゃん』です。
IMG_4289


◆蟯虫(ぎょう虫・ギョウチュウ)

動物に寄生する1㎝程度のミミズのような寄生虫。人に寄生するのがヒトギョウチュウ、動物毎にギョウチュウにも種類があります。元々、カメ(特に野生のカメ)にはギョウチュウを含めた寄生虫に感染していることが多いのです。ただし、元気なカメは感染していたも問題ないです。しかしながら、元気がなくなる、何らかの原因で増えすぎると、食欲不振、下痢などの症状を引き起こします。

ギョウチュウはオスが5mm程度、メスが10mm程度の大きさであり、大腸や直腸に寄生して、直腸と通って肛門で産卵します。卵が散らばって口から入ることにより寄生されます。
ヒトギョウチュウは宿主はヒトのみ、ネズミギョウチュウなら宿主はネズミと、他の種に感染、宿主となることはありません。

ギョウチュウの寿命は約2ヶ月、口から入り卵を産むまで1ヶ月、1回に5000個ほど卵を産みます。



◆駆除すべきか?
カメには寄生虫がいても元気であれば問題ないとの判断もできますが、飼育下で感染し、特に食欲不振、下痢などの普段にはない症状がでた場合は、駆除という考え方をしてもよいかと思います。特に多頭飼育している場合は、同居のカメに移してしまう場合もありますので、万全を期して駆除するのがいいのではと思います。

◆処置
 ・ギョウチュウの駆除
  水槽に泳いでいるギョウチュウは駆除します。
 ・水替えと水槽内の掃除
  他にもいないかを確認しながら、水を入れ替えたり、水槽内のレイアウト、ヒーター、ろ過機などを一通り清掃します。

◆駆除方法
動物病院に行きます。ただし、カメの診療をしている病院にします。獣医師からの飼育の指示やアドバイス、そして駆除剤を処方してくれますので、それを飲ませます。人間もそうですが、駆除剤であっという間に駆除できる寄生虫です。


水槽を泳いでいるギョウチュウと思われる虫です。
IMG_4288



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年末も残りわずかとなりました。ツリガネムシ病と思われる病で長い間、治療しておりましたフナですが、突然死なせてしまいました。

じょっと底のようで動かなくなってしまった為、よく見るとツリガネムシの症状と思われる状態でありました。そこで薬浴による治療を開始しました。

しばらくすると改善する兆しがみられて、元気に泳ぎ回るようになりました。薬浴から塩浴に切り替えまして、通常の飼育水に戻しました。

その後も元気でしたが、突然動かなくなり、よく見ると顔のほう中心に白いフワフワしたものが付着しており、尾びれも背びれも同じような状態になっていました。

再び薬浴を開始しましたが、本日の朝には亡くなっておりました。

このフナは屋外で飼っておりましたが、越冬で寒さに耐えられず瀕死の状態でおなかを出して浮いておりました。それは昨年のことです。

そして、屋内の熱帯魚の水槽に入れましたが、瀕死の状態が3日ぐらい続きました。しかしながら、4日目に元気に泳ぎ始めて、そこから奇跡的な回復が見られました。そして、この1年熱帯魚水槽にで暮らしていたわけです。

元々体が弱いので春になって暖かくなっても屋外に戻さずに屋内で育てておりました。

一緒に年を越したかったです。


元気になったフナです。
IMG_4166



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◆ドキュメント


※アドセンス再設定対応済
※2021.08.29更新(目次を付けました)
※2021.08.30更新(タイトル「メダカが白く死ぬ、卵が白くなる、飼育水が白くなる、の白い話」から変更)
※2022.08.11更新(ハッシュタグ対応)

今日は寒いですね。日中に気温は10℃程度でした。部屋の中にいても何だか寒々しく、暖かい服に着替えなおしたほどです。メダカも水底で静かに過ごしておりましたけれども、体力のないメダカは死んでしまっている個体もおります。

