❖作成日:2019/01/29
❖更新日:2021/03/13
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◆はじめに
オオクワガタを飼ってみたい。

私が子供の頃は、オオクワガタは「黒い宝石」、いや「黒いダイヤ」と呼ばれており、子供のお小遣いでは、とてもじゃないけど手がでませんでした。

物心ついた時から、カブトムシもクワガタもいない都会に住んでいましたので、もっぱらデパートの昆虫展みたいなところに行って飼育ケースの中にいるカブトムシのペアを飼っていたものです。

クワガタはノコギリクワガタか、コクワガタが多く売られており、たまにミヤマクワガタを売っているのを見ると感動したものです。

売り物でもオオクワガタは滅多にみることはできませんでした。初めてオオクワガタを見た時の値段は何故か今でもはっきりと覚えています。

「¥300,000!」

そう30万円です。子供心に目を疑いました。

そんなお金!何年分のお年玉がいるのだろうか?想像もできませんでした。こんな値段のムシを誰が飼うんだろう?とも思いました。

とにかく、子供の頃は、カブトムシを飼って満足しておりました。

そうして、月日は流れ、大人になり、オオクワガタのことは忘れていました。

夏のある日、大型スーパーの、おもちゃ売り場の一角にカブトムシが飼育ケースに入って売られていました。他にも外来種のカブトムシやクワガタが売られていました。

「今は色々と売っているなぁ」と飼育ケースを見ながら、ふと見るとオオクワガタが売っていました。

「¥3,980!!!」..。
「安い!!!」「飼ってみたい!!!」

そうなのです。調べるとブリード技術「菌糸ビンなど」が確立して、外国産クワガタの輸入で、オオクワガタ人気が落ち着き、値段が下がった結果、オオクワガタの飼育人口も増えて、更に安くなり、現在は誰でも手に入る値段となっていたのです。

当時、特に難しく一握りの人しかできなかった「幼虫の育てること」は現在では、飼育方法が確立されており、だれでも育てられるようになっているのです。

こうして子供の頃から憧れていた『オオクワガタ』にを飼うことにしたのです。

これから『オオクワガタ』の飼い方のお話しさせてください。


我が家にオオクワガタを迎えてから3年半が経ちました。我が家では屋内でオオクワガタを飼えませんので、屋外でオオクワガタを飼っています(幼虫は菌糸ビンで屋内で飼っています)。これから屋外でオオクワガタを飼ってみたいという方には、ここから先も読んでみてください。




◆オオクワガタ(黒いダイヤモンド)

オオクワガタは、日本では最大級のクワガタムシです。

野生においては日本国内においては全国的に分布しており、ブナ帯の原生林やクヌギ林に生息しています。

飼育下での繁殖方法が確立されていますが、乱獲や丘陵地の開発による森林伐採などにより野生の生息が減少しており、2007年には準絶滅危惧種から絶滅危惧II類に引き上げられています。

オオクワガタの成虫は、5月から梅雨明け頃に活動を開始します。夜行性で昼間はクヌギ・ナラ類などの樹液が出る木の樹洞(じゅどう)などに隠れています。性質は臆病で危険を感じるとすぐに樹洞に隠れてしまいます。

夏の間に交尾を行い、キノコの菌で分解されたクヌギの朽木や倒木に産卵します。
成虫は9月末から10月くらいになると越冬準備に入り、翌年の5月頃まで活動を休止(越冬)します。

幼虫期間は1~2年で孵化から半年で繁殖可能となり成虫は繁殖活動後も越冬を繰り返します。なお寿命は長く、飼育下で3~5年生きる個体も珍しくありません。


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◆我が家のオオクワガタ

これまでクワガタの累代飼育をしたことはなく、まったくの素人でしたが、現在の飼育方法は確立されており、素人の私でも、オオクワガタを産卵させて、孵化させて、幼虫を育てて、羽化をさせて「黒いダイヤ」の成虫を見ることができます。

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◆オオクワガタの基本情報

【名称】
オオクワガタ

【原産国】
日本各地

【全長】
雄:40~75mm(我が家の実績です)
雌:30~45mm(我が家の実績です)

【寿命】
3~5年

【温度】
飼育温度:0~30℃
活動温度:20~30℃
冬眠温度:0~20℃

【産卵】
産卵開始:成虫になり6ヶ月経過後
産卵時期:7~9月
産卵形態:木材産み

【幼虫】
幼虫飼育:ヒラタケ・カワラタケ菌糸ビン、発酵マット
幼虫期間:10ヶ月~1年6ヶ月

【蛹化】
蛹化期間:4~8週間
羽化後休眠期:1ヶ月(成虫になり1ヶ月で体が固まる)

【値段】
3,000円(オス・メスのペア)~で上限は数万円とキリがないです


▲値段の高い安いは何なのか?

