虎ノ門虎之助のベランダ・ラボラトリー ft.メダカ

いつものようにプログを眺めていたら、妻が言った『7年もやってるんだから、プログ書いてみたら?』と。こうして始まりました。 屋外(ベランダ)での、メダカ、ドジョウ、エビ、貝や、水生植物の飼育記録をとっていないので、自分自身でも後から見返せるように残しています。


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カテゴリ: メダカ

※2023.04.23改題(旧題:メダカの突然死、大量死、集団死、ポツポツ死の原因を究明せよ!)

メダカを飼育していますと、メダカが優雅に泳いでいるところを見ると癒されますし、エサをあげるとメダカがパクパク食べてくれるのを見ると楽しめますし、メダカが卵を産んで稚魚が孵化するといった繁殖で増えていくとうれしくなります。

それとともに、メダカ飼育で避けられないのが「メダカの死」であります。

メダカの1匹、2匹と死んでいくのにも飼育者としては「がっかり」するのですが、特に避けたいのは、昨日まで順調だったメダカの「突然死」、そして一番避けたいのは「大量死」であり「集団死(大量死と同じです)」です。

メダカの飼育者が「大量死」を発生させてしまった場合、飼育容器に1匹もいなくなりますので、反省を生かして再度挑戦となりますと「今回の大量死の原因が何なのか?」がわからないと、次も同じことを繰り返してしまいますし、なかなか次もメダカを家に迎い入れて飼ってみようということに億劫になってしまいます。

そこで「突然死」や「ポツポツ死」、「大量死」や「集団死」の原因はどうしてなのか?を予め理解しておくのもメダカ飼育者にとって、そしてメダカのとって、良いことであります。

突然死
「突然死」の定義として、メダカを購入したり、譲渡されたりして飼育容器に導入した時に、元々メダカが泳いでいた水質や水温を合わせるために「水合わせ」をしますが、この「水合わせ」が失敗して死んでしまったのは、自分の家の飼育容器内の環境に慣れなかっただけですので「突然死」にカウントはしません。

メダカを自分の家の飼育容器内に導入後、1ヶ月2ヶ月経ち、メダカは順調に育ち元気に泳いでいたのに、ある日を境に突然と死んでしまう。それも1日でなく、2日、3日と毎日少数ではありますが、少しずつ死んでしまう状態を「突然死」とします。

この「突然死」を引き起こすのは、目に見えないところで、水質に変化が訪れているからです。

メダカを飼い始めるのは、春から初夏辺りになるかと思いますが、GWを過ぎて梅雨あたりからはメダカは元気に泳いで、産卵の最盛期に入っていきます。産卵に備えて食欲は旺盛となり、必然的にエサの量が増えていきます。そして排泄物も多くなります。

メダカとともに植物プラントンや分解バクテリアの動きも活発に動き増えていきます。

ミナミヌマエビやヒメタニシと混泳していれば、どちらも産卵シーズンを迎えていますので、飼育容器内の個体数が増えていきます。

水草を入れていますと、水草が繁茂することにより、日中は光合成をして酸素を水中に供給してくれますが、夜は逆に酸素を消費します。

こうして飼育容器内の生き物の動きが活発になったり、個体数が増えたり、水草の成長などの環境がかわることにより、水中の溶存酸素量が減っていく季節でもあります。

水中の変化は溶存酸素量だけでなく、エサの量が増えたり、排泄物が多くなることで、水質も微妙に変化していきます。本来分解されるべきメダカに有害なアンモニアの量や亜硝酸の量が増えていき、分解バクテリアによる処理が追い付かずに堆積していくことになります。

そして、水中の溶存酸素量が少ない酸欠に加えて、有害物質に中毒状態になり、ある日限界を超えたところで突然死んでしまうのです。

大量死
ある日1匹、2匹と突然に死んでしまっていたメダカですが、或る日、いきなりといってもいいのですが「大量死」を迎えます。

この死骸を放置した場合、死んだ魚の内臓が腐敗して体内でガスが発生しますし、油分や内臓が水中に放出されます。この1匹、2匹の死骸が飼育容器内の水質を一気に悪化させるのです。

水中の溶存酸素量が少ない酸欠に加えて、死骸から発生しガス、そして油分や内臓が有害なアンモニアや亜硝酸の濃度を高くして、一定の濃度を超えるとメダカの「大量死」につながるのです。

「水合わせ」に失敗したところで「大量死」につながることはありません。極端な話で元々水温30℃の水にいたメダカを水温10℃の水の中に入れれば「ショックで大量死」はありえるかもしれません。ただし、シーズン中の「水合わせ」は、メダカが元々いた水の水温と、これから生きていく水の中の水温はそう変わらないと思います。

それでは水質はどうなのかといいますと、メダカが元々いた水と、メダカ用に「塩素」を抜いて準備した水は、それほど変わりありませんので、これも「大量死」を招くようなことはありません。極論いいますと「塩素」を抜かなかった水道水にメダカを入れてしまっても大量死することはありません。もちろん「塩素」に耐えられなかったメダカは数匹は死んでしまいますが、「塩素」にもビクともしないメダカは生き残るのです。

水温の急激な変化ということは「水合わせ」で述べたとおりに、そうそう起こることではありません。大雨が降って、大量の雨水が入ったところでメダカは死にません。雨ではなく異常気象で雹が大量に降って水面一杯に氷の塊だらけにでもならない限り死にません。

そして今の時代ですと雨は「酸性雨」となっていますが、公害レベルの酸性雨でもない限り死にません。



※最後に
ご覧になられている記事は、内容の見直し、文章の誤り(誤字や不適切な表現)による修正で内容が更新されることがあります。


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※2023.04.22改題(旧題:【ラクしたい!】40代50代、体力のない人、腰痛の人などのメダカの飼い方)

メダカや金魚たちの春の容器の大掃除が完了しました(大掃除の記事は後で書こうかと)。メダカや金魚たちが好きですので、この大掃除自体は、昨シーズンと越冬結果の総決算であり、ヒメダカ、白メダカが増えてるなぁ、増えすぎてるなぁとか、ヒメタニシが思ったより増えていないとか、シマドジョウが1匹もいないとか、いろいろと発見をしながら、容器の中のゴミやコケの掃除をして、水草の用土を変えてあげて、流木や岩なども綺麗にします。

