◆ドキュメント


※アドセンス再設定対応済
※2021.08.29更新(目次を付けました)
※2021.08.30更新(タイトル「メダカが白く死ぬ、卵が白くなる、飼育水が白くなる、の白い話」から変更)
※2022.08.11更新(ハッシュタグ対応)

今日は寒いですね。日中に気温は10℃程度でした。部屋の中にいても何だか寒々しく、暖かい服に着替えなおしたほどです。メダカも水底で静かに過ごしておりましたけれども、体力のないメダカは死んでしまっている個体もおります。

メダカは死んでしまいますと白くなります。はたして何故、白くなるのでしょうか。卵と水を含めて、「白い話」として、まとめてみました。



❖メダカが白く死ぬ
メダカが何らかの理由で死んでしまった場合、体表が白くなります。このように白くなってしまうのは特に問題はなく、メダカが死んでしまえば心臓が止まり血流もなくなり白くなっていきます。また、細胞が溶け始めて体の形もくずれてしまいます。よって、メダカが白くなって死んでしまっても死因が何であるかは特定できません。

しかしながら、死んでしまった後に白いモヤやゼリー状に包まれたりした場合は少し考える必要があります。

この場合は、飼育水がメダカのすめる健全な状態になっていないことが原因です。

メダカが死んでしまうと、白い綿のようなカビがまとわりついた状態になることがありますが、このような状態になってしまった場合は、飼育容器のろ過サイクル、要はバクテリアによるろ過がうまく機能していない可能性があります。

バクテリアによるろ過がうまくいっている飼育容器でメダカが死んでしまった場合、白いカビ(水カビ)がまとわりついたことはなくて、そのまま体が溶けていくように速やかに水槽内の微生物に分解されますので、白いカビ(水カビ)だらけの状態になる事はありません。

ところが、バクテリアによるろ過が機能していない飼育容器の場合、飼育水の中にメダカの死体を分解する微生物やバクテリアが殆どいない状態ですから、白いカビ(水カビ)がメダカを覆うことになります。

この場合は、飼育水をメダカが元気に泳いでくれる環境にすることが必要です。

白カビ(水カビ)が繁殖するのは低いと発生しやすいので、温度を高め(27~29℃)にすることが望ましいです。

【2021.08.29】追記
屋内ではヒーターなどを調整することにより、水温調整は可能ですが、屋外では難しいので現実的には日当たりのよい環境などに設置場所を変更するなどの方法となります。それができない場合は気温が高くなるのを待つしかないという選択肢になります。

また、バクテリアが繁殖してろ過機能が安定していく為に、しばらく(1ヶ月程度)はメダカを少数で飼育することも必要です。少数というのは、メダカの排泄物やエサの残りと元とした養分がバクテリアのエサになるのです。

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❖メダカの卵が白くなる
メダカの卵が白くなる、というより卵が白くなりつつ、カビが生えてしまう状態になるかと思います。メダカの卵が白くなる理由のひとつは、卵が無精卵である場合です。 受精(※)しなかった卵は白カビ(水カビ)が増える要因があれば、あっという間に白カビ(水カビ)にくるまれてしまいます。

※受精(じゅせい):精子が卵(または卵細胞)の中に入り込み、細胞分裂によって成長可能な状態になること。

また、有精卵であっても、水温が低かったり、日光が卵まで届いていなくて、卵の成長速度や成長の状況が順調ではない場合です。順調に成長していない卵は、 もちろん白カビにやられやすくなります。菌も取り付いて繁殖しようとしているわけですから、メダカの卵が弱っていると当然カビの繁殖力が勝る場合もあります。

この白カビ(水カビ)は、水道水のカルキ(塩素)が効果的に抑制できます。

水草などに産卵した卵はそのままにするとメダカの食べられてしまいますので、別の容器に隔離するかと思いますが、最初だけですが、水道水を入れて卵を孵化させることができます。

本来、メダカに殺菌のためのカルキがダメージを与えてしまいます。

しかしながら、メダカの卵に関しては、 カルキ(塩素)が入っているということがプラスに働く場合もあります。カルキ(塩素)は飲み水の殺菌目的で用いられている為、水カビの菌を殺す効果があります。卵の段階では、カルキ入りの水に卵をつけていたところで悪い影響はありません。

最初だけというのは、メダカが孵化して稚魚が泳ぎ始めても、別の日に産卵した卵を容器に追加して入れていくと思われるからです。すでにメダカの稚魚が泳ぎ始めているところにカルキ(塩素)を入れるとすぐに死んでしまうからです。