値段を決める要因は、サイズ、血統、産地、累代といろいろあります。優先順位は以下の通りかと思います。
 1.サイズ
 2.血統
 3.産地
 4.累代

●サイズ
成虫の場合ですとやはりサイズが大きく影響しているように思います。
サイズが80mm以上となってきますと高額(数万円)で取引されます。

●血統
オオクワガタは血統がいい方が高い値段で売れますが、その血統にも様々な種類があります。現在の大きなサイズを作るクワガタを作る主流は「能勢YG血統」「川西MG血統」「久留米血統」の3つが主流となっています。

●産地
オオクワガタは野外での採集が非常に難しいため、どこで採れたオオクワガタか明確なものは希少性が高くなります。
三大産地として佐賀県筑後川周辺、大阪府能勢町、山梨県韮崎市が挙げられます。

●累代飼育
累代飼育ですが野生の個体から何代目かを指すものでして累代表記という指標で表されます。累代表記は統一規格がなく、ほぼ同じですが販売店毎に英字で定義されております。WDやWF1は希少性が高いので高価です。F1以降は特に価格に大きな差がでることはありません。

 ■累代表記
・WD(ワイルド)
  野外採集の天然個体です。
  ブリード(飼育繁殖)と区別されます。
・WF1(ワイルドエフワン)
  野外採集個体同士の掛け合わせの個体です。
  WDの雌は採集前の自然界で交尾済みのもが多く、
  再交尾させなくとも産卵をする場合があります。
  この個体についてもWF1となります。
・F2(エフツー)
  同血統の2代目の個体です。
  代を重ねるごとに数が増えていきます。
  世代の異なる個体同士を交配させた場合、世代の進んでいる方を優先します。
   -F1×WF1=F2
   -F2×F2=F3
   -F3×F3=F4
   -F4×F5=F6
・CBF1(シービーエフワン)

  同産地・別血統の交配個体です。



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◆オオクワガタの飼育環境

・飼育ケース
 オオクワガタは繁殖の場合を除きオス・メス別々の飼育ケースで飼育します。
 温和なオオクワガタですが一つのケースに複数のオオクワガタがいると喧嘩をして傷つけあい、殺してしまう場合があるからです。
 特にオス同士は喧嘩しやすいですので、大事なオオクワガタを減らしたくない場合は同じ飼育ケース内で飼育するのは避けて下さい。
 
 我が家の飼育ケースは、コバエシャッター(縦221×横370×高さ240mm)です。コバエの出入りを防ぐコバエシャッターという飼育ケースがありオススメです。

 ただ一つのケースに複数のオス・メスを同居させております。上記のとおり、オス・メス共に喧嘩してしまい、一定数は死んでしまいます。ブリーダーではありませんので、生存競争を生き抜いたものに産卵させています。

喧嘩で死んでしまったと思われるオオクワガタのメスです。
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・飼育マット
 産卵木より菌床産卵のほうが初心者におすすめです。菌床産卵はセットが簡単で、割り出しも手で出来ます。菌床を使用していますので、孵化したばかりの幼虫にいきなり栄養価の高い菌糸を食べさせることが可能です。

 産卵木に産んでもらう場合は、飼育マットは飼育管理用の未発酵マット(成虫管理用マット)で良いですが、防虫、防ダニマットのふわふわヒノキチップでもいいです。昆虫飼育を飼育する際に発生する独特の臭いを抑制、ダニの発生も防げる天然素材100%の床材です。

