虎ノ門虎之助のベランダ・ラボラトリー ft.メダカ

いつものようにプログを眺めていたら、妻が言った『7年もやってるんだから、プログ書いてみたら?』と。こうして始まりました。 屋外(ベランダ)での、メダカ、ドジョウ、エビ、貝や、水生植物の飼育記録をとっていないので、自分自身でも後から見返せるように残しています。


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タグ:屋外飼育

※2022.08.11更新(ハッシュタグ対応)

雨が降り続いております。とても蒸し暑いです。

雨も「しとしと(細かい雨が降るの意)」と降るわけではなく「ざぁざぁ(滝の様な雨)」と降りますので、ベランダの配管は上階と屋上からの甘雨水が流れており物凄い音を立てています。

ベランダから見る周囲の風景は、空は黒い雲で覆われて真っ暗であり、雨が道路に叩きつけられており排水溝で処理しきれない雨水が道路を川のように流れております。

線状降水帯
ニュースでは盛んに線状降水帯により、大雨の予想や大雨による被害の状況が伝わってきます。

線状降水帯とは、次々と発生する発達した雨雲(積乱雲)が集合した状態のものです。集合した積乱雲群によって、数時間にわたってほぼ同じ場所を通過または停滞することで作り出される、線状に伸びる長さ50~300km程度、幅20~50km程度の強い降水をともなう雨域を線状降水帯といいます。

近年は毎年のように線状降水帯による顕著な大雨が発生し、数多くの甚大な災害が生じています。

ベランダに雨が吹き込んだ場合
我が家のメダカなどの水棲生物はベランダですので、この線状降水帯は関係ないのかといいますと、そうではありません。

線状降水帯による大雨で風が強い場合は、ベランダの内側まで吹き込んできます。

大量の雨水は容赦なくメダカ容器に振り注ぎます。メダカ容器の水位は上がっていき、やがて溢れだします。

メダカ容器の水位が上がるとメダカはどうなるのでしょうか。

親メダカであれば、雨水から逃れるように水面にいることは少なく、水底でじっとしていますので、雨水とともに流れ出てしまうことは、ほぼありません。

雨水とともに流れ出てしまうのは、水面にいるメダカであり、大雨でも水面にいるメダカは何らかの原因で弱っていて水底に潜る力がない個体が多いです。

また、メダカの稚魚は、ある程度大きくなるまでは水面で生活していますので、メダカの稚魚は雨水とともに流れ出てしまうことがあります。

他にメダカではありませんが、タニシ、カワニナなどの貝、特にスネールと呼ばれているサカマキガイなどは沢山の個体が容器の外に出てしまい干からびていることがあります。

ドジョウも、ここぞとばかりに容器の外に出てしまいます。ドジョウ自体が脱走王との異名をとっていますので大雨で水位が上がった状態は『脱走する絶好の機会』です。

ヌマエビに関しては、逆に雨水とともに流れ出てしまうということはありません。水底に隠れてしまっております。

ベランダに雨が吹き込まない場合
線状降水帯による大雨でも風がない場合は、ベランダの内側まで吹き込んでくることはありません。

「これはどういうことなのか?」と言いますと「晴れの日」と変わりません。夏の場合は気温にもよりますが、ヘタをすると「猛暑日」と何ら変わらないことになります。

猛暑日と一緒となりますと、急激にメダカ容器の中の水が減っていき水位が下がっていくのです。

ここで忘れがちなのは、外は線状降水帯による大雨でざぁざぁ降りなのに、ベランダ(※)は当然雨が降っていません。晴れの日と変わらないことです。外が大雨ですので錯覚しがちなのです。気づいたら「あー!!!」なんてことになりかねません。

※ベランダとバルコニーの違いは屋根がついているかいないかということだ。 ベランダは屋根がついていて、バルコニーにはついていない。

メダカ容器歯はまだいいのですが、これがガーデニングの植物ということになりますと、プランターや鉢植えの植物の水やりを忘れてしまいますと、枯れ始めてしまい、大惨事なんてことになりかねません。植物は一度でも萎れてしまいますと元気を取り戻すのに時間がかかります。慌てて水をあげて元気になったようになりますが、その後の開花や結実(けつじつ:実がなること)に影響を及ぼすことが多いです。

最後に
『外は大雨かぁ。』と思っても、ベランダ飼育者は、ベランダの水やり、または排水に注意を払わないといけません。



※最後に
ご覧になられている記事は、内容の見直し、文章の誤り(誤字や不適切な表現)による修正で内容が更新されることがあります。


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※2022.08.11更新(ハッシュタグ対応)

暑い~。今日は休日ですので、平日にできなかった水棲生物や水生植物の世話をベランダに出てしておりますと、ダラダラと汗がしたたり落ちてきます。暑いは暑いんですが蒸し暑いんですよね。

コガマやウキヤガラの抽水植物を植えている金魚容器内の鉢が前日からの強風で倒れてしまい、金魚たちが落ち着きなく泳ぎ廻っていたのでした。鉢が小さいのか、すでに大きくなってしまったコガマとウキアガラの地上部が成長して重たくなってしまったのもので、強風に耐えれなくなっていました。

鉢を何度か起こしましたが、強風が吹きやまないので、再び倒れてしまいます。

仕方がありませんので、鉢の上に重しを置いて様子を見ています。

強風は昨日から吹いており、今日の夕方もまだ吹いている状況です。

日中はといいいますと、強風は吹いているのの、太陽はしっかりと出ており、直射日光に当たるととても暑いです。

水温は上昇しつづけて、30℃まで上がりました。日中は親メダカたちは水草の中に隠れてしまい、泳いでいる姿を見ることができません。そして夕方に涼しくなると水面で出てきて泳ぎ始めます。

いきなり6月に猛暑になりましたが、8月の猛暑では35℃程度まで水温が上がりますので序の口であります。水草を入れておけば陰になりますが、そこは状況を見て簾(すだれ)も併用して夏を凌ぎます。