そして容器の中の混泳させる生き物の組み合わせを変えたり、水草の種類を変えたり、容器自体の置き場を変えたりと、寒い冬の間に考えていたことを実行して、今年1年がスタートするわけです。

しかしながら、年老いたわけではないのですが、年々体力も衰えてきたり、腰痛を発症したりと、若いころのように動けなくなってくるのも事実です。

メダカの飼育は基本的には飼育容器にメダカを入れてエサをあげる、水が減ったから足し水をするなど飼育している分はいいのです。

ただし、飼育容器の大掃除をする場合は、飼育容器を持ったりしますので、飼育容器自体が重かったりしますし、飼育容器には水が入っていますので水を抜かないと、とてもじゃないけど重くて飼育容器を動かすことなんてできません

飼育容器に水草が入っている場合は、水草の種類ややり方によりますが、植木鉢を飼育容器に入れていると当然用土が入っているので飼育容器から植木鉢を取り出すのが大変など、割と重労働です。

体力がない(体力が衰えている含む)、病気がちであまり動けないので飼育ができない、けれど、メダカを飼育して癒されたい、なんて人は、小さい容器に落ち着いてしまうと思いますが、ろ過機能(物理的なろ過機でなく、ろ過バクテリアによる生物ろ過)がうまく働かずにすぐに死んでしまいます。

体力がない(体力が衰えている含む)、病気がちなであまり動けない人はメダカは飼えないんでしょうか?そうではありません。やり方によりますが、飼うことができます。

屋外(ベランダ含む)飼育か屋内飼育だったら、屋外飼育の一択
一見『屋内飼育のほうが楽なのでは?』と思うかもしれません。たしかに屋内飼育でも屋内飼育でもエサをあげるだけの飼育をしている限りはかわりません。

しかしながら、飼育容器はずっと綺麗なままでありません。コケがついたり、底にゴミが溜まったり、目に見えない魚に有毒なアンモニアや亜硝酸が堆積していますので、半年か1年に1度でいいので飼育容器を綺麗にする必要があるのです。

飼育容器自体は水が入っていますので、水を抜かないと移動させられません。おそらく飼育容器を移動させて、屋外シンク(スロップシンク)や風呂場しかないと思います。水を抜くときに床に水が飛び散らないようにマットを敷いておかないといけません。手間がかかります。

そして抜いた水をバケツに入れて屋外シンク(スロップシンク)や風呂場に持っていかないといけません。水を入れたバケツはとても重いですし、何往復もすることになります。

そして飼育容器を掃除しないといけませんが、魚を退避させなくてはいけません。魚を退避容器が必要となります(これは屋外飼育でも言えることです)。ただし、屋内で水が撥ねて床を濡らさないようにマットを敷かないといけません。

そして飼育容器も屋外シンク(スロップシンク)や風呂場まで水槽を抱えて持っていかないといけません。

屋内で飼育するとなりますとろ過機を設置をすることになりますが、ろ過機のろ材は汚れてきますので一定期間後に交換しなくてはいけません。一般的なウールマットの寿命は3~4ヵ月ほどですが、洗うことで2~3回使用することができます。しかし洗うとろ過能力が低下してしまうので、毎回交換することになります。

ろ過機自体も汚れますので、洗わないといけません。ろ過機も屋外シンクか風呂場にでも持っていって掃除しないといけません。

その分、屋外飼育でも、飼育容器は洗わないといけませんが、屋外シンク(スロップシンク)があればですが、散水ホースがあれば、ホースを伸ばして、その場で飼育容器を洗うことができます。

その前の飼育容器からの水抜きも水換えホースがあれば、これもその場で水抜きして水を流すことができます。ベランダであれば排水溝に流せばいいのです。

水が飛び散っても屋外では気にする必要がありません。

また、ろ過機などの設備も必要ありません。

屋内飼育では水槽、そして設備のろ過機やエアーレーションなどの設備、そして、屋外飼育では安価なトロ船、プラ船、プランターなどを代用できますので、コスト的にもメリットがあります。

(屋外飼育として)飼育容器は最低45㎝、できれば60㎝クラスにする
飼育容器の大きさですが、体力がない(体力が衰えている含む)、病気がちであまり動けなくても、最低45㎝、できれば60㎝にしましょう。

これ以下ですと、飼育容器に入る水量が少ないので水質が安定しません。屋外飼育ではろ過機を設置しませんので水量が多ければ多いほど、水質が安定します。

屋外飼育では、ろ過バクテリアによる生物ろ過です。魚のエサの残りや排せつ物、そして死骸などが魚に有害なアンモニアや亜硝酸に変化しますが、ろ過バクテリアが分解してくれば硝酸塩になり、水草を入れていれば水草が吸収してくれたり、植物プランクトンが吸収してくれます。

生物ろ過のサイクルは、水量が多ければ多いほど、うまく機能します。

水草は浮遊性植物か沈下性植物にする
もし、飼育容器にメダカだけでなく、水草を入れるのではあれば、浮遊性植物のホテイ草、アマゾンフロッグビット、沈水性植物であれば、マツモ、アナカリスに限ります。

あとは、浮遊性植物の姫スイレンぐらいと思います。

間違っても抽水性植物を植えてはいけません。抽水性植物は植木鉢に植えて、植木鉢ごと飼育容器の中に沈めますが、物凄く成長速度が速いので、翌年には植木鉢に収まりきらずに飼育容器内に根を伸ばして取り除くのに大変です。根も植木鉢内に目一杯伸ばしますので、なかなか引き抜くことができません。

❖植物の種類

 ●湿地性植物・・・水辺に自生しますが、水に浸かっていなくても育つ植物です。
 ●抽水性植物・・・根が水底に着き、上部は水上に出ている植物です。
 ●浮葉性植物・・・根が
水底に着き、水面に葉を浮かべる植物です。
 ●浮遊性植物・・・常に水面に浮かんで漂っている植物です。
 ●沈水性植物・・・体全体を水中に沈めている植物です。

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その点、浮遊性植物や沈水性植物であれば、取り除くのが非常に楽です。また浮遊性植物のホテイ草であれば、メダカの産卵床になりますし、浄化能力の優れており、隠れ家にもなります。

