虎ノ門虎之助のベランダ・ラボラトリー ft.メダカ

いつものようにプログを眺めていたら、妻が言った『7年もやってるんだから、プログ書いてみたら?』と。こうして始まりました。 屋外(ベランダ)での、メダカ、ドジョウ、エビ、貝や、水生植物の飼育記録をとっていないので、自分自身でも後から見返せるように残しています。


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タグ:クワガタ

※2022.08.11更新(ハッシュタグ対応)

今日は風が涼しい日でした。前日にゲリラ豪雨のような雨が降りましたので、まだ雨雲のような雲が残っていましたが、太陽が隠れたりした時間帯はあるものの、天候に恵まれた日となりました。

最近のオオクワガタの成虫は暖かくなるにつれて動きが活発になり、エサのゼリーも1日で平らげてしまう日も出てきました。夜の覗いてみますとメスにオスが寄り添うような光景を目にしていました。

しかしながら、見かけた時は5月でしたので産卵木は設置しておりません。産卵時期は5~9月(温度20℃~28℃)ですので、もう産卵木を設置してもいいのですが、いつもとても遅く7月ぐらいに設置することが多々あります。

これは(人間の意味とは違いますが)早生まれと遅生まれの2回の幼虫の割り出しが、ちょっと面倒くさいためであり、割り出しは1回ですませたいのです。

まぁ、気分みたいもので、今年は2回でもいいかなと思いましたので、6月の段階で産卵木を設置してみることにしました。

❖一般的なオオクワガタを産卵させるまでの流れ

1.オスとメスをペアリングして交尾させる(3~4日間)
2.産卵セット(容器にマットを敷き産卵木を埋える)を準備
3.交尾済みのメスを産卵セットに入れて様子をみる(1ヶ月程度)
4.産卵の兆候がみられたらメスを取り出しさらに様子をみる(1ヶ月程度)
5.産卵木を割り出して幼虫を取り出す

我が家はどれも当てはまらずに、1年中ずっとオスメスをペアで同居させております。気が荒いオスは交尾が終わるとメスを攻撃する可能性もありますし、交尾で体力を消耗してしまいますので、何度もしていると、命をすり減らしてしまう可能性もあります。

それでも我が家は1年中ずっとオスメスをペアで同居させております。一番多い構成はオス1匹メス複数匹で入れている構成です。オス複数匹、メス複数匹の構成もありますが、オス同士が喧嘩して強いオスが弱いオスを殺してしまうことが多いです。

どんなオスメスの構成でも産卵はしてくれます。いつもは7月頃に産卵木を設置して9月か10月に割り出しを行いますので、産卵痕が物凄く、産卵木がボロボロにになっていますが、今回は早めに産卵木を設置しますので、流石に9月まで待っていられませんので、様子をみてみたいと思います。

オオクワガタは産卵木を入れておけば、そのうちに産んでくれて、秋に割り出しをすると幼虫がでてきますが、これは何度でも嬉しくなってしまうものです。

沢山産んでもらうのに重要なものは、やはり産卵木でして、この産卵木を設置するのに、購入してからすぐに設置することはなく、必ず下ごしらえといいますが、産卵木に対して産卵し易いような処置をしてから設置します。

やり方は人それぞれでありますが、どの人もやっているのは産卵木を水に浸すことです。

❖一般的な産卵木を設置する流れ

1.産卵木を水に浸ける・陰干しします。
  浸ける時間は1日です。これは最短で30分~1時間、2~3時間、半日、1日とありますが、産卵木が十分に水を吸いきっていれば大丈夫です。
  加水した産卵木は半日程度陰干ししてください。これも30分、1時間、2~3時間、半日とありますが、表面だけ乾かして木の中が乾かないようにしてくだい。
  産卵木の皮を剥くかどうかはお好みでお選びください。

2.マットを敷いて産卵木を並べます。
  マットを敷いて産卵木を並べる飼育ケース底にマット(コバエやダニ除けの、ひのきマット)を10cm程度敷きます。
  その上に産卵木を横向きに置きます。1本でもいいですが、2~3本隙間なく入れてもいいと思います。地上に出てこれないのではないか?と思いますが、木と木の僅かな隙間から地上に出てきてエサを食べますので心配ありません。

3.産卵木を埋め込みます。
  産卵木を埋めていきます。産卵木の8割~9割くらいが隠れるまでマットで埋めてしまいます。この際にマットを押し固めなくて大丈夫です。


❖産卵木の準備で水を浸けるのは何故か?

産卵木の処理で、産卵木を水に浸けるのは「何故だろう?」と思いませんか?

それは市販の産卵木は流通の都合で乾燥させて販売されているからです。

オオクワガタは適度な水分がないと幼虫が生育しないのでメスが産卵しなくなります。また、乾いていたら産卵木は硬いのという理由もあります。産卵するには産卵木内が一定の湿度であることが条件となります。

産卵木内にいるコメツキムシやカミキリムシの幼虫などの害虫を駆除するために水に浸けるという話を聞きます。水に浸けるとコメツキムシやカミキリムシ、あるいはキマワリといった甲虫類の幼虫が出てきたことがありますが、産卵木を水に浸けるくらいでは死ぬことはありません。

彼らはオオクワガタの幼虫に比べると耐乾燥性に強く、遥かに生命力が強いのです。もし確実に駆除したいのならば、加水した産卵木を電子レンジにかけてしまう、熱湯(60℃)で浸けておくことが有効です。

❖産卵木の皮をめくる

水に浸けて陰干しした後に皮をはぎ取る方もおられます。これはお好みでいいかと思います。

メスが産卵する時に皮を剥ぐ労力を軽減する目的があるようなのですが、野生では朽木に卵を産むときは皮つき(雨晒しになっているので柔らかいはず)ですので、あまり理由にならないかと思います。

ただ、皮を剥ぐと表面からカビが生えやすいですので、マットに埋もれずに空気に直接触れている部分は残した方がイイと思います。


ホームセンターで購入した産卵木です。
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プランターに水を入れて産卵木を水に浸けます。産卵木は浮いてきてしまいますので、何か重しのようなものを上に置いて産卵木が浮かないようにします。
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※最後に
ご覧になられている記事は、内容の見直し、文章の誤り(誤字や不適切な表現)による修正で内容が更新されること があります。


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※2022.08.11更新(ハッシュタグ対応)

❖はじめに
この記事はGW真っ只中に書き始めたので、天気などがおかしいですが、このまま掲載します。



GWの真っ只中ですが、今日はGWらしい?いい天気かと思うと、急に雨雲が垂れこめて急に大雨が降ったり、また雲の間から太陽がのぞいて晴れたりと大気が不安定な1日でした。ただ終日吹く風は冷たく、Tシャツ1枚でベランダに出ますと、1枚羽織りたくなるような気温でした。

屋外で越冬して春を迎えているオオクワガタはまだ姿を現しておりません。実はと言いますと、冬眠状態からは目覚めています。春になる3月下旬からGW前までには目覚めています。

ただし、目覚めただけでいきなりエサを食べるようなことはしません。活動を完全に再開しているわけではありません。

屋外であれば、まだ気温も低く寒いので、掘り出さないようにします。

そして夏日(最高気温あ25℃以上)になれば、いよいよ姿を現しますが、ここが難しいところで、せっかく出てきたオオクワガタは飢餓状態ですので、エサをあげないとあっと言う間に餓死してしまいますので、ゼリーを春頃から置いて、シーズン開始を待つわけです。

すでにオオクワガタを飼っていて、越冬させているような方はいいのですが「オオクワガタを飼おう!」「オオクワガタの飼育に挑戦してみよう!」となりますと、ホームセンターやペットショップなどのリアル店で購入することにないrますが、シーズン真っ只中(7~8月、売り場のシーズンという意味)でないと売り場に出ていません。

リアル店にない場合は、ネット店で購入することになりますが、ネット店は1年中販売していますが、高い血統つきのものばかりで、初心者には手が出しづらいものでありますが、春頃になると、安価なオオクワガタが沢山販売されますので購入できます。

シーズン真っ只中(7~8月、売り場のシーズンという意味)であれば、ホームセンターやデパートで販売されております。そこにはカブトムシや鈴虫など、いわゆる「夏の定番の昆虫」が販売されています。

オオクワガタは、私の少年時代は、高価でとても子供のお小遣いで買えるような価格でもなく、親にねだっても絶対に却下されるような高額な昆虫でしたが、ブリード技術の進歩などにより、今では安価で購入できるようになりました。

それでも、カブトムシや鈴虫よりは高価であり、少しの勇気がいると思います。

子供がカブトムシや鈴虫に目がいくといいのですが、運悪く?オオクワガタに目がいってしまった場合は、せがまれることになると思います。また、自分自身で大きなクワガタを飼育してみたいと思う事があるかもしれません。

オオクワガタをネット購入するのもいいのですが、実物が家にくる(宅急便で配送)のに時間がかかりますので、それまで子供は待ってられないと思います。その点、デパートで購入すれば、家に帰ればすぐにオオクワガタの飼育を始められます。

ホームセンターでオオクワガタを購入する際には何を注意して生体を購入したらよいでしょうか。また、そのままではオオクワガタは飼育できませんので必要な物を購入しないといけません。それは、どのような物を購入したらよいのでしょうか。

◆あえてデパートで購入する!
デパートで子供にせがまれたり、自分で欲しくなったりして、その場で即決して購入することもあるかと思います。今はネットで専門店やオークションで購入するなど他にも購入する手立てもありますが、ここでは「今すぐに欲しい!」ということで、デパートでの購入を想定しております。

特に以下が気にならなければ購入してもいいかと思います。
 ・体の大きさは、ある程度大きければよい
 ・デパートなので質が悪いかもしれない
 ・産地(どこで生まれたかで希少性がある)を気にしない


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◆オオクワガタを購入する
オオクワガタをデパートで購入します。デパートのオオクワガタは、もちろんブリードされたものです。そして、値段の決める要素である、大きさですが80mmを超えるものであると高くなります。また、希少性の高い産地(ここでは省略)で育ったものは高くなります。デパートで販売されているものは、50mmから70mm程度の大きさで、産地も不明なものですので、初心者でも購入できる3,000~4,000円程度で購入することができます。

デパートで販売されているオオクワガタはオスメスペアで飼育ケースに入っており、敷居で区切られて、オスメス別々に入れられています。

デパートで販売されているオオクワガタが元気なのかどうかは購入してみないとわからないと思います。オオクワガタはカブトムシのように動かないので飼育ケースを見ただけではわかりません。オオクワガタがひっくり返って死んでいないか?オオクワガタが一緒に入っているゼリーカップを食べていれば元気だと一応の判断はできますが、こればかりは何とも言えません。

購入するのは1ペアで十分です。2ペア購入するには、いくら安価なオオクワガタでも、それなりに費用が嵩みますので、1ペアを大事に育てます。



◆基本情報
名称   : オオクワガタ(国産)
最大全長 : オス:40~80mm
       メス:30~50mm
飼育環境 : 飼育ケース
価格   : 成虫:1匹3,000~4,000円(オス60~80mmペア)
       幼虫:1匹800~1,200円
寿命   : 成虫:3年
       幼虫:10~18ヶ月
水温   : 成虫:20~30℃(冬眠0~20℃)
       幼虫:0℃~30℃
飼育   : 難易度は低い
繁殖   : 難易度は低い(卵生)
       1個体で多ければ10個
棲息場所 : 成虫:夜間:陸上
          日中:マット(潜っている)
       幼虫:菌糸ビン(潜っている)
餌    : 成虫:ゼリー
       幼虫:菌糸ビン


