虎ノ門虎之助のベランダ・ラボラトリー ft.メダカ

いつものようにプログを眺めていたら、妻が言った『7年もやってるんだから、プログ書いてみたら?』と。こうして始まりました。 屋外(ベランダ)での、メダカ、ドジョウ、エビ、貝や、水生植物の飼育記録をとっていないので、自分自身でも後から見返せるように残しています。


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カテゴリ: メダカ

かなり寒くなりました。ようやくベットの敷布団や掛布団を冬のものに変更しました。流石に夏のタオルケット1枚では夜中が寒いです。

屋外にいるメダカは季節に敏感でエサを食べなくなりました。ただし、大食漢の金魚は、飼育容器に近づいて姿を認識すると、「エサくれ~!エサくれ~!」と口をパクパクしながら近寄ってきます。

メダカについては、今シーズンのエサやりを終了しました。ここからは自力で春まで生きてもらいます。寒くなって活性も落ちてきたので消費するエサも少なくなりますので、飼育容器にいる微生物やコケなどでエネルギー補給してもらいます。

メダカに関しては、冬は11月15日からエサやり終了、春のエサやり開始は3月15日からと決めており、もちろん気温(≒水温)で日にちは前後しますが、ほぼこの日に決めています。いくら温暖化とは言え、ちょうどこの頃に、ぐっと寒くなりますし、春の3月15日は、この頃から気温が20℃を超えてくる日が多くなりますので、我が家では好都合なのです。

金魚については、あまり決めておりませんで、大食漢の魚ですので、寒くなっても食欲が勝つ!という感じでして「エサくれ~!」とくる限りは、その日の天気や気温などにもよりますが、シーズン中よりエサを半分程度に減らしてあげます。本当に寒くなり目に見えて金魚の活性が落ち「エサくれ~!」もしなくなったら、エサやりを終了します。

メダカに関しては、全員が元気に冬を越えてくれるといいのですが、今の時期は「瘦せ細り病」のように痩せているメダカもいますので、このようなメダカは冬を越すのは難しいと思います。


メダカはすでにあまり水面に出てきません。
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金魚(玉サバ)は、人の姿を認識すると元気に近寄ってきます。
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※最後に
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メダカを飼うとなりますと、野生にいるメダカは最近の研究結果で現在は2種類と言われており、青森県から兵庫県にかけての日本海側に分布している「キタノメダカ」と、東京を含んだ東北地方の太平洋側から南日本、沖縄までに広く分布している「ミナミメダカ」になります。

そして、DNA(遺伝子)を詳しく調査した研究により、キタノメダカとミナミメダカの中にも地域によってちがいがあり、いくつものグループに分けられることがわかっています。

この野生のメダカが近くの池や川に棲んでいて捕れればいいのですが、1999年2月に環境庁(当時)が発表したレッドリストにて絶滅危惧II類 (VU)(環境省レッドリスト)(絶滅の危険が増大している種)にメダカが記載され、メダカは2003年5月に環境省が発表したレッドデータブックに絶滅危惧種として指定されました。身近な生き物だったメダカが絶滅危惧種となったことはメディアにも大きく取り上げられ、日本各地で保護活動が活発に行われるようになりました。

それ以前に、メダカは減少の一途を辿っております。その原因は農薬の使用や生活排水などによる環境の悪化、護岸工事や水路の整備などによる流れの緩やかな小川の減少、繁殖力の強い外来種(ブルーギルやカダヤシなど)による影響ですが、近くの池や川ではまず捕れないと思います。捕れてもメダカによく似たカダヤシだと思います。

そうなりますと品種改良されたメダカを購入することになると思うのですが、品種改良されたメダカの種類は、今や500種類を超えるとも言われています。値段が安ければ1匹30~50円程度のヒメダカが購入できますし、値段が高いレアな品種は百万円単位での取引となり天井知らずとも言えます。

どのメダカを選ぼうかなということになりますが、初心者の飼い主様が1匹千円、万円単位のメダカを購入して、うまく育てられずに死なせてしまいますと、飼い主様自身のメンタルもショックを受けますし、財布も痛みますので、最初は正直コスパの安いメダカから始めてみようということもあるかと思います。

そうなりますと、やはりメダカの定番の品種である「基本種」と呼ばれるメダカを飼うかと思います。メダカの基本種という用語の定義はありませんが、大体定番の品種と考えられています。

メダカの基本品種は、黒メダカ、ヒメダカ、白メダカ、青メダカ、そして楊貴妃メダカ、幹之メダカを含む場合もあります(ここでは黒メダカ、ヒメダカ、白メダカ、青メダカとします)。

それでは、基本品種のうち、黒メダカ、ヒメダカ、白メダカ、青メダカのこの4種のどのメダカを購入して飼った方がいいのでしょうか。

基本的には、好きなメダカを飼ったほうがいいのですが、この4種にはちょっとした違いがあると感じます。あくまで我が家の環境で飼ってみて感じたことです。

元気に生きてくれるメダカ
黒メダカ、ヒメダカの生命力が強い感じがします。この2種で原種のキタメダカ、ミナミメダカに近い黒メダカは野生でも生きていけるような生命力を感じます。ヒメダカは品種改良種のメダカですが、江戸時代からの歴史もあり、DNAに生命力の強さが長い年月をかけて刻まれており、黒メダカと同等の生命力を感じます。

それに比べて品種改良でも歴史の浅い青メダカ、白メダカは、やや生命力が弱いと感じます。特に白メダカに関しては、夏から秋への切り替わりや冬場がやや弱いと感じます。

青メダカは、白メダカほどにはないにせよ、白メダカと同じく夏から秋への切り替わりや冬場がやや弱いと感じます。

人気のあるメダカ
圧倒的に見栄えのする白メダカになります。

白メダカは屋外飼育で上から見ても、とても目立ちしますし見栄えします。メダカの欲しい、引き取りたい人に4種のメダカの中で欲しいメダカをききますと、間違いなく白メダカ一択となります。