浮葉性植物である姫スイレンですが、これは用土を必要とします。メダカだけで殺風景だと思うのであれば、姫スイレンですと、用土をたくさん必要としませんし、根もそれほど伸びませんので植え替えが楽です。
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用土を入れない
飼育容器に用土を入れると、かなり重たくなります。何か植木鉢に水草を植えるとなると用土が必要ですし、容器の底に用土を敷く底土を入れると、入れた分だけ重たくなります。
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底土を入れるのは、賛否両論でして、賛成派は底土にろ過バクテリアが定着して、生物ろ過をしてくれること、魚が底が人工物でないことで落ち着くこと(人間と一緒で底がコンクリよりフローリングの方が快適)、否定派は底土を入れても何の意味もなさないこと、底土がヘドロ化して逆に水質を汚染するものになることを挙げています。
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ここでは、体力がない(体力が衰えている含む)、病気がちであまり動けないので飼育ができないけど、飼育したいの話ですので、どちらがいいのか?ということではなく、楽に飼育したいことであると、もちろん『用土なし』での飼育をおススメします。

底に用土を敷かない『ベアタンク飼育』という飼育方法です。

ベアタンクのベアはbareと書き、和訳すると裸や剥き出しという意味です。つまり、水槽底がむき出しになっているという事です。

ベアタンク飼育のメリットは、水槽の掃除を簡単な点にあります。

用土を敷いていないため、水底に溜まったエサの残りや排泄物を発見しやすくメンテナンスが簡単です。掃除も管理も簡単ということが最大の特徴で、ベアタンクの最大のメリットとなります。

掃除が簡単なため、水質の悪化が発生しづらくなります。病気になる可能性も低くなり、用土寄生虫が定着しないため、病気の抑止にも一役かっています。

また、病気が蔓延してしまった場合に飼育容器のリセット(全水替え)を行うことも簡単にできます。リセットを思い立ったらすぐに行動することができるため、メダカの健康維持にもベアタンク飼育は便利な飼育方法です。

ベアタンクのデメリットは、まめに底に溜まったエサの残りや排泄物の掃除しなくてはいけません。掃除を怠ると、ろ過バクテリアは底に用土があれば定着してエサの残りや排泄物を分解いますが、用土がないのでろ過バクテリアが定着していませんので、すぐに水質が悪化していきます。

底が不衛生なので、メダカが病気になってしまったり、有毒なアンモニアや亜硝酸が蓄積しているので、中毒症状を起こして死んでしまいます。

混泳させるのはタニシのみ
混泳させるのはタニシのみとなります。タニシの食性は3つあり、1つ目は普通にコケなどを食べること、2つ目はメダカのエサの残り、死骸を食べるデタトリス食、そして最後の3つ目がろ過摂食で、植物プラントンなどを濾して食べるです。

ろ過摂食は、メダカや、エビ、貝などの水生生物は栄養塩を大量に含んだ排泄物をだします。そのため、水質が汚れて植物プランクトンが増えてくるのです。植物プランクトンが増えた状態の水は緑色でグリーンウォーターと呼ばれています。

タニシは水質を浄化してくれる非常に優秀な貝でメダカとの相性はぴったりです。

メダカとの相性の良さでは、ミナミヌマエビもいますが、ミナミヌマエビは、飼育容器の大掃除をすることになりますと、とても小さいので別の容器に隔離するのに姿を見つけずらいし、網でも掬うことができませんので、1匹1匹を指でつまんで隔離容器に移動させるのですが、指でつまみにくいので、とても苦労します。

ドジョウであれば、温和なシマドジョウがいいのですが、シマドジョウを飼育するとなると、底に用土が必要となります。普段は底にいる魚ですので、ベアタンク飼育(底の用土がない飼育方法)ですと、エサの残りや排泄物などで不衛生ですし、魚に有害なアンモニアや亜硝酸が溜まっていると中毒症状になって死んでしまいます。

また、夏の暑い日や冬の寒い日は用土に潜って休みますので、休む場所がありません。

❖最後に

体力がない(体力が衰えている含む)、病気がちであまり動けないので飼育ができないけど、飼育したい場合でも、うまく工夫すれば飼育することができます。

末永くメダカ飼育を楽しみたいものです。



※最後に
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※2023.04.22改題(旧題:メダカとミナミヌマエビが毎日ポツポツ死んでしまわないようにする方法)

4月になり晴天で暖かい日が続いておりましたが、今日は小休止のようで、雨が降りました。それでも昼間はまだ生温い感じの気温でしたが、夜になりますと、風が吹いて急に寒くなり3月初旬の気温のようです。

暖かくなりますと、メダカやミナミヌマエビなどの水棲生物を飼い始める方がおられるかと思いますが、いざ新しい飼育容器を用意して飼い始めますと、毎日ポツポツと死んでしまうという事態になると思います。

まず最初に考えられるのは、メダカやミナミヌマエビを購入や譲渡してもらい、飼育容器に入れる際に生体にショックを与えないように水合わせをおこないますが、うまく行かなかったということです。ただし、うまく行ったとしても、何匹か死んでしまうことはよくあることなのです。「うまく行く」「うまく行かない」の境目がわかりにくいですが、数日中に「全滅」しなければ、うまく行ったと捉えてもいいと思います。

次に、エサやりでエサの与えすぎによる水質悪化によることです。これがほぼすべてと言ってと思います。特に導入時はメダカやミナミヌマエビには有害なアンモニアや亜硝酸を分解するバクテリアが増えていないことで分解がすすまずに、メダカやミナミヌマエビが中毒状態になって死んでしまうことは多々あるのです。

極論を言うとエサを上げない方がメダカやミナミヌマエビは長生きするかもしれないです。ただし、産卵をあまりしなくなりますので、メダカやミナミヌマエビが爆発的に増えていくことはなくなります。

そして、どんなに大きな飼育容器で、メダカやミナミヌマエビの個体数を少なめにして、水草を植えたりして環境を整えて、エサの量をできるだけ最適な量にしたとしても、恐らく一定数は死んでしまうと思います。

それは、元々弱い個体、寿命を迎えた個体もいると思いますし、またショップの飼育状態や移送されてきたダメージで弱ってしまった個体がいるからです。

❖ポツポツ死んでしまってデリケートな管理をしてしまうのは誤り

せっかく、メダカやミナミヌマエビを飼い始めたのに、毎日のようにポツポツと死んでしまうと、自分の飼育方法に疑念を持ち始めます。

「自分の飼育方法の何が悪いんだろう?」

「メダカやミナミヌマエビが死んでしまう原因は何だろう?」

と、原因を追究し始めます。

ここでは「原因はいろいろあると思うが、おそらく水質(悪化)である」という結論に行きついてしまうと思います。なぜなら、「水質悪化」というのは、一番結論としてわかりやすいからですし、自分を納得させられるからです。

