虎ノ門虎之助のベランダ・ラボラトリー ft.メダカ

いつものようにプログを眺めていたら、妻が言った『7年もやってるんだから、プログ書いてみたら?』と。こうして始まりました。 屋外(ベランダ)での、メダカ、ドジョウ、エビ、貝や、水生植物の飼育記録をとっていないので、自分自身でも後から見返せるように残しています。


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カテゴリ: エビ、貝、ザリガニ


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メダカや金魚などを飼っていますと、突如として「スネール」という厄介者の貝が発生することがあります。

「スネール」は購入や譲渡によって、水草や流木、飼育水などを他の環境から持ち込む際に予期せず一緒に侵入するからです。

「スネール(snail)」は、英語で一般的に「カタツムリ」や「巻き貝」を指す言葉ですが、アクアリウムの世界ではサカマキガイやモノアラガイなどを指しております。「スネール」は繁殖しやすく、観賞用の水草を食べたり、水槽内で増えすぎて管理が難しくなることがあるため、害虫として嫌われることが多いです。

そんな我が家ではサカマキガイが繁殖しておりますが、そんな「スネール」を駆除はしておりません。

何故なら「スネール」は、ミシシッピニオイガメの『ミッピーちゃん』の大好物でありまして『ミッピーちゃん』の水槽にサカマキガイを落としますと『ミッピーちゃん』はカリカリとお菓子を食べるようにガッついて食べてくれます。

そもそも『ミッピーちゃん』にあげるようになる前も「スネール」は害があるわけではありませんので放っておきましたが、『ミッピーちゃん』の食事として活用できることがわかってからも、「スネール」に関しての扱いはあまり変わってはおりません。

そんなサカマキガイですが、キャベツの葉が好物でありまして、キャベツの外葉をむいてあげてみますと、キャベツの葉は硬いのでなかなか分解されませんが、徐々にサカマキガイが食べてくれて分解していきます。長い間水に浸けていても腐って水が汚れることはありませんので、サカマキガイに食べさせるには便利な食べ物です。
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※最後に
ご覧になられている記事は、内容の見直し、文章の誤り(誤字や不適切な表現)による修正で内容が更新されることがあります。
 

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屋外でメダカを飼うとなりますと、純粋にメダカだけが好き、メダカを増やしたいのであれば、メダカだけを飼うとなりますが、水棲生物を飼うとして、その一候補があくまでメダカであれば、メダカだけでは飼育容器が寂しいので、他に何か飼いたいとなるかと思います。

メダカと混泳したい生き物はある程度限られており、まずはミナミヌマエビ、ヤマトヌマエビの甲殻類、貝類であればタニシ、ぜいぜいカワニナ、底物であり魚であればマドジョウ、シマドジョウの類です。

これらの生き物は、いわゆる「メダカと相性がいい」といわれております。

その相性のいい貝類として「タニシ」を混泳させるのは何故でしょうか?

それはタニシの役割と能力によることが大きいからだと思います。

タニシは水槽内のゴミやコケを食べるため、いわゆる「掃除屋」としての役割が大きい生き物です。タニシが活動することで、メダカや他の魚が住む環境が清潔に保たれ、水質が悪化しにくくなります。

タニシの能力として、まずは『水質浄化』です。

タニシは水中の藻類を食べるため、水槽や自然の水域においてコケや藻の繁殖を抑える役割を果たします。特に水草や水槽の壁面に付着した藻類を食べることで、水質が悪化するのを防ぎます。

次に『デトリタス(有機物)の分解』です。

タニシは、水槽内に落ちた魚の餌の残りや枯れた水草などの有機物を食べることで、水中の栄養バランスを維持し、腐敗による有害物質の発生を抑えます。これにより、アンモニアや硝酸塩の増加を防ぎ、水質が安定します。

タニシには『酸素供給』の能力もあります。

タニシは、鰓(えら)や皮膚呼吸を使って酸素を取り込むことができ、水中の酸素濃度に応じて水面に上がって空気呼吸をすることもあります。このように、タニシが活動することで水の循環が促進され、水中に酸素が供給されることがあります。