 飼育ケースに昆虫マットを敷きます。成虫が十分潜れる深さであり、産卵木をほとんど埋めてしまえる深さが良いかと思います。




・産卵木
 オオクワガタに産卵してもらう木です。産卵材は、クヌギ・ナラ材を使用します。
 コナラのほうがクヌギより安価です。
 細目5mm~8mm、中目:8~10mm、太目:10~15mmでクワガタのサイズに併せた太さの材木がよく、オオクワガタには太目が適していると思います。汚れや形の不格好なB級品なら、安価で販売されております。

▲産卵木をセット
 産卵木は、そのまま使用するのではなく、1日水に浸して柔らかくします。
 産卵木を水に浸して、浮かないように重石を載せます。1日後に水から取り出して半日ほど乾かします。
 樹皮が柔らかくなっているので剥がした後に飼育ケースにセットします。産卵木はほとんど見えなくなるぐらいにマットに埋めてしまいます。






・エサ台(天然木)
 オオクワガタの成虫のエサであるゼリーを置く台です。天然木を使用したものが一般的です(プラスチックの台もあります)。昆虫ゼリーをそのまま飼育ケースに入れるとオオクワガタがゼリーをひっくり返して、飼育マットや産卵木にこぼれてしまい、マットを汚しますし、ダニが湧いてしまう場合がありますので、安定したエサ台を使用することをオススメします。




・転倒防止材(止まり木) ・・・ 不要
 
オオクワガタは飼育ケース内をよく動き回りますのでよく転びます。問題は転んだあとです。何もないマットの上で転んでしまうと起き上がろうと必死に足をバタつかせますが、起き上がるのが苦手なため時間がかかります。

 バタついて間に徐々に体力が失われて弱ってしまう原因になります。それを防ぐために転倒防止材(止まり木)をケース内に入れてあげますが、産卵木やエサ台(天然木)が転倒防止になりますので、何もないスペースがあまりない場合は不要です。

・昆虫ゼリー
 通常用と高たんぱくゼリーがあります。
 通常は普通の飼育時に与えるゼリーで、高たんぱくゼリーは栄養価が高いため、産卵前後や交尾後に与えたり、越冬前の成虫の体力維持に与えたりします。

 また、ゼリーの大きさは、通常用が16g、少しワイドな18gがあります。オオクワガタは16gでも18gの大きさで大丈夫です。外国産のカブトムシに使用される60gもありますが、これはオオクワガタには大きすぎます(食べきれません)。




オオクワガタの飼育容器です。産卵木は地中にほとんど埋まっており、エサ皿だけが置いてある状態です。ほとんど産卵木で占めており転倒防止材になっています。
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◆クワガタの越冬できる、できない種

・コクワガタ    ⇒越冬できる(3年)
・ノコギリクワガタ ⇒越冬できない(1年)
・ミヤマクワガタ  ⇒越冬できない(1年)
・ヒラタクワガタ  ⇒越冬できる(3年)
・オオクワクワガタ ⇒越冬できる(3~5年)


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◆我が家の飼育環境

我が家はプログのタイトル通りに飼育場所がベランダですのでコバエに気を付けています。よって成虫飼育はコバエをシャットアウトできる飼育ケースにしています。

また繁殖は産卵木を使用して産卵させています。成虫の飼育マットは産卵木に産んでもらい、幼虫は菌糸ビンで育てていますので、あくまで成虫の休憩場所としてのマットの位置づけです。マットの種類は防虫、防ダニマットのふわふわヒノキチップを使用しています。

幼虫は菌糸ビンで育てています。マットや菌糸ブロックなどに比べると高価ですが、菌糸ビンに入れておくだけで、その後は定期的に様子を見るだけでよいですし、大きく育って立派な成虫が羽化します。
 
また、プログタイトルに「屋外~」と書いておりますが、幼虫の菌糸ビンは屋内に置いて育てております。虫も湧きませんし、衛生的にも問題ありません。

■屋外設置(成虫)
【飼育ケース】コバエシャッター(縦221×横370×高さ240mm)
【飼育マット】ふわふわヒノキチップ
【産卵木】クヌギ材太目
【エサ台(天然木)】天然木(エサ穴18g)
【エサ】ゼリーワイド18g

■屋内設置(幼虫)
【エサ】菌糸ビンG-pot
    ・単独飼育:孵化後550cc、
          1回目交換850cc
          2回目交換850cc
    ・多頭飼育:孵化後2000cc 
          1回目交換3000cc