そこで「水質が悪い=水替え」をすると思いますが、この水替えは、毎日ポツポツと死んでしまっているメダカやミナミヌマエビがいる、いわゆる弱ってきている個体には有効かもしれません。しかしその中には、この水質でも適応できているメダカやミナミヌマエビもいるのです。せっかく適応できている個体にとって、また水質を変えてしまうことになります。

水質に慣れてきていた一部のメダカやミナミヌマエビにとって、また環境がかわってしまいますので、逆に弱ってきてしまい、ポツポツ死が止まらずに最終的には全滅してしまうことになりかねません。

つまり、ポツポツ死 ⇒ 水替え ⇒ ポツポツ死 ⇒ 再び水替えという悪循環に陥ってしまうことで、ポツポツ死を加速させてしまうのです。負のスパイラルですね。

❖ある程度の数の個体数を飼育してみること

これを回避するには、実は5匹とかの少数精鋭でなく、ある程度個体数を多く入れるのがいいです。最低20匹程度は入れたいところです。

ちょっと乱暴ですが、この20匹の中には、とても強い個体が含まれています。水合わせでショックを受けてしまう個体もいますし、水質が少し悪化しただけで元気をなくしてしまう個体もいるでしょう。

その逆で、水合わせに全く気にしない個体もいれば、少々の水質悪化でもびくともしない個体もいるのです。

飼育容器にメダカ20匹、ミナミヌマエビ20匹を入れたとして、残念ながら一時的に徐々に死んでいきます。しかしそれは、飼育水にバクテリアが定着すれば、後は適切なエサの量を与え続けていれば、もうメダカやミナミヌマエビは死にません。逆に繁殖し始めて増えていくのです。

❖累代が進めば「自分の家の環境」では最強の個体が生まれる

いわゆる「適者生存」の原理です。この適者生存の意味は、生存競争で環境に最も適したものだけが生き残って子孫を残しうることなのですが、この中で環境をは「自分の家の環境」です。

もちろん「自分の家の環境」は人それぞれです。直射日光が1日中当たる環境もあれば、日航は午前中だけ、また午後だけとか、半日蔭の環境もあると思います。

そんな「自分の家の環境」で育ったメダカやミナミヌマエビは、とても長生きしてくれます。「自分の家の環境」であれば「最強のメダカ」「最強のミナミヌマエビ」が出来上がるのです。そして累代(代を重ねること)が進めば進むほど、「自分の家の環境」に適合したメダカやミナミヌマエビが生まれ育つのですから、無敵な個体ができあがります。

こう書きましたが、導入時に「いかにメダカやミナミヌマエビを死なせず、生き残ったメダカやミナミヌマエビが繁殖して増やすにはどうしたらよいか?」かに頭を悩ませている方が多く、ネット掲示板やブログには、「毎日ポツポツと死んでしまいます。原因は何でしょうか。理由は何でしょうか。」というような相談事が沢山載っているのが実情です。

これには教科書的な答えが載っていますが、数学のように公式があるわけではなく、ベストプラクティス(最も効果的、効率的な実践の方法。 または最優良の事例のこと)のようなものですかっら、最終的には自分で自分の家にあった飼育方法を確立させるしかないのです(言うが易し 行うが難しですね)。

1年目ですぐにできる人もいれば、何年もかかる人もいます。かく言う私も軌道にのるまで4年ぐらいかかってしまいました。

メダカやミナミヌマエビの飼育は、非常に奥が深いのだと、思った次第なのです。



※最後に
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今や500種類を超すとも言われている「改良メダカ」です。メダカを飼うとなると、まぁ、安いメダカで十分という方もいれば、見た目がとても綺麗なメダカ、または可愛らしいメダカ、そしてレアで貴重なメダカを飼いたいという人もいるでしょう。

メダカは過熱する人気も手伝って、日々、品種改良がされており、新しい品種を世に出せれば、一攫千金も夢ではありません。品種改良はブリーダーや業者だけでなく、個人でも手軽にできますので、凌ぎを削って品種改良がされています。

メダカの品種改良には営利目的がセットとなりますので、一度世に出ますと、最初はレアでも、徐々に一般に普及して、価格が下がってきてレアなメダカではなくなります。

メダカがいわゆるレアな期間のサイクルは品種改良が過熱すればするほど短くなっているのが現状です。

そんなメダカの品種改良の現状で、ずっとレアであるメダカも存在します。

1つ目は「宇宙メダカ」と呼ばれる品種です。品種といいましても、実は基本品種のヒメダカでありますが、特異な環境におかれたことで大変レアなメダカになっております。

この「宇宙メダカ」は、1994年7月に実施されたスペースシャトル「コロンビア号」で、向井千秋さんとともに、4匹のメダカが15日間宇宙飛行しました。

このメダカは脊椎動物として初めて、宇宙で産卵を行いました。産卵された卵は正常に発生し、宇宙飛行中にメダカの幼魚が孵化したのです。宇宙に行った、そして宇宙で生まれたメダカを「宇宙メダカ」と呼んでいます。

そして、地上に戻って4日目には、親メダカはほぼ正常に泳げるようになり、1週間後には産卵を開始し、以後も毎日産卵を続け、ふ化した稚魚は、その後も成長し、1,300匹余に達しました。

そして、一般公開されて、宇宙に行ったメダカや生まれたメダカの子孫が配布されたのです。

メダカの寿命は1~2年ですので、すでに宇宙に行った、そして宇宙で生まれたメダカは生存しておりません。

宇宙で生まれた「宇宙メダカ」は、もう存在していませんので、その子孫のメダカであれば、どこかの施設や公的な機関で飼育されている可能性が高いので、そちらに問い合わせをして、譲渡が可能であればその相談をしてみたら、飼うことができるかもしれません。

「宇宙メダカ」そのものは、ホームセンターや専門店で販売や購入などはしていないと思われ、可能であれば譲渡になると思われます。

詳しくは、そのたぐいの専門機関に直接訪ねてみるのが一番の近道だと思いますが、見た目は普通のヒメダカなので、見た目で判別するのは不可能ですから、本当に「宇宙メダカ」かどうかはわからないと思います。
宇宙メダカ