そして、タニシの種類で何を飼うかといいますと、ヒメタニシ一択となるでしょう。

ヒメタニシは水質汚染にも温度変化にも強い『耐久性』を備えています。

ヒメタニシは水質変化に強く、pHの変動や低酸素環境にもある程度適応できます。これにより、飼育初心者にも扱いやすい種として評価されています。

夏の暑さにも冬の寒さにも比較的強く、屋外でも越冬が可能です。

繁殖のしやすさもあり、繁殖力が高く、飼育下で簡単に増やすことができます。

メダカとの相性もよくというのは、タニシはメダカを襲わない、メダカにタニシは襲われない、メダカの生息域をタニシが侵害しない、タニシの生息域をメダカは侵害しないということなのです。

メダカと相性のいいと言われているタニシですが、思ったより繁殖して増えることがありません。

ネットなどでは増える、増えすぎているので困る!という記事を見ますが、稚貝が増えているのにすぎないのです。

ネットの記事では「稚貝が・・・」「赤ちゃんが・・・」というキーワードを多く見かけます。

実は、この稚貝が成貝(=大人)になるのが意外に難しく、成貝に育つのはごくわずかなのです。

この理由は、成貝になるまでにエサが足りなくなり餓死する、が一番の理由です。

他にも孵化した飼育容器の水質が合わないがあります。この水質が合わないは、実は水質が綺麗すぎるが原因であります。

メダカの飼育容器は、メダカを健康で丈夫に育てるために水替えなどで水質を綺麗に維持していく必要があります。これが、どちらかというと水質の状態が悪い環境でも生息しているヒメタニシに影響を与えているのです。

次にタニシのえさとなる主食のコケや、メダカのエサの残りや枯れた水草などの有機物などの食料の不足、水中に漂う微小なバクテリアやプランクトン、藻類などの食料も水替えによって増えていくことができませんので、必然的に食料不足となります。

これが金魚となりますと、金魚のエサの残りや排泄物などがメダカより多いので、水質が悪化していきますが、これが逆に主食のコケ、水中に漂う微小なバクテリアやプランクトン、藻類などのエサになりますので増える要素になっていきます。必然的にタニシの食料が増えていくことになりますので、タニシが成貝に育っていく環境が作られていくのです。

春になって、1年に1度の大掃除をするときに、はっきりと結果がわかります。

金魚の飼育容器には成貝になったタニシが多く育っているのに対して、メダカの飼育容器には成貝になったタニシが思ったより少なく『逆じゃないか?』と思うほどなのです。



※最後に
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昨日から雨が降ったりやんだりとしております。曇天が続いており、屋外のソーラーパネルからの電力供給が途絶えてしまい、たまに薄明りによる太陽光でろ過機のモーターが廻りますが、流石に電力供給が弱く止まり気味です。

ハスの容器に入れたヒメタニシがさっそく稚貝を産んでくれました。

今年はハスも地中のレンコンから新芽がでてきて、ハスの葉が開いてきています。今年の夏は花をたくさん咲かせてくれるでしょうか。早くも期待してしまいます。

ヒメタニシの繁殖は一般的には6~8月頃までと言われていますが、あくまで一般的ですので、4月にも逆に10月にも産みます。

ヒメタニシは胎生ですので、1回の出産で3~5mmの3匹程度の小さな稚貝を産みます。そしてシーズンで30~40匹産むのが一般的な話です。

ただし、ここからが本番で稚貝が死んでしまう圧倒的一位が『餓死』ですので、すでのコケが生えていても親タニシと競合すると、慢性的なエサ不足に陥っていきます。

それは人工飼料で補うしかありません。



タニシに与える人工飼料としてプレコのエサがおすすめです。

しかし、プレコを飼育していないのにわざわざエサを購入するのは勿体無いという方もいるでしょう。

プレコのエサは万能で、ヒメタニシだけでなく、メダカもミナミヌマエビもドジョウも食べてくれる代物なのです。

それにプレコのエサを購入するのをためらって、ヒメタニシが減ってしまい、また買い足すことになることの方が、よっぽど勿体ないことです。

プレコのエサを食べてもらい、ヒメタニシの稚貝には親貝のように大きくなってもらいます。
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※最後に
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メダカを飼うとなると、混泳させる生き物でヒメタニシとミナミヌマエビは外せない水生植物であります。まず主役であるメダカやメダカの卵を襲わない、メダカのエサの残りを食べてくれる、コケ取りなど飼育容器の掃除をしてれる生き物である、など重宝されている生き物です。