明日も猛暑だそうです。


水温計は30℃となっています。
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白メダカは潜ってアナカリスの下で休んでおり見えません。
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ヒメダカもマツモの下に隠れて涼んております。
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メダカの稚魚は元気に泳ぎ廻っています。
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※最後に
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※2022.08.11更新(ハッシュタグ対応)

昨日も今日も雨です。 ここしばらく太陽が雲の合間から覗いても、ほんの僅かな時間だけであり、後はどんよりとした雨雲が空を覆っております。

タイトルに五月雨と書こうとしました。五月雨の読みはさみだれと読み、意味は陰暦5月に降る長雨ということで陰暦5月は、現代(新暦)の大体6月をさしています。6月の長雨ですので梅雨と同じなんだそうです。なお、梅雨は主として五月雨の降る「季節」をさしており、五月雨は「雨そのもの」をさすのだそうです。

また、ここで出てきた旧暦5月とは、日本が1873年(明治6年)以前に使用していた太陰暦(正確には太陰太陽暦)における5月をいいます。

そして太陰暦では、月の満ち欠け、すなわち新月(または満月)から新月(または満月)までの約29.53日を基準として、29日(「小の月」といいます)または30日(「大の月」といいます)を1ヶ月と換算して「小の月」と「大の月」による12ヶ月で1年としています。

従いまして、新暦で5月下旬から7月中旬頃となり、毎年ずれています。

雨が降り続きますと、一番気になりますのは、容器からのオーバーフローとなります。

ただし、オーバーフローでメダカが容器の外にでていくのかといいますと、そうそうありません。特に強い雨が降っている場合は、メダカは雨に影響、温度や水質(酸性)、そして雨の衝撃に備えて、水の底にじっとしていますので、雨水とともに流れていくことはほぼありません。ただ、稀にありますので、雨上がりには確認はしていください。

ただし、メダカの稚魚は水底に潜ることはしませんので、そのまま流れてしまいます。水位を予め低くしておくなどの対策が必要です。親メダカと違い、小さいので容器の外に流れますと見つけるのは困難になります。

そして水温水質の変化です。雨水による水温が変化しますし、雨の間に雲の合間から覗く太陽によって水温が上がったり下がったりします。また雨水(酸性)により水温変化があります。

この水温水質の変化でもメダカが大きく体調をくずすことはありません。

水温水質で体調をくずしてしまうのは、ここにメダカの食事が加わることです。メダカがエサを食べることによって消化不良による体調不良、そしてエサが残ることによる水質悪化、特にエサの残りによる水質悪化は長雨の影響で腐りやすくなりますので悪化し易く、日光不足により微生物の活性も落ちますのでメダカに無毒な物質に分解するまで時間がかかります。

エサやりは量や回数を抑えるなど、少し慎重にする必要があります。特に4月後半から活性が上がってエサをたくさん食べるようになってからのエサを抑えることになりますので難しいところもありますが、そのままあげ過ぎますと大量死につながる場合もありますので要注意です。

また、日光不足により、メダカの健康にする骨や皮の形成に影響を及ぼしたり、産卵条件の時間(1日12時間程度)を満たしていないので産卵をしないこともあります。

日光が当たれば産卵を再開しますので、しばらく待つことになります。

雲がどんよりしています。
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ヒメダカです。水草に隠れています。
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白メダカはやや上層にいますが水面にはおりません。
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メダカの稚魚が誕生しました。この時期はオーバーフローには注意が必要です。
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※2022.08.11更新(ハッシュタグ対応)

北京オリンピックが終わりました。コロナ禍にあって、夏季は東京、冬季は北京とオリンピックが2回見ることができた年度でした。

そもそも夏季と冬季は開催都市は違えど、同じ年度で開催されておりました。

1998年の冬季のリレハンメル(ノルウェー)から始まりました。

何でかは正式な発表がないのでわかりません。一番多く出回っている説が夏季オリンピックに比べて冬季オリンピックの注目度があげて、テレビの放映権料金の値上げやスポンサー集めを有利にすすめようということです。

もうひとつが、年度に2度のオリンピックを開催すると国際オリンピック委員会の負担(何をやっているのかは不明です)が大きく、2年ずらすことによって国際オリンピック委員会の運営負担を減らそうというものです。

どちらにせよ、国際オリンピック委員会のご都合主義で開催年の変更があったように思います。

今回、北京オリンピックをテレビ放映を観たのは、フィギアスケート女子のワリエワ選手のフリースケーティングとカーリング女子の準決勝の日本vsスイスでしたが、やはりフィギアスケート女子のワリエワ選手は痛々しくて観ていられなかったです。

何が正解だったのでしょうかね?完璧に演技して金メダルとなったら、それはそれで色々言われるでしょうし、CAS(スポーツ仲裁裁判所)が出場不可の判定をしたら、それはそれで議論されているでしょうし、いずれにしてもスッキリしないフィギュアスケート女子の結果となってしまいました。

現在のジャンプ点数の高いフィギアスケートの採点方式ですと、4回転を軽々跳べるロシア3人娘には太刀打ちできそうにありませんので、坂本選手のショートプログラム、フリースケートのノーミス演技で、とれたのは称賛に値しますが、たられば論で言いますと、3人娘が普段通りに演技していれば、難しかったのだと思います。

北京も寒そうな情景をテレビを通して見せてくれましたが、日本もまだまだ寒さが続いております。

しかしながら、2月もあと1週間です。3月になれば徐々に気温もあがってきて、メダカやドジョウなどの水棲生物や、スイレンやハスなどの水生植物は芽を出してきます。

もうあと少しの辛抱です。

2月なので日が落ちる夕方からは特に寒いのですが、日中は暖かい日が少しずつでてくる季節ではあります。

ここで一番気を付けないといけないことは、「飼育」を始めてしまうことです。

暖かい日になったからと言って、屋外飼育を始めてはいけません。


❖暖かくなったからといってエサをあげてはいけない。


特にエサをあげてはいけません。

まだ、春になっていないこの段階で暖かい日中にエサを食べてしまうと、夕方になり寒くなった時点でメダカは消化不良で体調をくずしてしまいます。

また、活性が上がっていないこの時期にエサをすべて食べることはありませんので、エサが残り、水の富栄養化がすすみます。

そして、少しずつ暖かくなってきますので、容器はアオミドロが繁茂して、泳ぐスペースのないくらいにアオミドロだらけになってしまいます。

この時期も、冬の間と同じく「足し水」だけに留めておきましょう。


❖次シーズンにむけて用土の在庫確認や容器購入

来たるべく春に向けて、今すべきは次シーズンに向けての準備です。特に毎年使用する用土、そして新たにチャレンジするとなると容器、そしてレイアウトの石や流木、水草などです。またエサを前年度に使い切ってしまい、ないかもしれません。