ヒメダカは、学校の情操教育でクラスで飼っていたり、教科書に載っていたりと、いつも目にしているメダカであること、またはヒメダカが肉食魚のエサで販売していることもあり、どちらかというと、レアなメダカや煌びやかで綺麗なメダカを飼いたいと思いがちですので、敬遠されがちな品種になります。

黒メダカは、野生のメダカと同じ姿や色であり、飼育しても屋内水槽であれば、横から見ることができますが、屋外飼育でプラ舟やトロ舟などを使用した場合は、あまり目立ちませんので、やはり敬遠されがちな品種になります。

青メダカは、一見、黒っぽい感じがしますし、たしかに飼っていると青色も映えてきますが、白メダカほどではありません。また、黒メダカ、ヒメダカ、白メダカはホームセンターやペットショップで販売されていませんが、青メダカはリアル店ではやや扱いが少ないように感じます。

交配させるとどうなるのか?
メダカなので4種のどのメダカも変わらないような感じがしますが、ヒメダカと黒メダカの遺伝が強いと感じます。4種を同数(10匹×4種⁼40匹)に入れておくと、孵化したメダカの比率は、ヒメダカ3割、黒メダカ3割、白メダカ2割、青メダカ1.5割、他0.5割という感じになります。

我が家で2年だけ試しにやってみたことですので理由はわかりませんし、比率もたまたまと思います。あくまで参考数値としてみてください。

メンデルの法則で、優劣の法則では、黒が優勢遺伝子なので、黒メダカの比率が高いのかもししれませんし、分離の法則では、各々の対の片方しか含まないように分かれるとありますので、交配しても混ざった色のメダカは産まれません。

ちなみに他というのは、斑(まだら)色のメダカが一定数産まれます。これを一般的に錦と呼ばれる表現で錦メダカというそうです。ただ、いつの間にかいなくなって(おそらく死んでしまった)しまい、親メダカになるのはせいぜい1匹といったところです。

錦メダカは、単純なメンデル遺伝をしないメダカなのかは、よくわかりませんが、ヒメダカの遺伝子にそのような要素があり、稀に孵化します。

病気に強いメダカ
我が家は屋外飼育ですので、屋外飼育でいいますと、一般的にメダカがかかりやすい病気は「白点病」「水カビ病」「尾ぐされ病」ですが、全くと言っていいほど発症したことがありません。

ここで言う病気は「痩せ細り病」とします。屋外飼育で唯一といっていいほど発症する病気(痩せ細り病という病気は本来ないそうで、実際は細菌感染、寿命、遺伝子疾患などが原因です)です。

一番強いのは黒メダカです。ヒメダカ、青メダカ、白メダカは同等と思います。黒メダカに関して言えば、病気はほぼ発症しません。ヒメダカ、青メダカ、白メダカは一定数のメダカが病気を発症して死んでしまいます。

理由はわかりませんが、黒メダカは遺伝子的に病気に強いのだと思っています。

メダカの値段
下記のネット店のメダカの値段から1匹の値段を載せていますが、ネット購入では送料が発生しますので、かなり高くなります。

実際には、時期や需要と供給バランス、リアル店とネット店、そして店によって値段はまちまちです。括弧は平均的な値段です。

黒メダカ・・・1匹100円(50円~100円)
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ヒメダカ・・・1匹100円(30円~100円)
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白メダカ・・・1匹100円(100円~200円)
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青メダカ・・・1匹110円(100円~200年)
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メダカを飼育するとなりますと、様々な要因によって、せっかく購入した、或いは譲渡されたメダカが1匹、1匹、ポツリポツリと、または一気に全滅してしまうことも少なくありません。

飼いやすいと言われているメダカですが、いざ飼ってみますと、事前にインターネットのSNSやプログ、または本などで見ていた飼育方法のようにうまくいかず、何故だかわからないけれども、死なせてしまうこともあると思います。

このようになかなか自分の家の環境でメダカがずっと元気でいてくれて、繁殖してくれるようなことになるまで、割と時間がかかるものなのです。

最初の1年目は購入してきた、または貰い受けた元の環境がよくメダカの栄養満点で元気である為に、いわゆる産卵する元気な状態が保たれていることで何とか産卵してくれます。

ここで購入してきた、または貰い受けたメダカを死なせてしまうのは、よほど何か問題があるからです。何とか原因を特定してメダカが元気に産卵してくれるように解決しないといけません。

そして、うまく産卵した卵を孵化させたとして、第一世代の稚魚を育てることができればとなりますが、ここから本番です。

この第一世代は、まだ現在の飼育環境に馴染んでおりません。メダカの元々飼育されていた環境と現在飼育されている環境との相性というものがあります。

そしてメダカにとって購入される、貰われるということは、この元々元気に生まれ育った環境、住み慣れた環境から、全く違う環境に移住するようなものなのです。いくらpHや水温をメダカが棲める環境にしてあげても、似て非なるものなのです。

こればかりは難しい部分で、飼育環境は問題ないのにポツリポツリと死んでしまい悩んでいる飼育者が掲示板でQAしているのを見かけます。

回答者も自分の経験や知識の引出しの中からもっとも近いであろうと思われる原因や対策を回答してくれますが、相性という、どうしようもない問題があるのです。

そして、人為的な原因でメダカの育たない環境、エサの残りや排泄物でアンモニアや亜硝酸で水質が汚れている、水温の乱降下が激しい環境に飼育容器を置いている、(夏場は)直射日光が当たり水温がかなり上昇する、逆に日当たりが悪く、メダカの元気な体を作ってくれる紫外線が足りない、など、現在の環境によって、産卵で生まれた稚魚の数が少ない、メダカが育たない、といったことが発生します。