こんな安定した飼育環境を保ってくれる温和な生き物であれば、長生きしてほしいですし、できれば増えてほしいとことろですね。そうすれば、買い足すといったこともなく財布も痛みません。

しかしながら、ヒメタニシやミナミヌマエビにも難点があります。一度、飼育容器に入れてさえいれば簡単に繁殖すると思っていましたが、なかなか繁殖ができずに増えないことなのです。

まず、メダカと混泳させていても爆発的には増えません。翌年のシーズンでは同数維持、またじゃ微増といったところです。

それは、ミナミヌマエビの場合は、メダカが稚エビを食べてしまいます。ヒメタニシの場合は、主食であるコケを食べるのはヒメタニシはもちろんですが、ヒメタニシだけでなくメダカも食べますし、ミナミヌマエビも食べます。

そして、何といってもメダカ、ヒメタニシ、ミナミヌマエビを混泳させていますと、有限な飼育容器の環境では、生きていけるスペースは限られていますので、エサであるコケも有限、テリトリーも有限、水中の酸素も有限とすべてが有限なのです。

また、逆に水棲生物には毒素であるアンモニアや硝酸塩は生き物が多ければ多いほど増えていきます。

生きていくための有限のもので減り続け、生きていくのに危険なもの増えていくので、おのずと飼育容器で生きていける個体数は決まってきます。

もちろん、エサは人工飼料を使用すれば空腹になることがありませんし、アンモニアは水替えなどをすれば増えることを回避することができますが限界があります。

どうすればいいのか?といいますと、それは専用の容器で飼育することです。

専用の容器といっても、ミナミヌマエビだけ、ヒメタニシだけの容器を用意する必要はありません。ミナミヌマエビとヒメタニシは混泳させても構いません。

ただし、最低でも横45㎝×縦30㎝×高さ20㎝以上の大きさに飼育容器を用意してください。ある程度大きくなければ増えるものも増えません。

そして、赤玉土を底土を入れて、水草のアナカリスやマツモ、ホテイ草などの入れて完了です。

そして放っておかずに、エサはあげてください。エサはミナミヌマエビにあげるよりもヒメタニシに対してあげてください。ヒメタニシの死因の9割は餓死です。ヒメタニシにあげてさえいれば、残りをミナミヌマエビが食べます。

こうすると爆発的に増えてくれますので、メダカの飼育容器でヒメタニシやミナミヌマエビが減ってしっても補充することができます。



※最後に
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4月に入ってから急に暖かくなり、屋外ベランダの今シーズンが始まりました。夜はまだ風はやや冷たいものの、冬のようにすぐに屋内に戻りたいとは思わずに、じっくりと観察できます。

春の水替え、植替えが終わりましたので、後はじっくり観賞するだけであります。

夜に屋外ベランダを出て、飼育容器を観察しますと、冬には見れない光景に出会います。

アサザを植え替えた鉢の用土には、まだ用土が柔らかいので、マドジョウが潜ってじっとしておりました。2匹寄り添って仲が良さそうです。

これがシーズンが進みますと、根が伸びて用土が硬くなりますので、用土に潜る姿を見るのは春先だけの光景となります。
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別の飼育容器では、ホテイ草に沢山のミナミヌマエビが掴まっておりました。ライトを当てますと一定数の個体は泳いで逃げていきますが、気にしない個体もいて、間近で見ても逃げるそぶりも見せません。

まだ抱卵している個体はいなさそうですが、少しすれば抱卵した個体を見れることでしょう。今年も増えて困るぐらいに増えてくれると思います。
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玉サバ金魚たちは夜も泳いでおり、冬のように完全にじっとしていることはありません。ヒドジョウも夜は姿を現してくれるようになりました。もう少し、今年は玉サバ金魚を増やそうと思います。



※最後に
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ミシシッピニオイガメの『ミッピーちゃん』が、ひょんなことからサカマキガイが大好物であることがわかりました。

屋外のメダカ容器にサカマキガイは棲んでおりまして、シーズン中に退治することはありませんので、右肩上がりに増えていくのですが、それも限度があるようでして、ある程度は秋に生き残っているような状態です。