透明な卵が1~3日経ってから白くなるのであれば、無精卵の確率が高いですが、透明だったのにじょお所に白くなっていくのは有精卵だったのに白くカビて死滅しているのです。

よって、カルキ(塩素)は最初だけ有効です。卵の隔離容器にエアレーションをして水を循環させることで防ぐこともできます。もちろん屋外では電源設備がないと難しいです。

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❖水が白くなる
水が白く濁る理由としましては、水替えや水を大量に交換した場合に有機物を分解するろ過バクテリアが少なくなることで発生します。しばらく少数のメダカを飼育して、飼育水にろ過バクテリアが増えた状態にするか、市販のバクテリア剤を入れることで、白くなった水が透明になるまで待ちます。

過密飼育をした場合にも排泄物で白く濁ることがあります。この場合にも少数のメダカで飼育して、ろ過バクテリアが分解してくれるまで待ちます。

また、エサの与え過ぎなどによる飼育水の汚れでも白く濁ることがあります。エサを与える回数、量を見直します。

他にも用土が新品の時で水で洗い流すのが少なかった場合にも白く濁ることがあります。この白い濁りは時間が経てばおさまりますので待ちます。

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❖メダカの糞が白くなる
【2021.08.29】追記
メダカの糞が白くなる理由としましては、消化不良か、寄生虫に寄生されているか可能性があります。消化不良の場合は、人間でいう下痢と同じ状態になっています。消化不良には様々な原因が考えられますが、主には、エサ の与え過ぎや水温が低いときに与えたことでなることがあります。また、水質が悪い(魚に有害なアンモニアや亜硝酸の濃度が高い)場合にもありえます。

寄生虫の場合には、腸管内に寄生虫が侵入して消化不良になり白い糞が出てしまうことがあります。寄生虫による白い糞が出る状況は、あまりメダカではないと思います。

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❖メダカに白いモヤモヤしたものがついている
【2021.08.29】追記
水カビ病の可能性があります。水カビが進行すると外傷にように傷ができます。ヒレは溶けたりしている場合は尾ぐされ病に罹ってから、そこから水カビが侵入したと思われます。

水温変動の大きい春先や秋に体調を崩してなりやすい病気です。

対処として、症状が軽い場合は塩水浴だけでも治癒しますが、治らない場合は薬を使用します。

病気の発症した魚は隔離容器に隔離して、0.5%濃度(1リットルに5グラム)の塩水と規定量のメチレンブルーで薬浴してみてくさだい。水温は低い場合は徐々に25℃~28℃程度の水温にしてください。

その場合は可能であればエアレーションをしてあげてください(実質、屋外飼育でも屋内で治療となりります)。
濾過装置を使う場合は、活性炭など吸着系濾材は外して使用します(メチレンブルー自体が濾過されてしまいます)。

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❖容器の底に溜まった白いモヤモヤ
【2021.08.29】追記
何らかの原因でバクテリアが死んで、溜まったものが白く見えている可能性があります。
そのまま放置しますと水カビ病の原因となりますので、水替えで取り除くことをオススメします。

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❖メダカの体に白い斑点がある(白点病)
【2021.08.29】追記
白点病は白点虫が寄生することで発生します。症状としては、見た目ではっきりとわかり、体や尾ヒレに小さな白い斑点が見えるようになります。症状が進行すると体全体が白い斑点に覆われて死んでしまいます。

白点病は伝染力が強い病気で、金魚、メダカ、熱帯魚などほぼすべての鑑賞魚で発症する可能性があります。

体表に寄生した白点虫は1週間程度(水温によります)で体を離れ水中で増殖し、小さな白点虫(子虫)がまた魚の体に寄生して、次々と増えていきます。同種の魚は数日内に感染してしまいます。

季節の変わり目など、水温変化が大きく変化した状況にくわえて、魚の体力が弱った時(抵抗力が落ちた時)に発症することが多く、他にも新しく購入した魚や魚を輸送した水から白点虫が水槽に侵入することが主な原因とされています。