ここを何とか原因を究明して乗り越えると、子メダカは無事に親メダカになってくれて、再び産卵してくれます。そして第二世代が生まれるわけです。

この第二世代は、現在の飼育環境に親がかなり慣れてきており、適応できるな体質としてDNAに刻まれています。このDNAを持った第二世代を持ったメダカですので、現在の環境でもなかなか死ななくなります。

そして、完全に現在の環境に馴染むようになるには第三世代からとなります。ここまで累代飼育ができれば、現在の環境では、ほぼ最強になります。よほど、人為的にエサのあげすぎ、個体数多すぎ、とか、メダカにとって負担のかかる飼育をしなければ、安定的に死なさずに育てることができ、そして繁殖させることができるはずです。



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『メダカには水流は必要ない。』『メダカには水流はよくない。』という話が出回っていますが、真相はどうなのでしょうか?

メダカの止水と水流のイメージはどうして作られるのか?
メダカのイメージは田んぼや用水路、池などの止水(止まって流れない水)域のイメージが強いと思いますし、初心者や中級者が見本にするブリーダーや業者の飼育場にある飼育容器では、エアレーションはしていますが、水流による飼育をしていることはありません。また、ホームセンターの外で睡蓮鉢の中にメダカが入って泳いでいる光景をみかけたことがあると思います。

また、逆に水流のある環境でメダカが泳いでいる光景を見ることもあります。先ほどのホームセンターでは止水の睡蓮鉢でメダカが泳いでいる光景とともに、水槽に入って水流の中で泳いでいるメダカを見ることもあります。

また、野生では小川を泳いでいるメダカの光景のイメージもあると思います。

そもそも水流は必要か不要か?
実は水流があっても、水流がなくてもメダカを飼育することができます。どちらも元気で丈夫なメダカを育てることができるのです。野生のメダカでも止水域の田んぼやメダカ、水流のある小川のどちらでも棲んでいますので、ここに正解がないのです。

『何だ!はっきりしないなぁ~!』と思った方も多いと思いますが、どちらでもいいのです。

なぜ水流がいけないのか?
なぜ水流がいけないのか?水流自体がいけないわけではありません。メダカにとって強い水流がいけないのです。メダカには水流に逆らって泳ぐ習性でもあります。メダカが水流に逆らって泳ぐのは、自分の棲んでいるテリトリーから流されないようにしているのと、その場所が安全地帯であれば、危険地帯に流されて大型魚や甲殻類などに捕食されないようにしているのです。

また、水流は水が動いているから水と酸素が攪拌されて酸素の多い水になっていますので、口から酸素の多い水を取り込むことができるからです。

そして、水が動いているので、常に綺麗な水の中で生きられるからです。工場排水や生活排水が上流から流れていれば、すぐに死んでしまいます。

ただし、それは水流が弱くメダカが水流に逆らって泳げることができる場合です。強い水流であればメダカの体力が奪われてしまい死んでしまいます。

狭い水槽などの飼育容器の中が強い水流であった場合は、メダカは避難すべき場所がありません。常に泳いでいなければならないからです。

人間が常に強風にさらされて生きているようなものです。つらいですね。
大風イラスト

止水環境はいいのか?
止水環境であれば、メダカは水流に逆らって体力を使う必要はありません。自由に泳ぎ回る事ができますし、特に産卵がしやすいです。水草に卵を付着されるには水流がない方が楽に付着させることができます。

しかしながら、止水環境でメダカを育てる場合は常に水を綺麗にする、あるいは水を汚さないように工夫しなくてはいけません。水が動かず空気(酸素)と攪拌しないので水流がある場合に比べて水中の酸素が少ないですし、エサや排せつ物から発生するメダカに有害なアンモニアや亜硝酸などが沈殿してしまいます。

その為に水替えを行って水流のように水を動かす時を作る。また水を綺麗にしてくれる水草を入れたり、ろ過バクテリアを増やすなどで、水を綺麗に保たなければいけないのです。

飼育する方のお好みで水流を作るか作らないかを決める
水流がある環境、止水環境のどちらでもメダカは元気に育ちます。最終的には飼育する方の好みで決めてもらって構いませんが、メダカにとって『やさしい環境』でなければなりません。



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メダカは口に入るものなら何でも食べてしまいます。それが自分の卵でも、産まれた自分の子供でもです。

メダカが水草に卵を産んだら、すぐに卵を水草から取り出して別の容器に隔離しないといけません。飼育環境下では、水面の広さが限定的ですので、泳いでいれば自分の産んだ卵に出会ってしまい、「お、食べる物」があると口に入れてしまいます。それが、ついさっき自分が産んだ卵とも知らずにです。

これが野生環境下では、広い池や沼、川などであれば、自分の産んだ卵に再び出会うことがありません。従って、自分のDNAの入った卵、そして孵化した稚魚に出会うことは、そうそうないはずです。従いまして自分が子供を食べることはそうそうありません。

メダカは口に入るものは、お腹が減っている時は食べてしまいます。自分の産んだ卵か、また子孫(稚魚)であるかを認識することはできません。目の前にあるエサである卵を本能のまま食べているだけなのです。

メダカは一度に10~30個の卵を産卵します。

メダカが生涯に産卵できる数は5,000個と言われています。繁殖シーズンは5ヶ月=30日×5=150日で、毎日10粒産卵すると1,500粒です。1,500粒×3年で4,500粒であり、ちょうど3年の寿命と合致するわけなのです。