しかしながら『ミッピーちゃん』にサカマキガイを食べさそうとあちこちの飼育容器から捕獲しますので、秋口からは増えるペースが下がってきますので、徐々に減ってきます。

そして季節は冬ですので、姿を現すのが日中の暖かい時間帯に限られてくるのです。

このままですと春まで『ミッピーちゃん』のエサとしての足りなくなるかもしれませんので、季節は冬(開始は11月)ですが繁殖を試みています。

最初に親のサカマキガイを5匹入れました。サカマキガイの特徴は何といっても、雌雄同体で1匹でも繁殖可能なことです。そんなに入れる必要はないのですが、繁殖ペースを少しでも上げたいので入れました。

そして、最近は卵を産んだのか、小さなサカマキガイを見かけるようになりました。

サカマキガイは冬でも元気に動きますし、産卵もします。流石に(メダカ)シーズンの3月~10月までの繁殖ペースではありませんが、冬でも日中は暖かい日光の当たる場所に水草(冬でも育つマツモ、アナカリス)を入れて、適度にメダカなどのエサを与えて栄養を与えますと増えるのです。

それでも『ミッピーちゃん』のエサになるには時間がかかりますので、しばらくはメダカ容器にいるサカマキガイを食べてもらいます。



※最後に
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ミナミヌマエビの主食は岩や流木、水草や飼育容器の側面についているコケを食べます。

ミナミヌマエビは雑食性ですので、コケだけでなく、人工飼料のエサも食べます。ヌマエビ専用のエサはもちろんですが、メダカや金魚のエサ、ザリガニやドジョウのエサなども食べます。

また生き物の死骸やプラントン、イトミミズなどの食べます。要はほぼ何でも食べます。

しかしながら、水草、それもスイレンの葉を食べるとは思いませんでした。

我が家のスイレンは、メダカの飼育容器に小型の姫スイレンを鉢に植えて沈めて育てているのですが、この姫スイレンの葉に穴が開いているのです。

これは、てっきりスネール(サカマキガイ)軍団の仕業と思っておりました。我が家のスネールは特に対策はしませんので、増え放題になっております。水面を逆向きに泳いでいるといったらいいのでしょうか、その姿を毎日見ていますし、ところかしこにスネールの卵がゼリー状に産み付けられていますので、てっきり大量発生して、食べる物が不足して、姫スイレンの葉までも食べているのかとおもいました。

まさか、ミナミヌマエビとは思いませんでした。夜、ベランダに出て見ると姫スイレンの葉にミナミヌマエビがまとわりついておりました。

もしかして、姫スイレンの葉を食べている?とおもいましたが、まだ信じられずに実はそこに何かエサのようなもの、例えば、ミナミヌマエビ同胞の死骸でもあるんじゃないか?と思いまして、近くで見たのですが、やはり姫スイレンの葉っぱを食べているのです。

これにはビックリしましたが、水草は食べられることは知っていました。特にウィローモス、マツモ、そしてホテイ草などをよく食べますが、スイレンまで食べるとは・・・。

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※最後に
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◆はじめに

 ミナミヌマエビ。アクアリウムでは、コケとり能力を買われて、メダカと一緒に飼われることが多いかと思います。アクアリウムではメダカが主役であり、ミナミヌマエビはどちらかというと『黒子』役であり、または脇役な感じがいたします。

 しかしながら、ミナミヌマエビは雑食性であり、飼育容器や岩や流木などに付着したコケだけなく、メダカのエサの残りや水棲生物の死骸、そして微生物も食べます。

 アクアリウムの飼育を始めますとメダカと一緒にミナミヌマエビも飼い始めると思いますが、シーズン中の4月~10月は何とか飼っていたけども、10月で涼しくなってきたときに、メダカはシーズン中はもちろん冬越しの飼育方法を研究されていたりするかと思いますが、ミナミヌマエビの「冬はどうする?」はあまり考えていなかったように思います。

そこでミナミヌマエビの冬越しについてまとめてみましたので、よろしければ覗いていってください。

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野生のミナミヌマエビは、日本各地で生息しております。公式的な分布地域は、西南日本の本州(静岡県焼津以西、琵琶湖以南)・四国・九州各地に分布となっていますが、実際には東北以南の東日本、西日本、四国、九州各地の分布となっています。