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◆幼虫を購入してもいいのか?
シーズン少し前ですとオオクワガタの幼虫が販売されております。蛹(さなぎ)⇒成虫と見たいかと思います。もちろん幼虫を飼うのはいいのですが、ホームセンターに販売されている幼虫は栄養状態が悪く、成虫になっても「小ぶり」であることが多いです。

また、オオクワガタですとカップにマットが入っている状態で販売されていますので、購入後もマットで育てると思います。菌糸ビンだとマットよりも大きいサイズで成虫にすることは可能ですが、いきなり菌糸ビンに交換してもうまくいかない場合がありますので、マットで育てることになると思います。

できれば、成虫を購入して産卵させることをオススメします。

◆カブトムシを購入して一緒に飼育してもいいのか?
オオクワガタとともにカブトムシも販売しております。カブトムシを購入するのは構いませんが、オオクワガタと一緒に飼育するのはやめましょう。

まず、オオクワガタと
カブトムシがエサ(ゼリー)の取り合いで死んでしまいます。狭い飼育ケースの中で逃げ場がなく、どちらかと言うとカブトムシにやられてしまうことが多いです。

また、オオクワガタは産卵形態が違います。カブトムシはマットに潜って卵を産みますが、オオクワガタは産卵木(クヌギ、コナラなど)を掘って、その中に卵を産みます。カブトムシとクワガタムシは別々の飼育ケースで飼いましょう。

◆外国産のクワガタムシを購入して一緒に飼育してもいいのか?
国産オオクワガタとともに外国産クワガタムシ(よく販売しているのはニジイロクワガタ)も販売しております。外国産クワガタムシを購入するのは構いませんが、国産オオクワガタと一緒に飼育するのはやめましょう。

国産オオクワガタと外国産クワガタムシがエサ(ゼリー)の取り合いで死んでしまいます。デパートに売っているの体格が小さい外国産のクワガタムシが多いので、圧倒的に国産オオクワガタの体格が上であり、外国産クワガタムシがやられてしまいます。

また、外国産クワガタムシは日本の四季の気候では暮らしていけません。適度な温度管理が必要となりますので、自然と屋内飼育になります。

国産オオクワガタと外国産クワガタムシは別々の飼育ケースで飼いましょう。


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◆オオクワガタを飼うのに必要な物
オオクワガタを購入しても、そのままでは飼えませんので必要な物を揃えます。

デパートには、オオクワガタを飼うに必要な物が一式販売されておりますので、オオクワガタと一緒に購入しましょう。


・飼育ケース
 オオクワガタの成虫を飼う為に購入しますが、その後、オオクワガタが産卵して幼虫が産まれた場合に引き続き使用しますので、なるべく大きな容器、大体縦40cm×横25cm×高さ25cm程度の容器がいいかと思います。成虫は多頭飼育しますと喧嘩して殺し合いになりますので、基本的には1ペア(オス1匹、メス1匹)をオススメします。どうしても多頭飼育するのであれば、2ペア(オス2匹、メス2匹)程度に留めておいたほうがいいかと思います。




・エサ皿
 エサとしてゼリーカップを購入するのであれば、カップをそのままマットに置いておいても構いませんが、エサ皿は以下の役割をもっています。

エサ皿は購入するしないは好みでいいと思います。購入するのであれば、登り木タイプですとエサ皿とは別に購入しなくてよいかと思います。1ペア(オス1匹、メス1匹)に一皿が目安ですが、翌朝にゼリーカップが「空っぽ」になっていれば、エサ皿の数が少ないです。


◆エサ皿は何故いるのか?
 ・エサ皿の真下が隠れ家になる
 ・転倒防止の役目
 ・エサ皿をひっくり返さない為(あまり役に立たない)




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・ゼリーカップ
 代表的なものに16g(通常カップ)と18g(ワイドカップ)がありますので、エサ皿にあったゼリーカップを購入しましょう。エサ皿を使わずにマットに置くならワイドカップをオススメします。

毎日、夕方までにカップの状態を確認して交換します。カップにゼリーがほとんど残っていれば、交換せずにそのまま食べてもらいます。半分程度ですと、2匹以上一緒に飼っていると夜の間になくなってしまう場合がありますので、一つゼリーカップを追加しておきます。

羽化後と老衰時はエサを食べないです。特にエサの減り具合で夏のシーズンが終了するのがわかります。ゼリーを食べないと、ゼリーにカビが生えますので、カビが生えたら交換しましょう。




・マット
 オオクワガタの成虫は日中はマットに潜って休みます。クワガタムシ用のマットもあり、産卵させて翌年もクワガタライフを楽しみたい方はマットを購入しましょう。ここでは、産卵木を設置してオオクワガタに産卵してもらうケースで紹介します。

ただし、マットを購入しないとオオクワガタの成虫は隠れることができず、直射日光に当たって弱ってしまうかもしれません。オオクワガタにはヒノキマットを購入しましょう。ヒノキマットは、ヒノキのおがくず状のマットですのでマット自体に産卵できません。防虫、防臭効果があるので、オオクワガタ独特の臭いしませんし、コバエやダニが発生しません(エサ皿には発生してしまいます)。

 夏のシーズンはマットの厚さは15㎝程度でいいかと思います。


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・産卵木
 産卵木を購入します。オオクワガタは産卵木に産卵痕を残しますので、産卵するとすぐにわかります。この産卵痕はオオクワガタのパワーを実感します。夏の間だけでボロボロになってしまいます。

 産卵木を購入したら水に浸けます(水に浸けなくても構いませんが、その後、皮を剥くのですが、皮が柔らかくなり、剥きやすくなります)。バケツに水を入れて、産卵木全体を完全に沈めます。産卵木は木でので浮いてきます。上に重しを置いて1日程度浸けます。

 その後、半🈩程度乾かしてから皮を剥きます。そして、敷き詰めたマットに半分程度埋めてしまいます。

 産卵木は水分が蒸発してしまますと、カチカチに硬くなってしまい、オオクワガタも流石に木を掘ることができなくなります。一度設置してしまうと途中で柔らかくという訳にはいきませんので、最初に水を浸ける時に適度に柔らかくします。


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・ディフェンスシート
 コバエが最大の敵になりますので、しっかり防止しておきましょう、侵入を許すとコバエはマットに30個程度の卵を産卵して、24時間で羽化し、1週間で成虫になりますので、爆発的に増えていきます。

コバエは絶対に侵入を許してはいけない存在なのですが、実は既に侵入されていることがあります。

それはマットです。業者のマット生成時に紛れ込んだコバエの卵が、袋を開封すると、マットの中の卵が孵化して、成虫になり、産卵して、という感じで増えていきます。容器内で生まれた場合は指でつぶすか、逃がしてしまう、という悲しい手段しかないです。




・転倒防止の木(=不要)
 オオクワガタは転倒してしまい、起き上がれないと死んでしまいます。転倒しても何か物があれば、つかむことができて起き上がることができます。そのための転倒防止材も販売されています。しかしながら、エサ皿で代用できます。複数頭飼育しているなら、エサ皿も複数置くことになるので、つかまることができるはずです。




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◆先に産卵後、幼虫~蛹~羽化までの話
カブトムシより、ちょっと値のはります「オオクワガタ」を飼うのですから、飼い始める前に、繁殖がうまくいった後のことも想像しておきましょう。飼育ライフが楽しくなります。



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◆子供と一緒に準備する
オオクワガタや容器、マットなど一式を揃えたら、家に帰って飼育ケースにマットを入れて、エサ皿を用意して、ゼリーを入れて、最後にオオクワガタを入れて完了です。ディフェンスシートを忘れずにしてください。

1.飼育ケースを置く
2.マットを入れる(15cm程度)
3.エサ皿を置く
4.エサ(ゼリー)を置く
5.ディフェンスシートを

飼育ケースを置く場所は絶対に屋外をオススメします。それはコバエやダニの存在です。屋内にあると、どうしても飼育ケースを開けてオオクワガタを見たり触ったりしたいと思います。

コバエが発生していると飼育ケースから家の中で飛び回ってなかなか退治できませんし、食べ物などに病原菌をうつす場合があります。また、観葉植物の用土などに卵を産み付けて繁殖して増えてしまう可能性があります。

それが屋外に飼育ケースを置いていれば、蓋を開けてもコバエは飛んで行ってしまいますので回避することが可能です。

また、ダニが発生してオオクワガタの体にダニがついている場合があります。オオクワガタにつくダニはコナダニ、イトダニです。オオクワガタの体に寄生して体液を吸っています。

オオクワガタにつくダニは人に直接の害はないと言われています。よって、人について血を吸ったりはしません。

ただし、ダニや、ダニの糞などが人に対してアレルギー反応を引き起こすことはよく知られています。屋内に飼育ケースを置くと、屋内に蔓延することになりかねません。アナフィラキシーショックや喘息の発作の原因になる事もあるので注意が必要です。

日陰、直射日光の当らない場所に置きましょう。直射日光下では2時間で死んでしまいます。


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◆2シーズンは生かしましょう
オオクワガの成虫の寿命は3年程度です。ホームセンターで購入して飼い始めて、必ず2シーズンは生かしましょう。何故ならば、羽化したシーズンは基本的に繁殖活動を行わないからです。翌シーズンからとなります。
販売しているオオクワガタは羽化して1シーズン目か2シーズン目かはわかりません。ちょっとハードルが高いかもしれませんが、値段を考えると2シーズンは生かしたいところです。

ただ、2シーズン生かせば必ず子孫を産んでくれています。

ただ、オオクワガタの成虫が全部死んでしまってもすぐに産卵木を捨ててはいけません。産卵木に卵を産んでいる可能性が高いからです。そして卵が孵化して産卵木がボロボロになるのを発見できれば繁殖は成功なのです。2ヶ月は様子を見ましょう。産卵木を割り出すのはできるだけやめましょう。オオクワガタの卵や小さな幼虫をつぶしてしまうかもしれません。


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◆毎日の飼育
・日中はマットに潜っていますので、夜にマットからでてきたところを観察します。

・ダニや線虫はオオクワガタを飼っていると発生しますが気にしません。オオクワガタについていて気になったら、歯ブラシなどで洗ってもいいです。

・ゼリーカップは、ゼリーがなくなっていれば、新しいゼリーカップに取り換えます。置くゼリーカップの数はゼリーが残っていれば、ゼリーカップの個数が多いので少なくします。逆にゼリーが全てなくなっていればゼリーカップの個数が少ないので多くします。

・オオクワガタの成虫を複数飼っていると喧嘩して殺し合いになります。特に2シーズン目のオスのいるところに今年羽化したばかりのオスやメスを入れると殺されてしまうことが多いです。せっかく羽化したのに残念なことになりますので、最初のシーズンは別の容器に入れて、2シーズン目以降に複数頭で飼います。そしてエサ容器は必ず複数個置くようにします。これでも喧嘩はしてしまいますが、少しは回避できます。