こうした多産をする生き物で、もし親が卵や子供を守ったら、大量に増えてしまいます。逆に産卵する卵や子供の数が少ない生き物は卵を守ったり子育てをする習性を持ちますので、自然界はひとつの種類の生き物が突出して増えないようになっていると思われます。



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メダカを飼育しますと、中級者や上級者、ブリーダーや業者でない限り、用土を入れないベアタンク飼育はするかもしれませんが、メダカだけでは殺風景でありますので、飼育水草を入れると思います。有名どころでコストが安く初心者でも育てやすい水草ではホテイ草なんかがいいと思います。

実際にホテイ草は、メダカの産卵床になりますし、隠れ家なんかにもなります。そして何といっても水質を浄化してくれる機能に優れておりますので、一石三鳥のもなる水草なのです。

ホテイ草は浮遊性植物でして、水草の株自体が水面に浮いて漂う植物です。本来は多年草植物なのですが日本の冬の寒さに弱くて枯れてしまい一年草のように扱われています(温暖化で最近は越冬できる株もあります)。

他にも有名なところで、株自体が水中に沈んでいる沈水性植物であるマツモやアナカリス、カボンバの3つがあります。

特にマツモとアナカリスは土に根づかずに漂うだけでも育ってくれますし、メダカの隠れ家や産卵床になります。

マツモとアナカリスの見た目は違いますが、性質が似たような『マツモとアナカリス、どちらにしようかな?』と考えたときに、若干の違いがあるので、そこで検討してみてはいかがでしょうか。

アナカリスです。完全に株が水中に沈んでいます。
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マツモです。株は沈んでいますが上層部に浮いています。
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マツモとアナカリスは同じ沈水性植物ですが微妙に違いがあります。

アナカリスは完全に株が水中に沈んでいます。繁茂してスペースがなくなりますと盛り上がって水面からでてくることもありますし、水面にある場所から花が咲きます。ただし基本的に水中で繁茂します。そして夏の暑さにも冬の寒さにも強い植物です。ただし、メダカの産卵床としては若干ですがマツモに比べて利用されません。

マツモも株が水中に沈んでいますが水中の上層部に浮いているような形にです。そしてマツモは上層部に浮いていますのでメダカの産卵床として利用されやすいです。ただし、繁茂してしまいますと、水面一面を覆ってしまいますので、メダカの泳ぐスペースを奪ってしまいますので間引きが必要です。

そして冬の寒さでは葉を畳んで縮まってしまいますので、隠れ家として、冬越しの冬眠場所として利用できない場合があります。

このようにマツモとアナカリスでは若干性質が異なりますので、直感的に好きな方を選んでもらえればよいと思います。

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メダカというと、田んぼや小川で群れて泳いでいる光景を写真でも動画でも絵などで一度は見たことがあると思います。

実際にメダカを飼ってみると、群れて泳いでいる場面に出くわすのではないでしょうか。そういう場面を見ますと「メダカは温和な魚なんだな。」「メダカは争いなんて無関係な魚なんだな。」と思うかもしれません。

しかしながら、その一方で、メダカ同士で追いかけ回している場面に出くわすことも少なくありません。「あれっ、おかしいな、何で追いかけ回しているんだろ?」と最初は不思議に思うぐらいですが、2度、3度と追いかけ回している場面に出くわしますと徐々に心配になってしまいます。

少数で飼うと縄張り意識が強くなる
メダカは元々は縄張り意識が強い魚でして、他のメダカ自分のテリトリーに入ってきますと、テリトリーから追い出しにかかります。メダカは群れになりますと縄張り意識が希薄になり、今まで追いかけ回していたメダカも、メダカの数が増えると群れて泳ぐようになります。

1匹で頑張って生きていたメダカが、仲間と一緒になったとたんに、肩の荷が下りたのか、穏やかな性格になるのかもしれませんと言いたいところですが、それは人間がそう思いたい(私はそう思いたいです)だけでして、実際には、1匹でテリトリーを守っていて、天敵(ザリガニ、ヤゴ、ナマズなどの肉食魚)から攻撃されて食べられてしまわないように、また同種であるメダカが入ってこないように守っています。

これが群れて泳ぐようになりますと、群れの中のメダカが他の生き物に攻撃されて食べられたりしてしまう犠牲により自分が生き残ります。あえて群れるところで「盾」をなってくれる周りのメダカを攻撃しても意味がありませんので、縄張り意識が低くなるのです。

意外に「いじめっこ」はいる
人間の世界でもありますが、メダカでも「大きな個体」が「小さな個体」をいじめる事はよくある事であります。ドラえもんの「のび太」と「ジャイアン」の関係ですね。メダカ飼育においては飼育者が「ドラえもん」になってあげて解決してあげないといけません。

メダカの世界ですと「小さな個体」が攻撃対象になりやすいです。何しろ、自分の産んだ卵や産まれた稚魚であっても自分の口に入れば食べてしまう魚ですので(それが本能だから仕方がありません)。また、背曲がりやヒレの欠損などの疾患があったりしても「弱い個体」とみなされて、攻撃対象になってしまうことがあります。

温和なメダカでも狭い飼育容器の中で上下関係が発生します。観察していて、他のメダカから追い回されたり餌を食べられなかったりなどしている個体がいたら、早急に対策をしてあげます。

メダカは追い回されない対策は「小さい個体や弱い個体を隔離する」「水草など隠れ家を増やす」「エサの量を増やして全てのメダカの食料がいきわたるようにする」の3つが効果的です。

この中では「小さい個体や弱い個体を隔離する」が一番よい方法かと思います。他の二つの方法は、小さい飼育容器では、必ず出会ってしまいますので、効果的ではないように思います。

繁殖行動
メダカのオスがメスを追いかけ回すのは、繁殖行動の一環でして交尾をして産卵するためです。問題なのでオスがメスを追いかけ回しすぎてメスが疲弊してしまうことです。

メダカは追い回されない対策は「小さい個体や弱い個体を隔離する」「水草など隠れ家を増やす」の2つが効果的です。

この中では「小さい個体や弱い個体を隔離する」が一番よい方法かと思います。



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※2023.04.23改題(旧題:メダカの突然死、大量死、集団死、ポツポツ死の原因を究明せよ!)