生息地域は、湖、池、沼、河川の中下流域、水田用排水路の緩流部、ワンド、たまりなどの水生植物や抽水植物の生えた場所に生息しています。 陸封型(内陸の川や池の水にとどまって成長・繁殖するようになった性質)で一生を淡水中で暮らします。

近くに川や池があれば、網を持って行って「ガサガサ」をすれば、簡単に捕って調達することもできます。

◆基本情報
名称   : ミナミヌマエビ
最大全長 : 3cm
飼育環境 : 淡水
価格   : 1匹50~100円
寿命   : 2~3年
水温   : 10~28℃(適温)、0~36℃(生存できる温度)
シーズン : 4月~10月
混泳   : 多種と混泳可能
飼育   : 難易度は低い
繁殖   : 難易度は低い(卵生)
棲息場所 : 水底
餌    : 人工飼料(メダカや金魚のエサでも食べるのでエビ専用でなくてもよい)

ミナミヌマエビは繁殖能力が高く、一度購入あるいは獲ってきて、よほど飼育に失敗しない限り、あっという間に個体数を増やすことができますので、初心者でも繁殖に関しては難易度が低いヌマエビです。そして、コケとりやエサの残り、水棲生物の死骸を残さずに食べてくれますので、同じような能力を持つヒメタニシと一緒に入れれば、ある程度、綺麗な水質を維持できます。

❖ミナミヌマエビの水温

・36℃以上⇒死んでしまう
・30℃~35℃⇒夜に活動
        ※日中は日陰になるような対策(水草など隠れる場所)が必要

・10℃~30℃⇒活発に活動
※20℃~28℃⇒繁殖が活発になる
・0℃~10℃⇒動きは鈍くなるが活動
        ※ミナミヌマエビは低温に強く1年中活動

ミナミヌマエビは1年中活動します。ただし、繁殖は20℃~28℃程度が一番活発になります。繁殖は1度に100個ほど自分のおなかに産卵(抱卵)します。そして約3週間~4週間の期間、抱卵をし孵化します。水温が高ければ抱卵期間は短く産まれ、水温が低いと抱卵期間が長くなる傾向があります。孵化した稚エビは親から離れて暮らします(ザリガニは稚ザリが体長8㎜程度で離れます)。
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ミナミヌマエビは冬眠はしない
ミナミヌマエビは冬眠はしません。メダカや金魚は水温が5℃以下になりますと冬眠状態になり、体力が奪われるのを防ぎます。しかしながら、ミナミヌマエビは冬眠ということはせずに1年中動き回っております。冬になり寒くなると、流石にシーズンの4月~10月までに活発に動くとはいいませんし、動きが鈍くなりますが、元気に動いています。

飼育容器の中は、(飼育していれば)メダカやタニシが越冬状態で動きがないのに対して、ミナミヌマエビが元気に泳いでいる光景を見ることができます。

水温が0℃になって水の表面が凍ってしまっても水の中は凍ってなければ問題ありません。元気に泳いでいます。ただし、寒冷地で水の中も全部凍ってしまうとミナミヌマエビはおろか、水の中にいる生き物全ては凍り付いて死んでしまいます。寒冷地では凍り付いてしまわないように屋内に飼育容器を移動させる必要があります。

冬はエサはいらないが、そもそもシーズン中もエサはいらない
ミナミヌマエビは1年中活動しますので、冬になり寒くなっても活動し続けます。活動しているということは、エサも食べます。

ちなみにミナミヌマエビを単独でミナミヌマエビだけを飼っているであれば別ですが、メダカやドジョウ、タニシなどと飼っていますと、メダカのエサやドジョウのエサ、もしくはタニシのエサをあげていると思いますが(我が家はメダカのエサだけで賄っています)、その場合はミナミヌマエビのエサをあげる必要はありません。エサの残りを食べますし、コケが生えてきていると思いますから、エサがなくて餓死することはまずないのです。

冬もエサを食べますが、メダカやドジョウ、タニシなどは冬眠状態ですので、エサを食べません。それでもシーズン中の4月~10月にコケがたくさん生えていますし微生物もいると思います。エサは十分にあるのです。