2つ目は「赤く光るメダカ」です。

この「赤く光るメダカ」は魚のひれや骨の再生過程を観察しやすくするなどの目的で紫外線を当てると赤く発光するように遺伝子改変されました。

2009年10月頃、当時、東工大の大学院生だった男性(35)は、大学の研究室からこっそり持ち出して「赤く光るメダカ」の卵計30個をメダカ好きな友人の母親(64)に贈ったそうです。

卵を持ち出した男性は当時、大学院で実験用に飼育している淡水魚の管理を任されていたそうです。

友人の母親はその後、孵化させたメダカを知人に譲り渡し、さらにその知人が別の人に譲るなどして愛好家の間で拡散していきました。約13年の間に、少なくとも50人の手にメダカが渡ったとみられており、「ロイヤルピングー」などと名付けられ、2匹10万円で販売されたケースもあったそうです。

元大学院生が贈ったプレゼントは13年後、メダカ愛好家の男性5人が逮捕される事態に発展しました。元大学院生や、友人の母親ら4人も書類送検されたそうです。

メダカは即売会などで販売されていたとみられており、逮捕された1人は警視庁の捜査が迫っていることを察知し、メダカを用水路に廃棄していました。ただし、すべて用水路内で死んだとみられていますが、繁殖した場合などには生態系に影響が出る可能性もありました。

メダカ愛好家5人は「カルタヘナ法」での初めての検挙者でした。

この「カルタヘナ法」は「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律」の通称で、生物多様性を守るために2004年に施行されました。遺伝子組み換え生物の飼育や栽培、販売を規制しており、研究室など閉鎖された場所以外で扱う場合は、生態系に影響がないことを証明し、国の承認を得ることが義務づけられています。違反すると1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科される場合があります。

この「赤く光るメダカ」は購入して育てることはできないのです。
赤く光るメダカ



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屋外でメダカを初めて飼うとなりますと、当然メダカに対する知識はゼロです。まず最初にやるべきことは、インターネットの検索サイトで「メダカの飼い方」みたいな言葉を入力して、いろいろなサイトのメダカの飼い方を見たり、または書籍を購入して飼い方を見たり、リアル店での購入であればショップの店員さんに極意など聞いたりして、メダカや飼育に対する知識を身につけていくと思います。

飼育も最初に行うべき飼育容器の種類や大きさや用土、岩や流木、そして水草などのレイアウトなど、そしてメダカと一緒に飼うタニシなどの貝、ミナミヌマエビなどのエビ、シマドジョウなどのドジョウなどの情報も見るでしょう。

そして主役であるメダカです。どんなメダカの種類を飼おうか?費用の安い基本種?または高価なレア種?とメダカの種類に豊富さと煌びやかな姿に目移りすると思います。

いざ飼い始めたら、エサの量とタイミング、水替えの量とタイミング、メダカの病気や寄生虫による寄生の対処方法、水草の間引き、産卵時期や産卵した後の隔離などの仕方、生まれた稚魚の育て方など多岐にわたります。ただ購入してほったらかしにしておけばいいというわけではないことがわかると思います。

自分にとってベストな飼い方を数ある情報や実体験から確率していくと思いますが、必ずと言っていいほど情報と実体験は違うという事柄があると思うのです。

「メダカを飼う水深は浅い方がいい」という誤解

その中で結構誤解されているのが『メダカを飼う水深は浅い方がいい』ということです。

実は『浅い方がいい』わけではなくで『水深ではなく面積が広い方がいい』ということなのです。

メダカは水面を好む魚で、水面にあるエサを食べる習性があります。また水面であれば酸素を取り込みやすいといった側面もあります。

春の小川の風景や田んぼでメダカが泳いでいる姿の写真を見たことがあると思いますし、動画やプログなどの写真を見ても水面に集まっているメダカの姿をよく見ると思いますので、その辺りが誤解されているのかもしれません。

そこで、数多くある飼育容器の種類で目移りしてしまうと思いますが、できるだけ面積の広い飼育容器を購入した方がいいのです。

ただし、あまりにも浅いと夏の直射日光で水が沸騰してしまいますし、水が蒸発してしまい、メダカが煮干しのようになって死んでしまいます。

また、冬の寒さで水が凍ってしまう恐れがあります。水面だけが凍ってしまうのはいいのですが、水底まで凍ってしまいますと、メダカの凍死してしまいます。

そこで、購入する飼育容器は20㎝以上の高さのある容器が好ましいです。

「日照時間13時間以上で産卵する」という誤解

正確には水温18℃以上で日照時間13時間以上であれば、メダカは産卵するというものです。

他にも水温20℃以上で日照時間12時間以上という条件もありますし、水温18℃と20℃、12時間と13時間が混在している条件もあります。

これはあくまでも目安であり、特に日照時間はまったく根拠のない時間です。飼育環境によってメダカの産卵する条件は、まるで違うのです。現に我が家は長くても日照時間7時間と一般的に言われている13時間の半分程度ですが、しっかりとメダカは産卵してくれますし、稚魚も立派な成魚に育ちます。

もし、屋内でヒーターを点けて水温20℃以上、日照時間を7時間でも確保すれば、1年中産卵すると思います。

メダカの卵の孵化は積算温度250℃と言われています。これは例えば水温25℃の日が10日続けば孵化するというものです。

もしかしたら、メダカの産卵にも孵化のような積算温度の指標があり、基準値を超えると産卵を開始するなんてことがあるのかもしれませんが、寒くなったら産卵しないので成り立たないので、まったく根拠のない推測であります。おそらく、ある水温を連続して超えるような日が続けばの方が、ひょっとしたら?正解に近いのかもしれません。そんな推測をしながら観察をしてみるのもいいですね。
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※2023.04.26更新(誤字脱字の修正)

メダカを飼い始めますと、メダカは水面近くを泳ぐ姿を見せてくれます。それはエサを食べようとしていたり、日の光を浴びて元気な体を作るためだったりです。

そんな元気なメダカですが、ある日、水底で一匹だけ、じっと動かないメダカを見つけることになるでしょう。

これは、メダカを飼い始めた人全員が体験することなのです。

『もしかしたら病気じゃないのか?』『寄生虫に感染したんじゃないのか?『』と、とても心配になると思います。

もちろん、メダカがじっと動かないのは理由があるのです。

まず、完全に身動きせずに横たわっていてエラも動いていないならメダカは死んでいます。これはどうしようもありません。死んでしまいますと腐敗してしまい、魚に有毒なアンモニアや亜硝酸を発生させてしまいますので取り除きます。