これらを春になってから購入するとなると、皆さん購入しますので、特にネット店では自分の購入したいものが売り切れになっていることもあります。

春になって、購入できてないとなれば、自分のしたいようなメダカなどの水棲生物の飼育やハスやスイレンなどの水生植物の飼育ができないかもしれません。

早めに購入しておくのもいいと思います。

ただ、水草は早い時期では休眠株(地上部は枯れていて地下の根だけの状態)の場合があるので、注意が必要です。休眠株で購入してもいいですが、意外に難しく芽が出ないで枯れてしまう場合もあります。芽が出てから購入したほうがいいです。

また生体はまだまだ寒い、また容器の大掃除や水替えによる環境変化になじめずに死なせてしまうことがありますので、水が安定してから購入するのがいいと思います。


白メダカがアナカリスに隠れて過ごしています。
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少しずつ、姿を現すようになってきました。
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ヒメダカたちが泳いでいます。
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メダカの稚魚です。今年は寒い冬ですが頑張ってくれています。
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※最後に
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※2022.08.11更新(ハッシュタグ対応)

最高気温が一桁台の続いている関東千葉ですが、今日も寒いですね。いつものようにベランダに出てメダカの状態を観察しながら足し水を行いましたが、やはり冬の乾燥は侮れず水があっという間に減ってしまいます。

屋外メダカの飼育者は、あと1ヶ月は我慢?の季節であります。メダカの状態を見ると書きましたが、メダカも寒さで水底にひっそりを春を待っている為、なかなか水面にでてきてくれず、まったく1匹も見えない時もありますので、もしや全滅したんでは?と何年やってても心配になります。

ただ、今年は結構、寒さに耐えきれずに死んでしまうメダカの見かけておりますので、かなりの数が冬を越せないことも想像されます。こればかりは強い者が生き残る自然の原理ですので、何もすることができません。

この時期はよく松任谷由実さんの『春よ、来い』を春を待ち焦がれながら聴いています。

❖春に向けて
春に向けて飼育でやることはメダカ容器の状態の確認と足し水だけです。メダカ容器の状態というのは、メダカが死んでいないか?ではなく、メダカの冬越しを阻害することは起きていないか?を確認しています。

この阻害するものというのは2つあり、1つ目は水草が繁茂しずぎてメダカの泳ぐスペースを奪っていないか?とうことです。水草の中で水中で生きていける沈水性の植物の場合は、冬の間も夏場より成長ペースは落ちているものの、少しずつ成長していきますので、徐々にメダカの泳ぐスペースを奪っていきます。

どうしても間引きしないといけない場合は、日中暖かい日を選んで間引きを行いましょう。間引きは少量に留めておき、そして春まで2度と間引きしような量を間引きします。間引き自体がメダカたちの冬越しの環境を大きく変えてしまいますし、冬眠状態だったメダカを起こして体力を使わせてしまいます。

本来であれば、冬越し前に水草を春まで繁茂しても大丈夫な量にかなり間引きするのがいいと思います。

もうひとつはアオミドロが水面を覆ってしまい、メダカの泳ぐスペースを奪ってしまわないか?ということです。アオミドロが水が富栄養化したことで、その栄養分を取り込んで増えていきます。この富栄養化はエサの残りや水棲生物の排泄物、枯れた水草、死んだ水生生物などが原因です。

夏場の場合は、水草や植物性プラントンが活発に栄養分を取り込みますので、アオミドロが繁茂することが抑えられますが、ひとたび冬になりますのと、水草や植物性プランクトンの活性が弱まりますので、アオミドロに栄養が回ってきます。アオミドロは徐々に勢力をひろげていくことになります。

このアオミドロが水面などを覆ってしまった場合は、取り除くことをオススメします。アオミドロが水面一面を覆ってしまうと、水中までに日光が届かなくなり、水中のプランクトンや水棲生物、水生植物が死んでしまいかねません。

アオミドロの間引きは日中暖かい日を選んで間引きを行いましょう。間引く量は水面までに留めておき、春まで2度と間引きしような量を間引きします。

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そして冬は乾燥する季節です。夏場のように毎日観察をしなくなるのも手伝って水の減りが早く感じます。水の減り具合を確認するので、1日1回とは言いませんが、2,3日に1回ぐらいはメダカ容器の水の減り具合を確認しましょう。

エサは冬場にはあげません。春になるまで待ちましょう。

そして、春になるまでは『来シーズンの構想』を練る季節でもあります。前シーズンの反省を踏まえて、例えば、メダカ容器の設置位置を替えてみようとか、新しい種類のメダカを購入しよう、他にも混泳する生き物を購入しよう、新しい水生植物を育ててみよう、新しい容器を購入してみよう、レイアウトを変更してみよう、など枚挙にいとまがないと思います。

春がくるのをひたすら待ちながら、来シーズンの構想を練って、ホームページを見て、実際の水棲生物やアクアリウム用品などを見て、自分なりの構想を深めていきましょう。

❖春になったら
春になったらの定義が難しいのですが、水温が15℃前後になれば、エサやりを開始してもいいと思います。エサをあげ始めたら、ずっとあげなくてもいいと思います。この時期は日によって水温15℃を下回る日もありますので、水温計とにらめっこしながらエサをあげていいと思います。

そして、春は一大イベントの容器の大掃除、水替え、植え替え(リセットとも言っていますが、この言葉は私はあまり好きではありません)を行います。

春に行うのは、容器の掃除や植え替えなどをして環境を変えても死ぬリスクが冬より低いことや、暖かくなるとメダカやエビの産卵が始まりますし、水生植物が芽を出しますので、その前に大掃除や植え替えを行うのです。