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◆オオクワガタの累代飼育


・オス・メスペアで同居させる
 オスとメスを同居させます。上手く行けば1ヶ月程度で産卵します。
 本来は1週間程度で交尾するので、オスは別の容器に隔離してメスだけにします。その後、1ヶ月程度が産卵期間となり、メスは産卵木に穴を開けて産卵します。産卵木に産卵痕(木に穴)がありますので、これが産卵が終わった目印です。

オス・メスペアで同居させます。我が家はオス3匹、メス2匹とか複数匹で同居しています。
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産卵痕でクヌギの産卵木が原形を留めていない状態になっています。
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・産卵木からの幼虫取り出し
 メスを取り出した後、さらに1ヶ月待ちます。この期間を設ける事により最後に産卵した卵も幼虫として割り出す事ができるのです。

 我が家では、屋外ですので、秋になった9月(できれば中旬から下旬がいいです、上旬だと幼虫が小さすぎますし、卵の場合もあります)としています。 

 産卵材をマイナスドライバー等の尖っている物で慎重に割っていきます。産卵痕の穴の周辺は幼虫がいる可能性が高いので周りから割っていきます。

 我が家では、何も使用せずに手で割ってしまっています。もちろん、産卵痕の穴の周辺は慎重に割って幼虫を取り出しています。

手で割ったら、小さな一令幼虫がでてきました。
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こんなに沢山の幼虫が産卵木から割り出せました。幼虫が一令幼虫ばかりですし、卵もありますね。この年の割り出しは少し早かったかなと思います。もう少し幼虫が大きく(二令)なってから割り出しでもいいです。
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▲幼虫の大きさの見分け方

正直、飼育にあまり関係ない部分もありますので、気にしなくてもいいです。
オオクワガタに限らず、クワガタムシは、孵化後に4回脱皮して成虫になります。

[卵]→孵化→[1令]→脱皮→[2令]→脱皮→[3令]→脱皮→[蛹]→脱皮→[成虫]

このようにオオクワガタの幼虫期間は、卵から孵化の1令、1令が脱皮して一回り大きくなった2令、幼虫時代最後の3令の3段階あります。

●1令幼虫

 卵から孵化直後の幼虫です。頭幅(とうふく=オレンジ色をした頭の大きさ)は2ミリ程度です。

●2令幼虫

 頭幅は4ミリ~6ミリ程度です。

●3令幼虫

 頭幅は7~14ミリ。雌雄の別、育ち具合や個体差で大きさがかなり違います。
 100円玉を軽く超える大きさなら3令にです。



・菌糸ビンでの幼虫の飼育
 幼虫を割り出した後、菌糸ビンに入れて飼育します。菌糸ビンの真ん中に割り箸などで穴を開けます。最初から穴が空いていても幼虫が潜りやすいように穴を開けてあげます。

 菌糸はとても硬いです。孵化したばかりの幼虫が、こんなに硬い菌糸を掘って食べれるのか?と心配になりますが大丈夫です。菌糸に穴を開けた後、産卵木から割り出した幼虫を頭から入れてあげると幼虫は潜っていきます。

菌糸に割り箸で穴を開けています。
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幼虫を入れます。スプーンで掬って、直接手で触らないようにするのが良いのですが、我が家は指でそうっとつまんで、穴に頭から入れてあげます。
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▲菌糸ビンの交換タイミング

菌糸の白い部分がビン全体の残り半分程度になったら交換をして下さい。

菌糸部分が全て無くなりますと幼虫は残ったオガのみ食べてしまいオガが減ってしまい、せっかく大きくなった幼虫がなんと!小さく縮んでしまいます。

交換期間は、2~3ヶ月間隔になりますが、個体差や飼育温度によって差がでます。飼育温度が高いと幼虫の食が進み早期交換となり、幼虫は早く大きくなりますが成虫へと早期に羽化をしてしまう可能性があり、大きい成虫にならないことがあります。

菌糸が食痕でおがくず色になっています。糞は黒くなります。見た目は白い色であっても内側はもっと菌糸が幼虫に食べられています。
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おがくずを掘っていきます。地表の菌糸を剥がして、おがくずにします。おがくずは割と硬いのですが、硬い部分はどんどん掘っていきます。