ただし、ミナミヌマエビがいる容器であれば、あっという間に食べつくしてしまいますので1日たてば死骸もろともなくなってしまいますので様子見でもいいです。

メダカが死んでしまう理由は寿命であることが多いのです。

次に、何かの病気にかかっていることです。底でじっとしているのは病気もかなり進行しており、もう動けない状態であることが多いです。

寿命と病気である場合は、もって数日、長くて2週間程度で死んでしまいますので、回復させることは非常に難しいといえます。自然治癒すればいいのですが、おそらく力尽きてしまうので、そのまま様子を見守ってあげましょう(メダカの病気は他のメダカに感染する場合もありますので隔離してもよいですが死期を早めます)。

他にも水替えを頻繁に行うと、激しい水質の変化にメダカがショックを受けてしまい、動かなくなることがあります。水替えは水質を回復する有効な手段でありますが、やりすぎると水質変化にメダカが対応できない場合もあり逆効果となるので注意が必要です。

また、メダカが底で動かない理由の中には、いじめられていることが原因である場合もあります。

メダカにも個体差があるので、強いメダカや大きいメダカが弱っている個体や小さい個体を攻撃する事があります。攻撃されたメダカは弱っているのと強い個体に見つからないようにする為に底でじっとしているのです。

この場合は隔離したのは正解です。ただし、隔離するのは強いメダカや大きいメダカ、つまりいじめっ子の方です。いじめられている子は弱っているので隔離すると、元々いた飼育容器の水質と隔離容器のの水質が変わっていることで、弱っている体にトドメをさしてしまうことになります。

購入してきたメダカを飼育容器に入れた時にいきなり底で動かないとなると、元々販売していた店の環境が悪く、弱っていた場合があります。これも下手に隔離しない方がよいです。飼育容器の水質に慣れさせるしかありません。隔離すると、隔離自体も網で掬ってとなりますので、この行為だけでも弱ってしまいますし、隔離容器の水質に慣れずに、死んでしまうことでしょう。

話はそれますが、一匹ではなく、全てのメダカたちが水底で動かない場合は、これは水温が急激に下がってしまったため、変温動物であるメダカたちは運動機能が急激に低下して余計な動きをしないように水底でじっとしていることがあります。

メダカが水底でじっとしているというのは、11月から2月位の水温が低くなる冬の期間です。水温が5℃以下になるとメダカたちは水底でじっとして動かなくなります。これが冬眠状態というものです。

冬の期間でも、天気が良くなり気温が高くなればメダカたちは一斉に水面に出て泳ぎますので変な病気に罹っているいるわけではないことはすぐに分かりますし、春になって暖かくなると泳ぎ始めますので冬眠であることがわかります。



※最後に
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とても暖かい日が続いています。気温が20℃を超える日が続いており、少し動くと汗ばむように陽気になってきました。暖かくなると同時に花粉の量もやや多く舞っているのか?くしゃみをして、鼻が痒くなることが多くなりました。

メダカたちは陽の光が当たる前は、まだまだ泳ぎは鈍いのですが、いったん陽の光が当たると、とても元気に泳いでおります。

本日は、陽の光があたったところで、今シーズン最初のエサをあげることにしました。

我が家は、大体シーズンのエサ始めが3月15日、エサ終りが11月15日にしています。この頃がちょうど気温20℃、水温16℃の境界線辺りなのです。水温16℃はメダカが活発に動き始める水温なのです。

時期はやや早いのですが活発に活動し始めていますし、気温水温は基準を超えていますので、今シーズン最初のエサをあげてみることにしました。ここから、シーズンずっとエサをあげるのかというと、そうでもなく、特に3月は「寒の戻り」もありますので、気温水温の様子を見ながらエサをあげるか?あげないか?を決めていきます。

今シーズン最初のエサをあげますと、冬の間にしばらくエサをあげていないので、エサというものを忘れてしまっているのか「これ、なんだろ?」みたいな感じで反応が鈍いのですが、いったん、エサを食べ始めて美味い!!!となりますと「うぉー!エサだぁぁー!!!」という声が聞こえてくるほどにエサにパクつきます。メダカ飼育の醍醐味ですね。

メダカだけじゃなく、我が家のチョウセンブナ、福ダルマ金魚、屋外コリドラス・パレアタスもエサをあげると、パクついてきました。元気に冬を越してくれたようです。


エサをあげると、エサに集まってくるもの、水底から出てくるものがおります。
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エサをパクパク食べ始めます。
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※最後に
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❖遺伝子組み換え「光るメダカ」飼育容疑(2022年3月9日)

遺伝子が組み換えられた赤いメダカを違法に飼育するなどしたとして、警視庁は、埼玉県春日部市のメダカ販売店経営者の増田富男容疑者(67歳)ほか、観賞魚愛好家の60~72歳の男4人の計5人を遺伝子組み換え生物使用規制法違反(未承認使用)の疑いで逮捕した、と8日発表した。東京工業大の研究所(横浜市)で飼育していたメダカの卵が2009年に学生によって違法に持ち出され、繁殖したものだという。

生活環境課によると5人は2021年7月~2022年8月、遺伝子の一部がサンゴに由来する成分に組み換えられ、赤色になったミナミメダカを環境相の承認を受けずに販売目的で運搬したほか、飼育したなどの疑いがある。

5人は個人取引や展示会で「珍しい光るメダカ」などと説明し、1匹150円~2匹10万円などで販売。「見たことのないきれいないメダカなので手に入れたかった」などと話しているという。

同課は、約50人に流通していたとみて計1,400匹を押収。持ち出した当時学生だった男性(現在35歳)は時効が成立している。
光るメダカ


❖カルタヘナ法とは(農林水産省「カルタヘナ法」一部抜粋)

 遺伝子組換え技術は、その利用により生物に新たな形質を付与することができるため、人類が抱える様々な課題を解決する有効な手段として期待されています。しかし、作出された遺伝子組換え生物等の形質次第では、野生動植物の急激な減少などを引き起こし、生物の多様性に影響を与える可能性が危惧されています。