ミナミヌマエビには冬にエサをあげることは必要ありませんが、シーズン中でも必要はないのです。必要なくても勝手に増殖してくれます。

屋外のミナミヌマエビは越冬させるには・・・
屋外に飼育しているミナミヌマエビを越冬させるには、実は特に対策は必要ありません。メダカやドジョウ、タニシなどを一緒に飼っていれば、おそらく越冬できる環境になっていると思いますので、ミナミヌマエビも越冬できると思われます。

ミナミヌマエビが越冬するのに一番重要なのは『水量』です。寒い冬の気温でも水の中まで水温が安定している水量が必要なのです。

水量が少ないと水の中の水温が冬の寒い気温に影響されてしまいます。凍死するわけではないのですが、水温の急激な変化に弱いので死んでしまいます。ただし、水量が少ないと暑い夏場に水温が致死レベルに上がりますので「水量が少ないかも」という兆候はあると思います。

飼育容器の大きさと水量としては最低でも縦30㎝×横30㎝×高さ15㎝程度で水量は13リットル程度は欲しいところです。

そして水草を入れた方がいいです。理由としては水草は隠れ家になりますし、夏場は日陰になりますし、冬は越冬場所になります。また、水草にコケが付着しますので、ミナミヌマエビのエサになります。

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冬の間は足し水だけ
冬の間は水替えは絶対に行わないようにしてください。冬は水棲生物の活動量が少なく、エサもあげていないので、その水は微生物が増えていて、猛毒のアンモニアや亜硝酸が少なく、カルキ(塩素)のない、実は1年の中で一番水棲生物の棲みやすい水になっているのです。

これを水替えによりリセットしてしまいますので、水替え=ミナミヌマエビの死(全滅)といっても過言ではありません。

冬場は乾燥していますので、水が結構なスピードで減っていきますので、その減った分に足し水をするだけでいいのです。

稚エビと冬の産卵(抱卵)
屋外での寒い冬でも稚エビ(ここでは1㎝未満と定義)は元気に生きていくことができます。日本の野生で棲んでいる生き物ですので、寒い冬にも強い耐寒性を持っています。

また、最近は温暖化による暖冬で冬の間にも水温が20℃近くになることがあります。水温20℃付近の日が連続して続くと、何と!産卵(抱卵)します。その後、孵化した稚エビがうまく育つかというと、ここが意外と難しいところでして、やはり寒いのか、生存率は低いように感じます(春の水替え時にほとんど稚エビがいなくなっているから、そう言っています)。

秋冬に購入したミナミヌマエビを屋外で越冬させてはいけない
秋冬に購入したミナミヌマエビを無加温で飼うのはオススメしません。ショップは基本的に加温した環境にミナミヌマエビはを入れているので、屋外の飼育容器の水に水合わせしても温度差がありすぎて最悪ショック死してしまいます。

また、水質に関しても、水温が低いと微生物の活性も落ちるので、微生物が増えずに水棲生物が棲みやすい水になるのが遅くなります(アクアリウム用語では「立ち上がりが遅くなる」といいます)。

春から夏に購入して屋外に育てると、徐々に寒くなる分には耐寒性ができますので、寒い冬でも水が完全に凍らなければ生きています。耐寒性はいきなりは、さすがに発揮できません。



※最後に
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※2023.04.22改題(旧題:メダカとミナミヌマエビが毎日ポツポツ死んでしまわないようにする方法)

4月になり晴天で暖かい日が続いておりましたが、今日は小休止のようで、雨が降りました。それでも昼間はまだ生温い感じの気温でしたが、夜になりますと、風が吹いて急に寒くなり3月初旬の気温のようです。

暖かくなりますと、メダカやミナミヌマエビなどの水棲生物を飼い始める方がおられるかと思いますが、いざ新しい飼育容器を用意して飼い始めますと、毎日ポツポツと死んでしまうという事態になると思います。

まず最初に考えられるのは、メダカやミナミヌマエビを購入や譲渡してもらい、飼育容器に入れる際に生体にショックを与えないように水合わせをおこないますが、うまく行かなかったということです。ただし、うまく行ったとしても、何匹か死んでしまうことはよくあることなのです。「うまく行く」「うまく行かない」の境目がわかりにくいですが、数日中に「全滅」しなければ、うまく行ったと捉えてもいいと思います。