・マットが乾いた場合は、霧吹きなどで水分を補給してください。これはシーズン中だけでなくて通年行ってください。冬場でも乾燥しずぎて死んでしまいます。

・死んだら飼育ケースから取り除きます


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◆まとめ
デパートで購入してもネットで購入しても、うまく育てれば、オオクワガタは無事に産卵してくれて、翌年もオオクワライフを楽しむことができます。

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❖オオクワガタの飼育まとめサイト

【初心者向け】屋外でのオオクワガタの飼い方



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ご覧になられている記事は、内容の見直し、文章の誤り(誤字や不適切な表現)による修正で内容が更新されることがあります。

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※アドセンス再設定対応済
※2021.06.14更新(幼虫の多頭飼育追加)
※2021.06.29更新
※2021.11.23更新(過剰広告カット)
※2022.08.11更新(ハッシュタグ対応)
※2022.09.04更新(羽化1年目シーズンの飼育追加)

我が家ではオオクワガタを飼っています。

昔々の少年時代にデパートで販売されていました「¥300,000」の金額に驚いたことを覚えています。元々カブトムシやクワガタムシ(以下、クワガタ)があまり捕れない場所(実はカブトムシは大量に捕れる場所があることがわかるのですが、それはまたいずれ..。)に住んでおりました。よくデパートやペットショップに行ってカブトムシを1ペア購入していたものでした。

あの頃はクワガタ(ノコギリクワガタ)がどちらかというと高価な金額だったことや、産卵木である朽木(子供には意味不明)が必要で繁殖や幼虫の飼育の仕方がよくわからなかったので手を出さなかったことを覚えています。

都会?なのかと言われるとそうでもないのですが、とにかくクワガタは、捕れてもコクワガタぐらいでして、それでもとてもうれしかったことを覚えています。

その後、引っ越した先が大量にカブトムシやクワガタを捕れる田舎でありました。ただオオクワガタは捕れたことは1回もなく(大人になってもないです)、せいぜいノコギリクワガタやミヤマクワガタでした。オオクワガタやヒラタクワガタは貴重な生き物であり、オオクワガタなんて、とれたら奇跡なもので、もちろん捕れるわけもなく少年時代を終えました。

時が経ち、大人になってから、ふとデパートでオオクワガタが販売されているのを見かけました。価格を見ると「¥3,980」と、びっくりするような手頃な価格になっておりました。

後から調べてみますとブリード技術「菌糸ビンなど」の確立。そして外国産クワガタの輸入で、オオクワガタ人気が落ち着いて値段が下がった結果、オオクワガタの飼育人口も増えて更に安くなり、現在は誰でも手に入る値段となっていたのです。

もちろん、即決でオオクワガタを購入して飼うことになってのですが、最初は1ペアで始まりますので「うまく増えてくれるかなぁ」と思っていましたが、今は飼育用品が豊富に販売されておりますし、諸先輩方のプログを参考にさせていただきまして、あっさりと繁殖に成功いたしました。

そもそもの目的は不遇な?少年時代を思い出しながら、オオクワガタの飼える喜び、飼育自体を楽しんでおりました。所謂ブリーダーになりたいわけではありません。細々と楽しんでいたいわけです。

ただ、繁殖しましたので育ててあげないといけません。ただ、容器を無尽蔵に増やすのは難しいので、一つに容器で多頭飼育に踏み切るわけです。オオクワガタの幼虫は凶暴な性格で菌糸ビンに1匹ずつ買わないと殺し合いをしてしまうとの事でしたが、そのような事が(たまたま)なく、成虫まで育てることができました。

ここからが問題でして、成虫になっても飼育容器の数は限りがあります。そこで幼虫と同じく多頭飼育します。

オオクワガタはクワガタの中でも温和なほうらしいのですが、そこはクワガタですので、多頭飼育による喧嘩、殺し合いが起きないように、朽木を沢山入れたり、エサ皿をいくつか設置したりとするのですが、成虫の方が「喧嘩っ早い」のか、喧嘩で死なせてしまうことが多いです。


我が家のオオクワガタたちです。
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◆オスメスはメスがやられる
オスメスの相性が悪いとメスはオスに殺されてしまいます。特にメスが未成熟の場合に成熟したオスが求婚しようとした場合、メスに断られるなどした場合は、カッとなって殺してしまいます。狭い容器には逃げ場がないので、自然界のように逃げ切れずにやられてしまいます。

菌糸ビンで大切に育てた羽化後のメスを成熟したオスのいる容器に入れるといきなり殺されてしまうことがあります。翌朝に無残な姿になっております。我が家は昔は羽化後のメスを成熟したオスのいる容器に入れておりましたが。今はしていません。

羽化後のメス。オスにやられてしまいました。
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逆のケースもあり、メスがオスを気に入らないとメスがオスの足を引きちぎる場合があります。また、メスは交尾して産卵する為の栄養が足らない場合、ストレス?からか、メスがオスを攻撃して足を引きちぎったりすることがあります。
◆オス同士
オス同士ですが、これは必然的に大きくて凶暴な方が勝ちます。ただ、メスの話同様に羽化したばかりのオスは弱いです。成熟したオスにやられてしまうこともあります。我が家ではかなりの高確率で羽化したオスが成熟したオスにやられてしまいました。今では羽化したオスを成熟したオスと一緒にしていません。

オス同士の喧嘩で負けたオス。【2021.06.12】追記
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◆メス同士もある
実はメス同士もあります。これはエサの取り合いが多くて、オス同士の出会いがしらみたいな喧嘩がありません。メス同士も殺し合いになるとの話もありますが、我が家では小競り合い程度です。それもほとんど見かけません。

◆オス2匹メス2匹は、まずオス、次にメス
オス複数、メス複数は、まずオスが狙われる確率が高いです。そして、次に相性次第ですが、メスが狙われます。ただ、メスとの相性がよければ、オス1匹、メス複数匹で一緒に暮らしていけます。

◆番外編1:幼虫の多頭飼育(特に喧嘩しない)
【2021.06.14】追記
クワガタの幼虫は、気性が激しく一緒に飼育すると、強い方がかみ殺すことがあるという話があります。我が家では多頭飼育しておりますが、問題なく成虫まで羽化させており、一頭も喧嘩で死なせてしまったということはありません。

一般的には、クワガタの幼虫は1頭ずつ飼育するのが基本となっております。幼虫を多頭飼育しますと、以下の問題が発生する為です。

 ・蛹室を作るスペースがない場合がある
 ・エサ不足で幼虫が大きくならない場合がある
 ・蛹室を壊してしまう場合がある

一つの容器に幼虫、蛹、成虫が混在したり、羽化する時期が異なる場合がありますが、これは別の容器があれば解決します。地上にでてくるのを待てばいいのです。菌糸ビンを掘り返す方法は蛹室を壊したり、幼虫を傷つけたりする可能性がありますので難しいと思われます。

菌糸ビンで多頭飼育しています。
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◆番外編2:オオクワガタ vs カブトムシ(引き分け)
【2020.08.24】追記
オオクワガタとカブトムシを一緒に入れますと当然のごとく喧嘩になります。1日だけですが容器がどうしても足りない時があり一緒にいれたことがあります。

たまたまですが、どちらかというと見ていた時はカブトムシが優勢でした。眠いのでそのまま寝てしまいましたが、最終的には引き分けのような感じでして、翌朝には両者とも元気がなくなっていたので、慌てて引き離しました。

◆番外編3:羽化1年目の夏は喧嘩しない
【2022.09.04】追記
蛹から羽化をして成虫になったシーズンの夏は複数のオスメスを一緒に入れていても喧嘩をすることがないです。オオクワガタは一般的に羽化してから6ヶ月程度は未成熟で産卵することはありません。したがいまして(屋外飼育ですと)羽化したシーズンの翌年からの産卵になります。

メスを巡って争うことや、繁殖行為でメスとの相性が悪く喧嘩になることがありませんので、複数頭でも問題なく飼育できると考えられます。

和気あいあいと仲良くゼリーを食べている1年生たちです。すぐ逃げてしまうのでライトをさっと当てて撮ったのでボケています。
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※最後に
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※題名が「オクワガタ~」になっていました。「オオクワガタ~」に改題します。
※題名を「~取り出す?取り出さない?~」から「~掘り出す?掘り出さない?~」に改題します。
※アドセンス再設定対応済
※2021.06.20更新(リニューアル)
※2021.11.23更新(過剰広告カット)
※2022.08.11更新(ハッシュタグ対応)

遅く暑い夏がやってきましたが、もう1週間経ちました。連日暑い日が続いております。メダカたちは夏の暑さ対策で簾(すだれ)をかけて涼んでおりますので、今のところは元気に泳いでおります。

カブトムシはといいますと連日連夜大騒ぎでして、少しずつ勢力争いに負けたり生命期間を全うしたりと、オスがほとんどですが徐々に天に召されております。

オオクワガタも昨年より越冬した成虫は夕方になると元気にマットから這い出してきてエサを食べているようです。最近はゼリーの減りが早くなりました。

一方、菌糸ビンで昨年に孵化して幼虫から育てているオオクワガタは蛹化したのを確認しましたが、一向に菌糸ビンから出てくる様子が見受けられません。たしか6月には蛹化しているを確認しています。

オオクワガタは蛹化してから4週間~8週間で羽化します。羽化後はすぐに地上にでてくるわけではありません。羽化後は体が柔らかいので体が硬くなるまで桶室で1ヶ月程度休みます。よって蛹化してから2ヶ月ばかりは地上にでてきません。

8月になりましたが、菌糸ビン内の蛹室から成虫の動く音が聞えませんので、本来であれば成虫が動く音が聞こえてきたり、外側から動いているのを確認できます。

何となく不安になり「まだか?まだか?」と心配し始めて数日経っても全く音がしないので、しびれを切らして?本日ついに菌糸ビンからオオクワガタを取り出してしまいました。

例年、実は菌糸ビンの底の蛹室から1匹でもオオクワガタが出てきたのを確認しますと、他の蛹も羽化しており、蛹室内で立派な成虫になっていると想定して、掘り出しにかかります。朽木で孵化した時期は多少違うものの、ほぼ同時期に蛹化しますので、問題ないと思っております。

よく、オオクワガタの羽化後で、菌糸ビンから取り出す、取り出さないという2つの考え方がありますが、どちらがオオクワガタにはいいのでしょうか。ちょっと整理してみました。




◆菌糸ビンから取り出す?
菌糸ビンからの取り出しは、羽化してから体が硬くなる1ヶ月後が丁度いいと思います。羽化したことがタイムリーにわからない場合もあります。その場合は目安として、蛹化を確認してから、羽化まで1ヶ月、羽化して体が硬くなる1ヶ月の合計2ヶ月後が菌糸ビンから取り出すのにいい時期かと思います。

蛹化は菌糸ビンの外側から見える場所で蛹室を作ります。我が家では菌糸ビンの真ん中で蛹室を作った生体に出会ったことがありません。蛹化になる時期は、蛹になりそうな時期は毎日観察して、蛹化の時期を抑えておきましょう。

菌糸ビンからの取り出しが遅いと、どのような事があるのでしょうか?