メダカは死んでしまいますと白くなります。はたして何故、白くなるのでしょうか。卵と水を含めて、「白い話」として、まとめてみました。



❖メダカが白く死ぬ
メダカが何らかの理由で死んでしまった場合、体表が白くなります。このように白くなってしまうのは特に問題はなく、メダカが死んでしまえば心臓が止まり血流もなくなり白くなっていきます。また、細胞が溶け始めて体の形もくずれてしまいます。よって、メダカが白くなって死んでしまっても死因が何であるかは特定できません。

しかしながら、死んでしまった後に白いモヤやゼリー状に包まれたりした場合は少し考える必要があります。

この場合は、飼育水がメダカのすめる健全な状態になっていないことが原因です。

メダカが死んでしまうと、白い綿のようなカビがまとわりついた状態になることがありますが、このような状態になってしまった場合は、飼育容器のろ過サイクル、要はバクテリアによるろ過がうまく機能していない可能性があります。

バクテリアによるろ過がうまくいっている飼育容器でメダカが死んでしまった場合、白いカビ(水カビ)がまとわりついたことはなくて、そのまま体が溶けていくように速やかに水槽内の微生物に分解されますので、白いカビ(水カビ)だらけの状態になる事はありません。

ところが、バクテリアによるろ過が機能していない飼育容器の場合、飼育水の中にメダカの死体を分解する微生物やバクテリアが殆どいない状態ですから、白いカビ(水カビ)がメダカを覆うことになります。

この場合は、飼育水をメダカが元気に泳いでくれる環境にすることが必要です。

白カビ(水カビ)が繁殖するのは低いと発生しやすいので、温度を高め(27~29℃)にすることが望ましいです。

【2021.08.29】追記
屋内ではヒーターなどを調整することにより、水温調整は可能ですが、屋外では難しいので現実的には日当たりのよい環境などに設置場所を変更するなどの方法となります。それができない場合は気温が高くなるのを待つしかないという選択肢になります。

また、バクテリアが繁殖してろ過機能が安定していく為に、しばらく(1ヶ月程度)はメダカを少数で飼育することも必要です。少数というのは、メダカの排泄物やエサの残りと元とした養分がバクテリアのエサになるのです。

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❖メダカの卵が白くなる
メダカの卵が白くなる、というより卵が白くなりつつ、カビが生えてしまう状態になるかと思います。メダカの卵が白くなる理由のひとつは、卵が無精卵である場合です。 受精(※)しなかった卵は白カビ(水カビ)が増える要因があれば、あっという間に白カビ(水カビ)にくるまれてしまいます。

※受精(じゅせい):精子が卵(または卵細胞)の中に入り込み、細胞分裂によって成長可能な状態になること。

また、有精卵であっても、水温が低かったり、日光が卵まで届いていなくて、卵の成長速度や成長の状況が順調ではない場合です。順調に成長していない卵は、 もちろん白カビにやられやすくなります。菌も取り付いて繁殖しようとしているわけですから、メダカの卵が弱っていると当然カビの繁殖力が勝る場合もあります。

この白カビ(水カビ)は、水道水のカルキ(塩素)が効果的に抑制できます。

水草などに産卵した卵はそのままにするとメダカの食べられてしまいますので、別の容器に隔離するかと思いますが、最初だけですが、水道水を入れて卵を孵化させることができます。

本来、メダカに殺菌のためのカルキがダメージを与えてしまいます。

しかしながら、メダカの卵に関しては、 カルキ(塩素)が入っているということがプラスに働く場合もあります。カルキ(塩素)は飲み水の殺菌目的で用いられている為、水カビの菌を殺す効果があります。卵の段階では、カルキ入りの水に卵をつけていたところで悪い影響はありません。

最初だけというのは、メダカが孵化して稚魚が泳ぎ始めても、別の日に産卵した卵を容器に追加して入れていくと思われるからです。すでにメダカの稚魚が泳ぎ始めているところにカルキ(塩素)を入れるとすぐに死んでしまうからです。

透明な卵が1~3日経ってから白くなるのであれば、無精卵の確率が高いですが、透明だったのにじょお所に白くなっていくのは有精卵だったのに白くカビて死滅しているのです。