メダカを飼育していますと、メダカが優雅に泳いでいるところを見ると癒されますし、エサをあげるとメダカがパクパク食べてくれるのを見ると楽しめますし、メダカが卵を産んで稚魚が孵化するといった繁殖で増えていくとうれしくなります。

それとともに、メダカ飼育で避けられないのが「メダカの死」であります。

メダカの1匹、2匹と死んでいくのにも飼育者としては「がっかり」するのですが、特に避けたいのは、昨日まで順調だったメダカの「突然死」、そして一番避けたいのは「大量死」であり「集団死(大量死と同じです)」です。

メダカの飼育者が「大量死」を発生させてしまった場合、飼育容器に1匹もいなくなりますので、反省を生かして再度挑戦となりますと「今回の大量死の原因が何なのか?」がわからないと、次も同じことを繰り返してしまいますし、なかなか次もメダカを家に迎い入れて飼ってみようということに億劫になってしまいます。

そこで「突然死」や「ポツポツ死」、「大量死」や「集団死」の原因はどうしてなのか?を予め理解しておくのもメダカ飼育者にとって、そしてメダカのとって、良いことであります。

突然死
「突然死」の定義として、メダカを購入したり、譲渡されたりして飼育容器に導入した時に、元々メダカが泳いでいた水質や水温を合わせるために「水合わせ」をしますが、この「水合わせ」が失敗して死んでしまったのは、自分の家の飼育容器内の環境に慣れなかっただけですので「突然死」にカウントはしません。

メダカを自分の家の飼育容器内に導入後、1ヶ月2ヶ月経ち、メダカは順調に育ち元気に泳いでいたのに、ある日を境に突然と死んでしまう。それも1日でなく、2日、3日と毎日少数ではありますが、少しずつ死んでしまう状態を「突然死」とします。

この「突然死」を引き起こすのは、目に見えないところで、水質に変化が訪れているからです。

メダカを飼い始めるのは、春から初夏辺りになるかと思いますが、GWを過ぎて梅雨あたりからはメダカは元気に泳いで、産卵の最盛期に入っていきます。産卵に備えて食欲は旺盛となり、必然的にエサの量が増えていきます。そして排泄物も多くなります。

メダカとともに植物プラントンや分解バクテリアの動きも活発に動き増えていきます。

ミナミヌマエビやヒメタニシと混泳していれば、どちらも産卵シーズンを迎えていますので、飼育容器内の個体数が増えていきます。

水草を入れていますと、水草が繁茂することにより、日中は光合成をして酸素を水中に供給してくれますが、夜は逆に酸素を消費します。

こうして飼育容器内の生き物の動きが活発になったり、個体数が増えたり、水草の成長などの環境がかわることにより、水中の溶存酸素量が減っていく季節でもあります。

水中の変化は溶存酸素量だけでなく、エサの量が増えたり、排泄物が多くなることで、水質も微妙に変化していきます。本来分解されるべきメダカに有害なアンモニアの量や亜硝酸の量が増えていき、分解バクテリアによる処理が追い付かずに堆積していくことになります。

そして、水中の溶存酸素量が少ない酸欠に加えて、有害物質に中毒状態になり、ある日限界を超えたところで突然死んでしまうのです。

大量死
ある日1匹、2匹と突然に死んでしまっていたメダカですが、或る日、いきなりといってもいいのですが「大量死」を迎えます。

この死骸を放置した場合、死んだ魚の内臓が腐敗して体内でガスが発生しますし、油分や内臓が水中に放出されます。この1匹、2匹の死骸が飼育容器内の水質を一気に悪化させるのです。

水中の溶存酸素量が少ない酸欠に加えて、死骸から発生しガス、そして油分や内臓が有害なアンモニアや亜硝酸の濃度を高くして、一定の濃度を超えるとメダカの「大量死」につながるのです。

「水合わせ」に失敗したところで「大量死」につながることはありません。極端な話で元々水温30℃の水にいたメダカを水温10℃の水の中に入れれば「ショックで大量死」はありえるかもしれません。ただし、シーズン中の「水合わせ」は、メダカが元々いた水の水温と、これから生きていく水の中の水温はそう変わらないと思います。

それでは水質はどうなのかといいますと、メダカが元々いた水と、メダカ用に「塩素」を抜いて準備した水は、それほど変わりありませんので、これも「大量死」を招くようなことはありません。極論いいますと「塩素」を抜かなかった水道水にメダカを入れてしまっても大量死することはありません。もちろん「塩素」に耐えられなかったメダカは数匹は死んでしまいますが、「塩素」にもビクともしないメダカは生き残るのです。

水温の急激な変化ということは「水合わせ」で述べたとおりに、そうそう起こることではありません。大雨が降って、大量の雨水が入ったところでメダカは死にません。雨ではなく異常気象で雹が大量に降って水面一杯に氷の塊だらけにでもならない限り死にません。

そして今の時代ですと雨は「酸性雨」となっていますが、公害レベルの酸性雨でもない限り死にません。



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※2023.04.22改題(旧題:【ラクしたい!】40代50代、体力のない人、腰痛の人などのメダカの飼い方)