遺伝子組換え生物等の使用については、生物の多様性へ悪影響が及ぶことを防ぐため、国際的な枠組みが定められています。日本においても、「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律」(通称「カルタヘナ法」)により、遺伝子組換え生物等を用いる際の規制措置を講じています。

遺伝子が組み換えられた生き物が野外に放たれた場合、自然に生きている生き物に多大な影響を与える危惧があるとして、「カルタヘナ法」で許可なく飼育や販売ができないように規制がされています。

「カルタヘナ法」で遺伝子組み換えをいうキーワードをききますと近年施行された法律では?と思いますが、2004年2月19日をもって施行された法律でして、施行されて19年も経っている法律なのであります。

「カルタヘナ法」の由来ですが、カルタヘナ議定書(※1)が1999年(平成11年)2月にコロンビアのカルタヘナでの国際会議が行われ、その時は議定書は採択されなかったが、地名を採用したもの

※1国家間の正式の合意文書。一般的には、成立した条約を修正または補完する取決めとして用いられる。

※2条約・法案・意見を選択して、議決機関において(投票、挙手、その他の方法によって)提案の採用を決定すること。

もともと罰則がなかったのですが、2018年(平成30年)3月5日(月)に改正されて、命令違反(=国の承認を受けない)の場合の罰則が1年以下の懲役又は100万円以下の罰金となりました。

私も「カルタヘナ法」という方汁は、詳しく知らなかったのですが、「カルタヘナ法」違反で初の逮捕!「光るメダカ販売の疑い」とくれば、メダカ好きであれば反応しないわけがありません。

それにしても、改良メダカは、愛好家やブリーダーの方が日々品種改良を行い、新しいメダカを作出することで、メダカの飼いやすくさも手伝い、金魚を凌いでいる人気となっておりますが、それにしても「サンゴ」の遺伝子を組み込むとは、ついにメダカもここまできているのか?となかなかビックリですね。

「ロイヤルピングー」という名で2匹10万で販売していたようです。それにひきかえ1匹150円は安すぎますね。

しかし「いやー綺麗ですね。これは凄い!」という声がでてしまう魅力がありますね。

勝手に研究対象の卵を持ち出した元東京工業大学の大学院生の男性(35歳)と、メダカ愛好家の友人の母親は書類送検となったようです。

遺伝子組み換えの専門家は「日本特有のメダカ」を絶滅させる恐れがあるとして警笛を鳴らしています。外来種と同じですね。

一部は千葉県内の用水路に放流されたと報道されておりますから「あちゃー!」という感じです。

品種改良するなら「長生きするメダカ」とか「やせ細り病」にならないメダカとか、「子供(卵や稚魚)を食べないメダカ」とかにしてもらいたいですね(国の承認を受けたら購入したい!)。


※最後に
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今日は暖かい日でした。日中の最高気温は18℃という予想そのままに、外に出ても生暖かい風が吹いておりました。

メダカや金魚を見ますと、もうシーズン開幕だ!とばかりに水面で気持ちよさそうに泳いでおりましたが、久しぶりの人間に会ったので天敵と思われたのか?近づくと慌てたように素早く泳いで隠れようとします。

あと少しで春を迎えます。よく、春を告げる行事である奈良の東大寺の「お水取り(※1)」が終わると、いよいよ本格的な春となりますが、2023年の今年は3月1日~14日までとなっており、残り13日なのです。

※1お水取り(おみずとり)は東大寺二月堂で行われる、修二会という法会の中の一行事。 3月12日深夜に閼加井屋(あかいや)にお水を汲みに行くことからこの通称で呼ばれるようになった。 目的は、仏の前で罪過を懺悔すること(悔過)である。

暖かくなりましたが、もちろん「寒の戻り」がありますので、まだまだ春とは言えませんし、「お水取り」が終わったところで、冬のように寒い日があると思われます。

※2寒の戻り(かんのもどり)とは、暖かくなった晩春の頃、一時的ながら異常に寒くなり、寒さがぶり返す現象のこと。

しかしながら、あとちょっとの辛抱ですので、屋外飼育のメダカに関しては、まだ動いてはいけません。

動いてはいけないというのは、まずはエサをあげてしまうことです。エサをあげると活性が上がってきているので食べると思います。まだ寒い時期にエサをあげてしまうと、よく内臓疾患で体調不良になると言われますが、そうではありません。

一番は水質が変化してしまうことです。エサをあげることで、エサの残りや排せつ物が多くなります。そして、これらを分解するバクテリアがまだ活性していませんので、分解がすすまずに、猛毒なアンモニアや亜硝酸が滞留してしまい、死んでしまうのです。

冬の間はエサをあげていませんので、綺麗な水質であるかといいますと、そうでもなく、容器の中でわずな食料である、藻やコケ、微生物を食べて冬を越していますし、排せつ物も出ています。完全に水温5℃以下になって冬眠状態であれば別ですが、寒い地域でなければ5℃以上の時間帯もありますので、生物の活動は続いているのです。

ただし、分解するバクテリアの状態は、活性が下がってしまっているので、水質がよくなることはありません。冬に見ると見た目は綺麗ですが、決して水質がいいとは言えません。

そして、少し暖かくなったからとエサをあげてしまいますと、大きく水質を悪化させてしまいますので、死んでしまうのです。

エサをあげ始めるタイミングもそうですが、春先については、特に気温の乱降下が激しいので、エサをあげていい日といけない日がありますので注意が必要なのです。



※最後に
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メダカや金魚を飼いたい。

どうしてメダカや金魚を飼うのか?それは、人それぞれ理由はあると思いますが、一言でいうとメダカや金魚を飼うのが楽しいからです。

メダカや金魚を飼っていて楽しいことを考えますと、飼い始める前から楽しいことがあります。

どんなメダカや金魚を飼うのか?ちょっと市場に流通の少ないレアな高級魚を飼うのか?基本品種など飼い易く人気がある魚を買うのか?そして、どんな飼育容器で飼うのか?、例えば、屋内では水槽、そして大きさは30cm、45cm、60cmと色々な大きさがありますし、屋外なら睡蓮鉢、トロ舟なんかもあります。

飼育容器の種類や大きさが決まったら、飼育容器のレイアウトはどうしようか?水草は何を入れようか?用土は入れるのか?用土を入れるなら赤玉土や砂利を入れようか?はたまた用土は何も入れないベアタンク飼育にするのかとか、他にも、ろ過機やエアーポンプなどのアクアリウム設備をどうしようか?なんてあり、どうやって飼育していこう?なんて飼う前から考えるのはとても楽しいですよね。

そして、いざ飼育開始となりますと別の楽しみがあるわけです。それはまず繁殖です。自分が育てている可愛い生き物が増えていくのは最高ですよね。産卵した卵を見つけた時の喜び、そして大事に隔離して稚魚が生まれた時の喜び、日に日に大きくなっていく楽しみがありますよね。

また、そもそもメダカや金魚などが泳いでるところをぼーっと見ているだけでも楽しいといいますか、癒されると思います。

そして繁殖より、とても身近で毎日楽しめるイベントがあります。

それは『エサやり』です。

何でエサやりが楽しいんでしょうか?