そして、もうひとつ、冬をどれくらいの水棲生物や水生植物を越してくれたか?の確認の意味合いもあります。越冬対策の結果発表ですね。

水替えは、冬の間に使用していた水を半分程度残しておき、新しい水(カルキを抜いた水)を加えます。全部水替えをすると環境変化についていけずに、メダカというより水質変化に弱いエビが真っ先に大量死を迎えますので注意しましょう。

たくさんの生き物が冬を越してくれていると『よかった~。』と心底思います。

他にも、新しい水草を導入するというのであれば、ここで購入して植えるという楽しみもあります。

❖春
春のメダカ飼育は、容器の大掃除や水替え、植え替えを行ったので、少なくとも環境変化、特に水質の変化が激しいので、水の安定までに1ヶ月程度の期間を要します。エサをあげる量は控えめにします。

水が安定してきたら、新しい魚やエビなどの水棲生物を購入したい場合は購入して容器に入れてみます。



※最後に
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※2022.01.22作成(Pilot)
※2022.11.20更新(3項目追記)
※2022.11.21更新(1項目追記)

❖はじめに

メダカのシーズンは大体4月~10月です。11月から翌年3月まではオフシーズンで、特に12月~2月は厳冬期であり、屋外、屋内に限らずにメダカの飼育者にとって、メダカを無事に越冬させて春を迎えさせることが最優先であり、そのために色々と悩んだり考えたりする期間でもあります。

ただし、屋外飼育者にとって冬はシーズン中のようにせっせと世話をすることはなく、春に備えて前シーズンの振り返りをしつつ、次シーズンに向けて構想を練る時期であり、屋内飼育者にとっては、オールシーズンなので引き続きメダカの飼育や繁殖を行いますが、屋外との気温差や足し水の元となる水道水が冷たいなど、屋内飼育といえども冬が若干気をつかう時期でもあります。

いずれにせよ、冬はシーズン中のようにいきませんが、シーズン中と同じことをしていては死なせてしまうこともあります。そんな悩める冬の飼育ライフを解決できればと思い、まとめてみました。もしよろしければ、覗いていってください。


冬を越せるのか?

❖屋外飼育

メダカは10℃以下になりますと食欲がなくなり、5℃以下になると冬眠状態になりますが、屋外でも冬を越すことができます。

ただし、0℃以下で水が中まで完全凍結してしまいますと凍死してしまいます。水面に氷が張るぐらいでしたら、水の中は0℃以下になっていませんので、メダカは水底でじっとして春を待っています。

メダカが越冬できる水量の容器に隠れ家である岩や流木、水草などを植えておけば陰に隠れて冬を越すことができます。もちろん、ベアタンク(何も入れない)飼育で越冬できないわけではありません。水量がある容器であれば冬を越すことができます。

❖屋内飼育

屋内飼育ではヒーターを点けていればメダカの適温である16℃~28℃を維持していれば問題ありません。屋外のシーズン中(4月~10月)のように飼育することができます。

ヒーターなしの場合は室内の温度に左右されますが、ヒーターなしでもメダカを飼育することは可能でできます。水温15℃以下にならなければエサをあげることもできます。

ただし、(人間の)ヒーターを点けていれば屋内の温度も暖かくなり、屋内の温度につられて15℃以上の水温を維持できますが、(人間の)ヒーターは24時間点けていられないと思います。その場合は15℃を下回る可能性がありますので、活性が落ちる場合があります。

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冬のエサの量について

❖屋外飼育

屋外飼育では12月~3月(3月は15℃を超える日が増えるまで)は必要はありません。冬にメダカにエサをあげても消化できずに死なせてしまうことがあります。

例え、暖かい日が続いてメダカの活性が上がって元気よく泳いでいてもエサをあげてはいけません。そのうちに気温も低くなりメダカの活性は下がりますので消化できなくなります。

また、冬にエサをあげるとメダカが食べきることができずにエサが残り、水が富栄養化してヘドロの温床になったり、猛毒のアンモニアや亜硝酸が発生してもバクテリアが活動していないので分解されずにそのまま残り、メダカを死なせてしまうことがあります。

❖屋内飼育

屋内飼育ではヒーターを点けていればメダカの適温である16℃~28℃ですので、その適温を維持していればエサをあげても問題ありません。

ヒーターなしの場合は室内の温度に左右されますが、ヒーターなしでもメダカを飼育することは可能でできます。水温15℃以下にならなければエサをあげることもできます。

ただし、(人間の)ヒーターを点けていれば屋内の温度も暖かくなり、屋内の温度につられて15℃以上の水温を維持できますが、(人間の)ヒーターは24時間点けていられないと思います。その場合は15℃を下回る可能性がありますので、エサをあげる量を減らすなどしないといけません。

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冬でも繁殖は可能なのか?(卵は孵化するのか?)

❖屋外飼育

メダカの繁殖は15℃以上で日照時間が12時間以上です。冬の水温は15℃を上回ることはないので、卵を産みません。

❖屋内飼育

屋内飼育ではヒーターを点けていればメダカの適温である16℃~28℃ですので、その適温を維持していれば繁殖は可能です。

ヒーターなしの場合は室内の温度に左右されますが、ヒーターなしでもメダカを繁殖させることは可能です。この場合は水温を15℃以上に保たなければなりません。

従いまして、(人間の)ヒーターを点けていれば屋内の温度も暖かくなり、屋内の温度につられて15℃以上の水温を維持できますが、(人間の)ヒーターは24時間点けていられないと思います。その場合は15℃を下回る可能性がありますので繁殖がしずらいかもしれません。

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冬に水替えをしたい

❖屋外飼育

冬の水替えはメダカの生命にかかわります。冬には基本的に水替えを避けたいところです。冬のメダカは水温が5℃以下になった場合、冬眠状態で水底や岩や流木、水草の陰で暖かくなる春になるまで過ごしています。暖かい日中で10℃以上になった場合は水面に上がってきますが、夜になり水温が低くなれば水底に移動します。

