※2023.04.22改題(旧題:【ラクしたい!】40代50代、体力のない人、腰痛の人などのメダカの飼い方)

メダカや金魚たちの春の容器の大掃除が完了しました(大掃除の記事は後で書こうかと)。メダカや金魚たちが好きですので、この大掃除自体は、昨シーズンと越冬結果の総決算であり、ヒメダカ、白メダカが増えてるなぁ、増えすぎてるなぁとか、ヒメタニシが思ったより増えていないとか、シマドジョウが1匹もいないとか、いろいろと発見をしながら、容器の中のゴミやコケの掃除をして、水草の用土を変えてあげて、流木や岩なども綺麗にします。

そして容器の中の混泳させる生き物の組み合わせを変えたり、水草の種類を変えたり、容器自体の置き場を変えたりと、寒い冬の間に考えていたことを実行して、今年1年がスタートするわけです。

しかしながら、年老いたわけではないのですが、年々体力も衰えてきたり、腰痛を発症したりと、若いころのように動けなくなってくるのも事実です。

メダカの飼育は基本的には飼育容器にメダカを入れてエサをあげる、水が減ったから足し水をするなど飼育している分はいいのです。

ただし、飼育容器の大掃除をする場合は、飼育容器を持ったりしますので、飼育容器自体が重かったりしますし、飼育容器には水が入っていますので水を抜かないと、とてもじゃないけど重くて飼育容器を動かすことなんてできません

飼育容器に水草が入っている場合は、水草の種類ややり方によりますが、植木鉢を飼育容器に入れていると当然用土が入っているので飼育容器から植木鉢を取り出すのが大変など、割と重労働です。

体力がない(体力が衰えている含む)、病気がちであまり動けないので飼育ができない、けれど、メダカを飼育して癒されたい、なんて人は、小さい容器に落ち着いてしまうと思いますが、ろ過機能(物理的なろ過機でなく、ろ過バクテリアによる生物ろ過)がうまく働かずにすぐに死んでしまいます。

体力がない(体力が衰えている含む)、病気がちなであまり動けない人はメダカは飼えないんでしょうか?そうではありません。やり方によりますが、飼うことができます。

屋外(ベランダ含む)飼育か屋内飼育だったら、屋外飼育の一択
一見『屋内飼育のほうが楽なのでは?』と思うかもしれません。たしかに屋内飼育でも屋内飼育でもエサをあげるだけの飼育をしている限りはかわりません。

しかしながら、飼育容器はずっと綺麗なままでありません。コケがついたり、底にゴミが溜まったり、目に見えない魚に有毒なアンモニアや亜硝酸が堆積していますので、半年か1年に1度でいいので飼育容器を綺麗にする必要があるのです。

飼育容器自体は水が入っていますので、水を抜かないと移動させられません。おそらく飼育容器を移動させて、屋外シンク(スロップシンク)や風呂場しかないと思います。水を抜くときに床に水が飛び散らないようにマットを敷いておかないといけません。手間がかかります。

そして抜いた水をバケツに入れて屋外シンク(スロップシンク)や風呂場に持っていかないといけません。水を入れたバケツはとても重いですし、何往復もすることになります。

そして飼育容器を掃除しないといけませんが、魚を退避させなくてはいけません。魚を退避容器が必要となります(これは屋外飼育でも言えることです)。ただし、屋内で水が撥ねて床を濡らさないようにマットを敷かないといけません。

そして飼育容器も屋外シンク(スロップシンク)や風呂場まで水槽を抱えて持っていかないといけません。

屋内で飼育するとなりますとろ過機を設置をすることになりますが、ろ過機のろ材は汚れてきますので一定期間後に交換しなくてはいけません。一般的なウールマットの寿命は3~4ヵ月ほどですが、洗うことで2~3回使用することができます。しかし洗うとろ過能力が低下してしまうので、毎回交換することになります。

ろ過機自体も汚れますので、洗わないといけません。ろ過機も屋外シンクか風呂場にでも持っていって掃除しないといけません。

その分、屋外飼育でも、飼育容器は洗わないといけませんが、屋外シンク(スロップシンク)があればですが、散水ホースがあれば、ホースを伸ばして、その場で飼育容器を洗うことができます。

その前の飼育容器からの水抜きも水換えホースがあれば、これもその場で水抜きして水を流すことができます。ベランダであれば排水溝に流せばいいのです。

水が飛び散っても屋外では気にする必要がありません。

また、ろ過機などの設備も必要ありません。

屋内飼育では水槽、そして設備のろ過機やエアーレーションなどの設備、そして、屋外飼育では安価なトロ船、プラ船、プランターなどを代用できますので、コスト的にもメリットがあります。

(屋外飼育として)飼育容器は最低45㎝、できれば60㎝クラスにする
飼育容器の大きさですが、体力がない(体力が衰えている含む)、病気がちであまり動けなくても、最低45㎝、できれば60㎝にしましょう。

これ以下ですと、飼育容器に入る水量が少ないので水質が安定しません。屋外飼育ではろ過機を設置しませんので水量が多ければ多いほど、水質が安定します。

屋外飼育では、ろ過バクテリアによる生物ろ過です。魚のエサの残りや排せつ物、そして死骸などが魚に有害なアンモニアや亜硝酸に変化しますが、ろ過バクテリアが分解してくれば硝酸塩になり、水草を入れていれば水草が吸収してくれたり、植物プランクトンが吸収してくれます。

