屋外でメダカを飼い始める、または飼っていますと「何かメダカと同居してくれる生き物は他にいないかなぁ」と思うことがあるのではないでしょうか。容器の中に、いろんな生き物がいますと、バリエーション豊かで、華やかな感じになり、さらに楽しい飼育となるはずです。
同居人の候補は、タニシ、ヌマエビ、ドジョウとおりますが、大体、タニシならヒメタニシ一択、ヌマエビならヤマトヌマエビやミナミヌマエビとなります。
そしてドジョウですが、マドジョウ、ヒドジョウ(マドジョウに品種改良種)、シマドジョウ(スジシマドジョウ含む)、アジメドジョウ、ホトケドジョウ、フクドジョウとバリエーションが豊かです。
ホトケドジョウは肉食傾向が強いので、メダカの同居はオススメしません。
アジメドジョウ、フクドジョウは水が綺麗で冷たくないと難しいです。屋内向きと言えるのではないでしょうか。シマドジョウも綺麗な水を好みますが、アジメドジョウ、フクドジョウほど条件は厳しくなく、水質汚染や高水温に強いです。
屋外で飼うとなりますと、マドジョウ、ヒドジョウ、シマドジョウが残ります。
この中からは「シマドジョウ」をオススメさせていただきます。
マドジョウ(ヒドジョウ)でもいいのですが、シマドジョウの方が性格が大人しく臆病です。メダカなどと混泳させても問題なく飼いやすいと思います。
メダカやミナミヌマエビなどと同居するには普段は問題ありませんが、飢餓状態になりますと、肉食傾向が強くなりますので、ミナミヌマエビやメダカも狙われてしまいます、
特に冬の場合、飼育下で温暖化の冬は暖冬で暖かく水温も比較的高いので完全に冬眠するわけにはならずに、覚醒している日もあります。飼育下の冬は人工飼料のエサをあげませんので、起きていれば自然にお腹が空きますし、飢餓感に襲われることになります。
そうなりますと、藻やコケが繁茂しておりますので食料にするのですが、それでも足りませんので大物を狙って、メダカやミナミヌマエビを襲い食料にしてしまうのです。
シマドジョウの場合も、同じような状態に陥っても肉食傾向が少ない為、メダカやミナミヌマエビが襲われることはまずありません。
そのような事が続いていますと、メダカはストレスや疲弊してしまいますので、いい状態とは言えません。
シマドジョウは、最大で13cmぐらいになります。最大に育たなくても8cm程度になります。飼育下では10㎝満たない個体が多いです。
シマドジョウも、びっくりすると暴れるように容器内を泳ぎます。ただし、シマドジョウは臆病な性格ですので、なかなか姿を現しません。石や流木、水草の陰、地中に潜って隠れますので姿がなかなか見えずに、お目にかかることがありません。
そんな場合は、メダカにエサを追加してエサをあげないといけません。また、マドジョウ用に沈下性のエサをあげないといけません。
エサの量が多くなればなるほど、おのずと水が汚れることになります。ただし、マドジョウにエサをあげないと、メダカやミナミヌマエビを襲うことになりかねませんし、水草も食べられてしまいますので、あげないわけにはいきません。
シマドジョウはメダカ用の浮上性のエサを横取りすることはありません。
水が透明になるには、マドジョウによって舞い上がった用土が底に沈むまでに時間がかかりますので、その間にドジョウが泳げば、再び用土が舞い上がることになります。
粒子の細かい用土であると用土が巻き上がりやすくなりますので、粒子に大きい用土を敷くことをオススメします。
ただ、粒子の大きい用土でも粒子の細かい用土が混じっていますので、ある程度、用土が巻き上がることになります。粒子の細かい用土が少量の場合は、底に定着(固まる)するまでは、ある程度の時間がかかります。マドジョウは、定着するまでに、激しい動きをしますので、なかなか定着して、水が透明になるといった状態になりません。
シマドジョウでは、用土が巻き上がるような激しい動きはしませんので水が濁るという状態はあまりありません。
メダカと混泳するドジョウはシマドジョウがオススメです。シマドジョウは、温和であり臆病でもありますので、他の水棲生物を襲うことはありません。
※最後に
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