水替えにより、冬眠状態であるメダカを起こすことになりますので、変調をきたして死なせてしまう場合があります。

冬にアオミドロが酷くなって一面を覆うような状態になったら、アオミドロだけを取り除きましょう。水替えをしてはいけません。おそらく水替えをしなくてはいけないくらいアオミドロが多くなるということはエサをあげているか、個体が多すぎると思われます。冬にエサはあげてはいけません。ただし、個体が多すぎるからといって別の容器に移動はしないで、春までそのままにしておくしかありません。

❖屋内飼育

屋内飼育では、ヒーターを点けようが点けまいが、どちらでも水替えは可能です。ただし、水替えの元になる水道水は温水でメダカの適温(16℃~28℃)にするか、常温ならば屋内で1日程度汲み置いておきましょう。水温を屋内の室温にあわせる為です。

水道水を使用する場合はカルキ抜き剤を使用してください。

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冬はエサをあげなくていいのか?

❖屋外飼育

一般的には12月から翌年3月まではエサやりは必要ありません。

我が家ではもっと早く11月15日前後にエサやりを終えます。この時期はまだ気温が20℃前後ですが、15日を過ぎると15℃を下回ることもありメダカの活性がかなり落ちてきます。

エサやり始めは3月15日前後です。この時期は気温が15℃を下回ることもあるのですが、気温15℃を超える日はえさやりをし、暖かくなるとともにエサやりの回数や量を増やしていきます。

❖屋内飼育

屋内飼育ではヒーターを点けていればメダカの適温である16℃~28℃ですので、その適温を維持していればエサをあげても問題ありません。

ヒーターなしの場合は室内の温度に左右されますが、ヒーターなしでもメダカを飼育することは可能でできます。水温15℃以下にならなければエサをあげることもできます。

ただし、(人間の)ヒーターを点けていれば屋内の温度も暖かくなり、屋内の温度につられて15℃以上の水温を維持できますが、(人間の)ヒーターは24時間点けていられないと思います。その場合は15℃を下回る可能性がありますので、エサをあげる量を減らすなどしないといけません。

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冬は容器の置き場はどうするのか?【2022.11.20】追記

❖屋外飼育

屋外飼育では豪雪地帯や氷点下で容器の水が凍ってしまうということがなければ移動は不要です。豪雪地帯や氷点下になる場所であれば、屋内に移動する必要があります。容器の中の水が凍ってしまうことがないような場所に移動させるのです。

そもそもメダカは日本にいる在来種ですので、日本の四季である春夏秋冬による気温が変化は対応して生きることができます。ただし、シーズン中に半日蔭のような場所に置いていた場合で、容器の中で水草を育てていた場合は、日当りのいい場所に移した方が賢明です。多年草の水草は地下部が生きており、いくら冬越し中とはいえ、日光の当たらない場所では地下部も冬の間に腐ってしまいます。

❖屋内飼育

屋内飼育では容器の置き場を変える必要はありません。

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冬に防寒シートで包むのは必要なのか?【2022.11.20】追記

❖屋外飼育

屋外飼育では豪雪地帯や氷点下で容器の水が凍ってしまうということがなければ不要です。豪雪地帯や氷点下になる場所であれば、防寒シートにしっかり包んで、容器の中の水が凍ってしまうことがないようにします。

そもそもメダカは日本にいる在来種ですので、日本の四季である春夏秋冬による気温が変化は対応して生きることができます。

❖屋内飼育

屋内飼育では防寒シートで容器を包むことは不要です。屋内の温度で水が凍ることはないでしょう。

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品種や大きさで冬越しの仕方は違うのか?【2022.11.20】追記

❖屋外飼育

屋内飼育では基本的に改良メダカは冬越しすることはできます。ただし、ダルマメダカと呼ばれる品種はやや冬の寒さが苦手な品種になりますので、(容器か個体を)屋内へ移動させたり、容器を防寒シートで包んであげたりといった対策が必要です。

他にも親メダカは問題ありませんが、子供メダカは冬を越すだけの体力がない個体もいますので、屋内に移動させてもいいと思います。ただ、子供メダカであっても冬は越すことはできますし、冬により強い個体が生き残り、弱いメダカが死んでしまうという、ある意味、自然の摂理ですので、できるだけ多くの子供メダカを冬越しさせたい場合は屋内へ移動させることになります。

❖屋内飼育

屋内飼育では品種や大きさの違いで対応が変わることはありません。

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容器の水が凍っても生きていけるのか?【2022.11.21】追記

❖屋外飼育

もし、水面だけ凍ってしまっても水の底まで凍ってしまわなければ、メダカは元気に氷の下で生き続けることができます。

何故生きていられるのかと言うと、メダカには体温と外の温度の差を調節する事が出来る機能があります。つまり、冬眠状態であるわけで凍り付いてはいないわけです。

水面の氷を割ろうとしなくても問題ありません。水中に酸素がありますし、冬眠状態ですから多くの酸素が必要ではありませんので酸欠にはなりません。水面の氷を割ろうとして冬眠状態が解除されてしまいますと冷たい水温に耐えられずにメダカは死んでしまいます。

ただし、水の底まで凍ってしまってはメダカも凍りついて死んでしまいます。水面が凍ったら、観察を怠らず、また氷点下が続くような状況であれば対策は必要です。

❖屋内飼育

屋内の温度で水が凍ることはないでしょう。

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※最後に
ご覧になられている記事は、内容の見直し、文章の誤り(誤字や不適切な表現)による修正で内容が更新されるこ とがあります。


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※2022.08.11更新(ハッシュタグ対応)

今日は薄雲がでていて太陽光を若干遮っていて晴れているけれど、ひんやりとした空気で寒いです。

特に前日の夜から当日の朝にかけて冷えてくると、メダカなどの水棲生物は、水底でじっとしていますので朝に元気か確認をしようとベランダに出ても、なかなか見ることができなくなります(もちろん、水面近くに漂っているものもおります)。