自然では朽木内で蛹室を作り蛹化します。羽化した後に蛹室を脱出して活動を開始します。一方、飼育で菌糸ビンを使用すると、菌糸が劣化もせずにそのままの状態を保つ事が出来ないことがあります。幼虫であれば、掘り進んで菌糸を食べますが、蛹化すると菌糸を掘り返すことがなくなりますので、劣化していきます。

そのまま、菌糸の劣化がしても、成虫が自力で脱出できない場合、菌糸が泥状になって水分を出したり、腐敗の過程で有毒ガスが発生若しくはビン内の酸素が欠乏し窒息のリスクが発生します。どの場合でも成虫の死亡の原因になります。

従いまして、上記のタイミングでの成虫の取り出しを行うのだと思います。




◆菌糸ビンから取り出さない?
菌糸ビンから羽化した生体を取り出す事自体が不要だし、よくない行為との話もあります。自然ではオオクワガタが朽木で産卵して、朽木内で幼虫が育ち、蛹化して成虫になり、羽化してから朽木を食い破って地上に出てくるので、屋内で人工的に菌糸ビンで飼育している環境でも、羽化してから同じように菌糸を食い破って地上に出てくるという理論です。

実際に我が家でも菌糸ビンからガザガザ音がしたので蓋を開けてみますと、オオクワガタの成虫が蛹室で羽化して地表に出てきたということがあります。自力で菌糸ビンの底の蛹室から這い上がってきたということです。

羽化して、お腹が空けば、地上に出てくるのが自然な行為であり、菌糸ビンからの生体の取り出さなくてもいいという考え方です。




取り出す、取り出さないの、どちらが正解か?
オオクワガタの幼虫は菌糸ビンの中で蛹室を作り蛹化して1ヶ月後に羽化します。さらに体が固まる1ヶ月程度は地上に出てきません。もっと言いますと羽化してから成虫がエサを食べ始めるのに2ヶ月ぐらいです。蛹化してから合計3ヶ月程度は地上に出てこないことになります。

この間、辛抱強く待つことになりますが、2~3ヶ月はなかなか長い時間な訳でして、しびれを切らして菌糸ビンから成虫を取り出してしまうことも多いのかなとは思います。

おそらく辛抱強く待っていれば、成虫が地上に出てくる可能性は高いと思いますが、菌糸ビンの菌糸を掘り進んでも、蓋と菌糸がピッタリついていることも多いですので、そこで止まってしまう場合尾ありますし、菌糸ビンは人工的なものですので、途中で掘り進めなくなったりということも考えれなくはないので、掘って生体を救うという意味ではいいのかと思います。

今回取り出す4本の菌糸ビンです。
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1本目の菌糸ビンです。
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菌糸ビンの蓋を開けます。
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指で掘り出していきますと黒い物体が見えてきました。成虫です。生きていたのですね。
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メスでした。体がふっくらとしています。
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2本目の菌糸ビンです。
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メスでした。こちらも体がふっくらとしています。
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3本目の菌糸ビンです。
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蛹室が深い所にあります。最初の2本は蛹室が浅いところにありましたが、これは少し掘らないといけません。
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深い所に蛹室があるかと思いましたが、掘り出したら浅い所にありました。
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またまたメスでした。体はふっくらとしています。
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残るは1本です。オスが1匹いてもいいんですが、はたして?
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成虫が見えてきました。大きい感じです。
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オスでした。うれしいです。ふっくらとしています。
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今回の成果は4匹でした。
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7月に入りました。梅雨真っ只中ですので晴れの日が少なく、幾分ベランダの水棲生物たちは元気がない感じではあります。そんな中、例年通り、我が家では蛹化したカブトムシが羽化しているのを容器の外から確認できました。羽化しますと1週間から10日で地上に出てきます。

カブトムシが地上に出てきますと、いよいよ夏の始まりでもありますので、とても楽しみであり、ワクワクしてきます。このカブトムシをそもそも飼い始めたのがホームセンターで購入したのがきっかけでした。

本日、雨の合間を縫ってホームセンターに出かけました。ホームセンターの一角を占めます生き物コーナーにカブトムシがカップに入れられて沢山販売されておりました。鈴虫なども販売されており、ついついカップを手にとって見てしまいます。

雨にも関わらず、親子ずれがひっきりなしにカブトムシの販売コーナーで見ておられて、そのうちの何家族かは、お父さんが子供の為にカブトムシを購入しているのを見かけました。子供は嬉しそうです。

カブトムシはネットでも購入することができて、私は実際にネットで購入したことがあります。ただ、ホームセンターにカブトムシが販売されていて子供にせがまれたら、その場で購入してしまうこともあるかと思います。

カブトムシをネット購入するのもいいのですが、実物が家にくる(宅急便で配送)のに時間がかかりますので、それまで子供は待ってられないと思います。その点、ホームセンターで購入すれば、家に帰ればすぐにカブトムシの飼育を始められます。

ホームセンターでカブトムシを購入する際には何を注意して生体を購入したらよいでしょうか。また、そのままではカブトムシは飼育できませんので必要な物を購入しないといけません。それは、どのような物を購入したらよいのでしょうか。

◆あえてホームセンターで購入する!
ホームセンターで子供にせがまれたり、自分で欲しくなったりして、その場で即決して購入することもあるかと思います。今はネットで専門店やオークションで購入するなど他にも購入する手立てもありますが、ここでは「今すぐに欲しい!」ということで、ホームセンターでの購入を想定しております。

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◆カブトムシを購入する
ホームセンターで売っておりますカブトムシを購入します。ホームセンターのカブトムシは業者が野外で採取したものが多いです。飼育ケースに敷居があり、オスメスがペアで売っている場合や、カップにオスだけ、メスにだけが1匹ずつ売っている場合が多いです。

よくカブトムシを購入しても、すぐに死んでしまう場合がありますが、売っているカブトムシが元気なのかどうかは、購入してみないとわからないと思います。売っている飼育ケースを見て、カブトムシがひっくり返って死んでいないか?カブトムシが一緒に入っているゼリーカップを食べていれば元気だと思います。

カブトムシの成虫をオスメスペアの2匹で購入するかと思いますが、オスがすぐに死んでしまいますと、子孫を残したい場合に備えて、4匹(2ペア)ぐらい購入することをオススメします。




◆基本情報
名称   : カブトムシ(国産)
最大全長 : オス:35~85mm
       メス:30~50mm
飼育環境 : 飼育ケース
価格   : 成虫:1匹500~1,000円
       幼虫:1匹200~300円
寿命   : 成虫:1~2ヶ月
       幼虫:10ヶ月
水温   : 成虫:28~30℃
       幼虫:0℃~20℃
飼育   : 難易度は低い
繁殖   : 難易度は低い(卵生)
       1個体で多ければ100個
棲息場所 : 成虫:夜間:陸上
          日中:マット(潜っている)
       幼虫:マット(潜っている)
餌    : 成虫:ゼリー
       幼虫:マット


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◆幼虫を購入してもいいのか?
シーズン少し前ですとカブトムシの幼虫が販売されております。蛹(さなぎ)⇒成虫と見たいかと思います。もちろん幼虫を飼うのはいいのですが、ホームセンターに販売されている幼虫は栄養状態が悪く、成虫になっても「小ぶり」であることが多いです。

できれば、成虫を購入して産卵させることをオススメします。

◆クワガタムシを購入して一緒に飼育してもいいのか?
カブトムシとともにクワガタムシを販売しております。クワガタムシを購入するのは構いませんが、カブトムシと一緒に飼育するのはやめましょう。

カブトムシとクワガタムシがエサ(ゼリー)の取り合いで死んでしまいます。
狭い飼育ケースの中で逃げ場がなく、どちらかと言うとカブトムシにやられてしまうことが多いです。

また、クワガタムシは産卵形態が違います。カブトムシはマットに潜って卵を産みますが、クワガタムシは産卵木(クヌギ、コナラなど)を掘って、その中に卵を産みます。

カブトムシとクワガタムシは別々の飼育ケースで飼いましょう。

◆外国産のカブトムシを購入して一緒に飼育してもいいのか?
国産カブトムシとともに外国産カブトムシも販売しております。外国産カブトムシを購入するのは構いませんが、国産カブトムシと一緒に飼育するのはやめましょう。

国産カブトムシと外国産カブトムシがエサ(ゼリー)の取り合いで死んでしまいます。圧倒的に外国産の体格が上ですので、国産カブトムシがやられてしまいます。

また、外国産カブトムシは日本の四季の気候では暮らしていけません。適度な温度管理が必要となりますので、自然と屋内飼育になります。

国産カブトムシと外国産カブトムシは別々の飼育ケースで飼いましょう。


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◆カブトムシを飼うのに必要な物
カブトムシを購入しても、そのままでは飼えませんので必要な物を揃えます。

ホームセンターには、カブトムシを飼うに必要な物が一式販売されておりますので、カブトムシと一緒に購入しましょう。


・飼育ケース
 カブトムシの成虫を飼う為に購入しますが、その後、カブトムシが産卵して幼虫が産まれた場合に引き続き使用しますので、なるべく大きな容器、大体縦40cm×横25cm×高さ25cm程度の容器がいいかと思います。幼虫であれば20匹程度はなんとか飼えます。しかし成虫は喧嘩して殺し合いになりますし、排泄物でマットがベチョベチョ濡れますので、10匹程度に留めておいたほうがいいかと思います。




・エサ皿
 エサとしてゼリーカップを購入するのであれば、カップをそのままマットに置いておいても構いませんが、エサ皿は以下の役割をもっています。

エサ皿は購入するしないは好みでいいと思います。購入するのであれば、登り木タイプですとエサ皿とは別に購入しなくてよいかと思います。3匹に一皿が目安ですが、翌朝にゼリーカップが「空っぽ」になっていれば、エサ皿の数が少ないです。


◆エサ皿は何故いるのか?
 ・エサ皿の真下が隠れ家になる
 ・転倒防止の役目
 ・エサ皿をひっくり返さない為(あまり役に立たない)




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・ゼリーカップ
 代表的なものに16g(通常カップ)と18g(ワイドカップ)がありますので、エサ皿にあったゼリーカップを購入しましょう。エサ皿を使わずにマットに置くならワイドカップをオススメします。

毎日、夕方までにカップの状態を確認して交換します。カップにゼリーがほとんど残っていれば、交換せずにそのまま食べてもらいます。半分程度ですと、2匹以上一緒に飼っていると夜の間になくなってしまう場合がありますので、一つゼリーカップを追加しておきます。

羽化後と老衰時はエサを食べないです。特にエサの減り具合で夏のシーズンが終了するのがわかります。ゼリーを食べないと、ゼリーにカビが生えますので、カビが生えたら交換しましょう。




・マット
 カブトムシの成虫は日中はマットに潜って休みます。また、産卵させて翌年もカブトムシライフを楽しみたい方はマットを購入しましょう。マットを購入しないとカブトムシの成虫は隠れることができず、直射日光に当たって弱ってしまうかもしれませんので、産卵させなくとも購入することをオススメします。

 夏のシーズンはマットの厚さは15㎝程度でいいかと思います。

 カブトムシの成虫が産卵して、カブトムシの幼虫が生まれましたら、翌年に再びカブトムシの成虫に会える楽しみが増えるわけですが、そこまではカブトムシの幼虫を大きく育てなければいけません。それには的確な時期のマット交換が必要となってきます。

 カブトムシの幼虫は自然界では腐葉土を食べて大きくなります。腐葉土は微生物やミミズで枯れ葉や朽木などが分解されてできたものです。園芸用の腐葉土を購入する手もありますが、カブトムシの幼虫が食べるべき種類の枯れ葉や朽木で構成されていない場合がありますし、農薬が混ざったものもありますので、カブトムシ専用のマットを購入したほうが無難です。

◆マット交換の時期
7月(羽化) 古いマットはコバエが繁殖する場合があるので新しいマットに交換 
       (15㎝程度入れる)
9月     1回目のマット交換(10L(一袋)入れる)
10~11月    マット表面に糞が溜まっていたら交換(飼っている頭数が少ない場合は不要)
       (10L(一袋)入れる)
12月      冬越しの交換
(10L(一袋)入れる)
3~4月     最後のマット交換
        これより遅いと桶化するのでこの時期より後は交換しない
       (10L(一袋)入れる)
6月     コバエが発生するので対策すること!