次に、エサやりでエサの与えすぎによる水質悪化によることです。これがほぼすべてと言ってと思います。特に導入時はメダカやミナミヌマエビには有害なアンモニアや亜硝酸を分解するバクテリアが増えていないことで分解がすすまずに、メダカやミナミヌマエビが中毒状態になって死んでしまうことは多々あるのです。

極論を言うとエサを上げない方がメダカやミナミヌマエビは長生きするかもしれないです。ただし、産卵をあまりしなくなりますので、メダカやミナミヌマエビが爆発的に増えていくことはなくなります。

そして、どんなに大きな飼育容器で、メダカやミナミヌマエビの個体数を少なめにして、水草を植えたりして環境を整えて、エサの量をできるだけ最適な量にしたとしても、恐らく一定数は死んでしまうと思います。

それは、元々弱い個体、寿命を迎えた個体もいると思いますし、またショップの飼育状態や移送されてきたダメージで弱ってしまった個体がいるからです。

❖ポツポツ死んでしまってデリケートな管理をしてしまうのは誤り

せっかく、メダカやミナミヌマエビを飼い始めたのに、毎日のようにポツポツと死んでしまうと、自分の飼育方法に疑念を持ち始めます。

「自分の飼育方法の何が悪いんだろう?」

「メダカやミナミヌマエビが死んでしまう原因は何だろう?」

と、原因を追究し始めます。

ここでは「原因はいろいろあると思うが、おそらく水質(悪化)である」という結論に行きついてしまうと思います。なぜなら、「水質悪化」というのは、一番結論としてわかりやすいからですし、自分を納得させられるからです。

そこで「水質が悪い=水替え」をすると思いますが、この水替えは、毎日ポツポツと死んでしまっているメダカやミナミヌマエビがいる、いわゆる弱ってきている個体には有効かもしれません。しかしその中には、この水質でも適応できているメダカやミナミヌマエビもいるのです。せっかく適応できている個体にとって、また水質を変えてしまうことになります。

水質に慣れてきていた一部のメダカやミナミヌマエビにとって、また環境がかわってしまいますので、逆に弱ってきてしまい、ポツポツ死が止まらずに最終的には全滅してしまうことになりかねません。

つまり、ポツポツ死 ⇒ 水替え ⇒ ポツポツ死 ⇒ 再び水替えという悪循環に陥ってしまうことで、ポツポツ死を加速させてしまうのです。負のスパイラルですね。

❖ある程度の数の個体数を飼育してみること

これを回避するには、実は5匹とかの少数精鋭でなく、ある程度個体数を多く入れるのがいいです。最低20匹程度は入れたいところです。

ちょっと乱暴ですが、この20匹の中には、とても強い個体が含まれています。水合わせでショックを受けてしまう個体もいますし、水質が少し悪化しただけで元気をなくしてしまう個体もいるでしょう。

その逆で、水合わせに全く気にしない個体もいれば、少々の水質悪化でもびくともしない個体もいるのです。

飼育容器にメダカ20匹、ミナミヌマエビ20匹を入れたとして、残念ながら一時的に徐々に死んでいきます。しかしそれは、飼育水にバクテリアが定着すれば、後は適切なエサの量を与え続けていれば、もうメダカやミナミヌマエビは死にません。逆に繁殖し始めて増えていくのです。

❖累代が進めば「自分の家の環境」では最強の個体が生まれる

いわゆる「適者生存」の原理です。この適者生存の意味は、生存競争で環境に最も適したものだけが生き残って子孫を残しうることなのですが、この中で環境をは「自分の家の環境」です。

もちろん「自分の家の環境」は人それぞれです。直射日光が1日中当たる環境もあれば、日航は午前中だけ、また午後だけとか、半日蔭の環境もあると思います。

そんな「自分の家の環境」で育ったメダカやミナミヌマエビは、とても長生きしてくれます。「自分の家の環境」であれば「最強のメダカ」「最強のミナミヌマエビ」が出来上がるのです。そして累代(代を重ねること)が進めば進むほど、「自分の家の環境」に適合したメダカやミナミヌマエビが生まれ育つのですから、無敵な個体ができあがります。