よって、カルキ(塩素)は最初だけ有効です。卵の隔離容器にエアレーションをして水を循環させることで防ぐこともできます。もちろん屋外では電源設備がないと難しいです。

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❖水が白くなる
水が白く濁る理由としましては、水替えや水を大量に交換した場合に有機物を分解するろ過バクテリアが少なくなることで発生します。しばらく少数のメダカを飼育して、飼育水にろ過バクテリアが増えた状態にするか、市販のバクテリア剤を入れることで、白くなった水が透明になるまで待ちます。

過密飼育をした場合にも排泄物で白く濁ることがあります。この場合にも少数のメダカで飼育して、ろ過バクテリアが分解してくれるまで待ちます。

また、エサの与え過ぎなどによる飼育水の汚れでも白く濁ることがあります。エサを与える回数、量を見直します。

他にも用土が新品の時で水で洗い流すのが少なかった場合にも白く濁ることがあります。この白い濁りは時間が経てばおさまりますので待ちます。

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❖メダカの糞が白くなる
【2021.08.29】追記
メダカの糞が白くなる理由としましては、消化不良か、寄生虫に寄生されているか可能性があります。消化不良の場合は、人間でいう下痢と同じ状態になっています。消化不良には様々な原因が考えられますが、主には、エサ の与え過ぎや水温が低いときに与えたことでなることがあります。また、水質が悪い(魚に有害なアンモニアや亜硝酸の濃度が高い)場合にもありえます。

寄生虫の場合には、腸管内に寄生虫が侵入して消化不良になり白い糞が出てしまうことがあります。寄生虫による白い糞が出る状況は、あまりメダカではないと思います。

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❖メダカに白いモヤモヤしたものがついている
【2021.08.29】追記
水カビ病の可能性があります。水カビが進行すると外傷にように傷ができます。ヒレは溶けたりしている場合は尾ぐされ病に罹ってから、そこから水カビが侵入したと思われます。

水温変動の大きい春先や秋に体調を崩してなりやすい病気です。

対処として、症状が軽い場合は塩水浴だけでも治癒しますが、治らない場合は薬を使用します。

病気の発症した魚は隔離容器に隔離して、0.5%濃度(1リットルに5グラム)の塩水と規定量のメチレンブルーで薬浴してみてくさだい。水温は低い場合は徐々に25℃~28℃程度の水温にしてください。

その場合は可能であればエアレーションをしてあげてください(実質、屋外飼育でも屋内で治療となりります)。
濾過装置を使う場合は、活性炭など吸着系濾材は外して使用します(メチレンブルー自体が濾過されてしまいます)。

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❖容器の底に溜まった白いモヤモヤ
【2021.08.29】追記
何らかの原因でバクテリアが死んで、溜まったものが白く見えている可能性があります。
そのまま放置しますと水カビ病の原因となりますので、水替えで取り除くことをオススメします。

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❖メダカの体に白い斑点がある(白点病)
【2021.08.29】追記
白点病は白点虫が寄生することで発生します。症状としては、見た目ではっきりとわかり、体や尾ヒレに小さな白い斑点が見えるようになります。症状が進行すると体全体が白い斑点に覆われて死んでしまいます。

白点病は伝染力が強い病気で、金魚、メダカ、熱帯魚などほぼすべての鑑賞魚で発症する可能性があります。

体表に寄生した白点虫は1週間程度(水温によります)で体を離れ水中で増殖し、小さな白点虫(子虫)がまた魚の体に寄生して、次々と増えていきます。同種の魚は数日内に感染してしまいます。

季節の変わり目など、水温変化が大きく変化した状況にくわえて、魚の体力が弱った時(抵抗力が落ちた時)に発症することが多く、他にも新しく購入した魚や魚を輸送した水から白点虫が水槽に侵入することが主な原因とされています。