メダカや金魚たちの春の容器の大掃除が完了しました(大掃除の記事は後で書こうかと)。メダカや金魚たちが好きですので、この大掃除自体は、昨シーズンと越冬結果の総決算であり、ヒメダカ、白メダカが増えてるなぁ、増えすぎてるなぁとか、ヒメタニシが思ったより増えていないとか、シマドジョウが1匹もいないとか、いろいろと発見をしながら、容器の中のゴミやコケの掃除をして、水草の用土を変えてあげて、流木や岩なども綺麗にします。

そして容器の中の混泳させる生き物の組み合わせを変えたり、水草の種類を変えたり、容器自体の置き場を変えたりと、寒い冬の間に考えていたことを実行して、今年1年がスタートするわけです。

しかしながら、年老いたわけではないのですが、年々体力も衰えてきたり、腰痛を発症したりと、若いころのように動けなくなってくるのも事実です。

メダカの飼育は基本的には飼育容器にメダカを入れてエサをあげる、水が減ったから足し水をするなど飼育している分はいいのです。

ただし、飼育容器の大掃除をする場合は、飼育容器を持ったりしますので、飼育容器自体が重かったりしますし、飼育容器には水が入っていますので水を抜かないと、とてもじゃないけど重くて飼育容器を動かすことなんてできません

飼育容器に水草が入っている場合は、水草の種類ややり方によりますが、植木鉢を飼育容器に入れていると当然用土が入っているので飼育容器から植木鉢を取り出すのが大変など、割と重労働です。

体力がない(体力が衰えている含む)、病気がちであまり動けないので飼育ができない、けれど、メダカを飼育して癒されたい、なんて人は、小さい容器に落ち着いてしまうと思いますが、ろ過機能(物理的なろ過機でなく、ろ過バクテリアによる生物ろ過)がうまく働かずにすぐに死んでしまいます。

体力がない(体力が衰えている含む)、病気がちなであまり動けない人はメダカは飼えないんでしょうか?そうではありません。やり方によりますが、飼うことができます。

屋外(ベランダ含む)飼育か屋内飼育だったら、屋外飼育の一択
一見『屋内飼育のほうが楽なのでは?』と思うかもしれません。たしかに屋内飼育でも屋内飼育でもエサをあげるだけの飼育をしている限りはかわりません。

しかしながら、飼育容器はずっと綺麗なままでありません。コケがついたり、底にゴミが溜まったり、目に見えない魚に有毒なアンモニアや亜硝酸が堆積していますので、半年か1年に1度でいいので飼育容器を綺麗にする必要があるのです。

飼育容器自体は水が入っていますので、水を抜かないと移動させられません。おそらく飼育容器を移動させて、屋外シンク(スロップシンク)や風呂場しかないと思います。水を抜くときに床に水が飛び散らないようにマットを敷いておかないといけません。手間がかかります。

そして抜いた水をバケツに入れて屋外シンク(スロップシンク)や風呂場に持っていかないといけません。水を入れたバケツはとても重いですし、何往復もすることになります。

そして飼育容器を掃除しないといけませんが、魚を退避させなくてはいけません。魚を退避容器が必要となります(これは屋外飼育でも言えることです)。ただし、屋内で水が撥ねて床を濡らさないようにマットを敷かないといけません。

そして飼育容器も屋外シンク(スロップシンク)や風呂場まで水槽を抱えて持っていかないといけません。

屋内で飼育するとなりますとろ過機を設置をすることになりますが、ろ過機のろ材は汚れてきますので一定期間後に交換しなくてはいけません。一般的なウールマットの寿命は3~4ヵ月ほどですが、洗うことで2~3回使用することができます。しかし洗うとろ過能力が低下してしまうので、毎回交換することになります。

ろ過機自体も汚れますので、洗わないといけません。ろ過機も屋外シンクか風呂場にでも持っていって掃除しないといけません。

その分、屋外飼育でも、飼育容器は洗わないといけませんが、屋外シンク(スロップシンク)があればですが、散水ホースがあれば、ホースを伸ばして、その場で飼育容器を洗うことができます。

その前の飼育容器からの水抜きも水換えホースがあれば、これもその場で水抜きして水を流すことができます。ベランダであれば排水溝に流せばいいのです。

水が飛び散っても屋外では気にする必要がありません。

また、ろ過機などの設備も必要ありません。

屋内飼育では水槽、そして設備のろ過機やエアーレーションなどの設備、そして、屋外飼育では安価なトロ船、プラ船、プランターなどを代用できますので、コスト的にもメリットがあります。

(屋外飼育として)飼育容器は最低45㎝、できれば60㎝クラスにする
飼育容器の大きさですが、体力がない(体力が衰えている含む)、病気がちであまり動けなくても、最低45㎝、できれば60㎝にしましょう。

これ以下ですと、飼育容器に入る水量が少ないので水質が安定しません。屋外飼育ではろ過機を設置しませんので水量が多ければ多いほど、水質が安定します。

屋外飼育では、ろ過バクテリアによる生物ろ過です。魚のエサの残りや排せつ物、そして死骸などが魚に有害なアンモニアや亜硝酸に変化しますが、ろ過バクテリアが分解してくれば硝酸塩になり、水草を入れていれば水草が吸収してくれたり、植物プランクトンが吸収してくれます。

生物ろ過のサイクルは、水量が多ければ多いほど、うまく機能します。

水草は浮遊性植物か沈下性植物にする
もし、飼育容器にメダカだけでなく、水草を入れるのではあれば、浮遊性植物のホテイ草、アマゾンフロッグビット、沈水性植物であれば、マツモ、アナカリスに限ります。

あとは、浮遊性植物の姫スイレンぐらいと思います。

間違っても抽水性植物を植えてはいけません。抽水性植物は植木鉢に植えて、植木鉢ごと飼育容器の中に沈めますが、物凄く成長速度が速いので、翌年には植木鉢に収まりきらずに飼育容器内に根を伸ばして取り除くのに大変です。根も植木鉢内に目一杯伸ばしますので、なかなか引き抜くことができません。