こう書きましたが、導入時に「いかにメダカやミナミヌマエビを死なせず、生き残ったメダカやミナミヌマエビが繁殖して増やすにはどうしたらよいか?」かに頭を悩ませている方が多く、ネット掲示板やブログには、「毎日ポツポツと死んでしまいます。原因は何でしょうか。理由は何でしょうか。」というような相談事が沢山載っているのが実情です。

これには教科書的な答えが載っていますが、数学のように公式があるわけではなく、ベストプラクティス(最も効果的、効率的な実践の方法。 または最優良の事例のこと)のようなものですかっら、最終的には自分で自分の家にあった飼育方法を確立させるしかないのです(言うが易し 行うが難しですね)。

1年目ですぐにできる人もいれば、何年もかかる人もいます。かく言う私も軌道にのるまで4年ぐらいかかってしまいました。

メダカやミナミヌマエビの飼育は、非常に奥が深いのだと、思った次第なのです。



※最後に
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小さな30cmの熱帯魚水槽でブルーエンゼルフィッシュを飼っています。そもそも45cm水槽で他の魚と混泳させようと思い購入しましたが、前評判通りに、他の魚を追いかけ回してしまいましたので、隔離目的で小さな30cm水槽に隔離したのです。

ブルーエンゼルフィッシュ1匹でも、ユーモラスな姿でコミカルな動きをしてくれますし、エサがほしいだけだと思いますが、人が近づくと寄ってきてくれますので飽きることはありませんし、むしろ楽しませてくれます。

そんな小さな30cm水槽ですが、隔離目的で若干急ぎで立ち上げた為に、水草を入れておりません。水草を入れていないので、エサや排泄物で富栄養化した水槽内はコケが壁面に生えてきております。コケ取り器である「石巻貝」を投入したものの、45cm水槽から持ってきた個体であり、わずか1匹でありますので、コケの生える速さに追いつきません。

もともと、石巻貝は多くの個体がいましたが、死んでしまいました。石巻貝は産卵して孵化しても幼生の姿では汽水にしか生きられませんので死んでしまい増えることがありません。石巻貝自体も1年もては良い方の寿命なのです。

そろそろ追加購入しないといけないなと思い、追加購入した次第ですが、この石巻貝が死んでしまう最も多い理由はひっくり返っても自力で起き上がれないためなのです。

石巻貝はひっくり返っていたら自力で起き上がれませんので、人間が起き上がらせてあげないと死んでしまいます。そこで人間が定期的に石巻貝がひっくり返っていないかの確認を行う必要があります。

ひっくり返っても自力で起き上がれず死んでしまうのは、コケ取り生体と呼ばれている貝が多いのは事実でして、淡水のタニシなどはひっくり返っても自力で起き上がることができます。

❖ひっくり返っても自力で起き上がれる貝、自力で起き上がれない貝

 ・自力で起き上がれる
   タニシ類、カワニナ類、モノアラガイ、サカマキガイ、レッドラムズホーン、フナアマ貝

 ・自力で起き上がれない(実はそんな貝はいない)
   石巻貝類、カノコ貝類、サンスネール

実はひっくり返って自力で起き上がれない貝はいません。

石巻貝類もカノコ貝類もサンスネールも、実は普通に起き上がれます。

実は弱ってるから起き上がれないが正解なのです。元々の生息地と水槽では環境が全く異なるため殆んどの上記の貝は大なり小なり弱っています。購入時にすでに弱っている貝も多いのです。

自然界では水流や魚につっつかれたりと、貝はひっくり返って当たり前でして、すぐに起き上がれなければ、魚や甲殻類などのエサになってしまいます。

上記の貝は、弱アルカリ~中性域が適した貝でして、弱酸性の水槽の中はあまり適した環境ではないからです。

元気な貝で、弱アルカリ~中性域の適した環境に棲んでいれば、起き上がって長生きすること(それでも2年程度)ができます。

石巻貝の場合ですと、上記の理由でひっくり返ったら起き上がれませんが、カノコガイやサザエ石巻(イガカノコガイ)は意外と器用に起き上がることができます。ただし、購入店での飼育環境や個体によります。



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