白点虫は、繊毛虫(イクチオフシリウス・ムルチフィリス)とも呼ばれています。

白点虫は成長すると水中や底砂で分裂して増え、別の魚に寄生します。そのため、他の魚に感染しやすいです。早めに対処して被害を小さくすることが大事です。

治療としては、水槽全体に対して行う必要があります。
発症している魚はすぐに隔離容器に移します。

発症した魚のいた容器は水換えを行います。水換え量は容器の半分程度を2~3日に1度に行い、それを5回程度繰り返します。

可能であれば、飼育水を 0.5%濃度(1Lに0.5グラム)の塩水にしたほうがベターですが、他の魚への影響を考えて使用します。

発症した魚は治療薬(ヒコサン、メチレンブルー、マラカイト、グリーンF、ニューグリーンF)で薬浴します。

白点虫は高温に弱いため、水温を28℃~30℃に上げます。

それは、治療薬は魚の体に寄生している白点虫に効果がなく、水中を遊泳している白点虫にしか効果がありません。そこで水温を28℃~30℃に加温し、白点虫を魚の体から離れさせて撃退します。

うまく対処をすれば、数日で治ることが多いです。

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❖メダカに白い糸くずのようなものがついている(イカリムシ病)
【2021.08.29】追記
メダカの体に、白い糸くず状上のものが付着します。これは、イカリムシ(レルネア・シプリナセア)という寄生虫が体に付いて吸血している状態です、

症状としましては、メダカが底でじっと動かずに元気がなかったり、何かを振り落とすような動作をするようになります。

治療としては、直接イカリムシ(白い糸くずのようなもの)を取ってしまうのが早いです。
具体的に歯ピンセットでイカリムシを取り除きます。
もし取り除くのをしたくない場合は、治療薬( (リフィッシュ)で薬浴してください。

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❖容器に白い虫がいる
【2020.08.30】追記
容器の底で白い糸のようなウネウネした生き物がいるのを確認します。人間から見た目が気持ちいいものとは言えませんので、メダカの寄生虫が体内から飛び出してきたのではと心配するかと思います。

その正体は「ミズミミズ」といいましてミミズの仲間です。

発生原因は以下の通りです。
 ・ろ過が不十分
 ・水が富栄養化(エサの食べ残し、用土の栄養分)
 ・エサの食べ残しが多い
ミズミミズのエサになるものが水の中や用土にあるので育ってしまっているということです。

ミズミミズが発生するのは、購入した水草や流木、石などに卵が付着しているからです。外部からの侵入はありません。
従いまして、ミズミミズが発生するのは問題ないのですが、元気に育ってしまっている環境であると水質が悪化しているシグナルとなります。

メダカに害はありません。対処としては水替えをすることで発生を抑えることができます。

ただし、ミズミミズはメダカのエサ(=生餌)となるために、そのままにしておくのも手かと思います、また、ミズミミズはエサの残りや用土の栄養分などを食べてくれ、水質を浄化してくれる生き物でもあります。

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❖番外1:白メダカを飼う
ご興味がございましたら、以下の記事をご覧ください。


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❖番外2:白メダカの種類
【2021.06.29】追加
白のつくメダカを調べてみました。全ては掲載できているかわかりませんが、以下の種類がおりました。沢山いるものですね。

・白メダカ
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

(めだか)白メダカ/白めだか(6匹)
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・白ダルマメダカ
・白カブキメダカ
・白ヒカリメダカ


・煌紅白(きらめきこうはく)メダカ
・白幹之(しろみゆき)メダカ
・白ラメ幹之メダカ


・白天山メダカ
・白天女メダカ


・白錦ラメメダカ
・ピュアホワイトメダカ


・ピュアホワイト透明鱗メダカ


・クリームラメヒカリメダカ


・白幹之ヒカリ体型メダカ
・鉄仮面系統幹之メダカ


・白パンダメダカ
・極上白桜メダカ
・紀州白黄メダカ


・松井ヒレ長白幹之メダカ
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

(めだか)松井ヒレ長白幹之メダカ(3匹)
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・松井白幹之ヒレ長スワローメダカ


・白ブチラメ幹之サファイアメダカ


・夜桜白タイプメダカ
・白蒼夢叉メダカ
・月華メダカ白ブチ
・プラチナ白ラメ幹之メダカ
・極上白ブチラメ幹之サファイアメダカ
・白ラメ幹之ダルマメダカ
・月華白勝ちメダカ
・オーロラ白ラメメダカ
・白透明鱗メダカ