・ディフェンスシート
 コバエが最大の敵になりますので、しっかり防止しておきましょう、侵入を許すとコバエはマットに30個程度の卵を産卵して、24時間で羽化し、1週間で成虫になりますので、爆発的に増えていきます。

コバエは絶対に侵入を許してはいけない存在なのですが、実は既に侵入されていることがあります。

それはマットです。業者のマット生成時に紛れ込んだコバエの卵が、袋を開封すると、マットの中の卵が孵化して、成虫になり、産卵して、という感じで増えていきます。容器内で生まれた場合は指でつぶすか、逃がしてしまう、という悲しい手段しかないです。




・転倒防止の木(=不要)
 カブトムシは転倒してしまい、起き上がれないと死んでしまいます。転倒しても何か物があれば、つかむことができて起き上がることができます。そのための転倒防止材も販売されています。しかしながら、エサ皿で代用できます。複数頭飼育しているなら、エサ皿も複数置くことになるので、つかまることができるはずです。




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◆子供と一緒に準備する
カブトムシや容器、マットなど一式を揃えたら、家に帰って飼育ケースにマットを入れて、エサ皿を用意して、ゼリーを入れて、最後にカブトムシを入れて完了です。ディフェンスシートを忘れずにしてください。

1.飼育ケースを置く
2.マットを入れる(15cm程度)
3.エサ皿を置く
4.エサ(ゼリー)を置く
5.ディフェンスシートをひく

飼育ケースを置く場所は絶対に屋外をオススメします。それはコバエやダニの存在です。屋内にあると、どうしても飼育ケースを開けてカブトムシを見たり触ったりしたいと思います。

コバエが発生していると飼育ケースから家の中で飛び回ってなかなか退治できませんし、食べ物などに病原菌をうつす場合があります。また、観葉植物の用土などに卵を産み付けて繁殖して増えてしまう可能性があります。

それが屋外に飼育ケースを置いていれば、蓋を開けてもコバエは飛んで行ってしまいますので回避することが可能です。

また、ダニが発生してカブトムシの体にダニがついている場合があります。カブトムシにつくダニはコナダニ、イトダニです。カブトムシの体に寄生して体液を吸っています。

カブトムシにつくダニは人に直接の害はないと言われています。よって、人について血を吸ったりはしません。

ただし、ダニや、ダニの糞などが人に対してアレルギー反応を引き起こすことはよく知られています。屋内に飼育ケースを置くと、屋内に蔓延することになりかねません。アナフィラキシーショックや喘息の発作の原因になる事もあるので注意が必要です。

日陰、直射日光の当らない場所に置きましょう。直射日光下では2時間で死んでしまいます。


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◆1ヶ月は生かしましょう!
カブトムシの成虫の寿命は1ヶ月、長くて2ヶ月程度です。ホームセンターで購入して飼い始めて1ヶ月は生かしましょう。そうすれば、1ヶ月の間に必ず子孫を産んでくれています。

カブトムシの成虫が全部死んでしまってもすぐにマットを捨ててはいけません。マットに卵を産んでいる可能性が高いからです。そして卵が孵化して幼虫が飼育ケースの外から発見できれば繁殖は成功なのです。1ヶ月は様子を見ましょう。飼育ケースを掘り返すのはできるだけやめましょう。カブトムシの卵や小さな幼虫をつぶしてしまうかもしれません。


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◆毎日の飼育
・日中はマットに潜っていますので、夜にマットからでてきたところを観察します。

・ダニや線虫はカブトムシを飼っていると発生しますが気にしません。カブトムシについていて気になったら、歯ブラシなどで洗ってもいいです。

・ゼリーカップは、ゼリーがなくなっていれば、新しいゼリーカップに取り換えます。置くゼリーカップの数はゼリーが残っていれば、ゼリーカップの個数が多いので少なくします。逆にゼリーが全てなくなっていればゼリーカップの個数が少ないので多くします。

・沢山のカブトムシの成虫を飼っていると排泄物でマットがベチョベチョに濡れます。マットが濡れた場合は成虫を別の容器に入れた後にマットを乾かしすことも重要です。

・死んだら飼育ケースから取り除きます。


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◆まとめ
ホームセンターで購入してもネットで購入しても、うまく育てれば、カブトムシは無事に産卵してくれて、翌年もカブトムシライフを楽しむことができます。ぜひ、子供さんとチャレンジしてみてください。

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❖作成日:2019/01/29
❖更新日:2021/03/13
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◆はじめに
オオクワガタを飼ってみたい。

私が子供の頃は、オオクワガタは「黒い宝石」、いや「黒いダイヤ」と呼ばれており、子供のお小遣いでは、とてもじゃないけど手がでませんでした。

物心ついた時から、カブトムシもクワガタもいない都会に住んでいましたので、もっぱらデパートの昆虫展みたいなところに行って飼育ケースの中にいるカブトムシのペアを飼っていたものです。

クワガタはノコギリクワガタか、コクワガタが多く売られており、たまにミヤマクワガタを売っているのを見ると感動したものです。

売り物でもオオクワガタは滅多にみることはできませんでした。初めてオオクワガタを見た時の値段は何故か今でもはっきりと覚えています。

「¥300,000!」

そう30万円です。子供心に目を疑いました。

そんなお金!何年分のお年玉がいるのだろうか?想像もできませんでした。こんな値段のムシを誰が飼うんだろう?とも思いました。

とにかく、子供の頃は、カブトムシを飼って満足しておりました。

そうして、月日は流れ、大人になり、オオクワガタのことは忘れていました。

夏のある日、大型スーパーの、おもちゃ売り場の一角にカブトムシが飼育ケースに入って売られていました。他にも外来種のカブトムシやクワガタが売られていました。

「今は色々と売っているなぁ」と飼育ケースを見ながら、ふと見るとオオクワガタが売っていました。

「¥3,980!!!」..。
「安い!!!」「飼ってみたい!!!」

そうなのです。調べるとブリード技術「菌糸ビンなど」が確立して、外国産クワガタの輸入で、オオクワガタ人気が落ち着き、値段が下がった結果、オオクワガタの飼育人口も増えて、更に安くなり、現在は誰でも手に入る値段となっていたのです。

当時、特に難しく一握りの人しかできなかった「幼虫の育てること」は現在では、飼育方法が確立されており、だれでも育てられるようになっているのです。

こうして子供の頃から憧れていた『オオクワガタ』にを飼うことにしたのです。

これから『オオクワガタ』の飼い方のお話しさせてください。


我が家にオオクワガタを迎えてから3年半が経ちました。我が家では屋内でオオクワガタを飼えませんので、屋外でオオクワガタを飼っています(幼虫は菌糸ビンで屋内で飼っています)。これから屋外でオオクワガタを飼ってみたいという方には、ここから先も読んでみてください。




◆オオクワガタ(黒いダイヤモンド)

オオクワガタは、日本では最大級のクワガタムシです。

野生においては日本国内においては全国的に分布しており、ブナ帯の原生林やクヌギ林に生息しています。

飼育下での繁殖方法が確立されていますが、乱獲や丘陵地の開発による森林伐採などにより野生の生息が減少しており、2007年には準絶滅危惧種から絶滅危惧II類に引き上げられています。

オオクワガタの成虫は、5月から梅雨明け頃に活動を開始します。夜行性で昼間はクヌギ・ナラ類などの樹液が出る木の樹洞(じゅどう)などに隠れています。性質は臆病で危険を感じるとすぐに樹洞に隠れてしまいます。

夏の間に交尾を行い、キノコの菌で分解されたクヌギの朽木や倒木に産卵します。
成虫は9月末から10月くらいになると越冬準備に入り、翌年の5月頃まで活動を休止(越冬)します。

幼虫期間は1~2年で孵化から半年で繁殖可能となり成虫は繁殖活動後も越冬を繰り返します。なお寿命は長く、飼育下で3~5年生きる個体も珍しくありません。


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◆我が家のオオクワガタ

これまでクワガタの累代飼育をしたことはなく、まったくの素人でしたが、現在の飼育方法は確立されており、素人の私でも、オオクワガタを産卵させて、孵化させて、幼虫を育てて、羽化をさせて「黒いダイヤ」の成虫を見ることができます。

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◆オオクワガタの基本情報

【名称】
オオクワガタ

【原産国】
日本各地

【全長】
雄:40~75mm(我が家の実績です)
雌:30~45mm(我が家の実績です)

【寿命】
3~5年

【温度】
飼育温度:0~30℃
活動温度:20~30℃
冬眠温度:0~20℃

【産卵】
産卵開始:成虫になり6ヶ月経過後
産卵時期:7~9月
産卵形態:木材産み

【幼虫】
幼虫飼育:ヒラタケ・カワラタケ菌糸ビン、発酵マット
幼虫期間:10ヶ月~1年6ヶ月

【蛹化】
蛹化期間:4~8週間
羽化後休眠期:1ヶ月(成虫になり1ヶ月で体が固まる)

【値段】
3,000円(オス・メスのペア)~で上限は数万円とキリがないです


▲値段の高い安いは何なのか?