白点虫は、繊毛虫(イクチオフシリウス・ムルチフィリス)とも呼ばれています。

白点虫は成長すると水中や底砂で分裂して増え、別の魚に寄生します。そのため、他の魚に感染しやすいです。早めに対処して被害を小さくすることが大事です。

治療としては、水槽全体に対して行う必要があります。
発症している魚はすぐに隔離容器に移します。

発症した魚のいた容器は水換えを行います。水換え量は容器の半分程度を2~3日に1度に行い、それを5回程度繰り返します。

可能であれば、飼育水を 0.5%濃度(1Lに0.5グラム)の塩水にしたほうがベターですが、他の魚への影響を考えて使用します。

発症した魚は治療薬(ヒコサン、メチレンブルー、マラカイト、グリーンF、ニューグリーンF)で薬浴します。

白点虫は高温に弱いため、水温を28℃~30℃に上げます。

それは、治療薬は魚の体に寄生している白点虫に効果がなく、水中を遊泳している白点虫にしか効果がありません。そこで水温を28℃~30℃に加温し、白点虫を魚の体から離れさせて撃退します。

うまく対処をすれば、数日で治ることが多いです。

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❖メダカに白い糸くずのようなものがついている(イカリムシ病)
【2021.08.29】追記
メダカの体に、白い糸くず状上のものが付着します。これは、イカリムシ(レルネア・シプリナセア)という寄生虫が体に付いて吸血している状態です、

症状としましては、メダカが底でじっと動かずに元気がなかったり、何かを振り落とすような動作をするようになります。

治療としては、直接イカリムシ(白い糸くずのようなもの)を取ってしまうのが早いです。
具体的に歯ピンセットでイカリムシを取り除きます。
もし取り除くのをしたくない場合は、治療薬( (リフィッシュ)で薬浴してください。

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❖容器に白い虫がいる
【2020.08.30】追記
容器の底で白い糸のようなウネウネした生き物がいるのを確認します。人間から見た目が気持ちいいものとは言えませんので、メダカの寄生虫が体内から飛び出してきたのではと心配するかと思います。

その正体は「ミズミミズ」といいましてミミズの仲間です。

発生原因は以下の通りです。
 ・ろ過が不十分
 ・水が富栄養化(エサの食べ残し、用土の栄養分)
 ・エサの食べ残しが多い
ミズミミズのエサになるものが水の中や用土にあるので育ってしまっているということです。

ミズミミズが発生するのは、購入した水草や流木、石などに卵が付着しているからです。外部からの侵入はありません。
従いまして、ミズミミズが発生するのは問題ないのですが、元気に育ってしまっている環境であると水質が悪化しているシグナルとなります。

メダカに害はありません。対処としては水替えをすることで発生を抑えることができます。

ただし、ミズミミズはメダカのエサ(=生餌)となるために、そのままにしておくのも手かと思います、また、ミズミミズはエサの残りや用土の栄養分などを食べてくれ、水質を浄化してくれる生き物でもあります。

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❖番外1:白メダカを飼う
ご興味がございましたら、以下の記事をご覧ください。


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❖番外2:白メダカの種類
【2021.06.29】追加
白のつくメダカを調べてみました。全ては掲載できているかわかりませんが、以下の種類がおりました。沢山いるものですね。

・白メダカ
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

(めだか)白メダカ/白めだか(6匹)
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・白ダルマメダカ
・白カブキメダカ
・白ヒカリメダカ


・煌紅白(きらめきこうはく)メダカ
・白幹之(しろみゆき)メダカ
・白ラメ幹之メダカ


・白天山メダカ
・白天女メダカ


・白錦ラメメダカ
・ピュアホワイトメダカ


・ピュアホワイト透明鱗メダカ


・クリームラメヒカリメダカ


・白幹之ヒカリ体型メダカ
・鉄仮面系統幹之メダカ


・白パンダメダカ
・極上白桜メダカ
・紀州白黄メダカ


・松井ヒレ長白幹之メダカ
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

(めだか)松井ヒレ長白幹之メダカ(3匹)
価格:2120円(税込、送料別) (2021/6/29時点)



・松井白幹之ヒレ長スワローメダカ


・白ブチラメ幹之サファイアメダカ


・夜桜白タイプメダカ
・白蒼夢叉メダカ
・月華メダカ白ブチ
・プラチナ白ラメ幹之メダカ
・極上白ブチラメ幹之サファイアメダカ
・白ラメ幹之ダルマメダカ
・月華白勝ちメダカ
・オーロラ白ラメメダカ
・白透明鱗メダカ


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※最後に
ご覧になられている記事は、内容の見直し、文章の誤り(誤字や不適切な表現)による修正で内容が更新されることがあります。

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