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11月最終の週末の休日になりました。残るところ1ヶ月ちょっとです。今年はコロナ一色で終わりそうでして、個人的には2020年は1月と2月半ばまでがコロナが流行する前の生活をしていたかなと思いますが、その日常すら忘れてしまいそうな感じではあります。

今日は気持ちのいい天気でしたので、朝起きて近くの江戸川河川敷にジョギングしに行きました。橋を渡って対岸に出るのですが、いい天気なのか、ジョギングしている人も多かったです。

世間はコロナ第3波により「封じ込み作戦」の手数を増やしております。最近はもっぱら出かけるのは極力控えて、食料の買い物、ジョギング、あとは会社の出社する場合の往復程度です。

屋外メダカのシーズンが終わりつつありますが、暖かいのでメダカたちも元気に泳いでいます。ただ、最近はもっぱら、屋内の熱帯魚に目がいくことが多くなりました。

屋内水槽には、元々屋外で飼っておりましたが、冬の寒さに耐えれずに瀕死の状態になり、屋内に緊急避難させたところ、奇跡的に生き返ったフナが1匹おります。現在は熱帯魚水槽で泳いでおります。フナは大きくなるのですが、熱帯魚水槽が小さいので、大きくなりません。自然と「盆栽飼育」になってしまっています。

それは昨年の冬の話でしたが、春になって、では元の屋外に戻そうかとも思いましたが、おそらく一度屋外でうまく適応できない個体でしたので、夏の暑さで逆にやられてしまうのではないかと、一定の水温で泳いでいた方が長生きできるのではと思いまして、春になって暖かくなっても、そのまま熱帯魚水槽で泳いでもらっておりました。

つい最近になって、フナの尾びれから背びれにかけて白いものが付着したような感じになりました。それは徐々に広がっていきました。フナの様子も元気に泳いでいたものの、底に沈んで休んでいることが多くなりました。

フナの状態からして「ツリガネムシ病」と思っています。11月21日より薬浴中の状態です。途中、ヒーターを入れました。

ツリガネムシ病は、水温を28~30℃と暖かくして、病原体を引き離してから殺菌するのがよいらしいのですが、ヒーターを入れたら苦しそう死んでしまいそうになりましたので直ぐに止めました。

◆白点病

症状:すべての魚(メダカ、金魚など)で発病します。白点虫が寄生して、尾ひれの先に白点が現れて、徐々に全身に白い粉(白点虫に覆われる)をまぶした状態が拡がっていきます。そして死んでしまいます。

白点病にかかりやすい魚とかかりにくい魚がおり、白点病にかかった魚には感染して同種の魚には感染します。特定の魚には感染しません。

原因:魚の追加で持ち込まれることが多く、水質悪化や水温の急激な変化などで魚の抵抗力が下がった場合に発症することが多いです。
予防:水質悪化を防ぐための水替え、エサのやり過ぎ、過密飼育を避けるなどします。
回復:隔離して1~2週間、薬剤(メチレンブルー、グリーンFリキッド)などで薬浴をします。


◆ツリガネムシ病

症状:ツリガネムシが寄生して体表に白点が現れます。白点が大きくなり、病気が進行するとうろこが剥がれ落ちて中の肉が見える状態となります。

ひれに発症した場合は病気が進行すると尾ぐされ病(尾ひれや背びれの先端が白く濁り、ひれ全体が腐ったように白くふやけてボロボロになります)のような状態になります。
原因:本来は水の中に普通にいる常駐菌で、水質悪化や水温の急激な変化などで増殖して、魚の抵抗力が下がった場合に発症することが多いです。
予防:水質悪化を防ぐための水替え、エサのやり過ぎ、過密飼育を避けるなどします。
回復:隔離して1~2週間、薬剤(メチレンブルー、グリーンFリキッド)などで薬浴をします。


薬浴中のフナです。
IMG_4160

水面や水底で止まっている事が多く、時々泳ぐ状態です。エサはよく食べます。
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鱗がとれて赤くなった部分はなくなりました。
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元気そうではありますが、白い点々がところどころにあります。白点病なのかな?ちょっと判断がつきません。
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水替えをした後に薬を入れて完了です。
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