値段を決める要因は、サイズ、血統、産地、累代といろいろあります。優先順位は以下の通りかと思います。
 1.サイズ
 2.血統
 3.産地
 4.累代

●サイズ
成虫の場合ですとやはりサイズが大きく影響しているように思います。
サイズが80mm以上となってきますと高額(数万円)で取引されます。

●血統
オオクワガタは血統がいい方が高い値段で売れますが、その血統にも様々な種類があります。現在の大きなサイズを作るクワガタを作る主流は「能勢YG血統」「川西MG血統」「久留米血統」の3つが主流となっています。

●産地
オオクワガタは野外での採集が非常に難しいため、どこで採れたオオクワガタか明確なものは希少性が高くなります。
三大産地として佐賀県筑後川周辺、大阪府能勢町、山梨県韮崎市が挙げられます。

●累代飼育
累代飼育ですが野生の個体から何代目かを指すものでして累代表記という指標で表されます。累代表記は統一規格がなく、ほぼ同じですが販売店毎に英字で定義されております。WDやWF1は希少性が高いので高価です。F1以降は特に価格に大きな差がでることはありません。

 ■累代表記
・WD(ワイルド)
  野外採集の天然個体です。
  ブリード(飼育繁殖)と区別されます。
・WF1(ワイルドエフワン)
  野外採集個体同士の掛け合わせの個体です。
  WDの雌は採集前の自然界で交尾済みのもが多く、
  再交尾させなくとも産卵をする場合があります。
  この個体についてもWF1となります。
・F2(エフツー)
  同血統の2代目の個体です。
  代を重ねるごとに数が増えていきます。
  世代の異なる個体同士を交配させた場合、世代の進んでいる方を優先します。
   -F1×WF1=F2
   -F2×F2=F3
   -F3×F3=F4
   -F4×F5=F6
・CBF1(シービーエフワン)

  同産地・別血統の交配個体です。



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◆オオクワガタの飼育環境

・飼育ケース
 オオクワガタは繁殖の場合を除きオス・メス別々の飼育ケースで飼育します。
 温和なオオクワガタですが一つのケースに複数のオオクワガタがいると喧嘩をして傷つけあい、殺してしまう場合があるからです。
 特にオス同士は喧嘩しやすいですので、大事なオオクワガタを減らしたくない場合は同じ飼育ケース内で飼育するのは避けて下さい。
 
 我が家の飼育ケースは、コバエシャッター(縦221×横370×高さ240mm)です。コバエの出入りを防ぐコバエシャッターという飼育ケースがありオススメです。

 ただ一つのケースに複数のオス・メスを同居させております。上記のとおり、オス・メス共に喧嘩してしまい、一定数は死んでしまいます。ブリーダーではありませんので、生存競争を生き抜いたものに産卵させています。

喧嘩で死んでしまったと思われるオオクワガタのメスです。
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・飼育マット
 産卵木より菌床産卵のほうが初心者におすすめです。菌床産卵はセットが簡単で、割り出しも手で出来ます。菌床を使用していますので、孵化したばかりの幼虫にいきなり栄養価の高い菌糸を食べさせることが可能です。

 産卵木に産んでもらう場合は、飼育マットは飼育管理用の未発酵マット(成虫管理用マット)で良いですが、防虫、防ダニマットのふわふわヒノキチップでもいいです。昆虫飼育を飼育する際に発生する独特の臭いを抑制、ダニの発生も防げる天然素材100%の床材です。

 飼育ケースに昆虫マットを敷きます。成虫が十分潜れる深さであり、産卵木をほとんど埋めてしまえる深さが良いかと思います。




・産卵木
 オオクワガタに産卵してもらう木です。産卵材は、クヌギ・ナラ材を使用します。
 コナラのほうがクヌギより安価です。
 細目5mm~8mm、中目:8~10mm、太目:10~15mmでクワガタのサイズに併せた太さの材木がよく、オオクワガタには太目が適していると思います。汚れや形の不格好なB級品なら、安価で販売されております。

▲産卵木をセット
 産卵木は、そのまま使用するのではなく、1日水に浸して柔らかくします。
 産卵木を水に浸して、浮かないように重石を載せます。1日後に水から取り出して半日ほど乾かします。
 樹皮が柔らかくなっているので剥がした後に飼育ケースにセットします。産卵木はほとんど見えなくなるぐらいにマットに埋めてしまいます。






・エサ台(天然木)
 オオクワガタの成虫のエサであるゼリーを置く台です。天然木を使用したものが一般的です(プラスチックの台もあります)。昆虫ゼリーをそのまま飼育ケースに入れるとオオクワガタがゼリーをひっくり返して、飼育マットや産卵木にこぼれてしまい、マットを汚しますし、ダニが湧いてしまう場合がありますので、安定したエサ台を使用することをオススメします。




・転倒防止材(止まり木) ・・・ 不要
 
オオクワガタは飼育ケース内をよく動き回りますのでよく転びます。問題は転んだあとです。何もないマットの上で転んでしまうと起き上がろうと必死に足をバタつかせますが、起き上がるのが苦手なため時間がかかります。

 バタついて間に徐々に体力が失われて弱ってしまう原因になります。それを防ぐために転倒防止材(止まり木)をケース内に入れてあげますが、産卵木やエサ台(天然木)が転倒防止になりますので、何もないスペースがあまりない場合は不要です。

・昆虫ゼリー
 通常用と高たんぱくゼリーがあります。
 通常は普通の飼育時に与えるゼリーで、高たんぱくゼリーは栄養価が高いため、産卵前後や交尾後に与えたり、越冬前の成虫の体力維持に与えたりします。

 また、ゼリーの大きさは、通常用が16g、少しワイドな18gがあります。オオクワガタは16gでも18gの大きさで大丈夫です。外国産のカブトムシに使用される60gもありますが、これはオオクワガタには大きすぎます(食べきれません)。




オオクワガタの飼育容器です。産卵木は地中にほとんど埋まっており、エサ皿だけが置いてある状態です。ほとんど産卵木で占めており転倒防止材になっています。
IMG_5199


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◆クワガタの越冬できる、できない種

・コクワガタ    ⇒越冬できる(3年)
・ノコギリクワガタ ⇒越冬できない(1年)
・ミヤマクワガタ  ⇒越冬できない(1年)
・ヒラタクワガタ  ⇒越冬できる(3年)
・オオクワクワガタ ⇒越冬できる(3~5年)


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◆我が家の飼育環境

我が家はプログのタイトル通りに飼育場所がベランダですのでコバエに気を付けています。よって成虫飼育はコバエをシャットアウトできる飼育ケースにしています。

また繁殖は産卵木を使用して産卵させています。成虫の飼育マットは産卵木に産んでもらい、幼虫は菌糸ビンで育てていますので、あくまで成虫の休憩場所としてのマットの位置づけです。マットの種類は防虫、防ダニマットのふわふわヒノキチップを使用しています。

幼虫は菌糸ビンで育てています。マットや菌糸ブロックなどに比べると高価ですが、菌糸ビンに入れておくだけで、その後は定期的に様子を見るだけでよいですし、大きく育って立派な成虫が羽化します。
 
また、プログタイトルに「屋外~」と書いておりますが、幼虫の菌糸ビンは屋内に置いて育てております。虫も湧きませんし、衛生的にも問題ありません。

■屋外設置(成虫)
【飼育ケース】コバエシャッター(縦221×横370×高さ240mm)
【飼育マット】ふわふわヒノキチップ
【産卵木】クヌギ材太目
【エサ台(天然木)】天然木(エサ穴18g)
【エサ】ゼリーワイド18g

■屋内設置(幼虫)
【エサ】菌糸ビンG-pot
    ・単独飼育:孵化後550cc、
          1回目交換850cc
          2回目交換850cc
    ・多頭飼育:孵化後2000cc 
          1回目交換3000cc



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◆オオクワガタの累代飼育


・オス・メスペアで同居させる
 オスとメスを同居させます。上手く行けば1ヶ月程度で産卵します。
 本来は1週間程度で交尾するので、オスは別の容器に隔離してメスだけにします。その後、1ヶ月程度が産卵期間となり、メスは産卵木に穴を開けて産卵します。産卵木に産卵痕(木に穴)がありますので、これが産卵が終わった目印です。

オス・メスペアで同居させます。我が家はオス3匹、メス2匹とか複数匹で同居しています。
IMG_5216

産卵痕でクヌギの産卵木が原形を留めていない状態になっています。
IMG_5340


・産卵木からの幼虫取り出し
 メスを取り出した後、さらに1ヶ月待ちます。この期間を設ける事により最後に産卵した卵も幼虫として割り出す事ができるのです。

 我が家では、屋外ですので、秋になった9月(できれば中旬から下旬がいいです、上旬だと幼虫が小さすぎますし、卵の場合もあります)としています。 

 産卵材をマイナスドライバー等の尖っている物で慎重に割っていきます。産卵痕の穴の周辺は幼虫がいる可能性が高いので周りから割っていきます。

 我が家では、何も使用せずに手で割ってしまっています。もちろん、産卵痕の穴の周辺は慎重に割って幼虫を取り出しています。

手で割ったら、小さな一令幼虫がでてきました。
IMG_3535

こんなに沢山の幼虫が産卵木から割り出せました。幼虫が一令幼虫ばかりですし、卵もありますね。この年の割り出しは少し早かったかなと思います。もう少し幼虫が大きく(二令)なってから割り出しでもいいです。
IMG_3540


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▲幼虫の大きさの見分け方

正直、飼育にあまり関係ない部分もありますので、気にしなくてもいいです。
オオクワガタに限らず、クワガタムシは、孵化後に4回脱皮して成虫になります。

[卵]→孵化→[1令]→脱皮→[2令]→脱皮→[3令]→脱皮→[蛹]→脱皮→[成虫]

このようにオオクワガタの幼虫期間は、卵から孵化の1令、1令が脱皮して一回り大きくなった2令、幼虫時代最後の3令の3段階あります。

●1令幼虫

 卵から孵化直後の幼虫です。頭幅(とうふく=オレンジ色をした頭の大きさ)は2ミリ程度です。

●2令幼虫

 頭幅は4ミリ~6ミリ程度です。

●3令幼虫

 頭幅は7~14ミリ。雌雄の別、育ち具合や個体差で大きさがかなり違います。
 100円玉を軽く超える大きさなら3令にです。



・菌糸ビンでの幼虫の飼育
 幼虫を割り出した後、菌糸ビンに入れて飼育します。菌糸ビンの真ん中に割り箸などで穴を開けます。最初から穴が空いていても幼虫が潜りやすいように穴を開けてあげます。

 菌糸はとても硬いです。孵化したばかりの幼虫が、こんなに硬い菌糸を掘って食べれるのか?と心配になりますが大丈夫です。菌糸に穴を開けた後、産卵木から割り出した幼虫を頭から入れてあげると幼虫は潜っていきます。

菌糸に割り箸で穴を開けています。
IMG_5346

幼虫を入れます。スプーンで掬って、直接手で触らないようにするのが良いのですが、我が家は指でそうっとつまんで、穴に頭から入れてあげます。
IMG_5347



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▲菌糸ビンの交換タイミング

菌糸の白い部分がビン全体の残り半分程度になったら交換をして下さい。

菌糸部分が全て無くなりますと幼虫は残ったオガのみ食べてしまいオガが減ってしまい、せっかく大きくなった幼虫がなんと!小さく縮んでしまいます。

交換期間は、2~3ヶ月間隔になりますが、個体差や飼育温度によって差がでます。飼育温度が高いと幼虫の食が進み早期交換となり、幼虫は早く大きくなりますが成虫へと早期に羽化をしてしまう可能性があり、大きい成虫にならないことがあります。

菌糸が食痕でおがくず色になっています。糞は黒くなります。見た目は白い色であっても内側はもっと菌糸が幼虫に食べられています。
IMG_3641

おがくずを掘っていきます。地表の菌糸を剥がして、おがくずにします。おがくずは割と硬いのですが、硬い部分はどんどん掘っていきます。

掘り進むとおがくずが柔らかくなりますので、その辺りに幼虫がいますので、そこからは慎重に掘っていきます。掘り進むとそのうちに大きくなった幼虫が出てきます。
IMG_4027