生物ろ過のサイクルは、水量が多ければ多いほど、うまく機能します。

水草は浮遊性植物か沈下性植物にする
もし、飼育容器にメダカだけでなく、水草を入れるのではあれば、浮遊性植物のホテイ草、アマゾンフロッグビット、沈水性植物であれば、マツモ、アナカリスに限ります。

あとは、浮遊性植物の姫スイレンぐらいと思います。

間違っても抽水性植物を植えてはいけません。抽水性植物は植木鉢に植えて、植木鉢ごと飼育容器の中に沈めますが、物凄く成長速度が速いので、翌年には植木鉢に収まりきらずに飼育容器内に根を伸ばして取り除くのに大変です。根も植木鉢内に目一杯伸ばしますので、なかなか引き抜くことができません。

❖植物の種類

 ●湿地性植物・・・水辺に自生しますが、水に浸かっていなくても育つ植物です。
 ●抽水性植物・・・根が水底に着き、上部は水上に出ている植物です。
 ●浮葉性植物・・・根が
水底に着き、水面に葉を浮かべる植物です。
 ●浮遊性植物・・・常に水面に浮かんで漂っている植物です。
 ●沈水性植物・・・体全体を水中に沈めている植物です。

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その点、浮遊性植物や沈水性植物であれば、取り除くのが非常に楽です。また浮遊性植物のホテイ草であれば、メダカの産卵床になりますし、浄化能力の優れており、隠れ家にもなります。

浮葉性植物である姫スイレンですが、これは用土を必要とします。メダカだけで殺風景だと思うのであれば、姫スイレンですと、用土をたくさん必要としませんし、根もそれほど伸びませんので植え替えが楽です。
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用土を入れない
飼育容器に用土を入れると、かなり重たくなります。何か植木鉢に水草を植えるとなると用土が必要ですし、容器の底に用土を敷く底土を入れると、入れた分だけ重たくなります。
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底土を入れるのは、賛否両論でして、賛成派は底土にろ過バクテリアが定着して、生物ろ過をしてくれること、魚が底が人工物でないことで落ち着くこと(人間と一緒で底がコンクリよりフローリングの方が快適)、否定派は底土を入れても何の意味もなさないこと、底土がヘドロ化して逆に水質を汚染するものになることを挙げています。
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ここでは、体力がない(体力が衰えている含む)、病気がちであまり動けないので飼育ができないけど、飼育したいの話ですので、どちらがいいのか?ということではなく、楽に飼育したいことであると、もちろん『用土なし』での飼育をおススメします。

底に用土を敷かない『ベアタンク飼育』という飼育方法です。

ベアタンクのベアはbareと書き、和訳すると裸や剥き出しという意味です。つまり、水槽底がむき出しになっているという事です。

ベアタンク飼育のメリットは、水槽の掃除を簡単な点にあります。

用土を敷いていないため、水底に溜まったエサの残りや排泄物を発見しやすくメンテナンスが簡単です。掃除も管理も簡単ということが最大の特徴で、ベアタンクの最大のメリットとなります。

掃除が簡単なため、水質の悪化が発生しづらくなります。病気になる可能性も低くなり、用土寄生虫が定着しないため、病気の抑止にも一役かっています。

また、病気が蔓延してしまった場合に飼育容器のリセット(全水替え)を行うことも簡単にできます。リセットを思い立ったらすぐに行動することができるため、メダカの健康維持にもベアタンク飼育は便利な飼育方法です。

ベアタンクのデメリットは、まめに底に溜まったエサの残りや排泄物の掃除しなくてはいけません。掃除を怠ると、ろ過バクテリアは底に用土があれば定着してエサの残りや排泄物を分解いますが、用土がないのでろ過バクテリアが定着していませんので、すぐに水質が悪化していきます。

底が不衛生なので、メダカが病気になってしまったり、有毒なアンモニアや亜硝酸が蓄積しているので、中毒症状を起こして死んでしまいます。

混泳させるのはタニシのみ
混泳させるのはタニシのみとなります。タニシの食性は3つあり、1つ目は普通にコケなどを食べること、2つ目はメダカのエサの残り、死骸を食べるデタトリス食、そして最後の3つ目がろ過摂食で、植物プラントンなどを濾して食べるです。

ろ過摂食は、メダカや、エビ、貝などの水生生物は栄養塩を大量に含んだ排泄物をだします。そのため、水質が汚れて植物プランクトンが増えてくるのです。植物プランクトンが増えた状態の水は緑色でグリーンウォーターと呼ばれています。

タニシは水質を浄化してくれる非常に優秀な貝でメダカとの相性はぴったりです。

メダカとの相性の良さでは、ミナミヌマエビもいますが、ミナミヌマエビは、飼育容器の大掃除をすることになりますと、とても小さいので別の容器に隔離するのに姿を見つけずらいし、網でも掬うことができませんので、1匹1匹を指でつまんで隔離容器に移動させるのですが、指でつまみにくいので、とても苦労します。

ドジョウであれば、温和なシマドジョウがいいのですが、シマドジョウを飼育するとなると、底に用土が必要となります。普段は底にいる魚ですので、ベアタンク飼育(底の用土がない飼育方法)ですと、エサの残りや排泄物などで不衛生ですし、魚に有害なアンモニアや亜硝酸が溜まっていると中毒症状になって死んでしまいます。

また、夏の暑い日や冬の寒い日は用土に潜って休みますので、休む場所がありません。

❖最後に

体力がない(体力が衰えている含む)、病気がちであまり動けないので飼育ができないけど、飼育したい場合でも、うまく工夫すれば飼育することができます。

末永くメダカ飼育を楽しみたいものです。



※最後に
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