❖植物の種類

 ●湿地性植物・・・水辺に自生しますが、水に浸かっていなくても育つ植物です。
 ●抽水性植物・・・根が水底に着き、上部は水上に出ている植物です。
 ●浮葉性植物・・・根が
水底に着き、水面に葉を浮かべる植物です。
 ●浮遊性植物・・・常に水面に浮かんで漂っている植物です。
 ●沈水性植物・・・体全体を水中に沈めている植物です。

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その点、浮遊性植物や沈水性植物であれば、取り除くのが非常に楽です。また浮遊性植物のホテイ草であれば、メダカの産卵床になりますし、浄化能力の優れており、隠れ家にもなります。

浮葉性植物である姫スイレンですが、これは用土を必要とします。メダカだけで殺風景だと思うのであれば、姫スイレンですと、用土をたくさん必要としませんし、根もそれほど伸びませんので植え替えが楽です。
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用土を入れない
飼育容器に用土を入れると、かなり重たくなります。何か植木鉢に水草を植えるとなると用土が必要ですし、容器の底に用土を敷く底土を入れると、入れた分だけ重たくなります。
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底土を入れるのは、賛否両論でして、賛成派は底土にろ過バクテリアが定着して、生物ろ過をしてくれること、魚が底が人工物でないことで落ち着くこと(人間と一緒で底がコンクリよりフローリングの方が快適)、否定派は底土を入れても何の意味もなさないこと、底土がヘドロ化して逆に水質を汚染するものになることを挙げています。
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ここでは、体力がない(体力が衰えている含む)、病気がちであまり動けないので飼育ができないけど、飼育したいの話ですので、どちらがいいのか?ということではなく、楽に飼育したいことであると、もちろん『用土なし』での飼育をおススメします。

底に用土を敷かない『ベアタンク飼育』という飼育方法です。

ベアタンクのベアはbareと書き、和訳すると裸や剥き出しという意味です。つまり、水槽底がむき出しになっているという事です。

ベアタンク飼育のメリットは、水槽の掃除を簡単な点にあります。

用土を敷いていないため、水底に溜まったエサの残りや排泄物を発見しやすくメンテナンスが簡単です。掃除も管理も簡単ということが最大の特徴で、ベアタンクの最大のメリットとなります。

掃除が簡単なため、水質の悪化が発生しづらくなります。病気になる可能性も低くなり、用土寄生虫が定着しないため、病気の抑止にも一役かっています。

また、病気が蔓延してしまった場合に飼育容器のリセット(全水替え)を行うことも簡単にできます。リセットを思い立ったらすぐに行動することができるため、メダカの健康維持にもベアタンク飼育は便利な飼育方法です。

ベアタンクのデメリットは、まめに底に溜まったエサの残りや排泄物の掃除しなくてはいけません。掃除を怠ると、ろ過バクテリアは底に用土があれば定着してエサの残りや排泄物を分解いますが、用土がないのでろ過バクテリアが定着していませんので、すぐに水質が悪化していきます。

底が不衛生なので、メダカが病気になってしまったり、有毒なアンモニアや亜硝酸が蓄積しているので、中毒症状を起こして死んでしまいます。

混泳させるのはタニシのみ
混泳させるのはタニシのみとなります。タニシの食性は3つあり、1つ目は普通にコケなどを食べること、2つ目はメダカのエサの残り、死骸を食べるデタトリス食、そして最後の3つ目がろ過摂食で、植物プラントンなどを濾して食べるです。

ろ過摂食は、メダカや、エビ、貝などの水生生物は栄養塩を大量に含んだ排泄物をだします。そのため、水質が汚れて植物プランクトンが増えてくるのです。植物プランクトンが増えた状態の水は緑色でグリーンウォーターと呼ばれています。

タニシは水質を浄化してくれる非常に優秀な貝でメダカとの相性はぴったりです。

メダカとの相性の良さでは、ミナミヌマエビもいますが、ミナミヌマエビは、飼育容器の大掃除をすることになりますと、とても小さいので別の容器に隔離するのに姿を見つけずらいし、網でも掬うことができませんので、1匹1匹を指でつまんで隔離容器に移動させるのですが、指でつまみにくいので、とても苦労します。

ドジョウであれば、温和なシマドジョウがいいのですが、シマドジョウを飼育するとなると、底に用土が必要となります。普段は底にいる魚ですので、ベアタンク飼育(底の用土がない飼育方法)ですと、エサの残りや排泄物などで不衛生ですし、魚に有害なアンモニアや亜硝酸が溜まっていると中毒症状になって死んでしまいます。

また、夏の暑い日や冬の寒い日は用土に潜って休みますので、休む場所がありません。

❖最後に

体力がない(体力が衰えている含む)、病気がちであまり動けないので飼育ができないけど、飼育したい場合でも、うまく工夫すれば飼育することができます。

末永くメダカ飼育を楽しみたいものです。



※最後に
ご覧になられている記事は、内容の見直し、文章の誤り(誤字や不適切な表現)による修正で内容が更新されることがあります。


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※2023.04.22改題(旧題:メダカとミナミヌマエビが毎日ポツポツ死んでしまわないようにする方法)

4月になり晴天で暖かい日が続いておりましたが、今日は小休止のようで、雨が降りました。それでも昼間はまだ生温い感じの気温でしたが、夜になりますと、風が吹いて急に寒くなり3月初旬の気温のようです。

暖かくなりますと、メダカやミナミヌマエビなどの水棲生物を飼い始める方がおられるかと思いますが、いざ新しい飼育容器を用意して飼い始めますと、毎日ポツポツと死んでしまうという事態になると思います。