そして太陽光があたり暖かくなった昼間はメダカは水面に上がってきて、日向ぼっこをするかのようにゆったり泳いだりしています。

寒い夜は冬眠状態になってきているわけですが、昼間は活性が上がってきて動き廻っているわけです。

ただし、すべてのメダカではなく、水面に漂っているもの、水底にいるもの、水草の近くにいるもの、泳ぎ廻っているもの、とバラバラです。シーズン中ですと、水面近くで泳いでいますので、冬ならではの光景となります。

全てのメダカが寒く厳しい冬を越して春を迎えてくれるのがいいのですが、飼育者感覚ですが見ていて『このメダカは大丈夫そう。』『このメダカは難しそう。』と思ってしまうものです。

❖冬を越すのが大丈夫そうなメダカ
 体がふっくらしており元気にスイスイ泳いでおりました。やはり体がふっくらして栄養が蓄えられていれば、エサをあまり食べない冬の間は冬眠状態であれば体力を使わずに体に蓄積された栄養を消化して過ごせると思います。
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❖冬を越すのが難しそうなメダカ
 体が細くて暖かい昼間も一箇所に留まっておりホバリング状態でした。痩せ細ってしまいますので、これからの寒く厳しい冬を越す栄養を溜めこんでいませんので、餓死のような状態になってしまうと思います。このような状態では暖かい場所に移動させても延命は難しいと思います。
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屋外飼育の場合は、寒い冬の間はエサはあげません。冬の暖かい日中にエサをあげても、夕方に寒くなってメダカの体調が崩れる、そして一番の理由が食欲はないのでエサが残り、分解してくれるバクテリアがおりませんので、水がアンモニアで汚染されて死んでしまいます。基本的に世話をしないので、シーズン中に栄養をたっぷりとってもらって寒い冬を過ごしてもらいます。メダカ全てが冬を越してくれればうれしいのですが、自然の摂理で寿命もありますし、弱い個体は冬を越せずに強い個体だけが生き残るのです。



※最後に
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※2022.06.01更新(全面リニューアル)
※2022.08.11更新(ハッシュタグ対応)


今年は一目ぼれした「らんちゅう」を屋外飼育してみたシーズンでした。結果としては芳しくないものでした。

「らんちゅう」は酸素の消費量も多く、食欲があるので排泄が多いですし、水質汚染に弱いので飼育するのが難しい部類の金魚です。屋外飼育ではエアーポンプを設置し、水替えを行って水質を維持するというのが王道の飼い方です。

我が家は5月に「らんちゅう」を迎い入れて、エアーポンプなしで定期的(1回/週)に水替えを行って水質を維持するという、完全な「止水環境」で飼育しておりましたが、最初はフナやクチボソなどの混泳環境で飼育していました。これが間違いでした。

❖導入当初は順調に見える、しかし..。

最初のうちは順調でした。「らんちゅう」を飼い始めた時期が5月と比較的涼しい時期であり、水温も高くありません。そして混泳している魚の活性が上がっておらずにエサを抑え気味にあげておりましたので水質も維持ができていたのだと思います。「らんちゅう」にとって過ごしやすいといいますか、何とか過ごせた環境だったのかと思います。

しかしながら夏場(7月中旬頃)を迎え始めてから異変が起こり始めました。徐々に「らんちゅう」に赤斑点の症状がでてきたのです。赤斑点は水質悪化や体力低下により細菌が引き起こす炎症です。

❖夏場に体調崩れる!

「らんちゅう」は泳ぎが遅い種ですので、フナやクチボソといった泳ぎの早い魚にエサをとられたり、もしかしたら追いかけられたりとストレスを溜めこんでいたのかもしれません。ただ、体を見た感じは尾ひれなどが(他の魚に襲われて)ボロボロになっているということはありませんでした。

そして多くの魚と混泳しておりました、夏場を迎えて一層に元気になりましたのでエサも必然的に多くなりました。「らんちゅう」の飼っている容器は、メダカのように小型な魚でなく大型の魚が多いので、エサが多くなった結果、微生物による分解が追い付かず、水替えでも水の汚染物質を取り除くこともできずに水質悪化が進んだのも原因かと思います。

夏場に関しては、昼間は水草や微生物などの光合成により水中の酸素が足りているのか水中で泳いでおりましたが、夜になり水草や微生物が水中の酸素を取り込むようになりますと、水中の酸素不足により水面で「パクパク」するようになってしまいました。

❖対処はしたが時すでに遅し。

赤斑点の対処として、隔離容器で濃度0.5%の塩浴を行いまして一旦は回復はしました。

パクパクは水替えの頻度(2日/回)を増やしましたが、改善はしませんでした。

そして暑い夏を見事に越えてくれましたが、秋を迎えるころから1匹、2匹と死なせてしまいました。

やはり混泳環境は厳しいと判断し、「らんちゅう」専用の容器を立ち上げるにいたったのですが、遅かったからか、さらに2匹死なせてしまい、今では残り1匹となりました。

残り1匹になってからは飼育は安定しており元気に生きております。

まず、1匹になった「らんちゅう」をどうにか冬越しさせてあげたいところです。

12月に入り、飼育水はグリーンウォーターですので、春までは足し水で様子をみようと思います。

また、来春に向けて「らんちゅう」の飼育環境と飼育方法は見直しをしないといけないと思っています。エアーポンプとろ過機は必須かなと思っています。

❖冬越しできずに死んでしまった..。

最後の1匹も冬越しできずに死んでしまいました。2月初めぐらいまでは元気な姿を見れたのですが、3月には見れなくなりました。

4月の水換え時に変わり果てた姿となっておりましたので、植木鉢(植え替えしない植物)に埋めました。

冬は寒くなりますので水替え自体が難しいです。新しい水は、元々いた飼育水と水替えは同じように冷たい水にしないといけませんし、水を動かすことによって、冬眠による仮死状態である「らんちゅう」を起こしてしまうことになり体調不良になってしまいかねません。

グリーンウォーターのままにしておきましたが、冬の水質管理は特に難しいと感じました。


❖屋外でのらんちゅう飼育の反省まとめ

・エアーポンプは必須(酸欠になる)
・ろ過機必須(水が循環しないので病気になる)
・らんちゅうだけの飼育
・止水環境は難しい(2日/回は換水は必須、換水も水質、水温調整が必要)
・真夏、真冬の管理は難しい(体が弱い)
・他の金魚に比べると病気になりやすい