大きくなった幼虫です。
IMG_4028


新しい菌糸ビンに割り箸などで幼虫が潜りやすいように穴を開けます。
IMG_3639

開けた穴に幼虫を頭から穴に入れてあげます。穴にいれた後は幼虫は潜っていきます。
IMG_3640


・蛹化~羽化~成虫
 幼虫になって10ヶ月~18ヶ月で蛹化します。蛹化してから4週間~8週間で羽化します。
 羽化後はすぐに地上にでてくるわけではありません。羽化後は体が柔らかいので体が硬くなるまで桶室で1ヶ月程度休みます。よって蛹化してから2ヶ月ばかりは地上にでてきません。

蛹化しているオオクワガタのオスです。
IMG_4700


蛹化してから2ヶ月後に地表に出てきます。あの硬い菌糸ビンの表面に穴がボツボツと空いていいますので、それが菌糸ビンからの取り出しの合図です。

ただ、地表にでてくるのを待っていると見逃してしまい、餓死してしまうかもしれませんので、蛹化後1ヶ月半程度経過したら、菌糸ビンを掘ってしまってもよいかもしれません。

菌糸ビンを掘っていくと、オオクワガタのオスがでてきました。
IMG_5088

こちらはオオクワガタのメスです。
IMG_5087

無事に羽化して成虫になりましたオオクワガタたちです。
IMG_5348


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◆我が家のオオクワガタの1年飼育サイクル


●3月
【成虫】
 昆虫ゼリーを置きます。暖かくなってマットから出てきて昆虫ゼリーを食べる場合があります。冬眠で空腹になっており、エサがないと餓死してしまう場合があります。
 ただし、まだ寒いのでゼリーは無駄になってしまうことは多いです(必要経費みたいな感じです)。ゼリーを食べていなくても1週間程度で交換していきます。
【幼虫】
 菌糸ビンの菌糸を食べつくしてしまった場合は交換しています。
 5月には蛹化してしまいますので悩みますが、エサがないと蛹化にも影響がでてしまいますので菌糸ビンを交換します。菌糸が残っている場合は成虫になるまで使用してしまいます。
●4月
【成虫】
 3月と同じです。
【幼虫】
 食痕のはげしい菌糸ビンは交換します。
●5月
【成虫】
 地上にでているところを見れるようになってきます。
【幼虫】
 桶化します。初旬に蛹化して下旬に羽化します。
●6月
【成虫】
 5月と同じです。
【幼虫】
 羽化後に体が固まるまで地中におり、下旬には地上にでてきます。
●7月
【越冬成虫】
 交尾を行ない産卵木に産卵し始めます。産卵痕で木が削られてきます。
【羽化成虫】
 マットに潜ってあまり見ることはできません。飼育ケースに入れた直後に喧嘩でやられてしまうものがいます。
【幼虫】
 羽化せず、もう1年後に成虫になる幼虫は活発にエサを食べます。
●8月
【越冬成虫】
 7月と同じです。産卵痕で木がかなり削られてボロボロになってきます。最盛期ですので喧嘩で一番死んでしまう時期でもあります。
【羽化成虫】
 少しずつマットから出てきます。最盛期ですので喧嘩で一番死んでしまう時期でもあります。
【幼虫】
 7月と同じです。
●9月
【成虫】
 少しずつマットに入っている期間が多くなってきます。来年の新しい産卵木を入れておきます(もう入れてしまいます)。
【割出】
 産卵木を割り出します。幼虫を菌糸ビンに入れます。
【幼虫】
 菌糸ビンを交換します。
●10月
【成虫】
 少しずつマットに入っている期間が多くなってきます。
【幼虫】
 菌糸ビンを交換します。
●11月
【成虫】
 地上にいるところを見れなくなります。
【幼虫】
 なし。
●12月
【成虫】
 なし。
【幼虫】 
 食痕のはげしい菌糸ビンは交換します。
●1月
【成虫】
 なし。
【幼虫】
 食痕のはげしい菌糸ビンは交換します。
●2月
【成虫】
 なし。
【幼虫】
 なし。



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※最後に
ご覧になられている記事は、内容の見直し、文章の誤り(誤字や不適切な表現)による修正で内容が更新されることがあります。

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※モバイルデバイス対応済
※リッチリンク不具合回避対応済(不要)
※追加を追記に変更
※アドセンス再設定対応済
※2020年8月8日更新
※改題:鈴虫寺
※目次を付けました(2021/03/15)
※目次へ戻るを付けました(2021/03/15)
※2022.08.11更新(ハッシュタグ対応)




◆はじめに
以前より鈴虫を飼育しており、いわゆる累代飼育をしていた。昨年まで順調であったが産卵環境を全面マットではなく、小さな容器を入れてマットを敷いて産卵床を作って産卵させた。

産卵自体はうまくいって今年6月に孵化はしたものの孵化した数がとても少なく、結局うまく育たずに死んでしまった。今回は一昨年まで行っていた飼育方法を復活させて累代飼育に再挑戦する。

我が家の鈴虫です。
IMG_3414


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◆飼育場所
屋外でプラケースに入れて育てている。直射日光にあてないこと。カブトムシやクワガタのように日蔭とはいかないものの、半日蔭で飼うことが望ましい。

◆体長
成虫で2センチ程度。

◆孵化から成虫まで
6月の梅雨の季節になると生まれる。羽化直後は白いのでたくさんいるとダニが湧いたかと勘違いするが、よく見ると鈴虫特有の触覚があるのでわかる。

また少し成長したから発見するとゴキブリに見えてしまうが、これも鈴虫特有の触覚があるのでわかる(鈴虫よ、ごめん!)。

7月中旬ぐらい、ちょうど夏休みぐらいに成虫になり、涼しく鳴き始める。8月の暑い季節の夜に鳴いてくれるので、多少気持ちが涼しくなる(もちろんクーラーは全開である!)。


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◆購入・捕獲
我が家の周辺環境では鈴虫は近くの草むらで簡単に捕獲できる昆虫ではないのでホームセンターで購入した。値段は2ペア450円で他(ネット)でも大体500~600円ぐらい売っているので、まあまあ安い。2ペアカップを2つで4ペア購入した。

金額目安500~600円

日本各地で生息しているらしいし、実際に野外で鳴いているのを聞いたことはあるが、これまで見つけずらいので捕まえたことはなかった。

今年、ついに夜の散歩中に野外で鳴いている姿を発見して捕まえようとしたが、野外にいる鈴虫はとても素早くて捕まえられなかった。残念!


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◆プラケース
プラケースはコバエシャッター中(298×195×210mm)である。その名の通り、鈴虫の飼育では鈴虫のエサにコバエがよってくる。

上面の蓋はフィルターで閉じることができるが、全て閉じたままだと湿気がすごいので開けてしまっている。

よってコバエは多少入ってしまうが、市販のプラケースよりは防げるし侵入する数が多くなって来たら蓋を閉じてしまえばよい。

この容器で4ペアの8匹を飼育した。8匹なら十分な大きさだ。最後に飼育ケースは直射日光を避け風通しの良い涼しい所に置くこと。

金額目安コバエシャッター中 800~900円

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◆用土
今回は容器全面にマットを敷いてどこでも産卵できる環境にした。マットは専用のマットでなくても十分。

今回はカブトムシのマットを代用。腐葉土や培養土でもいいし、水生植物の土でも問題ない。ただ殺虫剤が入っているものはさすがに使用しない。要は土なら何でもいい。

用土は産卵にむけて湿らせておくこと。水は水道水で問題ない(メダカじゃないのでカルキ(塩素)の水をかけても死ぬことはない)。

霧吹きでもいいが、我が家はドバっと水をかけてしまう。鈴虫に直接あたっても大丈夫で死にはしない。

金額目安金の土 20L 1,000円
      (ガーデニングに使用するものである)




◆マットの入れ替え
【2020.08.08】追記

鈴虫のシーズンが終わり鈴虫が産卵した卵をマットから取り出さない限り、マットを交換するタイミングがありません。10月から翌年6月までの間は卵のままですし、6月になって孵化しても幼虫はとても小さいので取り出すのは難しいと思います。また、親鈴虫になると産卵をしますので難しいです。

そこで、マットを交換するタイミングは親になる一歩手前のある程度を大きくなった頃しかありません。
累代飼育していると、かなりの数が生まれているので容器からの移動も一苦労ですが、移動してもらい、一気に交換してしまいます。

マット交換をしないと、カビが発生したり、鈴虫の排泄物、ダニやコバエなどが住み着き、最悪の場合、卵が孵らない環境になってしまいます。

1年に1回は必ずマット交換をしましょう。


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◆隠れ家
隠れる場所としては流木や鉢の欠片を設置。また水分を沢山とる昆虫なので水苔に水をつけて置いておいた。水苔は水分がなくなったら補充。水は水道水で問題ない(メダカじゃないのでカルキ(塩素)の水をかけても死ぬことはない)。

金額目安流木 600~1,000円
       水苔 500~700円
       小さな和の庭 土管M 500円








◆エンマコオロギと鈴虫の同居
【2020.08.08】追記
エンマコオロギと鈴虫の同居はできません。エンマコオロギの方が鈴虫より強く、鈴虫は雑食性の高いエンマコオロギのエサになってしまいます。

また、エンマコオロギは体力も強く、ジャンプを沢山しますので、その度に鈴虫を驚かせて弱らせてしまいます。

エンマコオロギと鈴虫は別々に飼いましょう。


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◆エサとエサ皿
エサは市販の『マルカン スズムシのエサ お徳用 90g(専用エサ皿付)』を使用している。オマケにエサ皿が付いているので、これを使用する。

タンパク質を捕らないと共食いして補給しようとする。過密飼育なら仕方がないが少数なら避けるべきなのでエサを切らさないこと。

植物性としてキュウリ、ナスなどの野菜も入れる。ただ『スズムシのエサ』だけでも十分ではある。エサは毎日変えなくてもよい。エサ皿からなくなっていたら補給する。

また市販でも野菜でも腐ってきたり、カビが生えているようであれば交換する。最後に用土にエサを置かないこと。エサにカビが生えるし、ムシが湧く温床となる。

金額目安マルカン スズムシのエサ
       お徳用90g(専用エサ皿付) 300円

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◆コバエ
コバエが鈴虫のエサを狙って、または鈴虫の死骸を狙ってやってくるが、防止目的でコバエシートなど使用するとせっかくの音色が聞えなくなってしまう。

私はあきらめて周囲に『ハエ捕り棒』や『ハエ捕り紙』を設置する。

金額目安ハエ捕り棒 500~600円




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◆維持費
市販のエサとナスやキュウリなどのエサ代だけだが、市販のエサを1回買えば8匹程度なら軽々1シーズンは持つ。累代飼育なら用土代(用土を変える場合)とエサ代だけとなる。

金額目安マルカン スズムシのエサ
       お徳用90g(専用エサ皿付) 300円

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◆寿命
寿命は3~4ヶ月程度。成虫の寿命は2ヶ月程度というが、成虫になる季節にもよるが夏を迎える前に成虫になると1ヶ月程度しか生きない。