まず最初に考えられるのは、メダカやミナミヌマエビを購入や譲渡してもらい、飼育容器に入れる際に生体にショックを与えないように水合わせをおこないますが、うまく行かなかったということです。ただし、うまく行ったとしても、何匹か死んでしまうことはよくあることなのです。「うまく行く」「うまく行かない」の境目がわかりにくいですが、数日中に「全滅」しなければ、うまく行ったと捉えてもいいと思います。

次に、エサやりでエサの与えすぎによる水質悪化によることです。これがほぼすべてと言ってと思います。特に導入時はメダカやミナミヌマエビには有害なアンモニアや亜硝酸を分解するバクテリアが増えていないことで分解がすすまずに、メダカやミナミヌマエビが中毒状態になって死んでしまうことは多々あるのです。

極論を言うとエサを上げない方がメダカやミナミヌマエビは長生きするかもしれないです。ただし、産卵をあまりしなくなりますので、メダカやミナミヌマエビが爆発的に増えていくことはなくなります。

そして、どんなに大きな飼育容器で、メダカやミナミヌマエビの個体数を少なめにして、水草を植えたりして環境を整えて、エサの量をできるだけ最適な量にしたとしても、恐らく一定数は死んでしまうと思います。

それは、元々弱い個体、寿命を迎えた個体もいると思いますし、またショップの飼育状態や移送されてきたダメージで弱ってしまった個体がいるからです。

❖ポツポツ死んでしまってデリケートな管理をしてしまうのは誤り

せっかく、メダカやミナミヌマエビを飼い始めたのに、毎日のようにポツポツと死んでしまうと、自分の飼育方法に疑念を持ち始めます。

「自分の飼育方法の何が悪いんだろう?」

「メダカやミナミヌマエビが死んでしまう原因は何だろう?」

と、原因を追究し始めます。

ここでは「原因はいろいろあると思うが、おそらく水質(悪化)である」という結論に行きついてしまうと思います。なぜなら、「水質悪化」というのは、一番結論としてわかりやすいからですし、自分を納得させられるからです。

そこで「水質が悪い=水替え」をすると思いますが、この水替えは、毎日ポツポツと死んでしまっているメダカやミナミヌマエビがいる、いわゆる弱ってきている個体には有効かもしれません。しかしその中には、この水質でも適応できているメダカやミナミヌマエビもいるのです。せっかく適応できている個体にとって、また水質を変えてしまうことになります。

水質に慣れてきていた一部のメダカやミナミヌマエビにとって、また環境がかわってしまいますので、逆に弱ってきてしまい、ポツポツ死が止まらずに最終的には全滅してしまうことになりかねません。

つまり、ポツポツ死 ⇒ 水替え ⇒ ポツポツ死 ⇒ 再び水替えという悪循環に陥ってしまうことで、ポツポツ死を加速させてしまうのです。負のスパイラルですね。

❖ある程度の数の個体数を飼育してみること

これを回避するには、実は5匹とかの少数精鋭でなく、ある程度個体数を多く入れるのがいいです。最低20匹程度は入れたいところです。

ちょっと乱暴ですが、この20匹の中には、とても強い個体が含まれています。水合わせでショックを受けてしまう個体もいますし、水質が少し悪化しただけで元気をなくしてしまう個体もいるでしょう。

その逆で、水合わせに全く気にしない個体もいれば、少々の水質悪化でもびくともしない個体もいるのです。

飼育容器にメダカ20匹、ミナミヌマエビ20匹を入れたとして、残念ながら一時的に徐々に死んでいきます。しかしそれは、飼育水にバクテリアが定着すれば、後は適切なエサの量を与え続けていれば、もうメダカやミナミヌマエビは死にません。逆に繁殖し始めて増えていくのです。

❖累代が進めば「自分の家の環境」では最強の個体が生まれる

いわゆる「適者生存」の原理です。この適者生存の意味は、生存競争で環境に最も適したものだけが生き残って子孫を残しうることなのですが、この中で環境をは「自分の家の環境」です。

もちろん「自分の家の環境」は人それぞれです。直射日光が1日中当たる環境もあれば、日航は午前中だけ、また午後だけとか、半日蔭の環境もあると思います。

そんな「自分の家の環境」で育ったメダカやミナミヌマエビは、とても長生きしてくれます。「自分の家の環境」であれば「最強のメダカ」「最強のミナミヌマエビ」が出来上がるのです。そして累代(代を重ねること)が進めば進むほど、「自分の家の環境」に適合したメダカやミナミヌマエビが生まれ育つのですから、無敵な個体ができあがります。

こう書きましたが、導入時に「いかにメダカやミナミヌマエビを死なせず、生き残ったメダカやミナミヌマエビが繁殖して増やすにはどうしたらよいか?」かに頭を悩ませている方が多く、ネット掲示板やブログには、「毎日ポツポツと死んでしまいます。原因は何でしょうか。理由は何でしょうか。」というような相談事が沢山載っているのが実情です。

これには教科書的な答えが載っていますが、数学のように公式があるわけではなく、ベストプラクティス(最も効果的、効率的な実践の方法。 または最優良の事例のこと)のようなものですかっら、最終的には自分で自分の家にあった飼育方法を確立させるしかないのです(言うが易し 行うが難しですね)。

1年目ですぐにできる人もいれば、何年もかかる人もいます。かく言う私も軌道にのるまで4年ぐらいかかってしまいました。

メダカやミナミヌマエビの飼育は、非常に奥が深いのだと、思った次第なのです。



※最後に
ご覧になられている記事は、内容の見直し、文章の誤り(誤字や不適切な表現)による修正で内容が更新されることがあります。


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