1匹だけ生き残った「らんちゅう」です。
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◆ドキュメント
作成日付:2021/11/27
更新日付:----/--/--
※2022.01.27更新(タイトル変更)
※2022.08.11更新(ハッシュタグ対応)

❖イネを育てる
大人になって住んでいるのが都会である場合、田んぼを見るには田舎に行くか、自分で再現するしかありません。近所に田んぼがあればいいんですがない場合は田舎に見に行く時間がそうそうあるわけではありません。

毎日、子供が口にするご飯は、農家の方々が丹精込めて作ってもらっているコメであります。このコメを作っている農業に現代の子供達はほぼ触れることはありません。もちろん、学校教育での農業やイネのことを取り上げて教育することもありますし、校外学習で「田植え」や「稲刈り」を行うこともあります。事実、子供が泊りがけで新潟に行き稲刈りを行いました。

前置きを長々と書きましたが、イネを育てることによって農業の大変さやイネを育てることの苦労を知るのもよいですが、イネを作ることに面白さを純粋に知ってほしいと思います。




種もみを手に入れる
昨年度に収穫した種もみを使用するのであればいいのですが、最初に始めるには『種もみ』が必要です。実は、この『種もみ少量だけ』を手に入れるのが難しいのです。

まず、リアル店には販売しておりません。売っていそうな感じがするのですが、ホームセンターなど種の販売コーナーでも見かけたことはありません。

そしてインターネットで探すことになりますが、種もみだけ販売しているのを探し当てたことはありません。

もしインターネットで探し当てたとしても「おコメ栽培セット」か「イネの苗」となります。「おコメ栽培セット」は文字通り、種もみ、容器、用土と育て方の説明書が入っているセットです。最初はそれでもいいなら購入してもいいと思います。芽出しから体験できることができます。ただし、ちょっと価格が高いです。

また「イネの苗」も最初の年は「芽出し」を行わないのであれば購入してもいいと思います。

種もみを購入したいのであれば、JAグループのサイトに3月から4月にかけて「バケツ稲作りセット」を販売しておりますので購入できます。種もみ、肥料、栽培マニュアル、バケツ貼付用シールとセットなのですがお値段は271円(2021年)で安く購入できます。

ただし、数量限定、期間限定となっていますので早めの購入をしてください。サイト検索で「JA バケツ稲」で検索ヒットします。

もし購入できなかった場合は「芽出し」の季節をかなり過ぎていると思いますので、その年は「芽出し」をあきらめて「イネの苗」を購入することをオススメします。

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最初に(4月下旬:カブトエビを孵化させる)
これは必須ではありませんので、飛ばしていただいて結構です(「芽出し」から読んでください)。
本来であれば、イネの種もみから芽出しを行い苗を植え替えます。苗を植え替える時はバケツなどの容器に荒木田土を入れて苗を植えて完了となります。

しかしながら、我が家のバケツ稲(我が家はプランターです。ここでは便宜上「バケツ稲」と呼びます)の育て方は、イネを単純に育てるのではなく、田植えとともに、田んぼに棲息する生き物も再現したいので「カブトエビ」を孵化させて育てております。

前年に使用した用土は新しい栄養価の高い用土に交換するのが本来ですが、「カブトエビ」が前年用土に産卵しておりますので、そのまま前年の用土を使用します。前年秋から乾燥させておりますので、水を入れることによって「カブトエビ」が孵化するのです。


昨年秋から乾燥させていた用土に水(カルキを抜いた水)を入れます。
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乾燥していた用土に中にあるカブトエビの卵が水を入れることによって孵化します。
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大きくなって泳いでいるカブトエビです。
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芽出し(4月下旬~5月上旬)
種モミを水につけて「芽出し」を行います。「芽出し」を行うのは、まずは発芽のタイミングを同じにする為です。同じにすることによって、稲穂の実りを同じにして収穫することができます。

そして、発芽までの間の種モミにつくカビで発芽できないことや、虫や鳥に食べられてしまうことを避けられますし、雑草より早くイネが生育させることにより、雑草に生命力に負けてしまい育たなくなることを防ぎます。これは、イネだけでなく作物を発芽させるのに用いる一般的な方法でして「催芽(さいが)」と言われます。

「芽出し」ですが、まず浅めの容器を用意します。容器の種類は何でも結構です。手っ取り早くの場合はペットボトル(2L)をカットして作ってもよいと思います。

容器の底にテッシュペーパーかキッチンペーパーを敷きます。しっかり根付かせる為です。

水温は4月下旬から5月中旬の気温のまま(常温)でいいと思います。ただし「芽出し」をする容器は屋内で日が当たる場所に置きましょう。屋外に置くと、この時期は日中が暖かいのですが、夜はまだまだ寒いので、なかなか芽がでてきません。

常温だと芽が出るのは1週間程度かかります。発芽の適温は25℃~30℃で3日程度あれば芽が出ますので、ぬるま湯を入れるのも手です。ただ、遅めの5月下旬以降に「芽出し」を行う場合はよいかもしれまんが、あえて急ぐ必要もありませんので常温でいいかと思います。


容器を用意します。
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容器の底にテッシュペーパーかキッチンペーパーを敷きます。
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水を浅めに入れます(水が蒸発したら足し水したらいいです)。ちょっと種もみが外側に流れてしまうので、水を入れた後に種もみが中央にくるように移動させます。
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植え付け(5月下旬~6月上旬)
芽が1週間から10日前後で出てきますが、すぐに植え替えてはいけません。ある程度大きくなるまで育てます。葉が3枚程度でたら植え替えを行います。

芽出しで1週間程度、葉が3枚程度出るまで2週間程度かかります。

植え替えの用土は「荒木田土」一択でいいと思います。他に「水生植物の土」でも育ちますが、「荒木田土」は文字通りに水田などの下層から採取される土です。ハスやスイレン・カキツバタなどに使われます。