掘り進むとおがくずが柔らかくなりますので、その辺りに幼虫がいますので、そこからは慎重に掘っていきます。掘り進むとそのうちに大きくなった幼虫が出てきます。
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大きくなった幼虫です。
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新しい菌糸ビンに割り箸などで幼虫が潜りやすいように穴を開けます。
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開けた穴に幼虫を頭から穴に入れてあげます。穴にいれた後は幼虫は潜っていきます。
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・蛹化~羽化~成虫
 幼虫になって10ヶ月~18ヶ月で蛹化します。蛹化してから4週間~8週間で羽化します。
 羽化後はすぐに地上にでてくるわけではありません。羽化後は体が柔らかいので体が硬くなるまで桶室で1ヶ月程度休みます。よって蛹化してから2ヶ月ばかりは地上にでてきません。

蛹化しているオオクワガタのオスです。
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蛹化してから2ヶ月後に地表に出てきます。あの硬い菌糸ビンの表面に穴がボツボツと空いていいますので、それが菌糸ビンからの取り出しの合図です。

ただ、地表にでてくるのを待っていると見逃してしまい、餓死してしまうかもしれませんので、蛹化後1ヶ月半程度経過したら、菌糸ビンを掘ってしまってもよいかもしれません。

菌糸ビンを掘っていくと、オオクワガタのオスがでてきました。
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こちらはオオクワガタのメスです。
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無事に羽化して成虫になりましたオオクワガタたちです。
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◆我が家のオオクワガタの1年飼育サイクル


●3月
【成虫】
 昆虫ゼリーを置きます。暖かくなってマットから出てきて昆虫ゼリーを食べる場合があります。冬眠で空腹になっており、エサがないと餓死してしまう場合があります。
 ただし、まだ寒いのでゼリーは無駄になってしまうことは多いです(必要経費みたいな感じです)。ゼリーを食べていなくても1週間程度で交換していきます。
【幼虫】
 菌糸ビンの菌糸を食べつくしてしまった場合は交換しています。
 5月には蛹化してしまいますので悩みますが、エサがないと蛹化にも影響がでてしまいますので菌糸ビンを交換します。菌糸が残っている場合は成虫になるまで使用してしまいます。
●4月
【成虫】
 3月と同じです。
【幼虫】
 食痕のはげしい菌糸ビンは交換します。
●5月
【成虫】
 地上にでているところを見れるようになってきます。
【幼虫】
 桶化します。初旬に蛹化して下旬に羽化します。
●6月
【成虫】
 5月と同じです。
【幼虫】
 羽化後に体が固まるまで地中におり、下旬には地上にでてきます。
●7月
【越冬成虫】
 交尾を行ない産卵木に産卵し始めます。産卵痕で木が削られてきます。
【羽化成虫】
 マットに潜ってあまり見ることはできません。飼育ケースに入れた直後に喧嘩でやられてしまうものがいます。
【幼虫】
 羽化せず、もう1年後に成虫になる幼虫は活発にエサを食べます。
●8月
【越冬成虫】
 7月と同じです。産卵痕で木がかなり削られてボロボロになってきます。最盛期ですので喧嘩で一番死んでしまう時期でもあります。
【羽化成虫】
 少しずつマットから出てきます。最盛期ですので喧嘩で一番死んでしまう時期でもあります。
【幼虫】
 7月と同じです。
●9月
【成虫】
 少しずつマットに入っている期間が多くなってきます。来年の新しい産卵木を入れておきます(もう入れてしまいます)。
【割出】
 産卵木を割り出します。幼虫を菌糸ビンに入れます。
【幼虫】
 菌糸ビンを交換します。
●10月
【成虫】
 少しずつマットに入っている期間が多くなってきます。
【幼虫】
 菌糸ビンを交換します。
●11月
【成虫】
 地上にいるところを見れなくなります。
【幼虫】
 なし。
●12月
【成虫】
 なし。
【幼虫】 
 食痕のはげしい菌糸ビンは交換します。
●1月
【成虫】
 なし。
【幼虫】
 食痕のはげしい菌糸ビンは交換します。
●2月
【成虫】
 なし。
【幼虫】
 なし。



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※最後に
ご覧になられている記事は、内容の見直し、文章の誤り(誤字や不適切な表現)による修正で内容が更新されることがあります。

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