オスから死んでいき、最後はメスが残る(虫はみんな同じ)。


◆卵での越冬
親鈴虫が死んでからの容器は10月までは用土を乾燥させない。こまめに水分を補給する。

11月からは乾燥させてしまい翌年の5月までは、ほったらかしにしておく。保温も一切必要はなく、屋外にそのまま置いておいてよい。

翌年の5月になったら用土に水分を与えて湿らせて維持していく。そうして6月になると孵化する。


◆鈴虫の1年
【2020.08.08】追記
鈴虫の1年です。6月~9月がシーズンです。その後は子孫を残す為に、親鈴虫が9月に死んでから11月まで水を切らさないこと、翌年5月になったらマットに再び水を補給して孵化させます。マットの水分調整がカギになると思います。


◆鈴虫の1年
5月 霧吹きでマットに水分を補給
  (ここからマットを乾燥させない)
6月 子供が生まれる
7月初旬 マットを入れ替える
    (幼虫が親に近い大きさ
     2cm程度になったら)
      親になる前のここがベスト
7月中旬 親鈴虫になる
     -鳴く
     -産卵
9月 シーズン終了
  (親が死んだからといって
   マットを乾燥させない)
11月 マットを乾燥させて
   翌年5月までそのままとする


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◆鈴虫寺
京都府京都市西京区にある寺で華厳寺(けごんじ)といいます。
鈴虫を四季を通じて鈴虫を飼育しており「鈴虫寺(すずむしでら)」とも呼ばれています。

●拝観料
拝観料500円です。

●説法
有名な苔寺の近く。和尚さんの説法が30分程度きけます。説法は一時間毎に行われ、それを待つ行列が階段のところにできます30分の説法はお茶とお茶菓子が出ました。漫談の様な内容。笑いあり心に響く内容。楽しいひと時でした。ただ、人によっては営業トークにも聞こえる模様です。

●鈴虫
一年中鳴いています。温度管理された部屋で育てられています。すごいと思ったけど冬に聴いても美しいと感じなかった。やはり秋の虫なら秋に聴きたいと感じた。

●お守り
幸福御守り。お地蔵が入っているそうです。ひとつだけ願いを叶えてくれます。300円です。

●アクセス(京都駅から)
京都バス【73、83番 鈴虫寺ゆき】にて、終点下車 徒歩2~3分 約60分 遠い..。
タクシーで鈴虫寺まで約2,000円~2,300円 約25分なので、奮発するのもありです。


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◆さいごに
全ての準備が終わり最後に鈴虫を放つ。鈴虫は容器に入れられて元気よく動いている。エンマコオロギと違いジャンプしないのでゆっくり見ていられる。見ていると早速涼しげに鳴き始めたので蓋を占めた。


飼育容器。隠れる場所と水場、エサがあれば十分。
IMG_3306

鈴虫のオス。
IMG_3307


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※最後に
ご覧になられている記事は、内容の見直し、文章の誤り(誤字や不適切な表現)による修正で内容が更新されることがあります。

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※2020年8月8日更新
※目次を付けました(2021/03/15)
※目次へ戻るを付けました(2021/03/15)
※2022.08.11更新(ハッシュタグ対応)
※2022.09.12更新(コオロギを捕まえる方法追記)




◆はじめに
エンマコオロギを飼育しており、いわゆる累代飼育をしていた。昨年まで順調であったが産卵環境を全面マットではなく、小さな容器を入れてそこにマットを敷いて産卵させようとした。これがものの見事に失敗し、今年6月、7月とはいくら待っても全く孵化しなかった。

我が家で飼育しているエンマコオロギです。
IMG_3413


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◆野生種を採取
エンマコオロギは以前少し歩いた河原付近で捕れたので、さっそく同じ場所に捕りに出かけた。目的の場所は水辺(側溝だけど)付近で草刈りをかなり前にしたので枯れた草が少しであるが積みあがっている。

早速足で枯草を踏んで出てくるか試してみる。小さなエンマコオロギが出てきたが素早く捕れない。ジュンプ力もかなりあり、ジャンプされると見失ってよくわからない。作戦を変更して足で枯草を踏んで水際に追い立てた。

エンマコオロギはジュンプして逃げていく。そのうちに水際でジュンプして水に落ちた。『しめた!チャンス!』エンマコオロギは必死に泳いでいる。しかしながら地面より俊敏さを落ちる。ここで手で捕まえるのだ。どんどん捕まえられる。

泳いでいるのも、這い上がってくるものもあっという間に飼育できるくらいの数は捕れた(正確に数えてないが15匹ぐらい)。

❖草刈りを待てない!でコオロギを捕まえる方法【2022.09.12】追記

コオロギを簡単に捕まえるなら夜に草むら近くの道路を歩く


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◆飼育の準備
持ち帰ったエンマコオロギは、今回は容器全面にマットを敷いてどこでも産卵できる環境にした。マットは専用のマットでなくても十分。

今回はカブトムシのマットを代用。また隠れる場所の流木や鉢の欠片をセット、他に水分を沢山とる生き物なので水苔に水をつけて置いておいた。

あと忘れてはいけないのがエサ皿だ。大食漢だからとりあえず二皿用意した。

エサは鈴虫のエサで『マルカン スズムシのエサ お徳用 90g(専用エサ皿付)』だ。今日は入れていないがキュウリ、ナスなどの野菜も入れる。要は鈴虫と同じで十分だ。

以下はエンマコオロギの飼い方の手順をまとめたものである。


●飼育場所
屋外でプラケースに入れて育てている。カブトムシやクワガタのように日蔭とはいかないものの、半日蔭で飼うことが望ましい。

●体長
成虫で3センチ程度。

●孵化から成虫まで
6月の梅雨の季節になると生まれる。鈴虫を同じ時期である。羽化直後は白いのでたくさんいるとダニが湧いたかと勘違いするが、よく見るとコオロギ特有の触覚があるのでわかる。

また少し成長したから発見するとゴキブリに見えてしまうが、これもコオロギ特有の触覚や後ろ足があるのでわかる(コオロギよ、ごめん!)。

鈴虫より若干遅く8月中旬ぐらいに成虫になり鳴き始める。若干涼しくなる9月の夜によく鳴いてくれるので『あぁ。秋がきたな~。あともう少しでビオトープの季節も終わりか~。』となる。

●購入・捕獲
我が家の周辺環境ではコオロギは近くの草むらで簡単に捕獲できる昆虫なので無料。

金額目安無料


●プラケース
プラケースはコバエシャッター大(370×221×240mm)である。その名の通り、コオロギの飼育ではコオロギのエサに鈴虫より凄い数のコバエがよってくる。

上面の蓋はフィルターで閉じることができるが、上面の蓋は全て閉じたままだと湿気がすごいので開けてしまっている。よってコバエは多少入ってしまうが、市販のプラケースよりは防げるし侵入する数が多くなって来たら蓋を閉じてしまえばよい。

この容器で20匹を飼育した。20匹でも問題ない大きさだ。ただしこの大きさでも成虫のジャンプで軽々と逃げてしまう高さであり、蓋の開け閉めは注意が必要だ。最後に飼育ケースは直射日光を避け風通しの良い涼しい所に置くこと。

金額目安コバエシャッター大 1,400~1,600円

●用土
今回は容器全面にマットを敷いてどこでも産卵できる環境にした。マットは専用のマットでなくても十分。今回はカブトムシのマットを代用。腐葉土や培養土でもいいし、水生植物の土でも問題ない。

ただ殺虫剤が入っているものはさすがに使用しない。要は土なら何でもいい。用土は産卵にむけて湿らせておくこと。

水は水道水で問題ない(メダカじゃないのでカルキ(塩素)の水をかけても死ぬことはない)。霧吹きでもいいが、我が家はドバっと水をかけてしまう。コオロギに直接あたっても大丈夫で死にはしないが驚いてジャンプし、逃げてしまうことがあるので注意が必要だ。

金額目安金の土 20L 1,000円
      (ガーデニングに使用するものである)

●隠れ家
隠れる場所としては流木や鉢の欠片を設置。また水分を沢山とる昆虫なので水苔に水をつけて置いておいた。水苔は水分がなくなったら補充。水は水道水で問題ない(メダカじゃないのでカルキ(塩素)の水をかけても死ぬことはない)。

金額目安流木 600~1,000円
       水苔 500~700円
       小さな和の庭 土管M 500円








▲エンマコオロギと鈴虫の同居
【2020.08.08】追記
エンマコオロギと鈴虫の同居はできません。エンマコオロギの方が鈴虫より強く、鈴虫は雑食性の高いエンマコオロギのエサになってしまいます。

また、エンマコオロギは体力も強く、ジャンプを沢山しますので、その度に鈴虫を驚かせて弱らせてしまいます。

エンマコオロギと鈴虫は別々に飼いましょう。


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◆飼い始めてから
比較的、簡単に飼育できる部類に入る。


●エサとエサ皿
エサは市販の『マルカン スズムシのエサ お徳用 90g(専用エサ皿付)』を使用している。オマケにエサ皿が付いているので、これを使用する。

タンパク質を捕らないと共食いして補給しようとする。過密飼育なら仕方がないが少数なら避けるべきなのでエサを切らさないこと。

植物性としてキュウリ、ナスなどの野菜も入れる。ただ『スズムシのエサ』だけでも十分ではある。

エサは毎日変えなくてもよい。エサ皿からなくなっていたら補給する。また市販でも野菜でも腐ってきたり、カビが生えているようであれば交換する。最後に用土にエサを置かないこと。エサにカビが生えるし、ムシが湧く温床となる。

金額目安マルカン スズムシのエサ
       お徳用90g(専用エサ皿付) 300円

●コバエ
コバエが鈴虫のエサを狙って、またはコオロギの死骸を狙ってやってくるが、防止目的でコバエシートなど使用するとせっかくの音色が聞えなくなってしまう。

私はあきらめて周囲に『ハエ捕り棒』や『ハエ捕り紙』を設置する。

金額目安ハエ捕り棒 500~600円




●維持費
市販のエサとナスやキュウリなどのエサ代だけだが、市販のエサを1回買えば20匹程度なら1シーズンは持つか持たないかギリギリ。コオロギは大食漢なので結構消費する。累代飼育なら用土代(用土を変える場合)とエサ代だけとなる。

金額目安マルカン スズムシのエサ
       お徳用90g(専用エサ皿付) 300円




●寿命
寿命は3~4ヶ月程度。成虫になると1ヶ月程度しか生きない。オスから死んでいき、最後はメスが残る(虫はみんな同じ)。


●卵での越冬
親コオロギが死んでからの容器は10月までは用土を乾燥させない。こまめに水分を補給する。

11月からは乾燥させてしまい翌年の5月までは、ほったらかしにしておく。保温も一切必要はなく、屋外にそのまま置いておいてよい。

翌年の5月になったら用土に水分を与えて湿らせて維持していく。そうして6月になると孵化する。


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◆さいごに
全ての準備が終わり最後にエンマコオロギを放つ。容器に入れられてピョンピョン跳ねている。と思ったら一匹脱走してしまった。もう捕まえられない。

その内、どこかに隠れてしまったので諦めて蓋を占めた。蓋を占めて眺めているとさっそくエサ皿に登って食べている。

夜、いつものビオトープ観察をしていると、そのエンマコオロギが壁にくっついて休んでいたので捕まえて容器に入れた。


飼育容器。隠れる場所と水場、エサがあれば十分。
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まだ小さなエンマコオロギ。
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親のエンマコオロギです。
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※最後に
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