「荒木田土」は粘土質で重い土で、通気性や排水性には劣りますが、有機質を多く含み、保水性や保肥力(肥料もち)の良い土で、イネを育てるに最適です。

「芽出し」した容器からイネの苗を取り出します。ティッシュペーパーに食い込んでいるので切り取りながらで構いません。植え付けは浅いと苗が抜けてしまいますので3~4㎝程度にします。

イネの苗を植える間隔は5cm程度でよいと思います。バケツ稲ですので、結構窮屈に植えないと、見た目が寂しい感じになりますので、ある程度密集して植えてもいいと思います。本当に密集して植えなければ問題なく育ちます。


芽がでてきましたが、ここでは植え替えをしません。
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葉が3枚程度出ている状態のイネの苗です。
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荒木田土です。
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プランターに敷き詰めます。
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水を入れた後に苗を植えて完了です。
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カブトエビを生かしたいので
 芽出しの仕方ですが、初めて行う、(本来は)毎年、用土を新しくして行うやり方をご紹介しました。

我が家の場合はかなり粗くてといいますか、前述した「カブトエビ」を孵化させて育てたいので先に水を入れてしまいます。

6月上旬になると気温が暖かくなり、「夏日(最高気温が25℃以上)」になる日がでてきます。「カブトエビ」は水温が暑いのが苦手な部類ですので、先に水を入れて孵化をさせるわけです。
そして「芽出し」を行ったイネの苗を植える手順が逆になっています。

難点は前年と同じ用土を使用するしかないので、スティック肥料を結構刺しています。「カブトエビ」は水質変化、水温変化に敏感でして、足し水をしただけで全滅してしまったこともありますので、スティック肥料を刺すと水質が変わってしまうのではと、最初は恐る恐るスティック肥料を刺していましたが問題ないようです。


先に水を入れて「カブトエビ」を孵化させた後に「芽出し」をしたイネの苗を植えている状態です。この中に「カブトエビ」が泳いでいます。
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「カブトエビ」です。
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分げつ(芽出し開始から2ヶ月後)・・・後々助かることあり
「分げつ」とはイネ科作物の枝分かれすることです。 最初から数えて4枚目の葉(4葉)がでると同時に、1葉のつけ根の節から枝分かれして「分げつ」が始まります。5枚目で次と10枚目ぐらいまで「分げつ」が行われます。

穂がつく「分げつ」を「有効分げつ」、生育が弱く穂がつかないものを「無効分げつ」といいます。

この「分げつ」のおかげで、天候不良で穂がつかない、枯れてしまったなどがあった場合に別の「有効分げつ」から穂がつくので、バケツ稲としてはとても助かります。

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中干し(7月中旬~8月上旬)
田植えから1ヶ月程度(30~40日後)に用土を乾燥させる「中干し」を行います。1ヶ月程度と書きましたが、草丈が40~50㎝程度に伸びたら行ってもかまいません。

「中干し」を行う理由は、以下のとおりです。

 ・無効分げつ(穂にならない枝)が増えるのを防ぐ
 ・イネは根を下に伸ばして倒れないようにするのを助ける
 ・地面を固くして重機で収穫しやすくする(バケツ稲は関係なし)
 ・土の中に酸素を供給して、逆に溜まっているガスを抜いて根を元気にする

「中干し」は1回限りです。

「中干し」は地面が乾く程度です。バケツ稲ではどれくらいの期間か?と言われると日にちでは言う事ができません。田んぼであれば軽く亀裂が生じる程度とか、5~7日程度とか、いうことができますが、バケツ稲は、広大な田んぼとは違い、狭い容器の中での生育環境ですし、天候にも左右されますので、あくまで地面が乾く程度に行います。

「中干し」中のイネです。
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用土が乾燥しています。
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水を入れて「中干し」を終えたイネです。
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水を入れるタイミングを間違えると枯れる(失敗談)
 「中干し」をあまり長くしておりますと枯れ始めます。「中干し」する時期は穂が出る時期であるので、穂も育たずに枯れてしまいます。枯れ始めてから、慌てて水を入れても穂は影響が出てしまいます。
 こうなると来年の種もみになりませんので穂もカットするしかないです。ここで「分げつ」が助けてくれます。別の枝から穂がでてきますので、イネを収穫することができます。

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出穂(8月中旬~8月下旬)
田植えから100日程度で穂がでてきます。「出穂(しゅっすい)」といいます。穂が出ると翌日には花を咲かせて受粉させます。籾(もみ:イネの果実)の中で胚(はい:受精したもの)が養分を蓄積して、最終的に種もみになります(かなり簡単に書いています)。


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イネの収穫(10月中旬~10月下旬)
イネの収穫の2週間前ぐらいから足し水をやめます。これを「落水」といいます。穂がこうべを垂れて色ずいて、茎葉も7割程度に色ずいたら収穫を行います。

穂が色ずいてこうべを垂れております。
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穂がしっかり実っています。
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良い感じですね。
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根元からカットして今年はこれでおしまいです。
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※2022.08.11更新(ハッシュタグ対応)

今日は秋晴れでした。日光があたると暖かいのですが、風は冷たく長袖長ズボンでないと寒さを感じる季節となりました。

今日の最高気温は19℃、最低気温は10℃でした。

メダカで言うと水温15℃以下になると活動が鈍くなり、水温10℃以下になるとエサを食べなくなる水温の季節となったのです。

それでも日が昇り、日光が当たれば暖かくなりますので、メダカたち水棲生物は活発に動き始めますのでエサをあげております。

エサをあげれば、我先にと争って食べていたシーズン中とは違い、「あ、エサだ!食べるかぁ。」みたいな感じで食べるのです。

いよいよ「冬のエサ断ち」をする時期がやってきました。少し様子を見て時期を決めたいと思います。

チョウセンブナの稚魚たちです。
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白メダカの容器です。アナカリスが光合成をして泡を出しています。
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ヒメダカです。エサを食べてそこそこに水草の陰でひっそりと休んでいます。
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水底でヒメダカがエサを食べています。
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メダカの稚魚たちが一生懸命食べて大きくなろうとしています。
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ヒドジョウが水草の根の下に潜って休んでいます。
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