考えてみますと、エサをあげるという行為は、エサを食べているのをみると何だか癒されて幸せの気持ちになります。また、お腹が空いている生き物に食事を与えることで救ってあげているという、子供に美味しい食事をあげて成長するのを喜ぶ親のような感覚なのかもしれません。

とにかく、メダカや金魚を飼いはじめますとエサをあげることになります。最初はエサの量や回数やタイミングなどわからないことだらけですので、インターネットや書籍で情報を得たり、ペットショップやホームセンターの店員、または飼育に詳しい友人や知人などの助言をもとにエサをあげ始めると思います。

そして必ずと言っていいほど「エサのやり過ぎで水が汚れてメダカが死んでしまう」という類の話を見聞きすると思いますので、最初は恐る恐る少量のエサをあげるはずなのです。

しかしながら、少量のエサというのは、あっと言う間にメダカや金魚は食べてしまいます。

メダカや金魚が食べている可愛い姿を見る楽しみ、癒しの時間は、わずか2~3分で終わってしまうのです。

これは、折角メダカや金魚を飼い始めたのに、ちょっとガッカリな瞬間でもあります。

もうちょっとメダカや金魚の食べるところを見ていたいと思うのが当然であります。少しなら大丈夫だろう!という考えが芽生えますので、飼い始めのころより徐々にエサの量が増えていくはずです。

そして、この頃には、おっかなびっくりやっていたエサやりに慣れてきたこともあります。慣れるというよりも、むしろ過信なのですが、最初に見聞きした「エサのやり過ぎで水が汚れてメダカが死んでしまう」ということがなく、メダカや金魚が元気に泳ぎ廻っているので、「大丈夫だな」とエサの量や回数が多くなってしまいがちになるのです。

立ち上げた当初は、エサの残りを分解する微生物が少ないことで、メダカや金魚に毒となるアンモニア(※)と亜硝酸(※)が増えていき、じわりじわりと水質汚染が進んでいきます。見た目ではわかりません。水質検査キットを使用して酸性かアルカリ性かの指標で、弱酸性~弱アルカリ性(メダカはpH6.5~7.5、金魚は7.0前後)であるかを確認すれば防ぐことができます。

※生物ろ過の流れ

エサの残りや排泄物
 分解バクテリア
アンモニア(魚に毒)
 硝化バクテリア
亜硝酸(魚に猛毒)
 硝化バクテリア
硝酸(魚に無害)

水が白く濁ってきますと、かなり手遅れとなりますので、この状態(アンモニアや亜硝酸が増え過ぎて硝化バクテリアが急激に増えすぎた状態)にはなってはいけません。ある日を境に、メダカが1匹、2匹と死んでいき、突然の大量死で全滅ということになります。

一般的に、バクテリアが定着するのは1ヶ月ですので、この「1ヶ月の壁」を抜けれるかどうかとなります。

「1ヶ月の壁」を越えた頃、いわゆる春から夏場にかけてメダカや金魚の活性が上がってきますので、エサを食べる量が自然と多くなっておきます。メダカは長い産卵シーズン(4~9月)にもなりますので、体力をつけるために、さらにエサを食べるようになります。

これに勘違いしてしまい、必要以上にエサをあげてしまいます。

もし、ミナミヌマエビ、タニシ、ドジョウなどが混泳しているのであれば、この頃にメダカと同様に活性していますので、メダカのエサを横取りしに来ますし、エサの残りを食べますので、エサの量やタイミングが割と多くても消化してしまうのです。そして水草を入れていれば、硝酸塩は水草に吸収されて分解されてしまいますので、うまく生物ろ過のサイクルが廻ります。

しかしながら、その「生物ろ過のサイクル」の限界はきますので、アンモニアと亜硝酸が滞留していくわけです。

ミナミヌマエビがいると、水質がメダカより敏感ですので、ミナミヌマエビが死に始めます。そこで気づけばいいのですが、気づかないと引き続き、エサをあげ続けてしまいます。

そして、アンモニアや亜硝酸が増えていき硝化バクテリアの分解は追いつかない状態となっていき魚に猛毒な物質が蓄積されていきます。

ある日を境に、メダカが1匹、2匹と死んでいき、突然の大量死で全滅ということになります。

うまく「生物ろ過のサイクル」が続いていても、気づかないうちにエサをあげすぎてしまう原因となるものがあります。

それは「繁殖」です。

繁殖するということは、当然、個体数が増えるということです。メダカの場合、産卵した卵をそのまま放置しておきますと、何でも口に入る物を食べてしまう習性の親メダカは卵を食べてしまいますので、隔離容器に卵を移動します。

隔離容器の中で卵が孵化して、稚魚が育ち、成魚になるころに、親メダカのいる飼育容器に余裕があるのであれば、再び親メダカの飼育容器で、親メダカと一緒に飼うことになりますが、個体数がふえることで、自然とエサの量が多くなるのです。

この頃には、もしミナミヌマエビがいるのであれば、ミナミヌマエビも繁殖でかなり個体数が増えており、エサを食べてくれますので、エサを多くあげても消費してくれます。そして、ついついエサを多くあげすぎてしまいます。あまり意識をしていないと思います。

そして、アンモニアや亜硝酸が増えていき硝化バクテリアの分解は追いつかない状態となっていき魚に猛毒な物質が蓄積されていきます。

ある日を境に、メダカが1匹、2匹と死んでいき、突然の大量死で全滅ということになります。

こうしてみると、自分が意識していなくても、徐々にエサの量や回数が増えていき、メダカや金魚が全滅してしまうという結末を迎えてしまう可能性があるのです。



※最後に
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